Fate/grand symphony   作:マアア

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シンフォギアとコラボしないかなーとか思ってたけどやっぱりまどマギだった。

だからシンフォギアコラボが出るまで書き続けたいなぁとか思っていたり。

———追記

まどマギと思ったら空の境界でしたねぇ。
社外コラボとはいったいなんだったのか……まあ式は欲しいからうれしいといえばうれしいですけど。


プロローグ

一面の銀世界と言えば耳に聞こえはいいかもしれない。 けれどその風景を現実にして考えるのであれば当然極寒の地ということで、肌寒いとかそう言うレベルじゃなくキツイものがある。 ならば厚着をしていればよかったのかもしれないけれど純日本人で登山未経験な私には思いつく事ではなかったので後の祭り、今にして思えば支給品の制服にペンダント、ピクニック気分のお弁当が入ったリュックサック一式という装備で標高6000Mを優に超えるこの山を登るのは土台無理な所があったのかもしれないと言った感じの後悔だけ。

 

吐く息は白く、動かす足がパンパンになっているのはもうだいぶ前の事で、今はもう意地と気合だけで登っているようなものだった。 唯一運がいいことがあるとすればそれは天気がいいという事で制服に身を包まれている部分は凍えるほど寒くないという事。 だがそれも山であり、気温が必然低所より低い事を考えると焼け石に水程度のありがたさだった。

 

まあ端的に言ってしまうと現在の私はそんじょそこらにいる自殺志願者と何ら変わりはないという事になる。 まあ死ぬ気はないのだが……準備不足は否めないがこの高山を登っているのに立ってちゃんと理由があるのだ。 視界に映る様になってから早一時間を過ぎるのにいまだ遠い所にポツンと建つ灰色の建物へ行くという理由が。

 

「―――おふぉぁ!?」

 

 目的地も遠いけれど見えているのだしと気合を入れて更にもう一歩と踏み込んだところで突然、自分のではない変な声が聞こえた。 そして一拍遅れて足裏に変な感触、柔らかい生ものを踏んだような感触が広がる。

 

「……」

 

 踏んだ気がするものが何か直ぐに察して足を退かし、無言で下を向いた。

拘束服のような制服が視界に映り、その更に下に履いているスカートの更に下、つまり股の間の地面に横たわる形で黒髪の若干靴跡が残る顔から鼻血を垂らした私と同い年位の少年が無言で親指を立てていた。

 

「……何か言い残すことは?」

 

「人生初のパンモロ……成し遂げたぜ」

 

倒れた姿勢のまま親指を立てた腕をそのまま伸ばそうとする。

 

「―――――」

 

何も言わずに足を振り上げ、振り下ろした。

鈍い音が何もない雪山に鳴り響いた。

 

 

 

 

 

「いやぁ助かったよ、なんか渡された制服を着てとりあえず山登ったら案の定準備不足で高山病に掛かったらしく吐き気と頭痛が酷くて倒れちゃってさ、雪の冷たさの中そのまま順応するか死ぬのかどっちが先なのかゆっくり待つだけかなぁとか思ってたら素晴らしい光景が広がって一瞬ほんとに死んでたかと思ったよ」

 

「むしろなんでそんなに元気なのさ……」

 

近くの岩場の上に積もっていた雪を退けてビニール袋を引いて、最低限休める形を取ってから登る前に買っておいた二本のペットボトルのお茶の内一本とお弁当用に持ってきたサンドイッチを一つ少年の口に入れておよそ五分、さっきあった出来事(パンツ見られた)から大体10分ほどで行き倒れていた少年は復活してそうベラベラと喋り始めた。

 

「それで、えーっと君も」

 

「士郎、遠坂士郎だよ」

 

「ん。 遠坂君もその服を着ているってことは同じ理由でいいのかな?」

 

私と同じデザイン、つまり拘束服のような制服の男性版を着こなしている以上彼、遠坂士郎が無謀な登山をした理由はそうなのだろうと辺りを付けて尋ねる。 回答は頷き、つまり肯定だった。

