前に活動報告で言ってたやつです。
まぁ、頭を空っぽにして読んでね( ˇωˇ )
『英雄』というモノをご存知だろうか?
そう、英雄だ……昔話や英雄譚などで出てくるヒトの事だ。
英雄と言ったら普通の人には到底なし得ない偉業を成し遂げだ者等を指す言葉だろう。
それは正しい『解釈』の仕方なのだろう。
僕もそうだと今まで信じてきたし疑いもしなかった────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────けれど違った。
いや、英雄そのものの『在り方』は間違っていない。
寧ろ正しい。
けれどそれは『理解』では無い……英雄とはこうあるべきだという固定観念でしかなかった。
僕はその日、英雄の『本質』、『人間性』、『魂の在り方』を理解した────────理解させられた。
自分は此処に存在しているのだと主張する綺麗な金色の光と、全てを包み込むように飲み込んでしまう煌めきを放つ漆色の神々しさと堰を切るような荒々しさを併せ持つ陰との神秘的な2つの色彩が僕の魂に刻まれてしまったのだ……
いや、僕だけではない。
僕以外の冒険者、周りの一般人達、神様達や尊敬してやまないあのアイズさんだって理解したはず……いや、理解したのだと思う。
それ程までにあの
僕が追いつきたいもう一人の
────【
僕がこの街に来て初めて雑貨屋さんで最初に買った本で僕の知らない英雄譚だった。
その本を買ってからヘスティアファミリアのホームである教会で何度読み返しただろうか。
いつも肌身離さず持ち歩くくらいには好きになってしまった本だ。
その物語の主人公は『彼の者純白の髪を揺らし、純白の衣に身を包み、悪神を滅ぼす牙を以てその身を赫に染めし者なり。彼の者の双眸に睨まれれば死を覚悟する他無く、暗紫の瞳から逃れ得ぬ術はないと知れ。』と本に書かれてて、僕も良くわかんないけど何かに心惹かれてこの主人公の事が好きになった。
本当に何に惹かれたのか分からない。けど、この本には僕の知らない世界が書かれており主人公は正に英雄と呼べる程最強でハーレムで理想の英雄像でハーレムで世界の救世主でハーレムだった!!
…………嘘吐きました本当はハーレムに惹かれました。
まぁ、ハーレムだけに惹かれた訳じゃないんだけど……その世界はアラガミと呼ばれる悪神達によって世界は滅亡の道を辿っていたんだけど主人公【神城 ユイ】名前から察するに恐らく極東の出身と思うその仲間達によって2度世界は救われるって物語だった。物語の中には遠く離れた人とお話ができる物や鉄塊が空を飛んだりとお伽噺話のような内容でこの世界そのものに興味を惹かれたと言っても過言では無いくらい僕にとって新しいだらけの掌に収まる大きさの本だった。
それと一番印象に残ったのが『生きることから逃げるな』─そう本の終わりのページに掠れかけた小さな文字で書かれていたこの言葉だった。
ところで、話は変わるけど僕は今その言葉を肺の中の空気を空にする程叫びたい状況にある。
なんでかって?それは・・・
『ルガァァァァッ!!』
僕は身の程にあってない
『オオオオオオオオオオオオッ!!』
迷宮のような道を遮二無二走り、とうとう僕達はシルバーバックに追いかけ回された挙句に一本道の行き止まりに追い詰められた。
『ガァァァァァァっ!!』
「ひっ!!」
なんてことない、攻撃ですらない、ただの威嚇の吠え立て。
その吠え立てに僕の身体は
『ブモォォォォォッ!!』』
「ァッ!?」
シルバーバックと目が合った……
(怖い)
シルバーバックの威嚇は僕の記憶に埋もれてい恐怖を……
(怖い……怖い……)
ミノタウロスに殺されかけた確かな恐怖を……
(怖いっ!)
僕の脳裏に喚起させた。
それはLv1の僕には明確すぎる死を連想させるには十分な威嚇だった。
当然だ。僕はLv1の駆け出し冒険者だぞ?Lvが1つ違うだけでも圧倒的なステイタスの差をどうすることも出来ないんだ!誰だって自分より圧倒的な強者の前では怯えるしかないんだ!
この体を鎖で縛るような恐怖に震えるんだ……
けれど……けれども!!
(怖いっ!けれど!!)
