男子高校生と妖狐   作:鳥唐揚げ

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第8話 そろそろ皆さん白い悪魔がやってくる時期ですよ

テストそれは学生達にとって試練である。

この試練を乗り越えたものには夏休みや冬休みといった長期休みが訪れるのだが、乗り越えられなかった者達には追試という地獄のイベントが待っている。

 

 

 

「あついなぁ」

 

俺は今自分の部屋でうちわを仰ぎながらあぐらをかいている

 

「なんでこんなにここは熱いんじゃ!!龍馬どうにかしてくれ!!わらわは溶けそうじゃ」

 

季節は梅雨真っ盛り、部屋はいつも以上に蒸し暑くて稲荷は床にべたりと貼り付いたように横になっている

 

「第1お前が扇風機を壊さなきゃこんな暑い目にはならなかったのによ」

 

俺はそういいながら首が折れた扇風機を横目で見た

 

「あのカラクリの首が悪いんじゃ!!」

 

「だからって壊すほどでもないだろ…」

 

「むぅ…」

 

「まぁ壊れたものはしょうがないか、とりあえず新しい扇風機が届くまで何日かこの状況だな」

 

「こんな暑さが何日も続くとかわらわは嫌じゃ!!」

 

そういい稲荷はごねはじめた

 

「自業自得だ」

 

馬鹿を相手していると時間の無駄だ…俺はそう思いながら机の上にあったテキストに腕を伸ばした。理由はテストを一週間前に控えたのでその勉強のためである

このテストが終われば夏休みだっと俺は自分に言い聞かせながらテキストをしているとさっきまでうるさかった稲荷がいきなり静かになったので俺は恐る恐る後ろを振り向いた。そこにはぐったりしている稲荷が目に入った

 

「まじかよこいつ…」

 

すぐに1階にある冷蔵庫に駆け寄り冷えぴたを稲荷にはった。

 

「頭からだんだん冷えいくのを感じる……」

 

「それなら良かった…」

 

俺は稲荷の話し声が聞こえるとすぐに机の方に体を向けた。

 

「ところで龍馬はさっきから何をしているんじゃ?」

 

「勉強だよ、テストが近くなってきてるからな」

 

「テスト?」

 

「あぁ簡単に言うと度胸試しみたいなものだ、学校の奴らが最近よくテストがどうたらこうたらって嘆いてるやつがいるだろ?」

 

「なるほど」

 

「お前も勉強しろよ、夏休み棒に振りたくないなら」

 

「夏休み?棒に振る?」

 

あぁそういえば、こいつ夏休みのこと知らなかったな

 

「夏休みっていうのは夏の間にある長期の休みのことだ」

 

「ほーほー」

 

「んで、もし今回のテストが悪かったらその夏休み期間はほとんど学校に行かなければならない」

 

「なんじゃと!?それは大変だ」

 

稲荷はそういうと必死になって自分の鞄から勉強するための道具を取り出した。

 

(どうやら稲荷も本気で勉強するみたいだな)

 

俺はそう思いながら当初の目的通り机に向き直すのであった。

 

 

 

 

 

(この問題むずいな…)

あれから何時間が経っただろうか、俺がそのことに気づいたのはテキストの問題で難しいところにぶつかった時である。

 

「0時か…」

 

時計を見た後俺は稲荷の方に目線がいった。

稲荷は真剣に(俺と同じ教科の)テキストを解いているのであった、あいつが真剣に取り組むなんて珍しいな…俺はそう思いながら稲荷のテキストをそっと覗き込んだ。すると、そこにはページの端っこに落書きを書いていたのであった。

 

「おいこら」

 

「痛い!?なにもいきなりチョップすることないじゃん」

 

「お前俺がテキストと向き合っている時ずっとテキストに落書きをしていたのか!?」

 

「そんな時間が無駄なことするわけがないじゃろ…落書きをし始めたのもさっきじゃ」

 

稲荷はこれだから人間は…っと言わんばかりの顔で俺をみた。正直1発顔面を殴ってやろうかっと俺は心の中でそう思った

 

「んじゃあ、何してたんだよ…」

 

「ずっとこのテキストの問題を解いていたのじゃ」

 

あの稲荷がテキスト?これは傑作だ、いつも授業をろくに聞いていないやつがテキストを解けるわけがないだろ、概ね最初の問題で躓いたんだろうな

 

「お主いまわらわのことを心の中で馬鹿にしなかったか?」

 

「いやいや、そんな滅相もございません」

 

「ええーい!!ならこのテキストをみろ」

 

稲荷はそういうと俺に向かってテキストを見せてきた

どーせすべて書いていても間違いだろ。俺は半信半疑の気持ちでテキストをみた。

 

 

 

嘘だろ…おい

あまりの動揺でテキストを落としてしまった

あの稲荷がだぞ…なぜあの稲荷が俺が解けなかった問題を細かく解けているんだ…

俺は動揺のあまり床に手がついてしまった。

 

「ふふ、どうじゃ?いつも小馬鹿にしている奴に負ける屈辱は?」

 

「悔しいが受け止めるしかないだろ、それよりなぜ俺が解けない問題をお前はすぐに解けたんだ?」

 

「そりゃわらわが馬鹿なお主より頭がいいからに決まっているからじゃ」

 

稲荷はそう言うと笑い声を上げた

っとその時どさっという音と共に稲荷の後ろから何かが落ちた。その稲荷から落ちたものを見るとテキストの答えということがわかった。

 

「おい…覚悟はできてんだろうな?」

 

「えーと何のことでしょうか?わたくしめにはなんのことやら?」

 

「俺のことを散々コケ扱いにした報いだよ!!」

 

俺はそういい稲荷の頭を思いっきり殴った

 

余談だが、テストが始まると稲荷は毎晩ほぼ徹夜で勉強をしためなんとか追試を逃れた。

最初から授業をまともに聞いていたらこんな事にはならなかったのにな…

 




テストも終わり春休みになったら週に2、3は投稿できるだろって思っていた自分をとても殴りたい気分にいる作者こと鳥唐揚げです。
とりあえず今のところ週1を目指して徐々に慣れてきたら1週間に投稿できるペースを増やしていきたいと思います。
目標は週に2、3かな…何年かかることやら(白目)
ではみなさんまた8話で会いましょう
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