魔法少女リリカルなのは Vivid Dream Fighters   作:ライジングスカイ

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ファビアとの激闘を制し都市本戦出場を決めたヴィヴィオ
仲間たちと共にささやかなパーティが開かれる
盛り上がる中訪れたのは………
今、変わることない繋がりが奇跡を呼ぶ


dream:4 祝宴と祝福

「と、言うわけで、チームナカジマのみんなの都市本戦出場を祝して」

『乾杯~!』

はやての音頭と共に全員がグラスを掲げた

祝勝会という事で仲間達は八神家に集まった

「ノーヴェも頑張ったかいがあったね」

「何言ってんだ、大変なのはこれからなんだぞ、都市本戦は地区予選とはレベルが違うんだ」

「まあまあ固いこと言わずに、飲むッスよノーヴェ」

スバルの言葉に反論するノーヴェだったがウェンディに酌を注がれ困ったように肩を落とした

「ウェンディ~、そう言うのは選手にやらせてよ!ノーヴェにはお世話になりっぱなしなんだから」

「あ、こりゃ失礼ッス、あ!ティアナもどうぞ、帰りはあたしが運転するッスから」

「そう?じゃあお言葉に甘えちゃおうかしら」

「それじゃあこっちは姉が運転するか」

ウェンディの運転で来ていたナカジマ家のメンバーを見回してチンクがつぶやく

 

「もういっその事泊まってってもええで~!」

「いや、この大人数じゃそうもいかないですよ」

ほんのり頬の赤いはやての言葉にディエチが苦笑いしながら答える

 

「フェイトさんもよかったら飲んでください、僕が運転引き受けますよ」

「エリオ………ありがとう、じゃあ悪いけど」

「いや~もうエリオもそんな年かぁ、時間がたつのは早いね~」

「ライセンス自体は結構前から持ってたよ」

エリオの心遣いにうっかり泣いてしまいそうになるフェイト

アルフは子供形態なのでジュースだが既に二杯目に突入していた

 

「師匠達も、どうぞ」

「む、すまんな」

人間形態で食事をしていたザフィーラにはミウラが酌をしていた

 

「ん~、おいしい~」

「あ、ルーちゃんも本戦進出おめでとう」

少し離れたところで料理を堪能していたルーテシアにコロナが声をかける

「ありがとう、でも本戦であたったら容赦しないからね」

 

祝勝会の盛り上がりがピークに達した頃、八神家のチャイムが突然なった

「あれ?今日誰か来る予定なんてあったかな?」

アギトが首をかしげているとはやてがヴィヴィオに声をかけた

「悪いんやけど玄関見に行ってくれへんか?鍵は内側からやったら簡単に開くから」

「わかりました」

はやてに言われ玄関にやってきたヴィヴィオは鍵をあけると来客の姿を確認するためドアを開けた

そしてその姿を見て驚き眼を見開いた

「え………」

「都市本戦出場おめでとう、ヴィヴィオ」

そこに居たのは会いたいと願い続け、必ず会えると信じてきた最愛の母、高町なのはの姿だった

「なのはママぁ!」

感極まったヴィヴィオはその場で彼女に飛び付き涙を流した

「ただいま、ヴィヴィオ」

再会を喜び娘を抱きしめるなのはの目にも涙が

「信じてた、きっとまた会えるって信じてた」

「ママもね、ヴィヴィオにまた会うために頑張ったんだよ、もう大丈夫、もう二度と、離れたりしない」

そう言って娘を抱きしめるなのは

「試合みてたんだよ、強くなったね、ヴィヴィオ」

「うん、お帰り!なのはママ!」

そんな光景をほほえましく見ながら彼女達の横を通り過ぎるシャマル

 

「みんな~!祝勝会楽しんでる?」

『シャマル(先生)!?』

突然のシャマルの登場に驚く一同

「お~、お帰りシャマル~」

唯一シャマルが来ている事をメールで知っていたはやてはいつも通りの様子で彼女を出迎えた

「ちょっとまてよ!お前が帰ってきたってことは………」

ヴィータが叫ぶとシャマルの後ろからヴィヴィオを伴いなのはがやってきた

「うわぁ~、盛り上がってるねぇ」

「なのは!!」

「にゃはは、ただいまフェイトちゃん」

「もう大丈夫なのかい!?」

アルフが詰め寄るとなのはは元気をアピールするかのように

「すっかり!もうリンカーコアも身体もピッカピカ!明日からでも仕事………」

なのはがそう言った途端シャマルが目を光らせ彼女を睨む

「ってわけにはいかないから現場復帰はしばらくしてからなんだけど」

そのやりとりを見た全員が何かを悟ったような眼でなのはを見た

「あ、なあにみんなその眼」

 

