金と弾丸と自由の国   作:だ~くぱんぷきん

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episode.4 ~人生台無し~

セレン・ランダリルと接触してから数日後

 

「アンタなんで俺の家に?」

 

あれ以来、セレン・ランダリルとは良く会う仲になった

 

 

話も合うし、その方がこいつを殺す為の作戦を立てる為に役立つと思ったからだ

 

「いやぁ、貴方この間、私の家に忘れ物していったんですよ?ほら」

 

そう言ってセレンは俺に指輪を渡す

 

「貴方、誰かと結婚してたんですか?」

 

「どうでもいいだろ?そんな事」

 

嫁の顔なんてとうの昔に忘れちまった

 

別に思い出したい訳でも無いが

 

「捨てる機会が無くてな。何ならアンタにやるよ」

 

「えっ・・・?」

 

「やるよって。その指輪」

 

何か出す物は無いかと冷蔵庫の中を探す

あぁ、あったあった。

 

「悪い。コーラでいいか?」

 

「えっ?あっ・・・はい」

 

そうはいうもののセレンは飲み物には目もくれずにただただじっと指輪を見ている

 

「そんなにそれが気になるか?別に大したもんじゃ無いさ。ただの指輪だよ」

 

「ふぅーん・・・」

 

その時、家の中にインターホンの音が響く

 

「ん?誰でしょうか?」

 

「さぁな」

 

モチロン心当たりなんて全くない

 

俺に関係のある人間でわざわざ家に来るやつなんか・・・

 

いた。1人だけ

 

「おい。」

 

「はい。なんでしょうか?」

 

「どっか隠れてろ」

 

「隠れろ?なんですか?いきなり」

 

「いいから早くしろッ!!」

 

「は・・・はい」

 

セレンが隠れ終わった所で玄関の扉を開く

 

やはりか

 

「やぁ。まさかこんな所に住んでたなんてねぇ・・・」

 

アーミック・ランダリルだ

 

「何故アンタがここに?」

 

「いやね。君が最近、娘と過剰に接触してるって部下に聞いてねぇ?もしかしたらと思って私自ら赴いたんだよ」

 

「別に。その方が情報も掴めて殺しやすいだけだ」

 

「ふぅん。じゃあいいや。仕事、頑張ってくれよ?ジェラード君」

 

「はいはい。もう帰ってくれ」

 

俺がそう言うと不気味な笑顔を浮かべて、アーミックは自分の車へと歩いていった

 

何故アイツが俺の名前を知っているのかは知らないがまぁ気にする必要は無いだろ

 

「・・・はぁ・・・」

 

「なんでお父さんが・・・それに殺すって・・・?」

 

「・・・聞いてたのか?お前」

 

「どういう事なんですか・・・!?」

 

「悪いけどそう言う約束なんだよ。アンタを殺せば、アンタの親父さんが俺に金くれるってな。」

 

「・・・そんな嘘つかないで下さい!!お父さんはそんな人じゃないし、第一貴方だって!!」

 

「アンタは良くも悪くも素直過ぎたんだよ。この街で暮らすには向いてなかったって事だ。」

 

そう言って懐からAPピストルを取り出す

 

「そうだ。一つだけ提案がある」

 

「・・・なんです」

 

「お前は容姿もいいしな。良かったらここから遠くに飛んで静かに暮らせばいい。その間なら、アンタを匿ってやる」

 

「今ここで私を殺した方がいいんじゃないですか・・・?」

 

「それもいいんだがな。生憎、女を殺す趣味はないし、アンタの親父も正直気に食わねぇ。だからアイツの言うままになるのはできればゴメンなんだよ。アンタを殺した事にして遠くに飛ばし、俺はあいつから金を貰う。どうだ?これで皆がハッピーだろ?」

 

「そんな訳ないでしょ!!お父さんは一体何を望んでるんですか!!」

 

「それはちょっと言えねぇなぁ。アンタが死ぬ時に教えてやる」

 

「・・・」

 

その時、玄関の方から『ピピピピピ』という機械音が聞こえて来る

 

「まさか・・・伏せろ!」

 

セレンと共に床に伏せた次の瞬間に玄関のドアが吹き飛び、家の中に黒い服を着た男達が次々とやってくる

 

その男達はこちらを見つけると、その手に持ったアサルトライフルを乱射し始める

 

「ふざけんじゃねぇ!!ここは俺の家なんだぞ!今すぐ出てけ!!」

 

命からがら弾を避けて、男の1人の眉間に弾丸をぶち込む

 

「ふざけてるのは君じゃないかな?僕はそいつを殺せと言ったはずだよ?約束を破る人は嫌いだよ。」

 

セレンは怯えて泣き叫んで居る

 

「黙ってろこのアマ!!ガレージに行ってバイクのエンジン蒸してろ!!」

 

セレンにバイクのキーを渡し、無理矢理たたせてガレージに繋がるエレベーターに乗せる

 

「この際だ。殺し方は構わない。あの女とこの裏切り者を殺れ!殺した奴には金をたんまりやるぞ」

 

「クソッタレがよォ!!」

 

弾丸をアーミックに狙って放つがアーミックは黒い男を盾にしてその弾丸を防ぐ

 

そのうちにスモークグレネードを取り出して、投げつける

 

「2度とそのツラ見せんなクソが!」

 

そう吐き捨てて俺はガレージに向った

 

~~~~~~~~~~~~~

 

「おい!バイク出すぞ!」

 

「は、はい!」

 

いつもより早くバイクに跨り、セレンを後ろに乗せてガレージから出る

 

「クソッタレが・・・全部台無しじゃねぇか!!」

 

「命があるだけ有り難く思って下さいよ!」

 

「テメェが俺の家に来なければこんな事には・・・!・・・クソが!!」

 

「第一!人を殺そうとしてこんな事になったんじゃないんですか!?」

 

「うるせぇよ!!こちとらそれが商売なんだよ!何ならテメェの頭にも風穴開けるぞ!」

 

「ッ・・・」

 

「黙って乗っててくれ!俺の人生台無しだぞ・・・クソッタレェ!!」

 

バイクに乗ってるのにこんな不快な気分は初めてだ

 

全部コイツがいけないんだ。コイツが存在していなければ・・・!

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