魔法少女リリカルなのは Vivid Dream Fighters   作:ライジングスカイ

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母との再会を果たしかつての日常を取り戻したヴィヴィオ
取り戻した日々の中新たな目標に向けて進んでいく
そして仲間たちもまた自分の道を探していた………


dream:5 守りたいもののため

なのはとヴィヴィオが再会をはたした祝勝会から数日後

「行ってきまーす!」

「はい、行ってらっしゃい」

なのはとフェイトに見送られ元気良く学校へ向かうヴィヴィオ

なのはが帰ってきたことで役目を終えたアルフは昨日、地球のハラオウン家へと戻った

「気を使わなくてもいいのに」

ソファに座りながらなのはが見つめる先には掃除機をかけるフェイトの姿が

「シャマルからも安静にしてるように言われたんでしょ、いいから任せて」

フェイトにそう言われなのはは退屈そうにため息を零した

そんな彼女の傍にクリスがやってきて肩を叩いた

「そう言えば、ノーヴェから模擬戦の話は聞いた?」

「うん、都市本戦に向けてカロナージで、私は大丈夫だけど………なのはは?」

「シャマル先生からドクターストップかかりました、同伴はするけど模擬戦には出れません」←完治したとはいえ再発の危険があるので経過観察中

フェイトの問いかけに遠い目で答えるなのは

「Please put out a healthy, also you have a chance(元気を出してください、また機会はあります)」

そんな彼女を慰めるように紅い宝石………レイジングハートが声をかけた

「レイジングハートの言うとおりだよ、確かにインターミドルは今年で最後にするって言ってたけど、何も模擬戦をやる機会がないわけじゃ、ね、だから落ち込まないで」

「やだなーフェイトちゃん、私が落ち込んでるように見える」

「うん、すごく、飛びたくてしょうがないって顔に書いてあるよ」

「Communication is coming(通信が来ています)」

「え?通信?」

バルディッシュの言葉に首をかしげながらフェイトが画面を開くとタヌキのお面が現れふたりとも驚いた

「はーいなのはちゃん、フェイトちゃん」

「はやてちゃん!」

「はやて、どう?今回は行けそう?」

「なんとか休みとれたよ~、今回は私も行けるでー」

どうやら今回のカロナージの合宿にははやて達も同行するようだ

「と行ってもさすがに全員休みとるのは無理やったんやけど」

「来てくれるだけで十分だよ」

「後はシャマルとリィンアギトの末っ子コンビ、それとザフィーラが参加やな」

「ミウラちゃんもきっと喜ぶよ」

 

その頃ヴィヴィオは椅子にもたれかかりぐったりしていた

「ヴィヴィオも大変だね」

そんな彼女にリオとコロナが声をかけた

「試験勉強だけじゃなくて将来の勉強もしてるんでしょ、大変じゃない?」

「うん、でもわたしの目標は………そのぐらいしないと届かないから」

机の中から士官学校のパンフレットを取り出しながらコロナの質問に答えるヴィヴィオ

 

「執務官!?ヴィヴィオが?」

「そっ、あいつは執務官志望」

ヴィヴィオの進路のことを聞いたスバルが驚き声を聞いた

ノーヴェのほうはトレーニングメニューを作っている最中らしくモニターとにらめっこしている

「意外だなー、てっきり武装隊だと思ったけど」

「ま、あたしも最初はそう思ったんだけど、引退したら自分の適性に合った仕事をしたいって、あいつ検索魔法得意だし捜査関係の資料自分で探せるだろ」

「なるほどねー、そう言えばティアも資料探しにはよく苦労してたなぁ」

棚からカップを取り出し紅茶を入れながらスバルは納得したように零す

「イクスの時もあいつが資料探したんだったな」

かつての出来事を思い出しながらノーヴェが紅茶を口に含んでいると

「あれ?でもそれなら無限書庫の司書のほうが向いてるよね?なんで執務官にしたんだろう?」

スバルの零した疑問に驚き紅茶を思い切り吹いてしまう

「ちょ!?ノーヴェ大丈夫!?あたし今変な事言った?」

「いや、言ってねえけど………コレ話さないとだめか?」

 

同じ頃昼食を取るなのはとフェイトも偶然ヴィヴィオの進路の話をしていた

「ふーん、じゃあ執務官を選んだのにもちゃんと理由があるんだ」

「もちろん、適性を活かすだけなら司書をやればいいんだけど、前にヴィヴィオに聞いたらね、引退しても、ノーヴェが自分にくれた格闘技を捨てるのはいやだって」

「なるほどねぇ、司書って体動かす機会ないもんね、それで執務官に………ノーヴェはこの事知ってるの?」

昼食のオムライスの卵をスプーンで崩しながらなのはが問いかけると

「知ってるみたいだけど、ノーヴェ自身はね………」

 