 

「人理継続保証機関『カルデア』そう呼ばれるところから招待状と制服が一式で送られてきたから向かっている。 そういうことだろう?」

 

「うん、それで君は着の身着のままで世界第三位のこの山の中腹へと無謀な特攻を仕掛けたわけだ」

 

「ソレは君にも言えることだけどね。 でもまさか見えているのに全然たどり着かなくて驚いたよ」

 

いやぁうっかり。 と笑う遠坂はそう言っていたが実際そうだ。 多分目的地のカルデアは直線で行けば後5分もかからないかもしれない。 だが山は登ってきて分かったことだけど予想以上に登り辛い。 滑り落ちかけたことは十を下らないし実際ここにくるまで何度か滑り落ちたこともある。 大した怪我もなく無事なのは幸運と日頃の鍛錬と行いが良かったからだろう。 それを考えてみると自分よりも無装備で登り始めたのに割と無傷でここまで上り詰めた彼は意外と凄いのかもしれない。 まあ、それでもパンツ見たことは許さないけれど、休憩を出来たからいいかと流して立ち上がる。

 

「ん、もう行くのかい?」

 

「うん。 遠坂君が転がってるのに驚いたりして止まってたけど今日中に目的地に着かないと冗談抜きで死ぬのは目に見えてるし」

 

「あー、まあそうだよね。 わりとふざけてるけど流石にそれはシャレにならない。 と、いうわけで一緒について行ってもいいかい?」

 

どんな理由なのさ、と言葉を零しつつも異論はない。 同じ場所を目指しているのだしどうせなら一緒に行った方がいいと思う。 なにせ後一時間以上登るのはほぼ確実と見ていい。 その間ずっと話し相手がいないのは辛いし、彼がまた行き倒れないかが心配だ。 せっかく助けたのに死なれたら助けた意味がない。 故に首を縦に振ることで肯定の意を示した。

 

「やったぜ! ―――と、所で君の名前はなんていうんだい?」

 

「アレ? そう言えばまだ名乗ってなかったけ? まあいいや、私は来音(くるみ)、立花来音だよ。 改めてよろしく、遠坂君」

 

「ありゃ、オレンジ髪だけど日本人だったのか……って言葉通じてるし当然か。 こちらこそ改めてよろしく、立花さん」

 

握手をして、改めて私、立花来音と彼、遠坂士郎は見える位置にある、すごく遠い場所に建てられた建物、人理継続保証機関『カルデア』へと一緒に足を進めた。

 

 

 

 

 

二時間ほど時間を掛けてようやく入口にたどり着いた。 予想よりも一時間多いと結構な時間が掛かっているが何とか日が暮れる前にはたどり着けた。 そのことに安堵して、深く息を吐いた。 多少頭がクラクラするものの、酷い体調の変化は見られず、お腹は空いているものの良好と言える。

 

「シュコー……シュコー……」

 

「……あとちょっとだから大丈夫かなと思ってたけどさ、さっきから後ろで変な音立ててるけど大丈夫?」

 

私はたいして問題はないが振り向いて確認すれば遠坂君はこの二時間で顔色が若干悪くなっている。 途中までは喋れたしふらついてはいないし定期的に水は飲んでいたから大丈夫だとは思うが当然心配は心配だ。 口元に手を当ててゆっくり呼吸をしている姿からは無事とは到底思えない。

 そう思ってみていれば彼はこちらへと口元を抑えている右腕を前に突き出しサムズアップをした。

 

「大丈夫?」

 

「……」

 

無言で親指は下を向いた。 その仕草にまだまだ余裕はありそうに見えて流石にヤバくなり始めていると判断して、早く中に入るべきだと結論付ける。 直ぐに空いている左腕を取ってから前を向きなおして正面入り口の前に並んで立った。 建物入口に設置されている監視カメラのレンズのようなものがすぐさま私たちの姿を捉え、動くのが見える。

 

『塩基配列 ヒトゲノムと確認。 霊器属性 善性・中立と確認―――――』

 

