魔法少女リリカルなのは Vivid Dream Fighters   作:ライジングスカイ

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dream:24 最後の試合

いよいよこの時がやってきた

「インターミドル都市本戦!決勝戦の開幕です!」

実況の声とともに会場中が歓声に包まれた

ノーヴェとオットー、ディードと共に入場するヴィヴィオ

そしてディエチ、ウェンディと入場するアインハルト

会場中がこの二人の戦いに注目していた

「お前の持ってる全部をぶつけてやれ」

「陛下、ご武運を」

「どうか後悔のないよう」

ノーヴェ達に見送られリングに上がるヴィヴィオ

「決勝戦でまさかの同門対決ということで期待が高まります、問題は前の試合で破損したヴィヴィオ選手のデバイスですが………」

実況の言葉と共にクリスが姿を現す

「バージョンアップして登場、その力に期待が高まります、さらに………」

「え?」

実況の言葉にヴィヴィオとクリスが首をかしげているとティオが姿を現した

ティオもまた一回り大きくなり首輪のクリスタルが若干変化している

「アインハルト選手も決勝を前にデバイスをバージョンアップ」

「うぇえ!?アインハルトさんも!?」

「私も危なかったんです、ルーテシアさんとの試合の後ティオの具合が悪そうだったので八神司令に見てもらったんですが、あのままだとクリスさんと同じことが起きていた可能性が高いと」

 

「ったくあいつら二人して、登録変更手続きってのも簡単じゃねえんだぞ」

そんな二人の会話にノーヴェは頭を掻きながら零す

「ノーヴェは知ってたんだ………」

そんなノーヴェを見て苦笑するオットーとディードだった

 

「さあ、始めましょうヴィヴィオさん」

アスティオンを構えるアインハルト

思い返しているのは今までのこと

「(私が、私自身としてこうして過ごせるのは、私に全力で思いを伝えてくれたヴィヴィオさん、チームの仲間であるコロナさん、リオさん、私に歩み寄ってくれたユミナさん、こんな私に真剣に指導してくれたノーヴェさん、皆さんとの絆があったから………)」

そんな思いを込めながらアインハルトが新アスティオンを起動させる

「アスティオン・ユナイト!セットアップ!」

 

「(クリスはずっと一緒に戦ってくれた、私のために、そして、この子にはリオやコロナ、みんなの思いが込められてるんだ、誰かが負けたら残ってる子がその夢を受け継ぐ、最初に出たインターミドルからずっと変わらない私たちの約束、リオとコロナだけじゃない、シャンテやファビア、みんなの夢がこの子には込められてるんだ………)」

クリスに込められた確かな願いを感じながらヴィヴィオが新クリスを起動させる

「セイクリッドハート・ドリーム!セーットアーップ!」

 

二人のバリアジャケットが構成されたが以前と見た目が変わっていた

アインハルトは上着が短くなりスカート強調され女性らしさが前面に出る形となった

ヴィヴィオはデザインこそ変化がないものの黒だったインナーが白に変わっている

「うわぁ、アインハルトさんの新しいジャケット可愛い」

「ヴィヴィオさんも、新しい色、とてもよく似合っています、そっちの方がヴィヴィオさんらしいです」

 

