牙狼 超次元の騎士   作:狼牙竜

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プラネテューヌとの国境沿いでクエストに行くことになった陵牙達。

はたしてやる気の無いネプテューヌは自国のシェアを獲得できるのだろうか!?

お待たせしました、第6話です!


第6話 絆

「今回のモンスター退治は二ヶ所、ナスーネ高原と近くのトゥルーデ洞窟で難易度はそう高くは…」

 

現在、俺たちはラステイションとプラネテューヌの国境付近に来ている。

 

モンスター退治のクエストのためで、終わったらそのまま俺たちはプラネテューヌに帰ることになっている。

 

「あの…ノワール?」

 

「何?」

 

 

 

 

 

「しっかり分かり易い説明してるところ悪いんだけど…俺とユニちゃん以外誰も聞いてないよ?」

 

「え!?」

 

 

後ろを見ると歩きつかれて休憩するコンパとその横にいるアイエフ、はしゃいでいるネプテューヌと横で苦笑い

しているネプギア。

 

 

「おお!これは有名な裏から見ると読めない看板!」

 

 

「お姉ちゃん…看板って基本そうだよ?」

 

 

 

「ちょっと!」

 

 

 

本当、このパーティーは大丈夫なのだろうか…?

 

 

――――――

 

「いい!?」

 

 

「ペース落ちてる!」

 

 

現在、ユニちゃんを先頭として俺とネプテューヌとノワールは後ろを歩いている。

 

 

ネプテューヌの歩くペースが落ちるとノワールが木の棒で突っついてネプテューヌのペースを乱さないように歩いていた。

 

 

「も~!ノワールは真面目なんだから~!いつもそんなんだと疲れちゃわない?」

 

「悪い?それに疲れなんてどうってことないわよ。私はもっともっといい国を作りたいの」

 

そんな言葉を聴きながら、俺は思った。

 

 

ノワールは確かに真面目だが、自分の身を省みないタイプなんじゃないか?

 

 

多少肩の力を抜いていかないといつかは倒れるんじゃないかと思う。

 

 

仕事を真面目に取り組むのはいいことだが、そのせいで周囲と妙な距離を作っているような気がする。

 

だからこそ、ユニちゃんにも厳しすぎるのかもしれない。

 

すると、前方から喚起の声が聞こえる。

 

その声を聞いたノワールはすぐに走り、森の出口でとまった。

 

そこにいたのは依頼をしてきた村人たちのようだ。

 

彼女の姿を見た瞬間に歓喜の声が大きくなる。

 

 

 

 

「いけない!アクセス!」

 

 

「え~!?今ここで変身やっちゃう!?」

 

ノワールの姿が輝き、女神ブラックハートに変身する。

 

 

 

「女神の心得その二。国民には威厳を感じさせることよ。みなさん、モンスターについて聞かせてくれるかしら?」

 

 

 

 

 

 

 

「目の前で変身しても、威厳とかなくね?」

 

 

「それは禁句。とりあえず俺たちも行こう」

 

 

 

―――――――

 

「ここがナスーネ高原ですね」

 

 

「ええ、スライヌが大量発生して困っているのですわ…」

 

いたるところに大量のスライヌがいる。

 

正直、ここまでくると鬱陶しい。

 

「わかりました。お隣の国のネプテューヌさんとネプギアさんが対処してくれるようです」

 

 

その言葉に俺は驚く。当然、指名されたネプテューヌも驚いていた。

 

 

「ねぷ!?いきなり振る!?」

 

「私たちがやるんですか?」

 

「心得その三。活躍をアピールするべし」

 

 

この時点で、俺はようやくノワールの考えが分かった。

 

ここはプラネテューヌとラステイションの国境付近。敵といいつつプラネテューヌの女神であるネプテューヌに活躍の場を用意させる。

 

そういうことだったのか…

 

 

「まあいっか!スライヌなんてヒノキの棒でも倒せるもんね!」

 

 

ネプテューヌが勢いよくスライヌの前に降り立ち、自身の武器である刀剣を呼び出した。

 

 