小難しい言葉を垂れ流し始めたカメラとアナウンスから目を離し、再び遠坂君へと視線を向ける。 依然、表情の様子は悪いがそれでも先ほどまでより急に顔色が良くなったと見える。 体調が急に変化し続けているが大丈夫だろうかと思い声を掛け、

 

「いや、さ。 なんかここに立ってから、急に酸素が濃くなったね」

 

と、遠坂君が言ったことで初めて呼吸がしやすくなっていることに気付いた。 先ほどまでの高山特有の低酸素故に息を調息しつつ歩いていた時とは違い、普通に呼吸をしても問題がないほどに酸素が丁度いい濃さになっている。

 

『……申し訳ございません。 入館手続き完了まであと180秒必要です。 その間、模擬戦闘をお楽しみください』

 

「は?」

 

「……え?」

 

 どうしてかと疑問を覚えた所で聞き捨てならない言葉がアナウンスされ、一瞬の思考の空白の後疑問が巡る。 もぎせんとう、模擬戦闘? 言葉の意味を考えれば間違いなくそれだ。 だが訳が分からない。 知っている? と遠坂君に尋ねても困惑した表情で顔を横に振る。

 

『レギュレーション:シニア 契約サーヴァント: セイバー ランサー アーチャー   英霊召喚システム フェイト 起動します。 180秒間の間、マスターとして良い経験が出来ますよう』

 

答えが分からぬうちにもアナウンスは続き、言葉はそう締めくくられ、視界が歪んだ。

吐き気を催しそうなほどに混濁していく視界の中、咄嗟に首から下げているペンダントと、遠坂君の腕を掴んだ所で―――――視界が完全に一度暗転する。

 

「っ! 痛っ!?」

 

真っ暗な視界の中、ペンダントを掴んでいる右腕の内側に熱が奔ったと感じたその瞬間、暗然とした視界が急に光に包まれホワイトアウトし――――緑豊かな木々の香りが鼻腔に広がる。 状況がつかめないままそれでもしっかりと立ち、何度か瞬きをして、目が慣れれば今まで見たこともないような木々が生い茂った森が広がり、

 

『■■■■■■■■―――――――!』

 

同時に目の前に現れた金毛の獣の尻尾から漆のような黒い蛇が混ざった四足歩行の合成獣(キメラ)の咆哮が全ての余裕を思考の幕を掻き消した。 真正面からこちらへと目を向け、涎を垂らしているキメラの様子は現実であり、どう見ても模擬戦闘とかそう言うレベルではなく一歩間違えれば死へと直結する地獄の匂いがした。

 

「う、わ、わ、わ。 な、なんじゃこりゃぁーーーー!?」

 

「ふ、ふざけてる場合じゃないよ遠坂君ッ!?」

 

 絶叫して呆ける遠坂君に口ではそう言いつつも内心はテンパっているのは自分も同じだ。 故に普段ならやらないような失敗を当然の如く選択してしまう。 それすなわち、襲い掛かろうと四肢に力を入れるキメラの様子を見て逃げるのではなく、掴んでいる遠坂君の腕を押して突き飛ばし、そのまま腰を落として前後に足を広げながら膝を半分ほど曲げ、拳を鳩尾と正面に構える迎撃の形を選んでいた。

 

『■■■■■■■■――――――――!』

 

「っ! まずっ――――」

 

「―――立花さんッ!!」

 

 襲い掛かる姿勢のまま違うことなく跳躍し、遠坂君ではなくこちらへと牙を向けるキメラ。 その速度はある程度武術を習っているとはいえ私が対処可能な速度よりもずっと早く、故にその攻撃は避けられるものではない。 必然の死が迫るのを眼で確認したままその時が来るのを待つだけであり、

 

 

 

―――しかし眼だけは敵の姿を追い続けていたが故に、眼だけ(・・・)はこの場全ての存在の動きを見ていたが故にそれに気づく。

 

 

「来いッ……ランサァァァアアアアア!」

 

 

