インフィニット・ストラトス~悪魔は乙女と踊る~ 作:ラグ0109
「……」
「……」
麗らかな春の陽気の中、篠ノ之道場の空気は張りつめて、まるで冬の様な寒さと肌を刺す様な緊張感に包まれている。
織斑家に来てから一年半程…なんだかんだと居心地が良くて長居をしてしまったが、それも今日で終わりを向かえる。
一夏と千冬との共同生活は楽しかったし、根を下ろしても良いとは思った。
だが、俺はそんなことをする為にこの世界に来たわけでは無い。
この世界の全てを観測する…その願いを叶える為にやってきたんだ。
こんな所で足踏みはしていられない。
旅に出る旨を千冬に伝えると、千冬から一つだけ頼みたい事があると言われた。
『一度でいいから本気で相対してもらいたい』
この一言が、今俺と千冬がこの篠ノ之道場に居る理由だった。
黒の道着に木刀を構えた千冬が間合いを測る様に、攻めあぐねている様にじりじりと摺足で自然体で居る俺の前を移動している。
俺は拳を構える訳でもなく、ただ静かに千冬の敵意の籠った視線を真っ向から見つめ返している。
大胆不敵に映るか…それとも侮られていると取られているかは分からない。
ただ、それでも…千冬に一切の油断は無い。
開け放された道場の窓から風に運ばれて、桜の花弁が吹雪の様に入り込んでくる。
ひら、ひら、ひら、と舞い落ちる可憐な桜の花弁は、それでも道場の空気を壊すことはできなかった。
しん、と静まり返った道場の中、最初に動きだしたのは千冬。
元より俺は、待ち構えるつもりで立っていただけだし、千冬から動くのは分かりきっていたっことなんだが。
「はぁぁぁっ!」
神速の踏み込みから繰り出されるのは、最速最短で喉を狙った渾身の突き。
俺は木刀の腹を裏拳で軽く押し出す様にして軌道をずらし、薄皮一枚犠牲にする様にして避ける。
…木刀だって言うのに、あまりに鋭い突きで皮膚が裂けるのか…。
俺は何気なしに上体を思い切り逸らし後方宙返りを行って距離を開ける。
体を逸らした瞬間、鼻先すれすれに木刀が通り過ぎていく…千冬が突きだした腕をそのまま横に薙いだのだ。
「中々良い斬り込みだが、届きゃしねぇなぁ…準備運動はまだかい?」
「…言ってくれるな、悪魔め」
「悪魔だから仕方なねぇわな」
互いに不敵な笑みを交わした後、千冬は木刀を下段に構えて再び踏み込んでくる。
通常、刀を振るう時よりも更に深く踏み込まれる…体当たりで体勢を崩してから一気に斬り伏せる魂胆だろう。
俺は半歩体をずらして闘牛士さながらに千冬をやりすごし、腰を軽く回し蹴りで蹴り飛ばす。
「鬼さんこちらってな…もうちょいギア上げなきゃ欠伸が出ちまうっつの」
「ちぃっ…」
蹴られた衝撃で前につんのめった千冬は、素早く体勢を元に戻して大ぶりの横薙ぎを叩き込んでくる。
間合いを離すよりも近づいた方が得策と見た俺は、一気に千冬に肉薄して左から薙ぎ払おうとする腕を掴んで止めて、抉り込むようなボディブローを千冬の腹に叩き込む。
インパクトの瞬間、千冬は腹筋に力を入れて拳を受け止めて耐え、下から俺の顎目がけて頭突きを叩き込もうとする。
流石に距離が近すぎたと言う事もあって、強かに顎を打ち付けられた俺は体を仰け反らせてしまい、よろめく。
