魔法少女リリカルなのは Vivid Dream Fighters   作:ライジングスカイ

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dream:16 創主の覚悟

ヴィヴィオとシャンテの死闘の翌日

「コロナー頑張れー!」

ヴィヴィオ達はコロナの2回戦を観戦していた

ゴライアスの強烈なパンチが相手選手に決まった

「勝利のV!」

コロナはリングから降りるとオットーとハイタッチを決める

「ここまでは何とか温存出来ていますね」

「うん、これであとは次の試合………」

そう言って組み合わせを出すコロナ、彼女の次の相手は………

 

「そっか、次はコロナちゃんと当たるんだ」

組み合わせを見るなのはは目の前で朝食を食べるヴィヴィオを見る

以前の大会でコロナとアインハルトが当たった時彼女は浮かない表情だった

だが今は大きな舞台で親友と戦えることがどこか嬉しそうだった

「そう言えばヴィヴィオ、確かコロナちゃんと公式で試合するのって………」

「うん、初めて、コロナとは練習かスパーぐらいかな」

そう言って朝食のホットケーキを一口食べるヴィヴィオ

「あ、おいしい、このシロップスプールスの?」

「うん、こないだエリオとキャロが持ってきてくれたの」

「これ本当おいしいよね、あ、ママはリハビリ順調?」

「経過自体は順調だけど、現場復帰はまだ先かなぁ」

「ただいまー」

「あ、フェイトママだ」

「おかえりー」

捜査の事後処理で朝帰りだったフェイトの帰宅に玄関に背を向けていたなのはもそちらへ振り返る

「あ、ホットケーキ?」

「フェイトちゃんの分、ラップに包んでキッチンに置いてあるよ」

「じゃ、もらおうかな」

「あ、バターとシロップ、まだ塗ってないけどどうする?」

 

リオは練習のため聖王協会を訪れていたが

「ディードォ!?どこ?」

練習相手のディードが見つからず困り果てていた

「あれ?リオっちどったの?」

中庭までやってくるとシャンテに出会った

「あ、シャンテ、ディード知らない?練習見てもらおうと思ってたんだけど」

「ディードなら騎士団の仕事、緊急だったらしくって慌てて出てった、オットーはコロナっちと練習だし、シスターシャッハも手が離せないし」

シャンテの言葉に肩を落とすリオ

「そっか、今まで気にしたことなかったけど、教会の仕事も大変なんだね」

「大変だよ、オットーもディードもトレーナーの手伝い、仕事に差し支えないよう頑張ってたし」

そういいながら中庭の花に水をやるシャンテ

「これ終わったらあたしが練習付き合ったげるよ、あたしも競技選手目指して頑張んないといけないし………って、リオっち聞いてる?」

シャンテの言葉も耳に入らぬまま教会の建物を見上げるリオ

 

池の周りを一人ジョギングしていたコロナ

疲れた様子でオットーのいるゴールに駆けこんでくる

「いい調子です、これなら次の試合までには………」

「コロナ」

そんなオットーとコロナのもとにノーヴェが訪ねてきた

「次の試合、あたしとオットー、それからディードがお前のセコンドにつく」

「コーチそれ伝えるためだけにきたんじゃないですよね」

スポーツドリンクを一気飲みするコロナをノーヴェは訝しげな目で見ている

「そんな顔しなくても、もうネフィリムフィストみたいな技は使いませんよ、あんなものに頼らず、自分の力でヴィヴィオと戦いたいんです」

「魔力負荷かけて練習してまでか?」

ノーヴェのその言葉にコロナは思わず固まる

「えっと………何のことでしょう?」

「気付いてないとでも思ってんのか」

コロナのその言葉にノーヴェは彼女のジャージのチャックをわずかに下ろす

すると黒いチョッキのようなものを着ているのが見えた

「まったく、いつの間にこんなもん用意したんだよ」

「あははは、やっぱばれちゃいました?」

「僕のほうからマリエル技官に頼んで作っていただいたんです」

そう言ってオットーがノーヴェに歩み寄る

「すべては陛下との試合のため、コロナお嬢様はそのために………」

チャックを戻しながら真剣な表情でコロナを見るノーヴェ

「どうしてそこまでヴィヴィオとの試合にこだわるんだ?」

「………今の私があるのは、ヴィヴィオのおかげだから」

ジャージの襟を正しながら話し始めるコロナ

「オットーにもノーヴェ師匠にももちろん感謝してる、でもヴィヴィオに会わなかったら、きっと今の私はなかったと思うから」

「だからこそ全力で戦いたい、そういうことか?」

コロナの頭に手を乗せるノーヴェ

コロナはそんな彼女の言葉に黙ってうなずく

「今はとりあえずお前の言葉を信じて聞かないでおく、もし無茶な技だったら説教じゃ済まないから覚悟しとけよ」

ノーヴェの言葉に笑顔で答えるコロナだった

 

「おいしい!」

一方ヴィヴィオは次の試合のセコンドを務めるディエチ、ウェンディと彼女たちが持ってきたサンドイッチを食べていた

「それにしてもコロナの隠し玉っていったい何なんだろう?」

コロナが何かしらの新しい魔法を身につけたらしいことにディエチも首をかしげる

「何だっていいよ」

一方ヴィヴィオは2個目のサンドイッチを手に取りながらそう答えた

「気になんないんッスか?」

「全然!だってどんな魔法が来ても私は全力全開でぶつかるだけだもん」

ヴィヴィオのその言葉にディエチとウェンディは笑顔を浮かべた

「さて、練習練習、ディエチさん、ちょっとお願いしたいんだけど」

「あたし?」

「うん、コロナと戦うための練習」

 

ブランゼルを握りしめ一人走っていたコロナだったが

「コロナ」

「え?ルーちゃん?」

そんな彼女にルーテシアが声をかけた

 

「うえぇ!?ルーちゃんもう知ってるの!?」

自分の秘密兵器のことをルーテシアが知ってると聞き驚くコロナ

「うん、カロナージの時の陸戦試合の映像を解析したの、何したのか気になっちゃって」

「あ、あのヴィヴィオには………」

「わかってる、内緒にしてあげるから」

そう言ってルーテシアはブランゼルを手に取った

「ブランゼル、あんたを受け取ってくれたのがコロナで、本当によかったよ」

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