魔法少女リリカルなのは Vivid Dream Fighters   作:ライジングスカイ

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というわけでリリカルなのはの小説を始めていきたいと思います
とはいえvividからはまった新参者
至らない部分も多いとは思います
記念すべき第一話なわけですが内容としては暗いです
あと今回のこれのためだけに残酷な描写のタグ付けるかどうか悩んだのは内緒です


dream:1 悲しき分かれ、未来への始まり

新暦82年

その悲劇はある日突然起こりました

ベルカ戦乱時代の負の遺産、エクリプスを巡る戦いから1年

役目を終えたAEC武装は封印され、トーマとリリィは新たな旅へ出ました

そして特務六課は解散となり、隊員達にも今まで通りの日常が戻ってきました

けれども、戦いで残った傷跡は消えていなくて、あんなことになるとは、誰も思っていなかったのでした

 

管理局地上本部、喫茶室

「ふぅ」

八神はやて海上司令

「お疲れ様ですはやてちゃん」

リインフォースⅡ司令補

疲れた様子でソファに腰掛けるはやて

「リインもお疲れ、最近は本当平和やね」

そういってはやてはコーヒーの入ったカップを手に取り一口だけ飲んで息を零した

「ですね、まあ細かい事件はちょこちょこありますけど、本当に小さな事件ばかりで、何もないのとあんまり変わらないです」

「まあ、今まで大きな事件と関わることが多かっただけに、最近の事件は本当にちっぽけに思えてしまうわ」

「はやて」

はやてに声をかけた金髪の女性………フェイトは手を振りながら彼女達のそばに座る

「フェイトちゃん久しぶりやね、地上本部に用でもあったんか?」

「ううん、さっきまで法務部に行ってて、もう上がりなんだけどなのはも早めに上がれるって言うから迎えに」

「そういえばなのはちゃん今は模擬戦やっとるんやったな」

「はい、ヴィータちゃんもいっしょです、それが終わったら今日は上がりみたいですね」

シフト表を見ながらリインがつぶやく

「そう言えばヴィヴィオ最近会うてへんけど元気にしてるか?」

「うん、もう来年のインターミドルに向けて気合入りまくりだよ」

「今年は惜しかったなぁ、ええとこまでいったのに」

「さ、はやてちゃん、そろそろ仕事に戻るです」

「もうそんな時間か、ほなフェイトちゃん、また………っ!?」

フェイトに別れを告げ立ち去ろうとするはやてだったが突然の爆発音に驚き辺りを見回す

「何があったんや!?」

「すぐに調べるです」

はやてもリインもフェイトも、この時はまさかあんなことになってるとは思いもしなかった

 

事の発端は突然だった

古代遺失物(ロストロギア)の密輸で逮捕された魔導師が地上本部についた途端脱走騒ぎを起こしたのだ

偶々訓練場の近くだったこともありなのはとヴィータをはじめとした教導隊が急ぎ駆け付けた

だが騒動の中犯人が持っていた古代遺失物が暴発、訓練場など周囲の設備を巻き込んだ大事故に発展した

「おい!しっかりしろ!なのは!おい!」

崩壊した設備の瓦礫や暴発が原因で発生した火災の中、ヴィータが血まみれのなのはに必死に呼びかける

古代遺失物(ロストロギア)の暴発から犯人を守ろうとしたなのははエネルギーの衝撃をもろに受け撃墜

地面にたたきつけられ大怪我を負っていた

 