その隙に拘束を解いた千冬は勝機と見たのか神速の袈裟斬りで斬り込みを仕掛けるも、無様に転がる様にしてその一撃を避け、拳を床にたたきつける様にして身体を跳ね上げて立ち上がり、千冬と向き合う。
「石頭が…もちっと御淑やかにやれっつの!」
「ふん、そんなものは随分前に捨てているんでな…それよりも…いい加減本気で来い!」
「…あからさま過ぎたかねぇ…?」
千冬は確かに強い。
俺の目から見ても明らかだ。
並みの人間を超える反応に女性の細腕とは思えない膂力、そして類まれな戦闘センスは人類全体で見てもトップクラスだろう。
だが、届かない。
人は所詮人でしかなく、限界があるからだ。
人は怪物にも神にも悪魔にも勝てるかもしれない、可能性にあふれた存在だ。
だが、それでも…しれないと言う不確かなものでしかない。
俺はゆっくりと一歩踏み込んだ瞬間に千冬の背後へと回り込む。
最早瞬間移動にしか見えないであろうそれは、遅れて俺が歩いた軌跡の通りに床板が砕け散っていく事で瞬間移動でないことを千冬に知らせる。
「じゃ、そろそろ終わりにしようか」
「ぐっ…!!!」
後頭部目がけて拳を叩き込もうとするが、一瞬で何が起きたか把握した千冬は大げさに倒れ込む様にして首の薄皮を一枚犠牲に何とか俺の拳を避ける。
だが、千冬ではそれが限界だ…俺は無様に床に倒れ込んだ千冬の顔面に拳を叩き込もうとして…
「じゃあ、俺の勝ちで良いな?」
「っ…!!」
顔面すれすれに拳を寸止めして、額を軽く指先で弾く。
千冬はそれなりの衝撃を覚悟していたのかビクッと体を震わせるものの、結果としてデコピンで終わってしまい、羞恥に顏を真っ赤にする。
…中々可愛い所あるんじゃないかと思ってしまったのは内緒だ。
「っ…ば、馬鹿にして!」
「してねぇよ、顔は女の命だろうが…。痣なんか作ってみろ、折角の美人が台無しじゃねぇかよ」
「~~ッ」
千冬は声にならない声を上げて俺の胸を思い切り殴りつけてくるが、大して力が入っていない。
俺は千冬から離れて、道場の隅に置いてあった荷物を取りに向かう。
千冬はそれから暫くして、漸く平静を取り戻したのかムクリと起き上って俺の方を睨み付けてくる。
「軽口が無いと生きていけないのか、貴様は…」
「軽口だろうが何だろうが、口にするのは本心だけだぜ…千冬?」
「ガサツな女が美人なものか…」
「だったら、少なくとも部屋を片付ける努力くらいしろっての」
自身が男勝りである事を多少なりとも気にしているようで、千冬は少しばかり落ち込んでいるような声色だ。。
片付ける努力をしろ…とは言ったものの、千冬はそれなりに努力はしてきた。
具体的には、ゴミをキチンと片付けるくらいにはなっている。
一夏には伏せられているものの、IS学園の勤務となってから色々と気遣う事が増えてきた様で、自分を変えようと言う努力はしてきた様だ。
…異臭を放つ部屋から散らかしっぱなしの部屋にランクアップしたのは素直に嬉しい、うん。
「…これから、お前は何処に行くんだ?」
「どうすっかねぇ…まぁ、少なくとも日本からは離れるだろうな」
「そうか…一夏も寂しくなる」
「ハッ、アイツだっていつまでもガキじゃねぇんだ…俺の事なんざ、すぐ忘れるだろうよ」