「それじゃあやっちゃおうか!ネプギア!」

 

「うん!お姉ちゃん!」

 

ネプギアも自分の武器を召喚して構える。

 

「だったら、俺も混ぜてくれよ」

 

魔戒剣を召喚し、鞘から引き抜いて構える。

 

「やあああああ!!」

 

ネプテューヌが最初に突撃。刀剣を構えて駆け出し、スライヌを真っ向から斬る。

 

 

「はあああ!!」

 

 

ネプギアも武器のレーザーブレードを構え、飛び掛ってきたスライヌを切り伏せる。

 

「負けられないね…」

 

魔戒剣を構え、一気にスライヌとの距離をゼロにし、連続で切り伏せる。

 

 

 

「ウオオオ!!」

 

 

四方八方から飛んでくるスライヌを次々と蹴り飛ばす、斬るなどして撃破する。

 

「おお!ネプギアだけじゃなく陵牙もやるねえ!」

 

 

 

「当然!」

 

 

 

「やっぱり多いわね…」

 

 

 

「私たちもお手伝いするです!あいちゃん!」

 

 

「ええ!」

 

 

すると、頼もしい助っ人が来た。

 

 

ネプテューヌの友であるアイエフとコンパが助けに来てくれたのだ。

 

 

アイエフは自前の武器であるカタールを両腕に装着、コンパは自分の背丈の半分ほどある巨大な注射器を持ってスライヌの群れに攻めていった。

 

 

「これで百人力!もう買ったも同然…」

 

 

 

 

 

 

「あ、馬鹿!それフラグ!」

 

 

一瞬の気の緩み。勝ち誇ったネプテューヌだったが、一気に形勢逆転されることとなった。

 

 

「ふえ?んにゃああ!!!!!!???」

 

 

「ぬおおおおおおお!!??」

 

 

 

大量のスライヌが雪崩のように押し寄せ、俺たちはスライヌの群れに埋もれることとなってしまった。

 

 

 

 

―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひゃあ!?変なとこ触るな!」

 

「気持ち悪いです~!?」

 

今、俺の目の前で起きている光景は…なんつうか…

 

「そんなとこ入ってきちゃダメぇ!!!」

 

「あはははは!!!!くすぐったい!!あはははは!?」

 

 

 

 

 

 

「…眼福です」

 

 

 

 

「こら陵牙!見てないで助けなさいよぉ!!」

 

 

 

「は!そうだった!」

 

 

俺はすぐに立ち上がり魔戒剣を振ってスライヌたちを消し飛ばすが、スライヌが俺の顔に張り付いてくる。

 

 

「むご!?」

 

 

辛うじて見えた視界からは、目の前にネプテューヌがいること以外分からなかった。

 

 

「うおおお!?」

 

 

「ねぷうっ!?」

 

 

 

剣を手放し、ぶつからない様に両手をついたが、体制がまずい。

 

 

 

「陵…牙?」

 

 

 

「わ、悪い!その、決してわざとじゃ…」

 

 

この図は俺がネプテューヌを押し倒したようにしか見えない!?

 

 

しかもなんか顔を真っ赤にしながら横を向くネプテューヌが何か可愛い…

 

 

「ぬあああああ!?」

 

 

 

しかも何でこういうタイミングでスライヌが俺たちに押し寄せてくるんだよ!?

 

 

 

 

 

「だあああああああああああああ!!!!」

 

 

 

 

「あ。アイエフさん!?どうしたんですか!?」

 

 

 

 

 

 

「お前らの魂!冥界へ送り返してやるよ!」

 

 

「ぶっ壊れた!?」

 

 

 

この後、アイエフがほぼ一人でスライヌを殲滅した。

 

まだ見ぬ恐ろしい一面を知った瞬間だったのだ。

 

 

――――――

 

「お…終わった…!」

 

結局、アイエフの無双でスライヌは一匹残らず消えた。

 

何かすげえ疲れたような…

 

「どうして女神化しないの!変身すればスライヌくらい…」

 

 

 

ノワールがネプテューヌに対し怒っていた。

 

