魔法少女リリカルなのは Vivid Dream Fighters   作:ライジングスカイ

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dream:18 創主の秘策

親友対決の火ぶたが切って落とされた

「先手必勝!ジェットステップ!」

試合開始と同時にヴィヴィオは勢いよくコロナに突っ込んでいく

 

「ミドルレンジじゃないんだ」

「創成妨害のためにミドルレンジを使っても、ヴァンガードシフトで腕を創成して防がれてしまう、コロナに対して創成妨害をするには懐に飛び込むしかない」

観客席で観戦していたスバルの疑問にチンクが答える

「でも、それはコロナが一番よくわかってるはずよね」

「だからこそ、コロナの秘密兵器は、インファイターとの戦いに備えたものだと推測できる、だがヴィヴィオはあえて接近戦に持ち込んだんだ」

ティアナの言葉にチンクはフィールドを見据えた

 

「見せてもらうよ、コロナの奥の手」

そのまま拳を振り上げようとしたヴィヴィオだが

「あれっ!?」

コロナに命中するかと思われた瞬間彼女の姿が消え、ヴィヴィオの攻撃は空を切った

「ど、どこに」

次の瞬間上空からゴーレムの腕がヴィヴィオに向かって飛んでくる

何とかガードしたヴィヴィオは上を見上げた

コロナの足には羽のような光が

「あれは………飛行魔法!?」

 

「(あたしてっきり結界魔法だと思ってた………)」

そんな風に思いながらノーヴェは隣のオットーを見る

オットーはそんなノーヴェと観客席からの複数の視線に首を傾げた

頭を掻きつつもノーヴェはオットーに聞いてみることにした

「そうはいってもこれだけじゃ秘密兵器とはいえないぞ、大丈夫なのか?」

「創成妨害に備えるには十分なレベルです、そしてそれを身につけたことによってお嬢様の創成戦技は更に進化した」

 

「創主コロナと魔導器ブランゼルの名のもとに!叩いて砕け!ゴライアス!」

ゴライアスが姿を現し拳を鳴らす

「からの!ヴァンガードシフト!」

更に自分の両サイドにもゴライアスと同様の腕が出現する

ゴライアスがヴィヴィオに殴りかかってきたのをよけるが

「ロックカノン!」

コロナの射撃魔法で狙い撃ちにされる

 

「ゴーレム操作とヴァンガードシフトの複合攻撃、魔力増強はこのためか?」

「まだまだ、こんなものではありません」

ノーヴェの問いかけにオットーは自慢げな顔で親指を立てる

 

「ロケットパーンチ!」

ヴァンガードシフトの右腕が回転しながらヴィヴィオに突っ込んでくる

更にゴライアスが背後から彼女を狙う

「セイクリッドディフェンダー!」

両腕を構えその攻撃を受け止めるヴィヴィオ

ゴライアスが背後からヴィヴィオを狙うが

「ジェットステップ」

素早く動くことで狙いをつけさせない

「ソニックシューター・アサルトシフト」

さらに魔力弾でゴライアスを狙い撃つ

「シュート!」

その攻撃を受けゴライアスが後退する

「コロナは!?」

「さすがだねヴィヴィオ」

気付くとコロナはゴライアスの傍らを飛んでいた

「でもね、本当の戦いはここからだよ」

そう言ってブランゼルを構えるコロナ

「創主コロナと魔導器ブランゼルの名のもとに」

「ちょっと………まさか………」

ヴィヴィオがコロナの詠唱を聞き冷や汗を流す

 

「このための魔力増強か、とんでもねえな」

「コロナお嬢様はこれを使ってブレイカーを防がれたんです」

「なるほどな、正直あたしでもちょっと怖いな」

そう言ってノーヴェは汗をぬぐう

「ただでさえ強力なゴライアスが………2体も相手となると」

ノーヴェのその言葉と共に2体目のゴライアスが姿を現した

 

「あ、あんなのありッスか」

「ルール上問題はないよ」

ヴィヴィオのセコンドであるウェンディはその出来事に驚き目を見開いた

一方のディエチは冷静だが額には汗をかいていた

「でも、ゴライアスみたいな大型のゴーレムは一体創るだけでも相当魔力を使うはず、それに操作する時だってかなりの集中力がいる、どれだけ練習してきたの」

 

