カネが全ての転生者   作:yudaya89

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第09話「カネ=時間」

 

フェイトとの契約は完了した。これで正式に俺の管理下となり、部下にもなった。彼女は俺の部下になる代わりに、母親の病魔を治す事を望んだ。勿論俺はその望みを叶える必要がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 プレシアside

「え?」

 

 突然ミストから呼び出され、彼から伝えられた事は

 

「今からお前を治すから。料金?それに関しては、お前を慕っている人間から規定額以上の金額を前払いされているから安心しろ。名前?相手が秘密することを望んでいる」

 

 その瞬間彼の後ろに女神が現れ、私に息を吹きかけた。

 

「これで終了だ」

 

 これで・・・これで私は治ったの?何処の病院でも匙を投げられ、死を待つだけだった私の体が・・・これでアリシアを・・・あの頃に出来なかった・・・アリシア・・・

 

 

 

 

 

 この時私は、お金を支払った人間について、深く考えることはなかった。今思えば、こんな犯罪者である人間に大金を払う人間など・・・多くないはずなのに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 体が本当に治っている事を病院で確認し、クロノ執務官に報告した。そして私は監視付きではあるが、晴れて青空の下に出る事が出来た。そして

 

「ママ!!」

「アリシア!!」

 

 叶った!!私の思いが!!

 

 もう!!

 

 

 絶対に!!

 

 

 約束を破らないから!!

 

 

 もう!!

 

 

 絶対に!!

 

 

 寂しい思いをさせないから!!

 

 

 私の時間も、やさしさも!!

 

 全部彼方のものだから!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 幸せになりましょう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数ヵ月後

 

「ママ!!」

「何、アリシア?」

「私との約束、覚えてる?」

「・・・約束?」

「うん」

 

 

 アリシアとの約束・・・ 

 

 

 

 

 

 

          「ママ!!私!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           妹が欲しい!!!

 

 

 

 

 

 

 

       だって・・・2人居ればママのお手伝いが一杯出来るから!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 私は 自分の犯した大罪を思い出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自分と言う人間を殺してやりたい。生き返らせてもらって、罪を軽減してもらって、こんな事を言うのは馬鹿と思われても仕方ないけど、自分の犯した消えない罪を忘れていた事に腹が立つ。この半年以上フェイト傾向等私は知る由もなく、クロノ執務官にフェイトの居場所を聞いたが

「監視についてはもう僕の管理下ではないので、詳細は話せない」

「そんな!!」

「プレシア女史。彼方は今までフェイトのことを忘れていた。いや、捨てた物の事を覚えている訳はないね。僕だって捨てたものの事を一々覚えていないからね」

「・・・」

 まったく持って反論できない。

「これから仕事があるので、失礼する。それでは」

 

 

 クロノ執務官の言っている事は正しい。私の犯した大罪を思い出す。

 

『作り物の命は所詮作り物 アリシアはもっとやさしく笑ってくれたわ

わがままも言ったけど 私の言う事をとてもよく聞いてくれた

アリシアはいつでも私に優しかった

 

あなたは私の娘じゃない ただの失敗作

だから あなたはもう要らないわ

何処えなりとも消えなさい いい事を教えてあげるわ

あなたを作り出してからずっとね 私はあなたが

大嫌いだったのよ』

 

 

 

 

 

「ママ?どうしたの?」

「アリシア・・・」

「何でもないの、心配しないで・・ね?」

「嘘」

「え?」

「ママ・・・何だか悲しい顔してる。誰かとケンカしたの?」

「え・・ええ、そうね。ママが悪い事をしたの」

「じゃあ、謝りに行こう」

「え??」

「ママと私で謝りに行こう!!」

「アリシア」

 

 今更・・・JS事件から一体何ヶ月経過している?半年・・・その間、私にはフェイトを思い出す事は出来たはず・・・でもそれをしなかった。自分の見えることだけに対応し、見たくない部分は隠して

 

 

 本当

 

 

 

 私は醜い

 

 

 フェイトの事を失敗作と思っていた事・・・自分の目的のために人形として利用したことに間違いはない。これは許されないこと、でも自分の望んだものと異なるものが手に入ってしまった・・・リニスが言った様に、フェイトに愛情を注げばよかった!!でも私は!!アリシアを望んだ!!アリシアが手に入れば、フェイトがどうなろうともどうでもいい事!!と心の底から思っていた。フェイトには愛情も、優しさも、時間もあげず・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてミストの言葉を思い出す

『今からお前を治すから。料金?それに関しては、お前を慕っている人間から規定額以上の金額を前払いされているから安心しろ。名前?相手が秘密することを望んでいる』

 

 ああ・・・フェイトだ

 

 

 フェイトが・・・ミストに・・・お金を・・・どうやって・・・

 

 

 

 

 フェイトに大金を払えるはずがない・・・たった一つの手段以外は・・・

 

 

 

 あの子は・・・自分を捨てた人間の為に・・・

 

 

 自分に愛情も 時間も 何もかも 与えなかった人間のために

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自分をミストに捧げたのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私はなんなんだろうか・・・

 

 私は何をしているのだろう

 

 全部・・・全部自分が悪いのに・・・

 

 仕事よりアリシアを優先していればと、事故でアリシアを亡くしてから後悔した 

 

 リニスの言う通り、フェイトに愛情も時間も注ぎ、アリシアの蘇生方法の模索も並行して行えばよかったと、今になって後悔した

 

 何もかも・・・何もかも・・・私は後から後悔した。

 

 

 

 でも

 

 

 

 

 今後は後悔しない!!

 

 

 

 自分勝手な母親だと自分でも分かっている

 

 

 

 思われてもいい!!

 

 

 

 罵倒されてもいい!!

 

 

 もう後悔したくない!!

 

 

 

 それでフェイトに見限られても、アリシアに見限られてもいい!!

 

 

 

 

 

 ごめんなさい!!フェイト!!

 

 

 だから、私の為にフェイトの時間を使わないで!!

 

 

 フェイトの・・・フェイトのために・・・人生を使ってください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「捨てたものを返せ?貴様・・・脳細胞はあるのか?

 

 

 

  これは俺の物だ。

 

 

 

  それでも返せ?

 

 

 

  いいだろう。但し貴様に与えた物を全て返してもらう。

 

 

  何かを得るには何かを失う必要がある。

 

 

  フェイトを取るか、アリシアと貴様の命を取るか・・・

 

 

 

 

 

  貴様の好きにしろ」 

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