牙狼 超次元の騎士   作:狼牙竜

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お待たせしました、第3話です!

今回から本格的に牙狼の要素を絡ませていきたいと思います!


第3話 鎧

俺がゲイムギョウ界に来てから2週間。

 

 

 

ネプテューヌたちの住むプラネテューヌの教会でお世話になりながらも、教祖のイストワールさんからプレゼントとして受け取った剣を使っての鍛錬、書類整理などの仕事をこなしながら日々を過ごしていた。

 

 

その中でも一番驚いたのがネプテューヌ達の女神の姿が変身していた状態だったということだ。

 

 

特にネプテューヌの場合、最早別人のような気もするが…

 

 

 

そんなある日…

 

 

 

 

「遺跡の調査…ですか?」

 

 

「はい」

 

 

イストワールさんに呼び出され、俺とネプテューヌは説明を受けたのだ。

 

 

 

「でも、どうして俺まで?」

 

 

 

「実は…今から2週間前、バーチャフォレストで謎の遺跡が発見されたのです」

 

 

「2週間前…?それって!」

 

 

 

「はい。陵牙さんがゲイムギョウ界に訪れたのと丁度同じときです」

 

 

 

俺がこの世界に来たのと丁度同じときに出現した謎の遺跡…この世界に来た理由が分かるかもしれない…!

 

 

 

「でも何で私と陵牙だけ?アイエフたちは?」

 

 

 

「今、彼女達には別のクエストを依頼してまして…すいませんが、お2人で向かってもらうことになります」

 

 

「しょうがないか~…せめて、ネプギアがいれば大分楽なのにな~」

 

 

実際、俺も不安がある。

 

 

この世界でアイエフに鍛えてもらったが、まだたったの二週間である。剣の扱いが大丈夫かと聞かれたら、はっきり言えない。

 

 

 

 

「ネプテューヌさんはだらけ過ぎです!ネプギアさんに頼る癖を直してください!」

 

 

「ねぷっ!?何故か私怒られた!?」

 

 

 

「大体、陵牙さんを見習ってくださいよ。こっちの世界に来てまだ二週間にも拘らず、仕事もキッチリ手伝ってくれてるんですから」

 

 

何で俺のことが…?

 

 

 

「陵牙さん、あなたがこの2週間、誰よりも頑張っていたのはよく知ってます。少しは自信を持ってください」

 

 

「そ、それはどうも…」

 

 

「だからこそ、私は陵牙さんにこの依頼を頼みたいのです。貴方自身の手で謎を解明できるように…」

 

 

「…わかりました!この依頼、受けさせていただきます!」

 

 

今まで、俺が出来るようになったのはスライヌ退治か陽動くらいだ。

 

 

 

これを超えて、もっと強くなりたい。

 

 

「よし、行くぞネプテューヌ!」

 

 

 

「ねぷっ!?は、早いよ陵牙~!」

 

 

 

―――――――

 

 

 

あれからしばらく経過し、現在地はバーチャフォレスト。

 

 

「やっぱ、種類が多いな」

 

 

俺達の前にはチューリップのようなモンスターが攻撃して来た。

 

 

「ふっ!」

 

 

 

俺は横に転がって避け、剣を構える。

 

 

その構えは腰を低く落とし、一度左手の甲を剣先に触れるかのように構える。

 

 

 

そう、俺の好きな戦士、『冴島鋼牙』達黄金騎士と同じ構えだ。

 

 

「はあっ!」

 

 

一気に走り、すれ違いざまにモンスターを斬る。

 

 

 

「おおっ!陵牙もやるね~!」

 

 

どうやら、ネプテューヌもモンスターを片付けたらしい。

 

 

「そういえば、後どれくらいで遺跡に着くの?」

 

 

「えっと…あれか?」

 

 

ふと前を見ると、いかにも遺跡といった穴が見つかった。

 

 

ボロボロの門の様な物がある、ファンタジーな世界にはぴったりな遺跡だった。

 

 

「よ~し!行くよ~!」

 

 

 

「ちょっと待てよ、ネプテューヌ!」

 

 

俺を置いていくかのように目をキラキラさせながら走っていくネプテューヌ。

 

 

 

少しは落ち着きを覚えて欲しい。女神化した時との性格の変わりようには未だに驚いている。

 

 

 

――――――

 

 

 

「な~んだ。特にモンスターもいないじゃん」

 

 

遺跡の中には所々古代文字のようなものが彫られているだけで、モンスターの影も無い。

 

 

拍子抜けしたが、危険が無いに越した事は無い。それだけでとりあえず安心した。

 

 

「まあ、危険が無いのはいいことじゃんか」

 

 

「でも、こういう遺跡ならばトラップやら仕掛けやらお宝やらロマン溢れるものがある物じゃないの?ここ一応ダンジョンだよ?」

 

 

 

「それフラグだろ!?そういう発言の直後って怖いからな!?」

 

 

 

 

 

そんな話をする中、歩いていくと奥に広間のようなものが見つかった。

 

 

「ちょっと、これ見てみて!」

 

 

 

 

ネプテューヌが発見したものを見て、俺はそれを見た瞬間…

 

 

 

 

 

 

 

 

声が出なかった。

 

 

 

 

「これって、剣!?何かでかくてカッコいいけど、刺さってるね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな…バカな!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この刺さりかた、もしかしてお決まりの選ばれし者にしか引き抜けない剣!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この剣…これがこんなところにあるはずが…!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと、陵牙!さっきから黙ってるけどどうしたの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんなバカな…何で、これが…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺にはもう、ネプテューヌの声は聞こえていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「陵…牙?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何で………『牙狼剣』がここにあるんだ…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