なぜさっきまでネプテューヌが女神化しないのか、変身さえしていればスライヌに遅れをとることもなかったというのを彼女もよく知っている。

 

 

まあ、ネプテューヌのことだから忘れてただけだったりして…

 

「でもまあほら、何とかなったし…」

 

「他の人に何とかしてもらったんでしょ!!そんなんだからシェアが…せいぜい休んでおきなさい!」

 

 

ノワールのいう事はもっともだ。

 

俺も今回、アイエフのおかげで何とかなった…頑張って、この剣に負けないようになりたい。

 

 

「トゥルーデ洞窟に案内して!」

 

 

 

「は、はい!」

 

「わ、私も…」

 

 

ユニちゃんもノワールと一緒に行こうとするが、ノワールに止められた。

 

「大丈夫よ。ユニはネプギアたちを介抱して」

 

「う、うん…」

 

ノワールは一人で洞窟へ向かっていった。

 

 

確かに女神化した彼女ならこのクエストも簡単にこなせるかもしれない…

 

 

 

 

 

だけど、妙な予感を感じる。

 

 

 

 

 

 

まるで…得体の知れない何かが近いような…

 

 

―――――――

 

「消えなさいっ!」

 

ノワールの攻撃がモンスターに直撃し、モンスターは塵となって消える。

 

ここまでモンスターと遭遇してきたノワールだが、大した強さではない。

 

やがて、洞窟の行き止まりに辿り着いた。

 

「ここで打ち止め…!」

 

引き返そうとしたそのとき、後ろから殺気を感じた。

 

そこには巨大な龍が咆哮を上げていた。

 

 

「グオオオオオ!!!!」

 

 

 

「エンシェントドラゴン!?」

 

 

この遺跡の中で危険種のモンスターに出くわすと思わなかったノワールだが、彼女はエンシェントドラゴンの懐へと潜り込んで剣を振りかぶり、ドラゴンの胴体に攻撃した。

 

 

 

 

「もらった!」

 

 

 

しかし、後ろからもう一体のモンスターが背後から攻撃した。

 

 

 

 

「ぎしゃああ!!」

 

 

 

 

「はっ!」

 

 

しかも、そのモンスターは見るからにおぞましい姿をしており、一撃で壁に叩きつけられてしまう。

 

 

「くうっ…あっ!?」

 

起き上がろうとするが、突然力が抜ける感覚に襲われ、女神化が解除されてしまう。

 

「そんな!?」

 

 

考えようとしても答えは出ない。しかし私の目の前には謎のモンスターとエンシェントドラゴンが迫ってくる。

 

 

後ろには壁。当然、逃げ場はない。

 

 

 

「グオオオオアアアアア!!!」

 

 

 

 

 

「ネザニサ…ネヅマチリゾキトルガア(女神か…珍しいご馳走だな)」

 

 

 

「あ…あ…」

 

ゆっくり迫ってくるドラゴンと、謎の言葉を発するモンスター。

 

 

 

目の前に立ちはだかる二体の怪物からの殺気と、女神化が解けたショックで身動きが取れない。

 

 

 

ドラゴンは爪を振り下ろし私の意識は途切れる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウオオオオオ!!!!!!」

 

 

 

 

はずだった。

 

 

「見つけたぜ、ホラー!」

 

 

私の目の前に立っていたのは…

 

「大丈夫か、ノワール!」

 

 

 

陵牙が、とっさに助けに来ていた。

 

―――――――

 

「やっぱ、嫌な予感が当たったか」

 

気になったので、俺はノワールの後を追い、洞窟に入っていた。

 

 

そんな中、一度見失うが不気味な鳴き声を聞き、追いかけていくと先日戦ったのとはおそらく別種類のエンシェントドラゴン、そして黒い悪魔のような姿の怪物…『素体ホラー』がノワールを襲っていた。

 

 

「大丈夫か、ノワール!」

 

「ど、どうして…どうしてここまできたの!?」

 

ノワールの声は、俺を心配していたとはっきり分かる。

 