「ベル君」
シルバーバックと正体してる僕の身を心配そうに声をかけた後ろにいる神様へ肩越しに目を合わせた。
そこにいるのはもちろん神様だった。
そう、神様だ……
神の力なんて使えない『女の子』だ。
普通の女の子と変わりはしないか弱い女の子だ。
その女の子の前にいるのは『男』である僕『ベル・クラネル』
『いいかベル。男という生き物は例えどんな事があろうと自分の命を懸けて女の子を守らねばならん。ならんのじゃ!』
(ッ!!)
恐怖で止まった頭にお爺ちゃんの言葉が過ぎった。
(そうだ……僕は、男だ!!)
恐怖に縛られた体が、思考が動き出す。
(男なら……男なら!!女の子を置いて逃げるなぁぁぉぁぁぁ!!!)
僕はなけなしの意地と男気で無理矢理自分を勇み立たせた。
けど、足はまだ震えている。でも動ける!
ならやる事は1つだ!
「神様!僕が時間を稼ぎますのでその間に逃げてください!!」
「な、何を馬鹿なことを言ってるんだ君は!?」
「お願いします!これっきりでいいので僕の言うことを聞いてください!」
「駄目だッ!そんなこと僕は許さないぞベル君!!」
神様は僕の願いを子供のように頭を大きく左右に揺らし、胸とツインテールも揺らしながら駄々を捏ねる。
「神様!」
「ぁ」
「神様お願いします、僕に、僕に神様を守らせてください!もう、家族を失うのは嫌なんです……」
「ベル君……」
神様の柔らかい右手を両手で包み込むように握り、説得する。
説得と言ってもそんな大それたこと僕にはできないから僕のありのままの心の本音を神様にぶつける。
「神様……僕は怖いんです。家族を失うことが、お爺ちゃんみたいに僕の前からいなくなることが……失うことが怖いんです」
「………」
僕の言葉に神様は黙って耳を傾けてくれていた……
「だから、神様お願いします……僕に家族を……神様を守らせてください……」
家族の温かさを、絆をもう一度僕に与えてくれたこの
「ベル君」
神様の右手を握っている僕の手に神様の左手が重なり優しい声で僕の名を呼んだ
「ベル君ありがとう。でもね、ベル君が僕を守りたいように、僕もベル君を守りたいんだ。それにね──────」
──────ベル君、死のうとしてるでしょ?
「ッ!?」
子供を諭すような声色で紡がれた神様の言葉に僕は両目を見開き恐怖とは別の感情で身を震わせた。
「やっぱりね……本当にしょうがない子だよ、君は。」
「いいかいベル君?」
神様に僕の両頬に手を添えまたも諭されるように微笑みながら聞かされる。
「ベル君が僕を守りたいように、僕もベル君を守りたいんだ。」
「ぁ」
「ベル君が僕を大切な家族と思うようにベル君は僕にとって大事な子供なんだよ」
「か……みさ……ま……」
(なんて馬鹿なんだろう僕は……結局僕は偉そうに神様を助けたいと自分勝手なことを思って神様の事を全然考えていなかったじゃないか!
家族という大切なものをもう一度くれた親の事を何一つ考えていない大馬鹿者なんだ僕は!!)
「お願いだからベル君……僕を、一人にしないでくれ……」
「うっ、あぁ……」
ルベライト色の僕の瞳から神様の手に雫が滴り落ちた……
「神様……ごめんなさい僕、勝手に一人で決めて、諦めて神様の事何も考えてませんてました!」
「うん。本当にしょうがない子だよ、君は……」
「でも、もう諦めません!」
「うん、その意気だベル君!」
「でもこのままじゃ……」
「大丈夫、僕に考えがある」
そう言って神様は腰のあたりをまさぐってショーケースを取り出しそこから複雑な刻印がビッシリ刻まれたナイフを僕へ渡してきた。
「ベル君……今から君のステイタス更新をする」
「へ?で、でも神様いくらなんでも「ベル君」っ!?」
「僕が君を勝たせる、勝たせてみせる。」
僕の言葉を遮り、神様は自信に満ちた笑顔で僕に笑いかけた。
「今ベル君は自分自身を信じてられないかもしれない……なら代わりに、君を信じてる僕を、信じてやってくれないかい?」
「神様……」
また、泣きそうになった。鼻の先がツンと痺れる。
「はいっ!」
涙声で僕は頷いた。
『グルルルルルルル……』
モンスターの前で隙だらけの背中を見せながら神様に戦う決意をもらってる時も……ステイタス更新している時も……コイツは動かなかった。
そう、シルバーバックは動かなかった。まるで調教されたモンスターが調教師の命令で待たされてるかのように……
だが、そんなことどうでもいい……僕の決意は固まった。
もう諦めない……
僕は神様から貰ったナイフをシルバーバックへと逆手に持ち戦闘体制へと意識と体を切り替える。
(そうだ……僕はもう家族を失わない)
いつでも動けるように足に力を入れる。
(神様を1人にしない……!)
