インフィニット・ストラトス~悪魔は乙女と踊る~   作:ラグ0109

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#31 優しい日常

ISスーツ…それは人が円滑にISを運用するために考案された衣服の事を指す。

衣服、と言っても基本的に女性物であるISスーツは所謂レオタードやスク水、果てはハイレグ水着の様なボディスーツの類しかない。

スーツにはバイタルデータを検出するセンサーと端末が組み込まれており、肉体から発せられる電気信号を増幅してISに伝達する。

電気信号を伝達するだけならば、ISスーツは必ずしも必要な物ではない。

しかし、スーツ自体が緊急用の生命維持装置としての役割を果たすため、着用を義務付けられているってわけだ。

基本的に身に着けるISスーツは、操縦者の好みに合わせて良いことになっている。

ただ、ボディラインがきっちり出る上に露出もそこそこ多いため、IS操縦者は日夜カロリーと戦うことを宿命づけられている…なんて与太話があったな。

とりあえず、話を戻そう。

問題は、男性用のISスーツだ。

今まで男が運用することを想定していない為、オーダーメードの特注品となっている。

つまり、デザインが選べないと言うか、そもそも存在していないのだ。

今回、俺と一夏はイングリッド社と言うデザイン性よりも機能性を重視する傾向にある会社からISスーツを提供されている。

この会社はIS学園の教員用のISスーツを卸している会社で、信頼性が非常に高い。

此方としても変なものを着せられる心配が無くなったので、少しばかりホッとしていた。

そう、していたんだ…。

 

「うひぃ!やっぱりアモンってば、ムッキムキィッ!」

「あのな…スーツ、一応あるんだけど?」

 

第二アリーナ更衣室…本来着替えは教員用の更衣室で行うものなのだが、女性しかいないこの学園では男である俺が使う訳にはいかない。

なんせ、何かしらの問題が起きたら真っ先に疑われる羽目になるからな。

そんなわけで、俺はこうして少ない休憩時間を使ってアリーナに駆け込んでは着替えて…と言う何とも面倒くさい事をしているのだった。

勿論、今回は当然の様に束の目の前でストリップを披露する羽目になった…離れないし、いずれ見たり見られたりするしと割り切った。

割り切らざるを得なかった…。

 

「黒鬼が特殊なISなのはわかってるでしょ?凡骨が作ったエロくn…ゲフン、しょーもないスーツなんかより、束さんのスーツの方が断然良いもん!」

「おう、今本心が透けて見えたぞド畜生が」

 

今、俺が身に着けているISスーツは胸の下までしか丈がないタンクトップと股間にサポーターが入ったスパッツとやたらとピッチリしたブーツだ。

いずれも機体色に合わせた黒で統一されている。

束にしては気の利いた股間部への配慮ではあるが、いつも着ていたウェットスーツとかプ○グスーツ染みたISスーツでは無いため、非常にあちこちがスースーする。

束は俺に近寄って、僅かに割れている腹筋の溝を人差し指で丁寧になぞっていく。

 

「うへへ、アモンの腹筋舐めて良い?」

「余計なところまで舐める気だろ…やめれ。つーかな…あんまり俺と関わってっと、箒と仲良くできなくなるんじゃねぇか?」

 

篠ノ之 箒と言う少女は頑なだ。

そうしていなければ、生きてこれなかったと言わんばかりに。

それは普段の生活態度からも見て取れるし、必ずしもそれが悪いとは言わない。

愚直なまでに真っ直ぐで居られると言う事は美点だ。

それだけ芯が通っていると言える…だが…協調性が無ければ美点たりえないのもまた事実だ。

そんな少女にしてしまったのは、間違いなく周囲の環境なわけで…そんな環境にしてしまったのは目の前の脳内メルヒェン女の落ち度だろう。

 

