7人目のスタンド使いが行く無限回死ねるダンジョン 作:雷神デス
「・・・ここは、俺はあの時・・・」
また、ホテルに戻っていた。
ここで、俺は初めて明確な恐怖を覚えた。
気づいた、気づいてしまった、もしかしたらここが・・・。
死後の世界というやつではないか、と。
我ながら馬鹿な考えだと思うが、もし俺はあの時、本当にあの男に殺されていた、としたら。
最初はスタンド攻撃だと思った、しかしこんな不思議な事を起こさせるスタンドなど、存在しない。
ファンタジーやメルヘンじゃあるまいし、こんな死んでも生き返るよな事は起こせない。
人の蘇生は、例えスタンドでも不可能だ。
だとしたら、スタンドとは違う他の力が働いていると考えた方がいい。
そんな力がスタンドや波紋以外で、ゴロゴロと転がっている物か?
そんな疑問も、死後の世界と考えれば納得がいくのではないだろうか?
俺は、家族を、友達を残して逝ったのか・・・?
息が荒い、精神的に参っている、クールになれ、クールに。
「・・・さっきまでもっていた変な円盤がなくなっている・・・」
そう、こんな小さな、いや小さくもないが、こうゆう小さな出来事を認識して、心を落ち着かせろ。
少しずつ、心を落ち着かせろ、少しずつ、だ。
「・・・よし、落ち着いた、まずは今の状態を詳しく認識するか」
現在、俺が持っている物は何もない。
そして相変わらず不気味にある階段の入口。
銃弾で傷ついたはずの体は完全に無傷。
さて、この状況、どうしたものか。
「・・・取り敢えず寝るか」
あまり考えてもしょうがないので、一旦寝て、それで改めて考えよう。
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「・・・もう一度、入るか」
これしか現状出来そうな事はない。
と言っても別に思想を放棄した訳でもない、一応考えはある。
「あの円盤、あれはきっとスタンドパワーを、違うとしても何か強大な力を秘めている。その力を使えば、多分だがこの不思議な階段の更に奥に進める。さっきの死は、俺が警戒しすぎていたからだ、あの円盤を。もう一回死んで吹っ切れた!あの円盤の謎を解いてやる!そしてこの階段の謎もな!」
実を言うと、俺は少しワクワクしていた。
俺がジョジョ達の旅に同行した理由、それは善意もあったが一番の理由は面白そうだったからだ。
まるで漫画みたいなバトルを体験して、ワクワクしたからだ。
そんな考えだから俺はあの時本当の死の恐怖を味わい、旅から逃げた。
だが、一度死んだ俺の心境はこうだ。
「実に・・・。実に、面白い!!!」
俺はこの階段の謎を解きたい。
何故俺は一度死んだのに生きているのか?
何故あの俺を襲いかかってきた奴等が何人もいるのか?
あの円盤は何故スタンドエネルギーが秘められているのか?
よく友達に言われた、「お前に嘘ついてもすぐバレるな」、と。
なんてことはない、ただただ人の顔を観察すれば嘘をついている顔とついていない顔の区別がつくようになる。
そして、嘘を見破られた人がどんな顔をするのかも楽しみだった。
「何故バレた?」「何故わかるんだ?」そんな顔を見るのが好きだった。
俺は、疑問を抱える人の顔が大好きなのだ、そしてそれを解決したときのスッキリとした顔も。
俺はクイズ番組が好きだ、クイズに答える人の悩んでいる顔を見れるから。
俺はクイズを出すのが好きだ、答える人の考える顔が好きだから。
「全く・・・。なんて素敵なクイズだ、うずうずしてくる」
もし、もう一度死んでもこのホテルに戻ってくるならおそらく俺はこの階段の不思議な力に囚われているいるのだろう。
もしかしてジョジョ達の旅を抜けた罰、という奴か?
それなら喜んでこの罰を受けよう、こんなに面白い謎はそうそうない。
「さて、行くか・・・」
俺は、ニヤけながら階段を下りていった。