シルバーバックを睨み闘志を昂らせる
(もう二度と……)
家族を失わない為、男の意地の為にシルバーバックへと─────
「『生きることから逃げない!!!』」
──────────駆けた!!
『!?!?!?!?』
シルバーバックまで後3
─その渦はオラリオの者全てが驚いた。いや、特に神達はその渦に魂に響く死の恐怖と言葉にならない親近感を感じた。
「な、何だいあれは!?」
ー10M程離れたヘスティアの言葉が渦に釘付けになったベルの耳によく響いた。
その渦の中からベルに向かって……正確にはベルのポーチに向かって糸のように細い渦の光が差し、人のようなものが現れたかと思うと渦は消失し、現れた人が世界の法則に従って地上へと落ちてくる。
世界の法則に身を任せ、落ちてくる人は空中でくるりと身を翻したかと思うと手に持っている巨大な大剣を両手で構えたかと思うとその大剣が大砲のようなものへと変形した。
「「へ?」」
『グオ?』
ーベルとヘスティアは勿論のことシルバーバックでさえ間抜けな声を上げていた。
ー人が地上にその大砲のようなものを向けたかと思うと─────ダァァァァァン
ー乾いた音がオラリオ中に響き、その砲身の先からは流星のような鋭く閃光のような線が煌めいた。
「「ほぇ?」」
『グガ?』
ー1人と1神と1匹はまたしても間抜けな声を上げた
ダァァァァァン……ダァァァァァン……ダダダダァァァァァン……
「ねぇベル君」
「なんですか神様」
「あの人こっちに向かって落ちてない?」
「落ちて来てますね……」
「あの高さで落ちたらどうなるのかな?」
「それはあれですよ神様。潰れたトマトみたいに………」
ーベルはそこまで言って気がついた……人がバベルよりも高い所から落ちてきてその結果どうなるのかに。
バベルよりも高い所+落下スピード+重さ=?
ーそんなことを考えるよりも一目瞭然の結果が2人の頭を過り2人は顔を真っ青にする。
「どどどどどど、どうしましょう神様!!」
「ししししし、知らないよそんなこと!?」
「ここら辺一体トマトまみれになりますよ!?」
「というかなんで空から人が!?」
『親方!空から人が!!』
「「こんな時でもオラリオの神達は娯楽に飢えてるよ!?」」
ーオラリオ中から聞こえてきた神のみにしか通じない神様言葉を轟かせる神達にツッコミを入れるヘスティアとベル……そんな一人と一神とー匹を陰から見つめていた頭に猪耳を生やした大男が空から落ちてくる人を見つめていた。
─────爽やかな風吹く碧落の下、図書館と思われる半壊した建物の中、本棚の上で一人の歳若い神機使いが純白の髪を風に遊ばれながら本を読んでいた。
『極東支部からユイさんに通達します。ユイさん聞こえますか?』
「ん」
『ヘリの整備が終わったとのことです。迎えの到着まで【黎明の亡都】でもう少しお待ちください』
「んー」
いつもの任務を早めに終え、暇潰しにと手に取った本の世界に引き込まれていたユイの意識がインカムから聞こえてくるオペレーター……フラン=フランソワ=フランチェスカ・ド・ブルゴーニュとクソ長ぇ名前の少女、通称フランの声にいい加減な返事で答える。
『ところで、本日の夕食はどうなさいますか?よろしければ私の手料理の毒味役をさせてあげますが?』
「うん」
『ユイさん?』
「ん」
「ユイさん、先程から返事がいい加減なのですが……」
「んぁ?あぁ、ごめんごめん。暇だったから図書館で本漁ってたら面白いの見つけてさ」
『はぁ……本、ですか?』
「うん。主人公が英雄になる道程を綴った話なんだけど」
『英雄……ですか?』
「そ、主人公の少年がダンジョンがある都市で自分の夢叶える物語だとさ」
自分の呼びかけに気の抜けたな反応をするユイに何かあったのかと心配するフランだが、本を読んでいただけと分かっていらぬ心配をしたと安堵し、ユイの話に付き合う。
「笑えたり、シリアスだったり恋愛だったり結構面白くてさ」
『そうですか。取り敢えず、何も問題ないなら結構です。』