実際いつまでもこの世界に留まっているわけでもない…で、あれば高々野郎の一人が居なくなったところでどうってことないだろうさ。
それなりに鍛えてもやったしな。
「…私とて、寂しくもなる」
「おいおい…千冬までガキみたいなこと言いなさんな」
「少しの間とは言え、一緒に暮らしていたからな」
そう言うなり、千冬は立ち上がって置いてあった自分の荷物から携帯デバイスを取り出して此方に放り投げてくる。
危なげなく受け取ったそれは、ストラップも何もついてない為飾りっ気が無い。
家でよく見かけていた、千冬が愛用していた物と同型の物だ。
「機種を乗り換えて余ったからな…偶にでいい、連絡を寄越せ」
「そこらへん、ズボラだからなぁ」
「よこせ」
「アッハイ」
半ば脅迫染みた笑ってない笑顔を向けられて、俺は素直に頷くしかない。
…友情か、それとも別の感情なのかは分からない…ただ、その想いに応えてやれるのかどうかって言うと…わからないってのが正直なところだ。
悪い気はしないんだけどな。
「付き合わせて悪かったな…いずれ、倒す」
「ハッ、死んでも倒せねぇよ…女だろうが男だろうが、負けるのだけはもう嫌だからな」
「…?」
俺はコートを羽織ってトランクを担ぐ様にして持ち、篠ノ之道場を出ていく。
道場から出ると、春特有の暖かな風が俺の体に吹きつけてくる。
旅立ちには持って来いの陽気だ。
「一先ず…そうさな…太陽が顔を覗かせる方向にでも向かうか…」
別れと出会いと言うのは常に起きる。
望むと望まずとに関わらず…だが、それが常に悪い事ではないと言う事を知っている。
俺はこうして千冬達から離れ、再び根無し草の放浪者となった。
「で、歩けるところは歩いたけど…まだ、お仕事は続くんですかね?」
《―――》
「もう、別の奴に任せろよ…二年以上こっちで過ごしてるっつーのに何も起こらねぇじゃ…あっおいっ!…はぁ…」
旅に出て、冬真っ只中…世界中の国を歩き回ったが――といってもヨーロッパ諸国はドイツの絡みがあるので寄り付いていない――特に大きな事件とかそう言う事は何もなく、至って平和な状況が続いていた。
もちろん、世界全体が平和と言う訳ではない…テロリストによる攻撃に対する報復やあらなんやらで、ISが戦場に駆り出されている姿ってのも見てきたし、貧困にあえいで満足に物を喰う事ができない子供たちってのも見てきた。
光りある所に影はできる…表面化していないだけで、地獄はすぐそこに存在しているし、それを知らない人間も勿論多かれ少なかれ居る。
あくまでも芸人である俺は、戦場に介入する事も無く、かといって子供たちに手を差し伸べる事もしなかった。
前者はもちろんの事だが、後者は…最後まで面倒を見てやることが出来ないからだ。
一時は飢えを凌げるだろう…だが、俺が別の国に旅を続けて居なくなったら?
また、餓えるだけだ…夢を見させて絶望に落とすくらいなら、最初から見せない方が良い。
そう言うのは、最後までケツを持てる責任者だけがやれば良い。
…良い気がする訳ないけどな。
そんな旅の最中であっても、束は何故か此方の居場所を敏感に察知して会いに来ていた。
一番面食らったのは、ホテルに宿泊したその翌朝に素っ裸でベットに潜り込んでいたことか。
勿論、何も無かった…あぁ、男として期待できるような事なんて微塵もな!
