今回のテーマは、ノワールの回では欠かせない『あの趣味』に纏わるエピソードとなっております!
感想…評価…ほしいです!
どうも皆さん、轟雷陵牙です。
現在、俺の目の前には普段はありえない筈の光景があります。
「りょ…陵牙?」
目の前にいるのは、泣きそうになりながらか細い声を出して見つめているノワール。
大事なことだが、俺は彼女を怯えさせるような行動はとっていない。
「う……み、見ないで…!」
ノワールは顔を真っ赤にしながらその場に蹲る。
それでも、目の前の彼女から俺は目が話せなかった。
その理由は…
ノワールが着ているのは、アイドルのステージ衣装のような服を着ていたからである。
――――――――――
そもそもの始まりは…
「痛てて…」
俺はボロボロになっていた体を引きずりながらラステイションの教会に戻ってきた。
もう一人の魔戒騎士、陣龍大地のくれた薬のおかげで歩けるくらいには回復していたものの、まだあちこちが少しだけ痛む。
「まあ…骨折も治ってるみたいだし、大分ましか…」
すると、俺の姿を見かけたのかユニちゃんが走ってきた。
「陵牙さん!?ボロボロじゃないですか!?」
「ユニちゃん…悪い、ちょっとしくじっちゃって…」
ユニちゃんにかっこ悪いとこ見せちゃったな…
「と、とりあえず手当てをしないと…!」
慌てるユニちゃんだが、俺は説得する。
「大丈夫、見た目よりは大分ましになってるからさ…」
俺は立ち上がりながら話す。
「とりあえず、ノワールに報告してから寝ることにするよ…」
「そうですか…でも、今はお姉ちゃん、面会謝絶の札をドアに掛けてるから、多分会えないと思いますけど…」
「面会謝絶?」
なんでまたノワールは面会謝絶なんてしてるんだろうか?
「お姉ちゃん…たまにあるんですよ。三日に一度くらいの割合で部屋に閉じこもるんですけど…」
「そっか。とりあえずノックしてみて返事がなかったらそのまま戻るよ」
俺は一度ユニちゃんと別れ、ノワールの部屋の前に立つ。
「おーい、ノワール?いるか?」
ノックしてみるが、返事はない。
出られないほど仕事してるのか、もしくは疲れて寝たのか…?
とりあえず、今日は一度寝て明日報告しようと立ち去ろうとしたその時…
ガタン!
部屋の中から凄い物音がした。
「!?」
突然聞こえた物音に俺は咄嗟に扉を開けて叫ぶ。
「ノワール、どうしたんだ………ふあ!?」
しかし、その向こうにあった光景は…
「りょ…陵牙?」
フリフリのいつもとはかなり異なる可愛らしい衣装を着たノワールが固まっているという光景だった。
ここから、冒頭に戻る。
―――――――――
「あ~…つまり、そのコスプレはノワールの趣味で…」
「………」
小さくうなずくノワール。しかしまだ顔を真っ赤にして俯いている。
「で………さっきの音は机の上に置いてあったパソコンが落ちた音で、俺が飛び込んでこんなことになったと…」
かくいう俺もうまく声を掛けられずに焦っている。
「……ねえ、陵牙」
「ん?」
ようやく顔を上げたノワール。しかしさっきまで泣いてたのか、その目は未だに赤くなっていた。
「やっぱり嫌だよね…こんな私って…」
「…何言ってんのさ」
「だって…正直、私がコスプレとかするって思ってなかったでしょ?」
「まあ……確かにちょっとびっくりしたけど?」
まあ、正直趣味は人それぞれだし、むしろ趣味とかなかったらそれはそれで心配になる。
主にいつか過労で倒れたりするんじゃないかとか。
「私、こう見えてもアニメとかが大好きなの。ずっと衣装を作ってたのも、こういうのが
好きだったから。でも…他の人には知られたくなかったし、ずっと周囲には秘密にしてて…」
「…え?じゃあ、その衣装もノワールが一から作ったのか?」
「ええ…」
俺はノワールに見せてもらったほかの衣装を見てみる。
このクオリティ…このレベルの衣装を一人で、しかも一から作っていたとは…
「…十分凄いじゃん、これ!」
「………え?」
「俺、昔こういうのにチャレンジしようとしたんだけど結局できなくてさ…これって、相当な努力が無いとできないよな?」
「でも…私はオタク趣味よ?」
「それが?俺だって同じようなもんだし」