会場中が見守る中いよいよ試合が始まろうとしていた

「Ready………」

二人とも先ほどまでとは違い真剣な様子で構えている

「Fight!」

開始の合図と共にアインハルトがヴィヴィオに向かって突っ込んでいく

アインハルトの初撃を回避したヴィヴィオがそのまま蹴りを放つ

だがアインハルトも負けじとヴィヴィオの攻撃を回避して反撃

ヴィヴィオもそれをかわすと距離をとるため後ろに下がった

「覇王空破断」

すかさず追撃にかかるアインハルト

彼女の攻撃が命中した瞬間

「アインハルト!危ないッス!」

ウェンディの声で周囲の魔力弾の存在に初めて気づくアインハルト

「しまった!セイクリッドクラスターが………」

だが既に遅く炸裂した魔力がアインハルトに降り注いだ

更に空破断を凌いだヴィヴィオが飛び上がって追撃にかかる

「一点集中!ディバインバスター!」

砲撃を放つヴィヴィオだったがアインハルトはその攻撃を受け止める

「覇王流旋衝破、私にこれがあることをお忘れですか?」

「忘れてなんかいません!」

気付くとヴィヴィオはすでにアインハルトの懐に飛び込んでいた

「スピードのあるバスターを跳ね返すのは無理だから、きっと受け止めると思ったんです」

そう言って拳に魔力を込めるヴィヴィオ

「アクセルスマッシュ!」

ヴィヴィオの得意技が決まったかに見えたが

「ずっと見てきた技です、私には通用しない」

掌底で攻撃したヴィヴィオの腕を叩いて狙いを外させるアインハルト

 

「ひゃ~、アインハルト器用だねぇ」

それを見たセインが思わず声を上げる

「元々実力じゃアインハルトのほうが一枚上手だからね」

頬杖をつきながらシャンテが呟く

「けど………」

 

「そこっ!」

だが掌底で腕を狙ったことで右の脇腹ががら空きになった

すかさずそこにヴィヴィオが蹴りを叩きこむ

「くっ」

 

「ヴィヴィオさん対応はやっ!」

「これまでの戦いを経てヴィヴィオのコンディションは今最高潮まで来ている、わずかな隙とはいえ見逃さないだろう」

驚くミウラに対してザフィーラが答える

 

「ティオ!」

すかさず距離をとったアインハルトはティオに回復を指示する

「覇王………」

追撃を仕掛けたヴィヴィオを迎え撃つアインハルト、すると

「「断空拳」」

ステップを切り替えたヴィヴィオがアインハルトとほぼ同じ技で対応する

「なっ!?相殺された!?」

「えへへ、作戦成功」

目論見が成功したことで調子の上がったヴィヴィオはそのまま蹴りで追撃を仕掛けようとする

だがアインハルトはそれを受け止めると

「たしかに先ほど放ったレベルでならヴィヴィオさんも練習すれば会得できます、少々驚かされました」

そう呟きながら拳を握り魔力を込める

「“同じこと”を考えていたなんて」

そのまま拳を振り上げヴィヴィオに向けてたたきこんだ

 

「今のって………」

「ヴィヴィオのアクセルスマッシュ!?」

それを見たリオとコロナは驚き声を上げた

お互いの得意技をそっくりそのままで使用したのだ

 

「意表を突くにはこれ以上ない手だな」

「まさか、自分の技で返されるなんて思わないだろうし」

「ですが陛下はわかっていたようですよ」

 

攻撃を受け大きく後ろに吹っ飛ばされたヴィヴィオだがダメージは思いのほか少ない

そしてその理由はアインハルトにも分かっていた

「(完全に読まれていた………入りはしたけど浅い、それにヴィヴィオさんほどの精度でもない)」

技自体も不完全だったうえ回避されて狙いを外してしまった

いくらハードヒッターのアインハルトでもこれでは決定打にならない

「やはり小細工は通用しませんか………」

そう言ってアインハルトは拳を構え直すと足に力を込め

「覇王流………」

溜めこんだ力を一気に爆発させヴィヴィオに向かっていく

「真・断空拳!」

ディフェンダーを展開しながら回避するヴィヴィオ

だがその威力は凄まじくリングを割ったうえ衝撃がヴィヴィオのほうまで飛んできた

「くっ」

「まだまだ!」

そのままアインハルトが追撃してくるが既に展開されたディフェンダーを破ることができない

「なら空破断で」

「させない!」

ディフェンダーを破るためアインハルトが一歩引いた瞬間

ヴィヴィオは足払いで彼女のバランスを崩させる

だがアインハルトはヴィヴィオが追撃するより早く体勢を立て直した

それと同時に第一ラウンド終了のブザーが鳴り響く

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