魔法少女リリカルなのは Vivid Dream Fighters   作:ライジングスカイ

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共に磨き合い、笑いあう友との戦い
それぞれの思いを胸にその時は近づいていた
過ごした時間があるからこそ、全力で戦おうと誓う
二人の思いは新たな力へと変わっていく


dream:10 友との戦いへ

「いきなり一回戦で同門対決か………」

届いた組み合わせを見ながらノーヴェがため息をこぼす

「不満そうだね、ノーヴェ」

そんな彼女にフェイトが声をかけながら紅茶を持ってきた

「どうもすいません、いや、確かにありえないわけじゃなかったけど、いくらなんでも早すぎるかなって………そういえばなのはさんは?」

「シャマル先生と一緒だよ、いつものリハビリ」

紅茶を一口飲んでから尋ねたノーヴェにフェイトが笑顔で返した

 

レイイングハートを首にかけながら術式を組むなのは

シャマルはそれを見ながら彼女のリンカーコアの様子をチェックしていた

「はい、もういいわよ」

シャマルのその言葉でなのはは手を止めると真剣な表情でレイジングハートを見つめる

「なのはちゃん」

そんななのはにシャマルが声をかけた

「だいぶ良くなってきたわ、少し飛ぶぐらいならもう大丈夫よ」

シャマルのその言葉になのはの表情はパッと明るくなった

「本当ですか!?」

「久々に空に上がって、すっきりしてくるといいわ、私はここで見てるから」

「ありがとうございます!行こう!レイジングハート」

「Yes my master」

落ち着きのない様子でバリアジャケットを装着するなのは

そのまま空へあがる様子を眺めていたシャマル

「やっぱりなのはちゃんには空がお似合いね」

なのはが飛び上がった時の風でなびく髪を抑えながら笑顔でつぶやいた

 

「気持ちいい」

夜風を感じながら久しぶりの空を満喫するなのは

「気分はどう?レイジングハート」

「It is the best(最高です)」

「わたしもだよ!」

愛機の答えに満足げに笑うなのははそのまま高度を上げた

 

「そっか、ヴィヴィオとリオちゃんが………」

空中散歩を満喫したなのははシャワーを浴びて汗を流した後寝室でフェイトと話していた

「うん、仲良しの二人がいきなり初戦からぶつかるなんてね」

「大丈夫、だからって手を抜いたりするような子じゃないよ、二人とも」

なのはのその言葉にフェイトも満足そうに笑顔を浮かべる

「ねえなのは、私戻ってからも少し時間取れるから、ミッドに戻ったら、フライトエリアに行って久々に一緒に飛んでみない?」

「いいね、行こう行こう」

 

一方ノーヴェは通信でディードと話していた

「そういうわけだから、しばらくリオのこと頼んでいいか?」

「お任せください」

ノーヴェの問いかけにディードは迷うことなく答えた

「助かるよ、必要だったらメニュー作って送るけどどうする?」

「一度リオお嬢様と相談してからにします、そういえば、試合の際のセコンドですが………」

「ああ、あたしはヴィヴィオのほうつくよ、一回戦の時はウェンディが出向でこれねえから、あたしとディエチで、ヴィヴィオとアインハルトのセコンドかな」

「では私とオットーがリオお嬢様とコロナお嬢様のセコンドということで」

「悪いな、いろいろ手伝ってもらっちゃって」

「どうかお気になさらず、ではそろそろ」

「ああ、お休み」

通信を切るとノーヴェは布団にもぐりこんだ

「(インターミドルは負ければ終わり………一回戦で同門対決となれば、結果がどうあれどちらかが初戦で消えることになる………)」

ノーヴェの頭の中ではそのことだけがずっと浮かんでいた

「………そりゃねーぜ」

思わず声に出してしまったそのつぶやきを最後にノーヴェも眠りについた

 