「箒ちゃんはさ、大人が怖いんだよね。ずーっとずーっと、黒服達に監視されててさ…お友達だってできやしない。まぁ?束さんといっくんとちーちゃん…それにアモンが居ればそれはそれで良いんだとは思うけど。まぁ、少しこの話は置いておいてさ…アモンは優しいじゃん?束さんの注文をキチンと聞いてくれるし、別に助けなくてもよかった道端の小石だって助けちゃう」

「そら、買い被りすぎだな…俺にだって抱えられるものの限界ぐらいは分かるし、限界が来たら取捨選択だってする。死にたかねぇからな」

 

両手に抱えられるものはそう多くない。

精々愛しいものや本当に親しいものくらいしかないだろう。

見ず知らずの人間に情を覚えて助けるなんざ間違っている…一度助けたものは最後まで責任を持つ必要がある。

そんな事を繰り返していたら…待っているのは地獄だ。

 

「そう?それならクーちゃんを助けたのは…なんでさ?」

「そら、抱えてやれると思ったからさ…まぁ、最終的に束に放り投げちまったけどな」

「…まぁ、そう言う事にしてあげましょー」

「随分含みのある言い方じゃねえか…」

 

ジト目で束の事を睨み付けると、束はクスリと笑って俺の体に抱き着いて胸元に耳を当ててくる。

まるで子供が親に甘えてくるかのようだ。

大して抵抗する気もなかった俺は、優しく抱きしめ返してやる。

 

「うへへ~…このままお仕事サボってしっぽりヤっちまおうぜぇ~」

「んな訳に行くかっつの…ったく…」

「言動チンピラっぽいのに、そゆとこ本当に真面目だよね」

「これでも育ちが良いんでね…うら、そろそろ離さねぇと授業に遅れるっつの」

 

束としてはもっと構えと言わんばかりに頬を膨らませてくるが、こっちは暫定公務員…給料が出るのであればきっちり給料分の仕事をこなさないと税金泥棒になってしまう。

後ろ指はさされたくないからな…それに、悪魔は与えられた仕事はなんであれ完遂する。

契約、大事。

俺は膨らんだ束の頬を指でつついて萎ませ、そのまま頬を掌で撫でて唇を重ね合わせる。

不意打ちだったのか、束は少しだけ体を震わせて唇を重ねるだけのキスだけでは物足りないと唇を舐めてくる。

 

「んっ…ちゅ…」

 

微かな吐息の間に俺は束の舌を受け入れて、互いの舌をねっとりと絡ませていく。

1つの欲求が俺の頭の中に湧いてくるが、努めてそれらを無視して充分長くなったディープキスを此方から切り上げ、首筋に顔を埋めて所有権を主張するかの様なキスマークをつけてやる。

 

「っつ…んぁ…もっと…」

「だーめだっつの…今ので満足しとけっつの」

「いけずぅ…束さんはいつでもばっちこいなのにぃ~」

 

口では物足りないと言いつつ漸く俺から離れた束は、普段の言動からは考えられない艶っぽさが感じられる。

束はキスマークのついた首筋を愛おしそうに撫でて笑みを浮かべる。

 

「ふへへ…こういう主張も悪くないね。お手付きにされたみたいでさ~」

「はっ…他人に手ぇ出されちゃ堪ったもんじゃねぇからな。とりま、今はそれで我慢しとけ」

「あたっ!」

 

束の額に軽くデコピンを喰らわせてから、すたすたと束の横を素通りして更衣室を後にする。

こう、欲張ることは欲張るんだが、どこかで歯止めを効かせておかないとかなり危険だな。

ずぶずぶと肉欲に溺れていってしまいそうだ。

何とか、折り合いつけていかなきゃな…。

 

 

 

 

少しばかり駆け足でグラウンドへと向かうと一夏とシャルルの2名を除いて、生徒の大半が整列して授業の開始を待っていた。

生徒たちの前には黒のジャージに竹刀を持った千冬が仁王立ちしている…その…割と古臭いな…?

