魔法少女リリカルなのは Vivid Dream Fighters   作:ライジングスカイ

6 / 26
自らの未来に向け努力するヴィヴィオ
仲間達も次々自分の未来を見つけていく



dream:6 夢に向かって

カロナージへ向かう臨港次元船の船内

疲れたように眠るヴィヴィオ、その隣ではアインハルトが丸まって眠るティオを撫でていた

リオとコロナも別の席で隣り合って眠っている

その一方ギンガは自らの愛機であるブリッツキャリバーを丁寧に磨いていた

「はりきっとるなぁギンガは」

そんな彼女に隣に座っていたはやてが声をかけた

「ま、久々の模擬戦に燃える気持ちはわからんでもないけどな」

そう言ってシュベルトクロイツをギンガに見せる、シュベルトクロイツもまたブリッツキャリバー同様ピカピカに磨かれた

「僕も頑張りますよ」

「It will cooperate(協力します)」

両腕を構えガッツポーズをとるミウラ

「ミウラは私と一緒は久々やからな」

「はい、それに都市本戦の組み合わせも………」

ミウラの言葉にはやても思い出したかのように声を上げる

「そうか、時差もあるから向こうの時間やと丁度模擬戦終わったあたりやな、組み合わせの発表」

「タイミングいいのか悪いのかわからないですね、そういえばノーヴェ」

ひとつ前の座席で読書をしていたノーヴェにギンガが声をかけた

「何?」

「インターミドルの組み合わせ、発表は合宿中になるけど………」

「ああ、決まったらあたしのところにメールが来る事になってるんだ、ついたらすぐヴィヴィオ達にも転送できるようにしたから」

「Please leave(お任せください)」

ノーヴェの言葉に応えるかのようにジェットエッジが点滅する

 

「みんないらっしゃーい!」

カロナージにつくと一同は早速ルーテシアの歓迎を受けた

「それにしてもまたパワーアップしてるよね」

「うん、来年には営業開始できるよ」

ルーテシアのその言葉にヴィヴィオは首をかしげた

「営業開始って………どういう事なのルールー?」

「ホテルアルピーノ、この度正式に旅館としてオープンすることが決まりました」

ルーテシアのその言葉に周囲から歓声が上がる

「最初は本当に趣味のつもりだったんだけど、みんなをおもてなしするうちに楽しくなってきちゃって、ああ、これが私のやりたい事なんだって、あたしもインターミドルに出られるの今年が最後だしさ」

「いや、最初から趣味で収まるレベルじゃなかったけど」

過去の光景を思い出しながら苦笑するノーヴェ

「ルーちゃんはホテル経営、ヴィヴィオは執務官、みんなやりたい事を見つけていってるんだね」

「あたし達も負けてられないね、コロナ」

リオのその言葉にコロナは驚き目を泳がせた

「えっと、そ、そうだね」

「あれ、もしかしてコロナもやりたいこと決まってるの?」

リオのその言葉に全員がコロナに注目する

「そ、それよりみんな早く行こう!えっと最初は………」

「ま、最初はいつも通り川で、今回はアスレチックも使ったほうがいいな、都市本戦に向けてきたえていかなきゃいけねーし」

「お、ついにアスレチック解禁だね」

「そう言えばエリオとキャロは………」

「こっちでーす」

フェイトの言葉に応えるかのようにガリューを伴い籠を背負ったキャロが森のほうから歩いてくる

そのあとにつづいて薪を抱えたエリオもやってきた

 