「どうしたもんかなぁ…」
ぼんやりと雪の降る都会の雑踏を眺めながら、コンビニで買った温かい紅茶を飲む。
正月シーズンを通り越し、既に世間は受験戦争真っ只中…道行く学生たちは、志望する学校の受験会場に向かうべく緊張した面持ちで歩いている。
懐から携帯デバイスを取り出して電源を入れてみるが、ウンともスンとも言わない…過酷な旅に耐えきれず、故障してしまったのだ。
「見つかったら、俺、ぶっ殺されるな」
乾いた笑い声を上げながら深く溜息をつく。
偶に、とは言うものの月一で連絡をとっていたのだが、それも彼頃四か月程ダンマリを決め込んでいる。
直すのが面倒くさかったのと、束がちょくちょく会いにきてたから、そっち経由で俺の動向が知れ渡っていると思っていたからだ。
「でも、よくよく考えてみたらアイツ、日本にあまり寄り付かねぇんだったな…」
よっこらせと公園のベンチから立ち上がり、街を歩き始める。
ぼんやりと街を歩く…よくよく見慣れた風景だ。
なんてったって此処は日本…それも千冬達が住んでいる街だからな。
最後に連絡を取った時、壮絶な――姉による一方的な――姉弟喧嘩が勃発して、なんとか高校に通わせる方向に持って行ったとか何とか言っていたな。
一夏は未だに誘拐事件の事を気にしていて、姉に対して遠慮しているところがある。
小さいガキの頃から育ててもらった恩があるからってのもあるんだろうがな。
そう言うのは、成人して立派に働いてから恩を返すもんだと思うんだがな。
「一先ず、電話ボックスでも使って…っ…!?」
兎に角、一度顏を出そうと思い、電話ボックスを探していると目の前を走っていた『倉持総合技術研究所』と書かれたバカでかい輸送トラックが、雪に足を取られたのか派手にスリップを起こして横転する大事故を起こす。
横転した衝撃でトラックの荷台が壊れて、積まれていた荷物がたまたま近くを走っていた車に直撃する二次災害まで発生する始末だ。
「大丈夫か!!」
俺は荷物…見た事のないISに押し潰された車の元へと向かい、事故の衝撃で助手席側の割れた窓から車内を見る。
IS自体の装甲の組み付けが終わっていなかったことが幸いしてか運転席部分が大きく潰れる事も無く、運転手の女性に命の別状はない様だ。
助手席に乗っていた運転手の娘も奇跡的に怪我も無く、俺は胸を撫で下ろす。
「お、お母さんを…」
「分かってる、今ISを退かすから出てろ!」
運転席側はISが邪魔をしてしまって面倒な事になってしまっている…素手で車体を強引に引き裂いてしまうのが手っ取り早いが、事故の所為で野次馬が集まってきている。
変に馬鹿力見せたら面倒な事になりそうだからな…仕方なく壊れたドアをこじ開け、助手席に座っていた娘を避難させて邪魔なISに手を伸ばす。
その瞬間、俺の脳裏に凄まじい量の情報が流れ込んでくる。
主だった内容はISの使用方法、更に現在自機が置かれている状況、使える機能と使えない機能…最後に『当機は貴方の搭乗を歓迎します』の一文。
突如起きたISの発光に目が眩んで瞼を閉じると、周囲の野次馬から息を呑む様な雰囲気が伝わってくる。
閉じている瞼をゆっくりと開くと、俺はいつもより視点が高い事に気付くものの、それよりも人命救助と言う気持ちが大きかったこともあって、自身が置かれている状況から目を逸らして足元の車の天井を引っぺがし、車から傷つけない様に運転手の女性を引きずり出す。
『あー、あー、聞こえるあっくーん!?』
「おう、バカウサギ…連絡手段ねぇってのに、なんでお前の声が聞こえるんだ?」
『あのー、そのー…なんともーしますかですね~』
束は非常に歯切れが悪そうな感じで、俺の脳内に直接声を送り込んでくる。
そもそも、この世界にテレパシーなんて通信手段は無かったような…。
俺は、ゆっくりと片膝を付く様にしてしゃがみ込み、運転手の女性をその娘に引き渡す。
「あ、あり、がとうございます…!」
「いいから、救急車来たらすぐに病院つれてけ」
「あ、あの!」
「んだよ…こっちはバカウサギの相手して…んん?」
周囲の野次馬たちから、ひそひそとした声が鮮明に俺の耳に届いてくる。
内容はどれもこれも同じもの…
女性にしか扱えない筈のIS…それを今、身に纏っている事実に俺は漸く目を向けた。