スバルに話し終えたノーヴェは顔を自身の髪よりも真っ赤にしながらうつむいていた

「ヴィヴィオいいところあるよね~、で、ノーヴェ師匠はこれ聞いてどんな気分なの?」

「うるせえ」

もはや顔が見えないほどに俯いたノーヴェはただそう答えるだけだった

「ギン姉は知ってるかなぁ?あ!お父さんなら知ってるかも」

スバルはそれを見て通信画面を開くが

「だー!わかった!言うよ!言えばいいんだろ!」

ノーヴェが必死に止めると通信画面を閉じた

 

「正直、すげえ嬉しかったし、おかげでやりたいことも見つかった………あたしのほうが感謝したいくらいだよ」

「え!ノーヴェやりたい事見つけたの!?何何!?」

「だー!うっとうしい!」

ノーヴェが話し終えた途端興味津々な様子で迫るスバル

「………最初はさ、ただのお節介だったんだ………でもあいつらの嬉しそうな顔見てさ、驚いたんだ………あたしはこんな顔させてやることができたんだって………」

組んでいた手を強く握りしめるノーヴェ

「戦うことしか知らなかったあたしが………あんな嬉しそうな顔にさせてやれるんだって、だからあたし………あいつらにもっと強くなって欲しくて、もっと勝たせてやりたくて、気付けば本気で指導してた………だからあたし………ヴィヴィオ達の指導終わったら、もっといろんな奴らに格闘技教えてみたいんだ………あいつらが見つけてくれたあたしの可能性、大事にしたいから」

「ノーヴェ………」

指導者の道………それがノーヴェの選んだ自分の未来だった

 

同じ頃ギンガとザフィーラは108の廊下を並んで歩いていた

「そう言えば、おまえは合宿はどうするんだ?」

「ああ、カロナージにオフトレに行く話ですね、今回は私も参加させてもらいますよ、ノーヴェがせっかく自分の道を見つけたんですから」

「指導者になるんだったな、これからは同業者か」

「ああ、ザフィーラさんもミウラさん以外にも教えてる子いっぱいいるんでしたね」

「ああ、どういうわけか子供に好かれやすくてな、気がつけば一道場主だ、ミウラが初出場したインターミドル以降は更に増えた」

なぜかげっそりした様子で語るザフィーラにギンガは首をかしげながらも

「私も評判は聞いたことあります、ノーヴェもそれくらいなってくれるといいんですけど」

「まあ、俺もカロナージに行くから、その時にでもアドバイスはしてやるつもりだ」

「ふふっ、おねがいします」

ザフィーラの言葉に笑いながら答えるギンガ

 

全ての試験が終わり教室にチャイムが響く

「ヴィヴィオー!試験どうだったー!って………」

リオとコロナが見たのは重苦しい空気に包まれ机に突っ伏すヴィヴィオだった

「ヴィヴィオ………まさか………」

「あ、ううん、疲れてるだけだから………平気」

訂正するように振られる手にはまるで力が入ってない

 

「よく頑張ってるよヴィヴィオは」

試験の結果を見ながらなのはが素直な感想を告げる

ヴィヴィオの試験結果は非常に優れており全ての科目でA評価を得ている

にもかかわらず

「うん………ありがとう………」

本人は疲れ切った様子でぐったりしている、もちろん疲れているだけなのだが

「ヴィヴィオ、なんだか大変そうだね」

「って言うかフェイトちゃん、フェイトちゃんも三回目の執務官試験のちょっとまえこんな感じだったでしょ」

「あはは、そうだっけ」

「It is very similar(よく似ています)」

愛機であるバルディッシュにまでそう言われ苦笑したまま肩を落とすフェイト

「ところでヴィヴィオ、そろそろアインハルトちゃんたち来るんじゃない?着替えなくて平気?」

「わー!そうだった!クリス手伝って!」

なのはに言われて慌てて立ち上がり部屋に向かっていくヴィヴィオ

その様子に苦笑するなのはとフェイトだった

ふと、笑うのが辞めてフェイトがなのはを見る

「ん?どうしたのフェイトちゃん」

「(ヴィヴィオが執務官になりたいもう一つの理由、きっとなのはの時みたいな事件を起こしたくないからなんだろうなぁ)」

 

「ギン姉と一緒に模擬戦は久しぶりだね」

「そうね、負けないわよ」

大量のサンドイッチを食べながら意気込むスバルとギンガ

「で、スバル………あれ………」

ギンガが見つめる先にあったのは

「なんとか出発までに………」

「Let's work hard(頑張りましょう)」

クロスミラージュを傍らに置き必死に仕事を片付けるティアナの姿だった

「あー、あれね、私ももう慣れちゃった」

「そ、そうなんだ………」

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