「ファビアさんもくればよかったのに」

「まあまあヴィヴィオさん、こうしてお母様とまた会えただけでもいいじゃないですか」

盛り上がりを見せる宴会の様子を見てぼやくヴィヴィオをアインハルトが宥める

それを聞いていたシグナムが思い出したかのように隣のはやてを見た

「そう言えば主、試合の後クロゼルグと話をなさっていたようですが」

「ん~、前から誘ってた話の返事もろたんよ、私の所で勉強せんかってな、いろいろ吹っ切れたようやね」

はやてとシグナムが飲みながらそんな話をしているとウェンディがコップを持って彼女達の後ろを通り過ぎようというところだった

「なんやウェンディ、どないしたんや?」

「あ、いや、ノーヴェが潰れちゃって、すいませんけどキッチン借りるッス」

ウェンディが指さす先には顔を真っ赤にして突っ伏しながら唸るノーヴェの姿が

「ノーヴェ師匠って普段お酒飲まないんですか?」

その光景を見たリオが首をかしげながら一番近くにいたチンクに尋ねた

「いや、そんなことはない………父上につきあって晩酌することもあるし」

「今日は飲みすぎただけ、ほら、あれ」

と、ディエチが指さす先には空になったボトルが2本

「もしかしてノーヴェあれ一人で空けたの?」

「も~、そんなに飲んだら誰だって潰れるわよ~、嬉しいからって飲みすぎちゃった~?」

ティアナがそう言いながらノーヴェの肩に腕を置いた

よく見ると彼女は既に耳まで赤くなってる

「ティアも飲みすぎだよ………」

「ティアナ………頼むから耳元で大声はやめてくれ………響く………」

 

「じゃ、お疲れ様でした~」

盛り上がった宴会もお開きとなり八神家のメンバーを中心に食器やごみを片付けていく

「さて、寝ちゃった人たち車に運んじゃわないとッスね」

そう言ってティアナを抱えるウェンディ

「フェイトママとキャロもかな………」

「フェイトさんは僕が運ぶよ、ヴィヴィオはキャロを助手席に」

背の高いフェイトは運ぶのも容易ではないため長身のエリオが引き受けた

ヴィヴィオもキャロを運んでいく

「ヴィヴィオ~!私も手伝おうか~?」

「なのはママは先車乗ってていいよ、結構飲んでたでしょ」

ヴィヴィオの言う通りなのはも顔がかなり赤い

「ヴィヴィオ、リオ達は我々で送るから、今夜は家族でゆっくり過ごすといい」

「うん、ありがとうチンクさん」

チンクはと言えばディエチと協力してノーヴェを運ぼうとしてるところだった

傍にはルーテシアをおぶさり両腕にリオとコロナを抱えたスバルの姿もある

 

フェイトを一番後ろの座席に眠らせアルフが一緒に座った

助手席ではキャロが眠っておりエリオはエンジンをかけるとミラーをいじる

真ん中の座席に二人で座るなのはとヴィヴィオは離れていた時間を埋めるかのように楽しそうに話していた

しばらくは耳を傾けながら運転に集中していたエリオだったがふと、話声が止まっているのに気付き赤信号で止まった際、ミラーで後ろを見てみる

「ああ、やっぱりか………」

エリオもある程度予想はしていたがミラーに映っていたのは肩を寄せ合い眠るなのはとヴィヴィオだった

「さて、全員僕が運ぶのか、大変だなぁ」

「大丈夫、私も手伝うよ………」

隣から聞こえた声にエリオは驚く

「いつから起きてたの?」

「ついさっき、変わらないね、ヴィヴィオもなのはさんも」

エリオとキャロはふたりが出会ったころからの事を知ってる

だからこそふたりがいつまでも仲良く過ごしていることが………こうしてまた一緒に居られることが嬉しかった

「うん、きっとこれからも………」

「エリオ君、信号青だよ」

「あ、本当だ」

キャロに言われて慌てて車を発進させるエリオ

 

なのはたちの住む家につくとエリオは一度玄関の前で車を止めた

「キャロ、悪いんだけど先に行って玄関開けておいてくれるかな、鍵はグローブボックスにあるってフェイトさんが言ってたから」

「えっと………あ、これだね、じゃあエリオ君」

「うん、車を止めたら一緒に皆を運ぼう」

キャロは車を降りると玄関を開け、抱えていたフリードをそこに待たせるとエリオを手伝うためガレージに向かった

 

「おやすみなさい」

全員をベッドに寝かせたのを確認すると、エリオとキャロは笑顔でそう呟き扉を閉めた

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