俺はポケットからNギアを取り出して見せる。
その中には俺が保存していた『牙狼シリーズ』の動画がほぼ全部保存されていた。
俺がこの世界に来たとき、持っていたのはスマホと動画保存に使っていたタブレットPCだけだったが、ネプギアやアイエフのお陰でNギアに動画を保存できたのだ。
その理由は戦闘の動きを勉強するためである。
「これって…牙狼よね?」
「そう。本当なら牙狼は俺の世界では特撮作品なんだよ」
懐かしいな…2016年2月のイベントのチケット取ろうとして結局取れなk…いや、この記憶は忘れたいや。てか忘れよう。
「趣味は人それぞれだし、堂々としなって。誰かがこのことを知っても、何も言わせたりしないからさ」
「……あ、ありがとう陵牙」
お礼の言葉を言いながら、ノワールはまた泣き出した。
「おいおい、大丈夫か…って!?」
声を掛けようとすると、ノワールは俺にしがみついて来る。
「ずっと怖くって…私の趣味を知ったら、陵牙に嫌われるって…」
そこまで気にしてたのか…でも、嫌いになるような理由なんてないよな。
「大丈夫。俺はノワールのこと、絶対に嫌ったりしないよ」
「……ふふっ。ありがとう」
「それに、ノワールみたいな可愛い子にこういう趣味があるのも、それはそれで良いって
いうか…ますます可愛いっていうか…」
「…え?」
瞬時に真っ赤になっていくノワールを見て、俺はこのとき『やらかした!』と思った。
「あ…そ、そんな深い意味じゃないって!何ていうか…」
「…ふふっ。陵牙ったら、面白い顔してる」
ようやく笑顔が戻ってきたノワール。
とりあえずほっとした。
「それに、ノワールの趣味は悪くないよ。俺だっていろんな姿を見てみたいしさ、続けてみたら?」
「な、なら…衣装の感想とかも聞いていい?他の人からの意見を聞いたほうが、次の衣装
作りに役立つはずだし!」
「オッケー。なら、今までのノワールの秘蔵コレクションの数々、見せてもらうよ!」
「よ~し、見て驚きなさい!これが私の趣味の結晶よ!」
結局、その夜は結構遅くまで起きていたが、ノワールの調子が戻ったことがなによりの結果だ。
ノワールとの秘密のファッションショー。この日、俺たち二人だけの小さな秘密が生まれた。
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SIDEノワール
私の趣味が陵牙にばれたとき、私は凄く怖かった。せっかく仲良くなれた陵牙が私を嫌っ
てそのまま離れていくんじゃないかと思い、私は取り乱した。
だけど、そんな私を陵牙は受け入れてくれた。私の作る衣装を褒めてくれたことが、堪らなく嬉しかった。
そして彼に見せてもらった動画。彼と同じ甲冑を纏う戦士たちの戦いに憧れの目を向ける陵牙を見て、なぜか私の心が温かくなった。
最初に洞窟で助けてもらったときのことを思い出す。
あのドラゴンと対峙しても、彼は私を救おうと戦っていた。
ルウィーでの事件を思い出す。
ロムとラムを守るために、自らを盾にした。
昼間の一件を思い出す。
私は彼と一緒にいられて、ドキドキしてたけど、一緒にいることが幸せだった。
そう………
私は、陵牙のことが好きだったんだ。
たぶん、ネプテューヌ達もそうなのかもしれない。だけど…この想いだけは誰にも負けたくない!
そう思った私は、陵牙のためにある物を準備することを決めた。
ヒントは、さっきの陵牙のボロボロの服。
もう一つのヒントは…さっき見せてもらった動画に出てた牙狼の着てた、コート。
何ができるのかは…まだ秘密♪
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次回予告(ナレーション マーベラスAQL)
動き出した邪悪なる陰我。
新たな戦いに進む中、ついに二人の騎士が手を取り合う!
次回『烈火』
燃え上がれ、魔戒の炎よ!
お待たせしました、最新話です!
ノワールと関わる上でこのエピソードは欠かせないと思いましたが、皆さんはどうですか?
予定では後2話でラステイション編を終えて、ルウィー編に進んでいきたいと思います!
では、また次回会いましょう!