 

「随分と遅かったな…」

「束を引きはがしただけでも褒めてくんね…?ISスーツ気に食わねぇからって、お手製のに着替えさえられたりとか…色々な…」

「どうだかな…?」

 

千冬がジト目で俺に対して抗議してくれば、俺はがっくりと肩を落としてため息を吐く。

どうせ乳繰り合っていたんだろう?と言わんばかりのその眼は、事実なので何とも反論しにくい。

そんな俺と千冬の会話を聞いていた生徒たちは、俄かに騒ぎ始める。

 

「修羅場、修羅場よ…」

「千冬様…どうして…」

「こんな身近な場所で昼メロ見れるなんて…!」

「教師たちの爛れた関係、とても美味しいれす」

「いやいや、そんな事よりもミュラー先生の恰好、そこはかとなくエロスじゃない!?」

 

各々が好き勝手に口走る中、鋭い視線を千冬以外から感じ取る。

俺は顔を動かさずに視線だけを動かして、俺に対して敵意を向けている人物を見る。

言うまでもなく、箒だな…。

千冬も俺に向けられている敵意に気付いたのか、何処か複雑そうな顔をする。

千冬としては、俺の存在を1人のヒトとして認めてもらいたいのだろうが、俺の蘇生を目の当たりにしてしまった箒はそうも行かない。

出来の悪いB級ホラー映画みたいだもんなぁ…。

 

「織斑先生~、一夏まだ来てないんですけど~?」

「凰、随分と不満そうな顔だな…んん?」

「え~、なんでもないですよ~」

「お前らは顔を突き合わせる度に腹の探り合いするの止めろっつの」

 

唐突に鈴が手を上げて、一夏が来ていないことを告げる。

どこかその声には千冬に対する対抗心があり、千冬もそれを感じ取って煽る様に答える。

あの二股宣言の翌日から、千冬と鈴は顔を突き合わせる度にこんな様子だ。

一応はっきりとフッたつもりではあるが、鈴としては俺の事を諦めるつもりは毛頭ないらしく、恋敵として千冬を見ている様だ。

千冬は千冬で自身の恋が実っていると言う事もあって、余裕綽々と言った態度で居る。

…間に挟まれる俺の身にもなってほしい。

身から出た錆って言うのかね…?

 

「やだなーシショー、ただの挨拶みたいなもんですってばー」

「そうだぞアモン、小娘の可愛い戯れみたいなものだ」

「ぐぬぬ…」

(((織斑君早く来てっ!!)))

 

グラウンド内に不穏な空気が満ち始めたころになって、漸く待ち人が来る。

6月洋上と言う事もあってかこの時期はやたら蒸すため、此方に走ってくる一夏とシャルルは全身を汗でびっしょりと濡れている。

あの分だと校舎内で鬼ごっこでもしてきたのだろう。

一夏は休み時間中に教室から出ると、毎度の如く男に餓えた狼の群れに襲撃されている。

単純にお近づきになりたい…と言う理由で追いかけてきている分まだマシなんだがな。

今の男尊女卑の世情を思えば、一夏や俺に危害を加えようなんて腹積もりの奴が居ても可笑しくはない筈なんだがな。

俺に関していえば、千冬とのISバトルが功を奏して迂闊に近づこうなんて奴らはいないみたいだ。

 

「すっすみません!遅れ…!?」

「ひっ…い、一夏!なんだか怖いよ!!」

(((遅いよ!!)))

「…遅刻はしていないようだが、次からは5分前に行動しろ。いいな?」

 

此方に駆け寄ってきた一夏達は、千冬と鈴の放つ不穏な空気に足を竦ませて頬をひくつかせる。

…鈴の威嚇に簡単に乗ってしまう辺り、千冬もまだまだ娘っ子ってことなのかねぇ…?