いつものメンバーに加えなのはとザフィーラを加え川にやってきたヴィヴィオ達

ひとしきり泳いだヴィヴィオ達だったが気付けばミウラが疲れて岩場に座りこんでいた

「ミウラさん、大丈夫ですか?」

「あ、いえ、大丈夫です、ちょっと疲れちゃって」

「私も最初は皆さんについていくのがやっとだったんですが」

息一つ乱れぬ様子でアインハルトがミウラの言葉につなげる

「ちょうどいいですから、少し皆さんにお見せしたいものがあります………」

そう言ってアインハルトが川の中心付近で構える

「行きます!」

次の瞬間アインハルトが拳を振るうと川の水が底が見えるほど割れていく

「すごい………」

ヴィヴィオ達も思わず見とれてしまう

「なるほど、なかなか面白そうだな」

そう呟きアインハルトが水斬りを行ったのと大体同じくらいの位置に移動するザフィーラ

拳を構え前方を見据えると

「ハァツ!」

一気に叩きこむ、距離は短いものの川の底まで水を切り裂いた

「ふむ………こんなものか」

「さすがザフィーラ」

周囲から歓喜の声が上がるとザフィーラはミウラのほうを見た

「ミウラ、お前もやって見せろ」

「ええ!?僕ですか?」

戸惑いながらもザフィーラの傍に移動するとミウラが拳を構えるが

「そうじゃない、足でだ」

「え?えっと………こうかな」

ザフィーラに言われるまま挑戦するミウラだが

「あれっ?」

勢いよく振り上げた脚はただ水柱を立てただけだった

「(緊張して余計な力が入ってしまうミウラの弱点を克服するならこのやり方は有効だ、それに先ほどアインハルトが見せた………)」

そんなことを考えながらザフィーラがふと振り返るとアギトとリインが水着姿でやってくるところだった

「なんだ、お前達も来たのか」

「えへへ、マイスターがこっちに行ってもいいって」

「最初はリイン達もトレーニングしてたんですけど」

苦笑いしながらも嬉しそうな様子の2人を特に咎める様子もないザフィーラ

「で、主たちは今どうしてる」

「たぶん今頃は………」

 

「みんな大丈夫~?」

スバルが段差の上から休憩中の仲間達に声をかける

ギンガは両手をついて座り込み

キャロは膝を抑え、エリオは肩で息をしていた

「シャマル~大丈夫か~」

「な、なんとか」

フェイト、ティアナと共にうつぶせに倒れ込んでいたはやてが傍で口を抑えながら青い顔をしたシャマルに声をかける

「シャマル先生が一番きつそう………」

「あれ?そう言えばシャマル先生は明日の模擬戦………」

「もちろん出るわよ、久々に頑張っちゃうから」

そうやって意気込むシャマルだったが次の瞬間には青い顔でうなだれる

「ホンマに大丈夫かいな?」

 

今回は人数が多いためテラスだけではなくその先の草原でも昼食の準備が行われていた

鉄板で大量の焼きそばを作りながら鼻歌を口ずさむはやて

その一方では先に出来た焼きそばの盛られた皿をシャマルがリオとコロナに渡していた

食事をしながらノーヴェとザフィーラは模擬戦の組み合わせについて相談している

パイプいすに座っていたなのはもフェイトから受け取り

「ありがとうフェイトちゃん」

「どういたしまして、ところであれって」

フェイトの視線の先にはガクガクと震えるヴィヴィオ、アインハルト、ミウラの姿が

「例によって水斬りのやりすぎで」

フェイトの疑問に答えたのはメガーヌと共に焼きそばを持ってやってきたルーテシアだった

「ザフィーラは止めなかったの?」

「一応止めたんだが………止められると思うか?」

シャマルの疑問に肩を落としながらザフィーラが答えた

その様子を見て察したシャマルも苦笑を浮かべる

 

午後は大人達が訓練に行き、ヴィヴィオ達はアスレチックへと移動した

先導するノーヴェの後ろにヴィヴィオとミウラ、アインハルトが続く

そのすぐ後ろにリオとアギトの姿、ルーテシアはそのすぐ後ろについていた

コロナとリインもやや遅れているものの何とかついてきている

ザフィーラは一番後方で全員を見ていた

 

「ママ達いっつもこれやってたんだよね………」

終わったころには全員地面に倒れ伏していた、特にヴィヴィオ、コロナ、リインの三名は疲れ切った様子で息を切らしていた

「大丈夫ですか、ヴィヴィオさん」

そんなヴィヴィオの様子をミウラとアインハルトが見に来た

「平気平気!明日の模擬戦頑張りましょう!」

そう叫ぶヴィヴィオだったが余計な体力を使ったのか次の瞬間にはうなだれていた

「ん~、やっぱこれがベストかな」

「ああ、異存はない」

丁度その頃ノーヴェとザフィーラは模擬戦の組み合わせの最終調整をしていた

赤組と青組、二つのグループに分かれた画面が表示されていた

「明日が楽しみだな」

「ああ、ところでノーヴェ、ミウラの事で相談がある」

そういってザフィーラは自身の胸に手を当てた

「あいつの師匠として、やっておきたいことがあるんだ、俺にミウラを預けてくれないか」

ザフィーラの言葉に目を見開くノーヴェだったが

「本人の意見も聞かなきゃだけど、もともとミウラの師匠だった旦那がそういうんならあたしは止めない」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。