「なのはママ!」

知らせを聞きヴィヴィオが病院に駆けつけるとそこには既にフェイトとリインの姿があった

そして泣き崩れるヴィータを必死に慰めるはやての姿も

「フェイトママ!なのはママは!なのはママは大丈夫なの!?」

「大丈夫や、命に別条はあらへん」

興奮してフェイトに詰め寄るヴィヴィオを制しながらはやてが答える

「今はシャマルが診てくれてる、頭打ってないんが幸いやった」

「すまねえヴィヴィオ、あたしが………あたしがもっとしっかりしてれば」

「ヴィータのせいやない、不運な事故や、誰もヴィータが悪いなんて思うてへんよ」

「でも………でもよぉ」

すると背後の扉が開き疲れた様子のシャマルが姿を現した

「シャマル先生、なのはママは………」

「大丈夫、時期に意識も戻るわ」

シャマルの言葉を聞いて安心したのかヴィヴィオはそのまま座り込んだ

「ただ………」

「ただ?」

「怪我もそうだけど、古代遺失物(ロストロギア)の影響でリンカーコアがとても不安定なの、当分魔法は使えない、長期の治療が必要になると思う、それも、かなり長い間」

シャマルのその言葉に全員が顔を合わせた

これまで何度も激しい戦いを乗り越えてきた彼女、一時は飛ぶことさえ危ぶまれるほどの大けがを負った事さえある

それによって何度も消耗された彼女のリンカーコアは知らず知らずのうちに弱っていた

「ちくしょう!あたしがしっかりしていれば、なのはは」

「ヴィータちゃんのせいじゃないわ、私にだって責任はある、エクリプス事件の治療をもっと早く終わらせていれば………」

エクリプス事件の激しい戦いで消耗した体を治療している最中だった、それさえなければ

「二人ともええ加減にせえ!今一番辛いの誰や思うとるんや!」

自分を責めるヴィータやシャマルにはやてが声を荒げる

その言葉にヴィータとシャマルは一人俯くヴィヴィオを見た

「なあシャマル、治せるんだよな」

「もちろんよ、彼女の主治医として、ヴォルケンリッターの湖の騎士、風の癒し手の名にかけて、必ず治してみせる」

シャマルが決意を胸に拳を握るとヴィヴィオが彼女の袖を掴んだ

「ヴィヴィオ?」

「なのはママの意識が戻ったら………お話させてください」

 

しばらくして意識の戻ったなのははヴィヴィオと二人きりで話していた

「ごめんね………ヴィヴィオ………心配かけちゃって」

ヴィヴィオはその言葉に首を横に振ると自身の髪を束ねていた青いリボンを外してなのはに握らせた

「ヴィヴィオ………?」

「約束、フェイトママと友達になった時にこうしたんでしょ、だからこれは私との約束、ストライクアーツ頑張って、もっともっと強くなるから、なのはママは治療を頑張って」

涙ながらそう言ってリボンを握るなのはの手をとるヴィヴィオ

「………うん、わかった」

なのはもまたベッドわきに置かれていた自分の白いリボンをヴィヴィオに差し出す

 

こうしてなのはは長期の治療を受けることになった

彼女が留守の間はフェイトがヴィヴィオの事を任された、だが彼女も執務官として多忙な身

長期にわたり家に帰れないことも多い、そこで

「フェイト~!きたよ~!」

地球でフェイトの家族を………帰る場所を守っていたアルフが急きょ呼び寄せられた

 

「そっか………わかった、なのはにもいろいろ世話になったしさ、恩返しってわけじゃないけど、あたしが役に立てるんなら」

こうしてヴィヴィオはフェイトやアルフと共に暮らすこととなった

 

扉の鍵を開けフェイトを先頭にフェイトの部屋へとやってきたヴィヴィオ達

「ここ来るのも久しぶりだなぁ、よっと」

小さな体でキャリーバッグに詰めた自分の荷物を持ち上げるアルフ

「お世話になります」

そう言ってヴィヴィオも玄関に上がる

「アルフ」

「ん?なーにフェイト」

紙袋などに入った別の荷物を置いていたアルフはフェイトの言葉に首をかしげる

「ありがとう」

フェイトのその言葉にアルフは笑いかける

「なに、お安いご用さ、あたしも待ち続けるよ、いつまでも」

アルフのその言葉にフェイトは彼女を見た

「聞いてるよ、なのはの怪我、完治できるかわからないんだって」

「うん、シャマル先生と一緒に医療技術の発達した他の管理世界に移ったんだって」

そう言って思わずこぶしを握るフェイト

「もう………会えないかもしれないって」

「でもさ、あの子は信じてるみたいだよ」

アルフの言葉に首をかしげるフェイトだったが

「フェイトママ、アルフ、いつまでそこにいるつもり」

いつもと変わらぬ様子のヴィヴィオにフェイトも笑みを零した

母親と同じサイドテールに結ばれたヴィヴィオの髪にはなのはから受け取った白いリボンが結ばれている

「さて、あたしも荷物片付けなきゃ、長旅だったから疲れたよ」

そう言ってキャリーバックを引いてその場から去ろうとするアルフに

「アルフ」

「ん?なーにフェイト?」

「私も信じてるよ、なのははきっと帰ってくる」

「そうだね、あたしも信じてるよ」

「それから………ありがとう」

 

こうして私達の新しい生活が始まった

アルフの荷物を一緒に片付けたりみんなでごはん食べたり

一緒にお風呂に入ったりもした

そして時間は流れて………

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