なんて考えると、俺の頭に垂直に立てられた出席簿が叩き落される。

 

「誰が娘っ子だ!?」

「だから手加減しろっつーに!頭割れるだろうが!!」

 

鋭い痛みに涙目になりながら頭を押さえて身悶える。

最近千冬にはちょくちょく思考を読まれることが多くなってきている。

表情に出しているつもりはないんだが、生憎と普段はそこまでポーカーフェイスが上手い訳じゃない。

僅かな表情の変化を読み取られているのかもしれないな…あまりにも具体的に読み取って来るから怖いんだが。

 

「…コホン。ではこれから実戦訓練を始める。今日は訓練機を用いた歩行訓練を専用機持ち主導で行ってもらう。織斑、オルコット、凰、デュノア、ボーデヴィッヒを班長として出席番号順に割り振る…前にだ、オルコットと凰は前に出ろ」

「…?分かりました」

「はーい」

 

千冬がセシリアと鈴を指名すると、2人とも首を傾げながら列から前へと出てくる。

ふと、上空に気配を感じてそちらへと目を向けると、第1アリーナの方角から何かが飛んできているのが見える。

そう言えば朝のSHRから真耶の姿が見えてなかったな…?

セシリア達が前に呼ばれた理由に気付いた俺は、心の中で2人に合掌する。

所謂イケニエと言うやつだからなぁ…。

俺が何とも言えない顔で、セシリア達に対する千冬の説明を聞いていると、IS特有のスラスターの音がグラウンドに響いてくる。

遅刻したからか、随分と速度を出してるみたいだ。

 

「では、オルコットと凰以外の生徒はグラウンドから出る様に」

「「「はい!」」」

 

これからこのグラウンドで行われるのは、真耶対セシリア、鈴ペアによる模擬戦だ。

その説明を聞いた生徒達は皆セシリア達の勝利で終わると言う確信を持っている様だ。

なんせ、普段が普段だからな…おっとりとして気の弱い真耶が、そこまで強いIS操縦者とは思っていないのだろう。

昔から『能ある鷹は爪を隠す』って言うのにな。

生徒たちがゾロゾロとグラウンドから出ようと移動し始めたとき、上空から真耶の叫び声が響き渡る。

 

「ああああ!!!!どいてくださーい!!!!」

 

その緊迫した叫び声に気付いて上空を見上げた生徒たちは、脇目も振らずに一目散に走って逃げだす。

だが、些か遅かったようでIS『ラファール・リヴァイヴ』を身に纏った真耶は真っ直ぐに一夏目掛けて突っ込んでいく。

その速度は凄まじいの一言で、生身の人間が喰らえば問答無用でミンチになる様な速度だ。

真耶が一夏に接触する瞬間、避けきれないと悟った一夏は白式を緊急展開して衝撃に備えるもその瞬間が訪れる事はなかった。

 

「織斑 一夏、山田教官、大丈夫か?」

 

一夏と真耶の間に入ったラウラが、ISを右腕だけ部分展開して真耶に翳しピタリと動きを止めているのだ。

小走りでラウラの元まで駆け寄ると、右掌は真耶に触れていないことが窺える。

恐らくは第三世代兵器に違いない…物体停止能力…ってところかね?

ラウラは俺が近寄って来たのに気付くと、すぐにISを解除して俺の方にドヤ顔で向き直る。

 

「お前よりもスマートに止められただろう?」

「バーカ、あんときゃ俺は生身だったっての。でもま、上出来だろ。それより…真耶、機体トラブルか?」

「あ~、恥ずかしながら…私の専用機は調整中でして…パラメーターを弄りながら動かしていたらこんなことに」

 

ラウラの頭をよしよしと撫でてやると、至極満足そうに腕を組んで胸を張ってくる。

基地内で見たあの刺々しさと言うものは其処にはなく、年相応の少女らしい一面が垣間見れる。

親がしっかりしていたからかねぇ…子供が子供らしい表情をしているのは良いもんだ。

 

「まったく、山田君がピーキーな設定が好きなのは知っているが、軽く小娘を揉むだけなんだから適当で良かっただろうに…」

「いえいえ、代表候補生…それも今期待の新人ともなれば本気で相手をするのが筋というものです」

「それで事故を起こされては困ると言っているんだ…次からは気を付けてくれ」

「すみません…」

 

千冬も此方へとやってきて真耶を軽く諫めると、ラウラを見つめる。

ラウラは千冬の視線に気づいたのか、すぐさま姿勢を正して千冬へと向き直り直立不動の姿勢をとる。

 