「うん。それよりさっきなんて言ったの?本読んでて聞いてなくてさ」
『なんでもありません。それより、タイトルは?』
「タイトル?ん〜とねぇ……掠れて読みにくいなぁ……えっとめ、め、めいき……【迷宮都市】………ってあれ?」
フランの疑問に答え、【迷宮都市】と声に出した瞬間神機と共に謎の光に包まれるユイ。
『ユイさんどうしました?』
「え!?いや、なんか俺の体光ってr」
『ユイさん!?ユイさん返事をしてください!ユイさん!?』
ユイが最後まで答える前にインカムにノイズが走り通信が切れ、フランは突然の出来事に驚きユイのバイタルが映し出されているモニターを確認して更に驚く。
『なっ!?これは一体!?』
そこに映し出されていたのは表記全てゼロの文字と腕輪のビーコン反応の消失だった________________________________________________________________________________________
──────────ビュォォォォォォォォォ
「んんんん!?!?」
本読んでたら突然謎の光に包まれた次の瞬間!真下に巨大都市が広がる大空だった!!!
「いやいや、コウタが喜びそうなシチュだなおい?」
『目が覚めた先は異世界!?今目覚める秘められし俺の心のパゥワァー!!!』
「この前ウザイくらい異世界転生モノのアニメとか進めてきたからなぁ、あいつ」
風邪を文字通り体で切って大空を落下していくユイは通常運転だった。
「あ?なんだあのアラガミ見たことないな……新種?」
バベルよりも500メートル上空から入り込んたオラリオのモンスターを確認できるゴッドイーターを軽く上回る視力で未確認のアラガミを確認したユイは体制を変え、足を下向きにし、右手に神機の確認をする。
「ギルっちと一緒に造ったシロガネ一式のロング、スナイパー、タワー、神機はミッション前と変わらず一緒か……」
神機をガンフォームに切り替え……
「なんか一般人とか襲われてるし狙い撃ってみますかねぇ」
エイムを起動させ、スコープを覗き込み……
「Jackpot」
トリガーを引く……
『グギャギャギャッ!!』
「た、助けてくれ!」
「おい!冒険者達は何をやっている!?」
「知らねぇよ!!」
怪物祭の最中に突然オラリオ中でモンスターが暴れる回るという騒ぎが起き、祭りを楽しんでいた住人達は自分達ではどうにもならないモンスターから逃げ回り、神の恩恵を受けた冒険者たちがモンスターを倒してくれるのを待っていた。
だが、そんな住人達の騒ぎで騒音に包まれたオラリオが静謐に包まれた。
その原因は先程の金色と漆黒の渦が発生した中から現れたユイの神機から撃ち出されたバレッドによって住人達に襲いかかるモンスター達が目の前で爆ぜたからだ。
『は?』
────ダァァァァァン────
「なんだこの音?」
「あれだ!さっきの渦の中から人が!」
『親方!空から人が!!!』
『うるせぇ馬神共!!!』
こんな状況でも娯楽に飢えた神共のお巫山戯にオラリオ中の住民が怒りのツッコミを入れた。
目視できる範囲でのアラガミを全て殲滅したのを確認したユイは緊張感の感じない叫び声にも似たボケに笑いを浮かべる。
「どっかで聞いた台詞だなおい?つーかもうちっと緊張感持ちなよ」
狩り逃しはないか目視で確認しながら落ちてくるユイの目に糸のように細い金色と漆黒の光が自分の腰のポーチから一点に繋がっているのを確認した。
「……行ってみるか」
ユイは光の糸に導かれるようにその地点に向かって落ちていく……
中途半端な終わりですけど後編は書けたら投稿します。
あ、あくまでifの話です( ˙-˙ )
ユイ「ゴリラ殺」シャキン
猪「ステイステイ、まだだ」ユイ拉致
兎ロリ神「「何今の?」」
草モンスター「魔力の匂い」触手ドス3秒前
ロキ家『レズ妖精!!』
ユイ&猪「「ごめんやっしゃー!!」」空からドーン!
草ロキ家『!?!?』
猪「今だGOGO!」
ユイ「頭にきました」ブチ切れ
後編の大まかな流れです