「(すごい気迫………負けたくないってコロナの気持ちがこんなに離れていてもわかる)」

コロナの真剣なまなざしを見たヴィヴィオは右腕を構えた

「でも、負けたくないのは私も一緒」

虹色の光が右腕に集まっていく

2体のゴライアスは彼女に向かってそれぞれ右腕と左腕を振り下ろす

「ディバインバスター!」

ヴィヴィオの放った砲撃がゴライアスの腕を吹っ飛ばした

だがコロナはそんなこと意に介さずクリスタルをそれぞれのゴライアスに投げ入れる

すると右腕が再生し再び完全な状態でゴライアスが立ち上がった

「やっぱり完全破壊しかないか………でも」

ゴライアスがヴィヴィオに向かって拳を振り下ろす

更にもう一体が逆側に回り足を振るう

両方の攻撃を何とかかわしてゴライアスをかいくぐるヴィヴィオだったがよけた先から礫と光弾が降り注いだ

攻撃してきたコロナを見るとさらにヴァンガードシフトでゴーレムの両腕を創り出す

 

「さらにヴァンガードシフト!?」

「さすがに僕もこれは予想外です」

彼女のセコンドであるノーヴェやトレーナーのオットーもこれは予想してなかったようで呆気にとられていた

 

「同時創成と飛行魔法、コロナさんはずっとこれを練習してきたんですね」

観客席で見ていたアインハルトはそれを見てこぶしを握った

「今のコロナさんに、私は勝てたでしょうか」

かつてコロナと死闘を繰り広げた経験からか、自然とそんなことを口にしていた

 

2体のゴライアスのうちの一体が指先の岩を飛ばしてきた

ヴィヴィオは動きまわってそれらをかわすがかわした先に別のゴライアスが

「ソニックシューター」

射撃でゴライアスの動きを止めることには成功するが背後からコロナが迫ってきていた

「ロックカノン!」

狙い撃ちにされるヴィヴィオだったが素早く動いて何とかかわす

「(すごいよコロナ………まるで付け入る隙がない)」

体勢を立て直し構えるヴィヴィオだったがここで第1ラウンド終了のブザーが鳴り響く

 

「大丈夫ッスかヴィヴィオ」

ウェンディからタオルを受け取ったヴィヴィオは疲労した様子でディエチに回復をかけてもらっていた

「次のラウンド、ペースは落ちるかもしれないけど、それでも辛いかも」

「ペースが落ちるんなら攻めるチャンスじゃないッスか?」

ディエチの言葉にウェンディは首を傾げた

「そうじゃなくて」

 

「いけるか?コロナ」

「複合攻撃はもう無理ですけど、同時創成ならまだいけます」

優勢だったはずのコロナだが大量の汗をかいていた

それもそのはず、2体のゴーレムを操作しながら自身も攻撃に参加していたのだ

魔力は大量に消費、相当な集中力も必要なはず

「でも、次のラウンドまでは持たない………だから」

 

「きっと勝負を決めに来る」

ヴィヴィオも同じ考えだった

「だったら守りに徹して持久戦に持ち込めば」

「でも私………全力のコロナと戦って勝ちたい」

ヴィヴィオがそう言うとわかっていたのかディエチは肩を落とすと

「本当、ヴィヴィオのその負けず嫌いなところ、なのはさんにそっくり」

そう言ってヴィヴィオの肩に手を置いた

ちなみに同じタイミングで客席にいたなのはが大きなくしゃみをした

「だったら、後悔しないよう頑張ってきなさい」

「もちろんそのつもりだよ、ディエチさんに教えてもらった秘密兵器もまだ使ってないし」

そう言いながらリングに上がっていくヴィヴィオ

同時にコロナもリングに上がってきた

「負けないよコロナ」

「私だって………このラウンドで全部出し切る」

コロナのその言葉と同時に第二ラウンドが始まった

そして二体の巨神が姿を現す

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