「申し訳ありません織斑教官!非常事態と判断しISを無断展開しました!」

「教官ではなく、先生だ」

 

千冬は手に持った出席簿でラウラの頭を軽く叩き、クスリと笑う。

その顔は、どこか優しいもので一夏も見惚れるように見つめて白式の解除を忘れてしまっている。

 

「織斑にしろボーデヴィッヒにしろ、非常時の緊急展開は法律において許されている行為だ。よってこの件に関して咎める事は無い。山田君は後で始末書を提出するように」

「「ありがとうございます」」

「は、はい…」

 

一夏は漸く緊急展開した白式を解除し、ホッと息をつく。

千冬の言う通り、普段の生活においてISを無断で展開する場合、法によって厳しく罰せられることになる。

最悪、国家反逆罪として一生を塀の中で過ごす可能性も充分にあり得るのだ。

だが、今のような人命が関わる様な大事故や、専用機持ちの命に関わる様な状況であれば、ISの展開は許されている。

前者は兎も角として、後者の場合最悪ISコアを機体ごと奪われてしまう可能性があるから、当然の処置だと言えるだろう。

 

「さて、話もついたところだ…オルコット、凰、お前たちには先ほどにも言ったように山田先生と相対してもらう。現役国家代表に匹敵する技量を持つ教員である山田先生に勝つ事ができれば、山田先生の給料から天引きと言う形で1週間デザート無料券を進呈しよう」

「お、織斑先生!?」

「やるわよ、セシリア…」

「えぇ…デザートパスは魅惑のアイテムですから!」

 

真耶は動揺したように目を見開き、千冬に抗議するかのように声を張り上げる。

対して、セシリアと鈴はぎょろりとした爬虫類的な目で真耶の事を睨み付けている。

エモノハミツケタァ…なんて、そんな感じの目だな、あれは。

俺は1人ポツンと皆から離れた位置に居るクロエへと目を向けると、クロエも此方に気付いたのか小走りで此方に駆け寄ってくる。

 

「何か、御用でしょうか?」

「んにゃ…ぼっちみたいに1人で居たからな…気になったってだけだ」

「は、はぁ…」

 

クロエは困ったように眉根を寄せて首を傾げる。

関わった人間と言えば屑か災害かのどちらかしかないクロエは、他人との距離感と言うものが掴めないのでいるのだろう。

幸いなことにこの学園に男性は殆ど居ない為、変にトラウマに触れる事はないだろうが。

一夏に関しては、俺や束の知人と言う事もあって問題は無いようだ。

本音がおっとりとした笑みを浮かべたまま、ノロノロとした速度で此方へと歩いてくるとクロエの手を掴んで歩き始める。

 

「さ~、くーちゃん避難しないと危ないよ~?」

「布仏…さん、引っ張らないで…」

「GoGo!!」

「おー、本音、頼んだぞ~」

 

ひらひらと本音とクロエに手を振り、千冬の元まで歩いていく。

おっとり鈍間な本音は、あれで結構な頑固者だ…クロエも暫らくは嫌々ながらも本音のペースに付き合わされることだろう。

ただ、その内他人との距離感も分かる様になるかもしれないな。

 

「遅い…」

「ぼっちのフォローも大変なんでね…」

 

千冬は唇を尖らせつつ、上空に上がった3人の姿を確認してリモコンのスイッチを入れる。

グラウンドの四隅から1本当たり3メートル程の柱がせり上がり、グラウンド全体にシールドエネルギーによる遮断バリアーが発生したようだ。

 

「シールドエネルギーの展開は完了した。3者とも準備は良いか?」

「「「はい!」」」

「では、試合開始!!」

 

千冬の宣言と同時に真耶対セシリア、鈴ペアの火蓋が切って落とされた。




ちょいとスランプ期に入った様で、全然筆が進みませぬ…
しばらく今まで以上の鈍足更新となりますが、気長にお待ちください
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