だけど、こいつ等はあまりにも危険な連中だ。

 

 

「嫌な予感がしたからここまで来たんだ…説教なら後にしてくれ。今はともかく」

 

 

 

「グウウウ!!!」

 

 

 

「逃げるか斬るか、どっちか一つ…!」

 

 

咄嗟に来たはいいが、二対一はかなりやばい。

 

 

「あなたは早く逃げなさい!ここは私が何とかするから!」

 

「そういうわけにはいかない!特にあの悪魔のやつは危険なんだ!」

 

ドラゴンはおそらく本気を出せば女神が勝利することもできるかもしれないが、あの悪魔がホラーなら、あまりにも分が悪い。

 

 

しかし、ノワールは未だに意地を張っていた。

 

 

 

「剣を少し使えるだけ人間じゃあいつらには勝てないの!だからここは私に任せて…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふざけるな!」

 

 

 

 

「っ!?」

 

 

 

俺の突然の怒号にノワールは震える。

 

 

 

しかし、俺は自分の言葉を伝える。

 

 

 

「あんたのその責任感の強さは確かにすごいかもしれない!だけど、今の状況見て全部一人で片付けられるなんて本当に思っているのか!?」

 

 

 

俺は彼女の手をつかみ、続ける。

 

 

 

「気づかないのか?あんたの手、ずっと震えてるって」

 

 

 

「…え?」

 

 

 

ようやく、自分が目の前の敵に恐怖を感じていることを理解した。

 

 

 

「あんたがどれだけ長く戦っていたのか、俺でも何となくわかる。俺の戦いの経験なんて、あんたから見れば大したものじゃないってことも。だけど、目の前で泣きそうになっている女の子を見捨てるほど、弱いままじゃ俺も嫌なんだよ!」

 

 

 

「でも……私は女神よ?こんなことで…」

 

「だからどうだってんだ?」

 

「え?」

 

「女神だろうと何だろうと、怖さを感じちゃダメなんて道理はない。それに、あんたが死んだら悲しむ人間もいる。だから俺は戦うんだ」

 

 

 

「う……」

 

 

 

「家族だっている!仲間だっている!一人じゃ掴めなくても、今はもう一人じゃないだろ!」

 

俺が偉そうに言えることじゃないかもしれない。

 

だけど、俺は伝えたかった。

 

 

 

 

「だから、はっきり見ててほしい。こんな俺でも、ノワールの手を掴める位にはなりたいからさ」

 

 

 

 

 

俺は魔戒剣を引き抜き、構える。

 

 

 

「かかって来い!」

 

 

 

迫ってきたホラーに魔戒剣を振り下ろし、ホラーの羽根を切り落とす。

 

 

 

しかし…

 

 

 

 

 

「ギシャアアア!?」

 

 

 

「陵牙!後ろ!」

 

 

 

「っ!」

 

 

 

 

ノワールの声を聞き、後ろを見るとエンシェントドラゴンが攻撃してきた。

 

 

 

「やっべ…!」

 

 

「おっりゃああああああ!!!!」

 

 

 

ネプテューヌの飛び蹴りがドラゴンの顔面にヒットし、吹き飛ばした。

 

 

 

「ネプテューヌ!」

 

 

 

「やっほ~い!いつの間にか陵牙がいなくなってたから陵牙のNギアの電波を辿ってみたら案の定だったね~♪って、ノワール?何で変身解けてんの?」

 

 

 

「私にもよく分からない…ネプテューヌ!」

 

 

すると、後ろからホラーとドラゴンがネプテューヌに攻撃してきたが、ネプテューヌはドラゴンを、俺はホラーを受け止める。

 

 

 

「陵牙!そっちのキモイのは任せてもいい?」

 

「合点承知!最初からそのつもりだ!」

 

 

攻撃を弾き、俺は魔戒剣を上に掲げ、円を描く。

 

 

「活目せよ!」

 

「ハアッ!」

 

 

 

ネプテューヌの体が輝き、女神パープルハートの姿に変身。

 

 

 

俺の頭上の円から、漆黒と黄金の鎧が召喚され、全身に装着されて俺は『魔戒騎士ガロ』となる。

 

 

 

「女神の力…見せてあげるわ!」

 

俺はいつもの構えを取り、唸る。

 

 

「ハアアアアア!!!!!!」

 

 

 

俺はホラーに向かって突撃し、ホラーの腕を切る。

 

 

 

「そっちはお願い!」

 

 

 

ネプテューヌは自分の剣でドラゴンを連続で斬りつける。

 

 

 

ドラゴンもホラーもダメージがたまりふらついた瞬間、俺たちは止めの一撃を放つ!