ミッドチルダに戻るとそれぞれ個別の練習が始まった

アインハルトはディエチとともにスパーリング相手を訪ね

ジムで訓練するノーヴェとヴィヴィオ

そしてオットーとともに秘密の練習を行うコロナ

リオは自らのトレーナーであるディードを訪ねに聖王教会を訪れていた

「さて、リオお嬢様の初戦、正直申し上げにくいのですが」

「大丈夫、言われなくてもわかってるよ」

そう言ってリオは自らのこぶしを握りそれを見つめる

「私の武器は対応の難しい多彩な技と純粋な威力、でもヴィヴィオは私の技を知っている、ずっと見てきたから………」

一緒に練習してきた仲間だから、ともに笑いあう親友だから………

「それにヴィヴィオのスタイルだと相手の技を知っているのはそれだけで強みになる………だからディード、ちょっと相談なんだけど」

そう言ってディードに耳打ちするリオ

リオの話に耳を傾けたディードは最初こそ戸惑っていたが

「なるほど、しかしよろしいのですか?」

「大丈夫、あたし頑張るよ!ヴィヴィオは親友だけど、だからこそ負けたくないもん」

リオのその言葉にディードもわずかながら笑みを浮かべる

「なら、その作戦でいきましょう」

 

同じころノーヴェとヴィヴィオもリオとの試合に向けて練習を開始していた

連続で拳を打ち込むノーヴェに対しそれを回避し続けるヴィヴィオ

ノーヴェが攻撃を止め息をこぼした

「よし、いったん休憩」

「はい」

「ヴィヴィオ~!ノーヴェ~!」

ちょうどそこへバスケットを持ったディエチがやってきた

「おなかすいてると思って、これ」

ディエチがバスケットを開くとそこにはサンドイッチが入っていた

 

「回避練習?」

サンドイッチを食べながらディエチが首をかしげる

「そ、リオは一撃一撃がとにかく重い、ものによっては一撃でライフ全部持って行けるほどにな、それだけなら話は単純なんだが………」

「変換資質だね」

ディエチの言葉にノーヴェも頷いてからジュースの缶を見つめる

「リオは炎と電気、二つの変換資質を持っている、個人差もあるけど炎熱系は攻撃力、電気はスピードが上昇しやすい傾向にある」

「リオはもともと力持ちなうえに変換資質での強みもあるから、フェイトママとシグナムさんを同時に相手にするような気分だよ」

ヴィヴィオの例えにノーヴェとディエチは一気に顔を青くする

「ヴィヴィオ、お前な………」

「その例えはちょっと………」

どうやらヴィヴィオの言葉で想像してしまったらしく二人の表情からは生気がなくなっていた

 

練習が終わりノーヴェとヴィヴィオ、そしてディエチの三人は並んで歩いていた

「そういやディエチはアインハルトと一緒じゃなかったのか?」

「ユミナちゃんと一緒にコロナのところに合流してる、アインハルトの一回戦の相手ゴーレムマイスターなんだって」

「なるほど………お?」

話しながら歩いていると前方にリオとディードがいることに気付いた

「リオー!ディードー!」

ノーヴェが呼びかけると多少驚いた様子を見せながらも二人は振り返りこちらに気付いた

「偶然だな、そっちも練習の帰りか?」

「ええ、少々ミカヤさんのところへ」

ディードのその言葉に首をかしげるノーヴェ

「スパーはいいけどなんでミカヤちゃんなんだ?ヴィヴィオとの試合に備えるんならもっと近いタイプの選手がいるだろうに」

リオとディードが会いに行っていたのは剣術を好むミカヤ・シェベル

ノーヴェの知人でありヴィヴィオ達も何度かお世話になった相手だが………

「それはまあ………試合でのお楽しみということで」

「ん~、まあいいや」

「リオ、負けないから」

「あたしだって」

互いの健闘を誓い合うヴィヴィオとリオ

ノーヴェは気になっているようだが戦う本人(ヴィヴィオ)は気にしてないようなのでひとまずこの話題は置いておくことにした

 

そしていよいよ始まったインターミドル都市本戦

聖王教会より出場しているシャンテ・アピニオンが現在開幕戦を戦っていた

時を同じくして控室で待機しているリオは集中している様子だった

「どうでしょうか?」

ディードが尋ねるとリオはゆっくりと目を開いた

「うん、大丈夫、これなら本番でも使えるよ」

(ノーヴェ)や陛下たちの驚く顔が目に浮かびます」

ディードの言葉とともに控室の扉がノックされる

「どうぞ」

「どうやら準備はいいみたいだね」

そう言って控室に入ってきたのはリオのもう一人のセコンド、オットーだった

「頑張ろうね、ソル」

「Aye, Rio」

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