金と弾丸と自由の国   作:だ~くぱんぷきん

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息抜きに書いた小説です。これからはもう一つの作品と並行して書いていくので悪しからず(^ω^)


episode.1 ~こんなにも腐った世界で~

当たり一帯に広がる銃声

 

ギャング共のヤクの奪い合いだ。

 

だがこの程度、この国では日常茶判事。

 

寧ろギャングだけで殺り合ってくれるだけまだ有難い

 

殺っても罪悪感がそれ程湧かないからだ

 

―そろそろ頃合か―

 

お気に入りのバイク、ハクチョウから降り、ギャング共の元へと気づかれない様に近づき物陰に隠れる

 

銃に弾丸が装填されているのを確認し、物陰からギャング共の頭を狙って銃をぶっぱなす

 

そしてギャング共を片したらヤクを奪って、それを売り捌いて貰って金を貰う

 

これが"今の"俺の日常だ

 

金の為に命を掛けて銃をぶっぱなすか、酒を飲むか、クラブで遊ぶか、車両に乗って適当にドライブするか。

そんな糞みたいな日常を送っていたのが今の俺だ

 

もう故郷になんて帰れるわけが無い。帰りたくない

嫁には平気で不倫され、ガキはナニをするか、女と遊んでる。

 

唯一の心の拠り所だった女にも財布を取られて逃げられちまった

 

そして俺はこの"ロスサントス"にライフインベーダーで知り合った奴に招待されて、無けなしの金で飛んできた訳だ

 

それが今の俺だ

 

だが前の暮らしよりかよっぽど良い。

 

クラブで口説いた女とも気ままに遊べるし、命懸けの仕事のお陰で上等な家に住めている。

金の使い方だって自由。

好きな車両を好きに買えるし、服だって好きなものを買える。

 

だからロスサントスに招待してくれた[ラマー]と言う奴には心底感謝している。

 

あくまで[招待してくれた]と言う事実に感謝しているのであって[ラマー]自身は心底嫌いだが。

 

だからこの暮らしには満足していた

金はそれなりにある。バイクもクルマもある。住む家もある。

 

そんな時に俺にこんな知らせが届いた

 

「ちょっと手を貸してくれないか?」

 

何の話か全く分からなかった。

 

とりあえず思ったままの事を打ち込む

 

「何の話だ?」

 

すぐに返信が来た

 

「この場所まで来い。用件を話す」

 

示されていたのはラ・メサの縫製工場

やはり何の事か分からないが、縫製工場に向かう事にした。

 

ガレージにあるハクチョウに跨り、ヘルメットを被りエンジンを蒸す

 

騙されたものなら即座に頭に銃弾をぶっぱなしてやる

 

そう思いながら俺は工場へと走り出した

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

かなり飛ばして来たのでものの、数分で目的地に着いた

 

懐に銃を隠すようにしながらその工場の中へと入って行く。

 

階段を上ると、1人の声が聞こえて来る

そしてノックもせずに声がする部屋の扉を開く

 

「おお、お前が巷で少し名を上げて調子に乗ってる」

 

話しかけてきたのは眼鏡を掛けた中年太りの男

恐らくはこの男が先程のメールの主だろう

ソイツの声を遮るようにこう言う

 

「このメールはアンタが送ったのか?オッサン」

 

ifruitを見せながらそう聞く

 

「確かにそうだが・・・初対面の人にオッサンなんて言うのは失礼だろう。レスターおじさんと呼べ」

 

「そうか。それじゃあレスターおじさん。用件てのは?」

 

「それでいい。それでだ、用件というのはな」

 

そこで俺はとんでもない事を聞くことになる

 

「とある人物を殺害する」

 

そう言ってレスターはパソコンにその人物の写真を俺に見せつける

 

「これ・・・どういう事だよ?」

 

モニターに写っているのはどう見ても20代の少女だった

 

「この嬢さんはとんでもない量のヤクを売り飛ばしている奴の娘だそうだ。」

 

「なんでこんな嬢さんを殺すんだ?何のメリットがある?」

 

「メリットは分からんが・・・因みにこの依頼をしてきたのはその父親だ」

 

また驚かれた。

 

「父親が娘の殺害を依頼だ?どういう神経してやがる」

 

「なんでもその父親が娘の保険金目当てで娘を殺して欲しいそうだ。どうだ?」

 

「そうか、それで報酬金は?どんくらい出るんだ?」

 

「おおよそ1000万ドルだ」

 

「それは魅力的な数字だな。だがなんでそんな金額を出せる?結果的に赤字じゃないか?」

 

「そこまでは分からん。保険金目当てというのは嘘で余程の事なのかもしれん」

 

「1000万か・・・」

 

人を殺すのにそれ程の抵抗は無い

しかし何もしていない女性となれば話は別だ

いくら俺でも少ない良心が痛む

だが1000万ドルはそれに釣り合わんばかりの金額だ

 

しばし考え俺はこう口にする

 

「その依頼。乗ったぜ。」

 

「お前ならそう言うと思ったぞ。依頼者には俺から伝えておく」

 

「頼む。」

 

俺が部屋を出ようとした時にレスターが再びしゃべり出す

 

「それとだ。殺害は絶対にバレないようにやれ。」

 

「そんなの分かってるさ」

 

「ああ!あと一つ。これ以降俺はこの仕事に2度と関わらん。巻き込まれるのは嫌だからな」

 

「分かった分かった」

 

そう言って俺は縫製工場を出て、再びハクチョウに跨り自宅に走り出す

 

「女の殺害か・・・」

 

これまで人を殺してきた事は何度もあったが、あの画像と共に添えられていたプロフィールに書かれていた事が頭をよぎる

 

―麻薬の反対運動、孤児たちへの寄付―

 

それ以外にもその女が行ってきたのは世間では[善]と思われる事ばかり

 

そんな奴がヤクを売り捌いて金を儲けている奴の娘か。

 

どんな事情があるのかは知らんが仕事は仕事だ

 

考えている間に自宅に着く

 

なんか今日は疲れた

とっととシャワーを浴びて寝よう・・・

 

ハクチョウをガレージに置いて足早に部屋に向かう

 

この仕事が俺の人生を狂わせる事になる

 

そんな事。今の俺には知る由も無かった




あとがき

もう色々とすまんかった

退院してからと言うもの仕事に明け暮れていたせいで小説を書く暇が無くて・・・ゴメンよぉ(;ω;)
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