『いっくんに悪戯で触れさせたら起動するし、あっくんはあっくんで起動するし!これは束さんが解剖しなきゃだね!』
「うるせぇ!何が解剖だこの野郎!!」
「ヒッ!!??」
束が不穏な言葉を口にした為、拳を振り上げながら抗議の怒鳴り声を上げると、救出したばかりの娘っ子が怯えて体を竦ませる。
俺は慌てて弁解してなんとか宥めつつ、束の言葉に耳を傾ける。
『なんていうか、良い感じに規格外だよね~…今からそっち向かうから動かないでね☆』
「っつーか、もう近くに居るだろ…?」
『何故バレたし…』
よもや、この男性IS操縦事件が事の発端になるんじゃなかろうな…。
何とも嫌な予感がして、俺は軽い眩暈を覚えた…。
シーサイド・ツインタワー・ホテル。
今滞在しているこの街で、最も有名なこのホテルは、60階建て超高層ホテルだ。
立地の関係上IS学園から近いと言う事もあり、学園を訪れる多数のVIPが泊まる事でも有名なホテルだ。
現在地はこのホテルの最上階スイート・ルーム…何故か俺は政府の皆様に頭を下げられ…というか土下座されて、この部屋に監禁される事になった。
とは言え何故か束も一緒に滞在しており、千冬も今此方に訪ねてきている。
「一夏と言い、お前と言い…束、これはどういうことだ…?」
「え~、天才である束さんに言われても分からないかな~?いっくんは悪戯で触らせたら起動しちゃっただけだし、あっくんは事故だよ?」
「束、後で折檻」
「ちーちゃん酷い!」
俺と束、千冬はそれぞれソファーに座り込んで近況を報告し合う。
俺の思った通り、最近までの俺の動向と言うのは束からは伝わってなかったらしい。
まぁ、追われてる身の人間がちょくちょく織斑家に顏を出してるともなれば、マークされちまうからな…。
「まったく、お前もお前で連絡手段は他にあっただろうが」
「いや、面倒くさくてだな…」
「お前も折檻だ」
「ひでぇ…。で、これから俺は研究所送りにでもされんのかね?」
懐から煙草を取りだして口に咥えながら、冗談交じりに研究所送りと言うワードを口にする。
半ば冗談とも言えないのがこの世界の実情だ。
女性にしか動かせないIS…それを操る男が2人も現れた。
1人は元世界最強の織斑 千冬の実弟である織斑 一夏。
1人は自由国籍持ちの放浪者、アモン・ミュラー。
どうこうするなら、俺が一番適任だわな…一夏に手を出したら、千冬が大暴れするのは必至だし。
「はぁ?凡俗共にあっくん触れさせるとか、ぶっちゃけあり得ないよ?」
「恩人をむざむざモルモット送り?冗談もそこまで来ると滑稽だな」
「なんだろう、俺が責められてる様に聞こえるんだが…」
口に咥えた煙草に火を点けて、ゆっくりと煙を吐きだす。
千冬も束もあり得ないと言う顔で首を横に振り、俺の事をじぃっと見つめてくる。
俺は何だか居心地が悪くなってしまって、大きな灰皿に煙草を押し付ける。
「アモン、お前スーツは…」
「持ってる訳ないだろ…」
「仕方ない…仕立ててもらうしかないか…」
千冬は神妙な顔でぶつぶつと呟きながら何か考え事をし、束はニタァッと良い事思いついたみたいな顔をしている。
どう考えてもトラブルです、本当にありがとうございます。
「アモン、四月までにこの本に書いてある知識を速攻で叩き込め」
「電話番号でも覚えろって言うのかよ…?」
千冬は持ってきた紙袋の中から、数冊の六法全書とか電話帳紛いの厚みを持つ本を取り出してテーブルの上に置く。
表紙に書いてあるタイトルはIS工学参考書と誰でもなれる教員参考書…。
ISは兎も角としてだ…教員?
「お前をIS学園にぶち込む。年齢的に学生は無理があるが…な」
「マジかよ…夢なら醒め…!?」
「んふふ~、ISに関してなら束さんが骨の髄まで叩き込んであ・げ・る」
「嬉しくねぇ…」
千冬は、フッと笑って立ち上がり、俺を見下ろす様にして見つめる。
「できなければ、お前は学生として私に指導される事になる」
「マンツーマンなら言う事ねぇんだがなぁ…ったく、やるっきゃねぇか…。どうなっても知らねぇぞ!!」
こうして、実質二か月…地獄の勉強漬けが始まる事が確定したのだった…。
次回から、一巻の内容始まるんじゃよ