7人目のスタンド使いが行く無限回死ねるダンジョン 作:雷神デス
「エンヤ婆?…まあ、何かしらのスタンド使いなのは間違いないだろうな」
取り敢えず、警戒しておく事に越した事は無い。
周りを警戒して、敵が現れればレッドガーランドを叩き込む、それだけだ。
だが、今までの経験上、おそらく弱いスタンドが出る事はありえないだろう。
さて、どんなスタンドが出るかな?
「…ん?あれは…」
ふと、周りを見渡すと男の影が見えた。
まさか、あいつがエンヤ婆か?
いや、婆っていったら女だろうし、違うだろうな。
それじゃあ、一体あいつは?
もしかしてだが俺と同じような状況の男なのか?
「な、なあ!ちょっといいかあんた!」
思い切って男に話しかける。
しかし、返事がない。
「あんたはここが何処なのか知っているのか?」
答えない、あの男から違和感を感じる。
なにか、自分とは全く違うなにかを。
男が振り向く、男の顔を見て驚愕する。
その男の顔にはまるでチーズのように穴が無数にあったのだ。
そのおぞましさに顔を背ける暇もなく、男が手に酒瓶を持って襲いにくる!
「レッドガーランド!打っ飛ばせ!」
レッドガーランドが拳を振るい、吹き飛ばす。
それが合図になるかのように20、30と沢山のチーズ穴人間が現れる。
「うぉぉ!?」
チーズ穴人間達が赤塚に襲いかかる、数の暴力で圧し潰すつもりなのだろうか?
だが残念、無意味だ。
「レッドガーランドを舐めんな!ダブルラリアット!」
まるで駒のように腕を広げ高速回転する、その姿はまるで竜巻のようだ。
大量のチーズ穴人間達は倒れ伏す。
「…び、びびったぜ。これがエンヤ婆って奴の能力なのか?」
だが、これならレッドガーランドでなんとかなるレベルだ。
慎重に、奇襲だけに気をつければどうとゆうことは…。
「た、助けてください…」
女の声が聞こえる。
視線を向けると、そこには思わず顔が赤くなるほどの美女がいた。
「助けてください、急におかしな人たちに襲われて、逃げている途中に足を挫いてしまって」
赤塚は、その女に近づく。
そして笑顔でそっと手を差し出す。
「ああ、ありがとうございま…!?」
その赤塚の後ろには拳を振りかざすレッドガーランドの姿が。
「喰らいな、ババア」
「なっ!?『ジャスティス!』」
レッドガーランドの攻撃を巨大な手のようなものがガードした。
だが、そんなものではレッドガーランドの拳を防御できるはずがない。
「ぐはぁ!な、何故私の正体が分かった!?一体どうやって!?」
辛うじて致命傷を避けたエンヤ婆が叫ぶ。
そんな彼女に対して、ただ一言。
「勘だよ」
彼は昔から人の心を読むのが得意だった。
だからエンヤ婆の悪意ある顔に気づいたのだ。
そしてもう一つ、気づいた訳がある。
彼はエンヤ婆と同じタイプのスタンドと戦った事がある。
その経験上から、相手を探し出して戦うよりも怪しいと思う奴はとりあえず殴って確認するのが最適だと理解していたからの行動だった。
「くそぅ、こうなれば仕方ない!我がジャスティスの餌食になるがいい!」
エンヤ婆がスタンドの全貌を現せさせる。
そのスタンドは霧状で出来た骸骨の姿をしていた。
普通ならこのスタンドを見れば少しは戸惑うだろう。
だが、赤塚はそうはならなかった。
少し驚いたが、脅威にはならない。
何故なら、エンヤ婆は赤塚から一撃貰った時点で負けているからだ。