 

 

 

 

「クロスコンビネーション!」

 

ネプテューヌの必殺技がドラゴンの体を切り裂く。

 

「ハアアア!!!!!!」

 

 

ホラーが伸ばした手を紙一重で避け、横から一閃する。

 

 

 

「ググギギギャアアアアアァァァァァ!!!!!」

 

 

 

 

奇声を上げてホラーは塵となって消滅。ドラゴンも粒子になって消え、俺は鎧を解除するが…

 

 

 

 

 

 

 

「お、終わった…」

 

「ちょっと!?」

 

「だ、大丈夫?」

 

強烈な眠気が襲い掛かってきた。やっぱりまだ体が慣れてないみたいだ…

 

 

咄嗟にノワールとネプテューヌが支えてくれた。

 

 

「サンキュー、二人とも…俺、もう…限…界…」

 

 

 

 

 

それだけいうと、陵牙は気絶した。

 

 

 

「こ、これってどういうこと!?」

 

「前に鎧を解除したときも倒れたから、多分召喚には体力を使うのかもしれないわね…」

 

「だからさっきのスライヌとの戦いでも使わなかったのね…」

 

 

さっきまでの獰猛な狼の様な雰囲気とは真逆の、あどけない寝顔の青年をノワールはじっと見つめていた。

 

 

 

「それとノワール。あなたの考え、陵牙にはお見通しだったみたいよ」

 

「え?」

 

「こっちに行く前に陵牙が説明してくれてね。国境越しでプラネテューヌの女神が活躍すれば当然国民もそれを知り、シェアの回復に繋がる。私と陵牙の解釈はほとんど同じだったけど…正解は?」

 

 

 

 

「え!?その、違っ…」

 

「どうやら、正解だったみたいね」

 

ノワールは自分の考えが見透かされていたことを知り、赤面する。

 

「ノワール。陵牙はこう見えて結構鋭いわよ。まだそれほど面識のない貴女の考えをここまで当てるくらいだから、ね」

 

 

 

すると、ネプテューヌは女神化を解除する。

 

 

 

「さて、ノワールが負けそうになって、私と陵牙が大活躍したこともきっちり報告しないとね~♪」

 

「ちょ、ちょっと待ちなさい!?」

 

ネプテューヌは洞窟から走り去っていった。

 

「……陵牙…」

 

 

 

『あんたが死んだら悲しむ人間もいる。だから俺は戦うんだ』

 

 

 

 

あの時、真っ直ぐに澄んだ目で語った言葉が、頭の中で響いてる。

 

 

 

この胸が熱くなる感覚はまだよくわからなかったが、悪いものではないことだけはわかった。

 

「…ありがとうね」

 

 

そっと額にキスをした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、国民向けのメルマガに掲載された写真はユニちゃんが撮影した戦闘シーンではなく、スライヌに襲われたネプギアのいろいろ危ない写真だった。

 

 

 

結果的にプラネテューヌのシェアは上がったが、改めてこの国の行く末が不安になってきたよ。

 

 

―――――――

 

次回予告

 

 

訪れたのは白銀の国。

 

 

そこで出会う白の女神と緑の女神。

 

 

そして忍び寄る卑劣な悪意。

 

 

次回『怒り』

 

 

封じられたはずの炎が、静かに燃え上がる

 




次回からルウィーに向かいます!

ブラン達の本格的な登場、そして陵牙の過去の断片が少しだけ明らかに?

では、次回もよろしくお願いします!
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