魔法少女リリカルなのは Vivid Dream Fighters 作:ライジングスカイ
インターミドルミッドチルダ都市本戦もついに準決勝
ベスト4が出そろった
第一試合はアインハルトVSルーテシア
そして第二試合のヴィヴィオの相手は………
「そっかー、いよいよミウラちゃんとの試合か」
組み合わせ表を見て呟くなのは
「今までの最高成績は越えたんだよね、すごいよヴィヴィオ」
「うん、絶対に負けないよ!これに勝てばいよいよ決勝戦だもん」
そういって自身の顔に手を当てるヴィヴィオ
「コロナとの試合で神眼の領域を完全に開きつつある、今ならきっと」
「その意気だよ、頑張れヴィヴィオ」
ヴィヴィオにエールを送るなのは
するとジャージ姿のフェイトがリビングにやってきた
「ヴィヴィオ、お待たせ」
「お願いね、フェイトママ」
「なあに?今度はフェイトちゃんが特訓相手?」
フェイトと共に出かけようとするヴィヴィオを見てなのはが声をかける
「うん、なのはママ、行ってきまーす」
「それじゃあなのは、行ってくるね」
座ったまま二人を見送るなのはだったが
「ふぅ、フェイトちゃんに、こないだはディエチでしょ、チンク、ノーヴェ、アルフ、いいなぁみんなヴィヴィオと一緒に練習出来て」
寂しさからかふとそんなことを呟くのだった
「Jet Zamber」
バルディッシュを巨大な剣に変え振るうフェイト
ヴィヴィオは落ち着いて見据えると攻撃を避け続ける
「フェイトママ、もっとスピードを上げて、その位しないと、ミウラさんには勝てないから」
「ヴィヴィオ………」
「What are you impatient?(何を焦っているのですか)」
そんなヴィヴィオに突然バルディッシュが問いかける
「勝っても負けても悔いのないようにしたいの」
フェイトの攻撃を避けながら答えるヴィヴィオ
「ミウラさん、今年はすごく力をつけてきているから」
その言葉を聞いて深刻に考えていたのは………
「ど、どうしたのクリス!?」
洗濯物を畳んでいたなのはに対し土下座するクリス
真剣な表情で自らの意思を伝える
「えっと………どんな結果になっても、後悔させたくないから、最後まで守りぬく、そのために自分も強くなりたいんです?」
なのはの言葉に力強く頷くクリス
「わかった、レイジングハート、いくつか役に立ちそうな術式を見繕ってあげて」
「All right」
レイジングハートが点滅するとクリスも喜びを全身で表現した
「お待ちどうさまです~」
鮮やかに彩られた料理をテーブルに運ぶリイン
それを見てミウラが瞳を輝かせるが
「でもいいんでしょうか、僕お呼ばれしちゃって」
「遠慮せんでええって、ベスト4進出のお祝いや」
萎縮するミウラに対して陽気に応えるはやて
「いよいよヴィヴィオとの試合だな」
「はいっ、僕、精いっぱい頑張ります」
シグナムの問いかけに笑顔で答えるミウラ
「すまんな、無理言って
「とんでもない、むしろ嬉しいんです、師匠たちに見てもらいながらまたインターミドルで戦える事が」
ミウラの言葉にザフィーラやヴィータは小さく笑う
「リオさんやシャンテさん、コロナさんと戦ってヴィヴィオさんはどんどん強くなっていますし」
「確かにな、今年のヴィヴィオはかなり勢いがある、対戦相手の傾向と対策を徹底し、親しい者たちとの戦いで気持ちの上でも高みに来ている」
「いっそミウラも私をセコンドに入れてゲンでも担ぐか?」
「そ、それは勘弁してください」
「主、ミウラはただでさえ緊張してしまいがちなんですから」
はやての言葉にあわてるミウラ、ザフィーラもあまりいいアイディアと思わないのかため息を零した
「そういやミウラの傾向と対策ってなると誰が練習相手なんだ?」
ヴィータの疑問にはやてはしばし考えると
「まあ、フェイトちゃんのザンバーやろな、スピードと切れ味で言ったら」
「ほう、テスタロッサが………」
はやての言葉を聞いてシグナムがなぜか闘志を燃やす
「ブルッ」
なのはやヴィヴィオと仲良く食事をしていたフェイトだったが突然寒気を感じあたりを見回した
「今のなんだったんだろう………」
蒼い顔で呟くフェイトだったがヴィヴィオとなのはは気付く様子がない
そしていよいよ準決勝
まずは第一試合、アインハルトとルーテシアの試合からだった
「クラウソラス!」
ルーテシアの放った魔力弾をアインハルトがかわすとそのままルーテシアに突っ込んでいく
ルーテシアは飛行魔法でアインハルトの射程から逃れるが
「覇王空破断!」
掌から放った攻撃でルーテシアの体勢を崩す
「まだまだ」
短剣のようなものを複数出現させるルーテシア
そのままアインハルトに向けて放つが
「覇王流………」
「させないわよ!」
旋衝破で対処を試みたアインハルトだが周囲を取り込む剣を見て構えを解いた
「多方向からの同時攻撃なら旋衝破は使えないわよね」
ミドルレンジで有効な旋衝破を封じて勝負に出るルーテシアだったが
「はぁ!」
アインハルトが気を放つと剣が一斉に吹き飛んだ
「嘘ぉ!?」
「ノーヴェノーヴェ、今アインハルトは何やったんッスか!?」
セコンドのウェンディも驚いた様子で問いかける
「断空と空破断の応用だな、足先から練り上げた力を全身から放出して衝撃波みたいに打ちだしたんだ」
落ち着いた様子で答えるノーヴェはアインハルトを見た
「(ずいぶん出来るようになったじゃねえか)」
出会った当初はただ拳に力を乗せるだけだったアインハルト
だが今のような技ができるほどに成長していた
「あたしだって負けてられないわよ」
魔力弾を大量に出現させるルーテシア
反射させながら多方向からの攻撃を狙う
アインハルトはその攻撃をよく見て対処する
隙を窺いながら空中で狙いを定めるルーテシアだったが
「旋衝破」
構えなしでいきなりアインハルトが反射弾の一つを投げ返したので直撃を受けてしまう
そのままアインハルトは足先の力を炸裂させルーテシアの目前まで迫る
「ちょ!」
「覇王流………」
突然のことに青ざめるルーテシアをよそにアインハルトは既に攻撃態勢に入っていた
「破城鎚!」
振り下ろされた拳がルーテシアに炸裂する
地面にたたきつけられたルーテシアはめり込んだ状態で目を回していた
強敵に勝利したことで珍しくうれしそうな表情を見せるアインハルト
「いよいよか………」
「陛下、落ち着いてください」
「お気持ちはわかりますが」
待機していたヴィヴィオは試合が目前に迫ったことで拳を握った
表情も硬く緊張していることがうかがえる
オットーとディードが何とか緊張を解こうとすると………
「ヴィヴィオさん」
退場してきたアインハルトがヴィヴィオに声をかける
「決勝で戦えることを祈っています、どうか頑張って」
そう言って掌を掲げるアインハルト
その意図に気付いたヴィヴィオも同様に掌を掲げる
「絶対に勝ちます、約束です!」
すれ違いざまにハイタッチをするヴィヴィオとアインハルト
そのまま入場するヴィヴィオにもう緊張した様子はなかった
リングに上がると既にミウラの姿が
「今度は私が勝ちます!行きますよミウラさん!」
ヴィヴィオの宣戦布告と共に試合開始のブザーが鳴り響く