視界の片隅で叫びながら此方へと右腕を伸ばす遠坂君の右腕に赤い模様が奔ると同時、正面から襲おうと跳びかかるキメラのその更に後ろからキメラよりも数段早く、紅眼の青い鎧に身を包んだ獣が深紅の槍をキメラに突き立てようとしていたことに。

 

「おうよ、マスター。 ……いくぜ――――そぉら!」

 

口がそう動いたのが見え、音がそれを伝えるより遥かに先に槍は無防備なキメラの背中に突き立てられる、尾から伸びる蛇も此方を向いていたことにより当然それは奇襲となりキメラの動きを私の眼前で怯ませ、弛緩させる。 だが尾の蛇が独立してそちらへと向きを変えて攻撃してきたものへと攻撃を加えようとする。

 

『■■■■―――――!!』

 

「来てくれ、セイバァァァアアアア!」

 

「お任せを――――ふっ!」

 

しかし、それは1対1ならば正攻だがこの場に置いては致命的な隙だった。 その隙を逃さず、遠坂君の声に答え、上空から青いドレスの上から白銀の鎧に身を包んだ騎士が黄金に輝く剣を槍が刺さり身動きが取れないキメラの尾と胴体の接合部に正確に切り落とす。 貫かれたのではなく切り落とされたキメラは悲鳴を上げ、今度こそ動きを完全に停滞させる。 その隙は誰から見ても明確な隙であり、しかし騎士は遠坂君を、獣は私を抱えて跳躍して離れる。

 

「頼む、アーチャーッ!」

 

「それは振りか……いいだろうッ!」

 

疑問に思う間もなく真っ直ぐに私を俵抱きにしながら離れる獣の正面、つまり私の

背後から男の声が響く。 振り向いて見えたのは緑色の軽鎧を着て赤い弓を持った青年が弓を真っ直ぐにキメラへと向け、矢を番えようとした瞬間、凄まじい怖気のような感覚が奔る、ヤバいと思うと同時に矢は放たれた。

 

「『流星一条(ステラァァア)』!!」

 

矢が弓から放たれた瞬間直感に従い迷わずに私を運んでいる獣に強くしがみ付き、体に力を籠め耐えの不完全ながら体勢に移る。 同時放たれた弓が口では言えないほどの轟音を発しながら地を割り、射線上にいたキメラを蒸発させ、そのまま空へと赤熱しながら消えていくのを見届ける。 なんて威力だと思いながらそれを放った彼へと目を向ければ、

 

「これはまあ、仕方ねぇか……」

 

なんて言いながら四肢から血を拭き出しつつゆっくりと光の粒子へと還って逝った。

 

……ナンだこれ?

 

めまぐるしく状況が変わってついていけない。 どうしていきなり模擬戦が始まっていきなりキメラとの戦いで獣や騎士や弓兵が現れ、直ぐに消えていくのか。 理解できずそう呆けている間にアナウンスが模擬戦終了の放送を流し、再び視界が歪み始め、ブラックアウトした。

 

……なんか、私って呪われているかも。

 

 長らく使ってなかった口癖が出るほどに、今の状況は不可解で、不明瞭で、唐突だった。

 




———立花来音 まだバンピー枠 語り部。

———遠坂士郎 課金するほうのノッブ、成し遂げたぜ 主人公。

———ランサー 敵が弱かった故に紹介のためにあまり活躍、戦えなかった クランの猛犬。

———セイバー 敵がry 青ペンギン。

———アーチャー 敵がry ステラァァア!。

Q高山を制服一枚で登って大丈夫?

Aカルデア製制服を着ていれば服を纏っている部分の温度管理とかは自動でやってくれる。 ただ高山病とかは無理。 もともと身体強化とかできる魔術師が来る想定です。

追記

Q標高6000mまで歩いたの?

A来音はYES、士郎君は途中まで正規の便に乗り駅で降りてその後歩き。
冷静に考えて標高6000までいって動ける乗り物はない、魔術でも無理。

世界三位の山……かつて世界二位だったが人命救助のために頂上あたりが破砕された。
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