魔法少女リリカルなのは Vivid Dream Fighters 作:ライジングスカイ
開始早々ヴィヴィオは先制攻撃を狙って踏み込むが
「そうはさせない!」
ミウラはヴィヴィオの攻撃をよく見て受け止める
「同じ手をくらうわけにはいきませんよ」
かつてミウラと戦った際挨拶代りに強襲を仕掛けたヴィヴィオ
だが今回は失敗してしまう
「空牙」
勢いよく回し蹴りを繰り出すミウラ
だがヴィヴィオもそう簡単に負けるわけにはいかない
距離をあけてから伏せることでミウラの蹴りをかわすとすぐにまた距離を詰めた
「リボルバースパイク!」
「まだまだ」
ヴィヴィオの攻撃に対しミウラも反撃
両者の蹴りがぶつかり合い互いにライフが減る形となった
だが若干ヴィヴィオのほうが減りが大きい
体勢を立て直したヴィヴィオは右手から魔力弾を打ち出す
「セイクリッドクラスター!」
炸裂弾がミウラに降り注ぐとその隙をついてヴィヴィオが突っ込んでいく
「アクセルスマッシュW!」
魔力を纏った攻撃が2発、ミウラの鳩尾に決まる
吹っ飛ばされ倒れるミウラだったがすぐにまた立ちあがった
「抜剣!」
ミウラの両足に光を帯びた剣状の魔力が現れる
「もう使うのかよ!」
それを見てミウラのセコンドであるヴィータは思わず声を上げる
「出し惜しみして勝てる相手ではないということだ」
一方のザフィーラは落ち着いた様子でそう答えた
「確かにヴィヴィオはどんどん強くなってるよ、リオやシャンテ、そんでコロナ、強敵相手にどんどん勝ち進んでる」
「おそらくコンディションは最高の状態に来ているだろう」
「ザフィーラはこの前の合宿で立ち合ったんだよな、正直、今のヴィヴィオどう見るよ」
「強くなっている………俺がそばについて守っていたあの幼子と同じと思えんほど、だが」
距離を保ちながら攻撃をくらうまいとよけ続けるヴィヴィオ
必死によけているが反撃の隙がない………いや、あってもできなかった
「抜剣を発動した状態のミウラ相手に攻め込んでも返しの一撃でそのままやられる」
「攻撃しても決めきれない状態じゃ回避に専念するしかない」
拳を握るノーヴェとリングを叩くオットー
「攻撃力不足、それが今のヴィヴィオの弱点だ、今までは急所や消耗狙いと徹底した対策で何とかごまかしてきたようだが、限界に近付いたフィジカルの差は埋まらない」
ザフィーラが鋭い視線でリングのミウラとヴィヴィオを見つめる
「(やっぱりヴィヴィオさんはすごい、僕の攻撃をここまでよけるなんて)」
攻撃が決まらないと判断したミウラは一度動きを止めると
「(ヴィヴィオさんは気がつくとどんどん進化していく………でも僕だって)」
距離が開いた状態のまま右足に力を込めるミウラ
「(合宿で身に付けた力に、シグナムさんに教わった技を合わせた………僕の新兵器!)」
そのまま踏み込んだ状態で一気に蹴り足を上げる
「抜剣・紫電!」
蹴り足の衝撃が鋭い刃となってヴィヴィオに迫る
間一髪でかわすヴィヴィオだったが衝撃の通った後には刀傷のような跡ができていた
「あの技はあの時の………」
カロナージでの陸戦試合を思い出すアインハルト
あの時は見よう見まねの状態だったが
「シグナムさんの仕込みか」
ノーヴェも冷や汗を流す
シグナムの技、紫電一閃を彷彿させる鋭い切れ味
どんなガードをも切り裂く必殺の剣
「まだまだ行きますよ!」
立て続けに紫電で攻め立てるミウラ
ヴィヴィオもそれを回避し続ける
セットアップ状態のクリスは現状にやきもきしていた
「(フェイトママとの練習のおかげで、素早い攻撃にも対応できてる、あとは何とか反撃の糸口を………)」
攻撃を回避しながらミウラの動きを観察していたヴィヴィオ
タイミングを見てミウラの懐に飛び込んだ
「なっ!?」
「アクセルスマッシュ」
ヴィヴィオの攻撃に対しミウラは咄嗟にガードしたもののわずかに間に合わず大きなダメージを受けた
「モーションが大きい弱点を突かれたか」
ザフィーラが呟くと同時に第一ラウンド終了の合図が鳴り響く
「調子に乗って連発しすぎたな、紫電はもう通用しねえ」
ヴィータの言葉にしょげるミウラ
「少し勝負に出てみるか」
一方でザフィーラは冷静だった
「この調子だ!」
一方ノーヴェはファイティングポーズでヴィヴィオに渇を入れる
「今のミウラに守りに行っても勝ち目はない、ガンガン攻めていけ、ただし」
「わかってる、ミウラさんの反撃には十分注意すること」
「よし、行って来い!」
「うん!」
「行け、ミウラ」
「はいっ!」
第二ラウンドのブザーが鳴り響く
「ドライブイグニッション!」
「Rocket mode!」
開始早々ミウラが勢いよくヴィヴィオに向かってくる
「空牙!」
懐に飛び込んだミウラが蹴りを繰り出そうとする
だが魔力の壁で防がれてしまう
「なっ!?ディフェンダー!?」
「!?」
困惑するヴィヴィオだったがその隙に攻撃をいなしミウラにカウンターを仕掛けた
「今のディフェンダー」
「陛下の意思ではありませんね、おそらくセイクリッドハートが」
ノーヴェとディードがそれを見て呟いた
「(クリスのことも気になるけど、今は試合に集中………)」
ミウラの攻撃を捌きながら隙を見てカウンターを入れるヴィヴィオ
「(ヴィヴィオさんの守りが堅い、こっちの攻撃が決まらなくなってきた)」
厳しい状況になったことにミウラは表情をゆがめる
「だったら!」
インファイターのはずのミウラがここで一度距離をとった
「ヴィヴィオさんの守りごと………打ち破る」
ミウラの両手足に光が集まっていく
「っ!」
ミウラの最強形態、抜剣・四天星煌
「フィジカルで劣る今のヴィヴィオにこれを打ち破る術はない」
ザフィーラが鋭い瞳でヴィヴィオを見据える
ヴィヴィオも次第にミウラの重圧に圧され始めるが
「え?クリス?」
そんな彼女にクリスが語りかけてきた
「守りたい?私がなのはママを守りたいのと同じ………クリスも私のことを守りたいって?」
クリスの言葉に首を傾げるヴィヴィオ
「大切な人………っ!?」
ヴィヴィオにとってのなのはがそうであるように、ずっと共に過ごしてきたヴィヴィオが
共に闘う主人であるヴィヴィオが、クリスにとっての大切な人であり、変えがたい存在だから
そう語りかけるクリスに涙を流すヴィヴィオ
「ありがとう、クリス」
ヴィヴィオのその言葉と共に涙のしずくがバリアジャケットのクリスタルに落ち、強い光が放たれる
「これは………」
ヴィヴィオの体が虹色の膨大な魔力に包まれる
そして意識内のクリスもそれは同様だった
「その光は………」
それを見たミウラも戸惑いを覚え思わず零した
「温かい光、力がみなぎってくる………」
本来ヴィヴィオの魔力の絶対量はそう多くない、これほどの魔力を生み出すのは不可能なはずだが………
「私とクリスの力、二つの心………フルドライブ:セイクリッドハート!」