「牙狼剣?」

 

 

「ああ。俺が好きなヒーロー…牙狼の使う武器なんだが…何でこれが…」

 

 

俺たちは目の前に突き刺さっている剣を見る。

 

 

牙狼の三角形の紋章、デザイン…どこを見ても、本物としか思えない。

 

 

俺はそっと手を触れる。

 

 

 

(落ち着け…これが本物の牙狼剣だとしても、俺が引き抜けるとは限らないはず…)

 

 

 

一気に引き抜こうと力を込める。

 

 

 

すると…

 

 

「…引き抜けた…!?」

 

 

それと同時に、牙狼剣は持ち手が白いシンプルな両刃剣へと姿を変える。

 

 

「ねぷっ!?剣の形が変わった!?」

 

 

 

すると、地震が起きて俺達の立っていた足場が崩れる。

 

 

 

「!ネプテューヌ!」

 

 

 

俺は咄嗟にネプテューヌの手を掴み、右手で持っていた剣…『牙狼剣』が変形した『魔戒剣』を壁に突き刺した。

 

 

 

「大丈夫かネプテューヌ!」

 

 

 

「だ、大丈夫!それよりも…陵牙の方が!」

 

 

 

 

「俺は平気だから!何とか上までいければ…!?」

 

 

 

すると、剣を刺していた壁が崩れ、俺たちは穴の中へと落ちていった。

 

 

 

 

 

「うわああああああぁぁぁぁ!?」

 

 

 

 

 

「陵牙あああああああ!!」

 

 

 

 

 

 

―――――――

 

 

 

気がつくと、俺たちは洞窟の地下まで落ちてしまったらしい。

 

 

「痛つつ…」

 

 

 

俺はぶつけた頭をさすって何とか体を起こし、腕の中で気絶していたネプテューヌを起こす。

 

 

 

「おい、ネプテューヌ?大丈夫か?」

 

 

「………ん…」

 

 

ゆっくりと目を覚ますネプテューヌ。

 

 

 

「あれ…?ここどこ?」

 

 

「どうやら、遺跡の地下まで落ちちまったらしいな」

 

 

 

 

上を見ると、俺たちが落ちた穴は崩壊して塞がってしまっている。

 

 

 

「こりゃあ、歩いて探すしかないかな…?」

 

 

 

 

 

「だ、大丈夫だよ!私だっているし!」

 

 

 

 

「そう…だな」

 

 

 

 

俺は立ち上がり、近くに刺さっていた魔戒剣を掴み、歩き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから数時間、出口を探すがなかなか見つからない。

 

 

 

「…ごめんね、陵牙」

 

 

 

「え?」

 

 

 

「元はといえば、私が油断したのもあるんだよね…」

 

 

 

いつもと違い、弱気になって落ち込んでいるネプテューヌ。やはり女神としての責任感故か、いつもよりも元気がない。

 

 

 

「そうかな…?」

 

 

「え?」

 

 

 

彼女の落ち込んだ姿を見ていると、正直辛くなる。

 

 

だから、俺はネプテューヌに話しかける。

 

 

 

「俺はこの2週間、ネプテューヌのことを少しはわかった気がするよ」

 

 

 

 

俺は自分の思ったままの彼女を語る。

 

 

 

 

 

 

「仕事はしない、だらだらして、ゲームばっかで、来たばかりの俺に仕事を押し付けるいい加減な駄女神」

 

 

 

 

 

「それ励まそうとしてないよね!?思いっきり私の心にトドメ刺そうとしてるよね!?既にオーバーキルだよ!私の心が真っ白な灰になるって!?」

 

 

ショックを受けたような表情のネプテューヌに俺は苦笑しながら言葉を続けた。

 

 

 

「だけど、俺に手を差し伸べてくれただろ」

 

 

 

「え?」

 

 

 

「俺がこの世界に来て、路頭に迷っていたときに助けてくれた。俺はそれが心からうれしかったよ。俺は独りになったわけじゃないって」

 

 

 

「陵…牙…」

 

 

 

この世界で生きていけるようになったのはネプテューヌのおかげ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だからさ、いつものように馬鹿やってても、笑顔でいるお前のほうが…好きだぜ」

 

 

 

 

「ねぷっ!?そ、それって…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あああああああああ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は何言ってんだよ!?これってガチの告白みたいじゃねえかよ!?どう考えてもこの流れで言うようなことかよ!?

 

 

 

 

しかもネプテューヌ!その顔を赤らめて目をそらすのやめろよ!余計に話が続かねえって!

 

 

 

 

「い、いや!別に深い意味じゃねえんだ!そ、その…そっちのほうが張り合いがあるって意味で…」

 

 

 

 

そんな話をする中、ある広い場所に出てきた。

 

 

 

 

「…この場所…どこかで…」

 

 

 

神秘的な何かを感じさせる場所。なにやら小さなテーブルが置いてあるだけだったが…

 

 

この場所は、どこかで見たような記憶がある。

 

 

でも、どこで…?

 

 

 

「ねぷ!陵牙!これ見て!」

 

 

 

ネプテューヌが指差したのは…

 

 

 

「狼の…石像…」

 

 

 

祭壇のような物の上に、狼の形の像があった。

 

 

「…そうだ…この石像…まさか!」

 

 

 

後ろを振り返ると、『白く光る台座』があった。

 

 

「思い出したぞ…ここは、『番犬所』か…?」

 

 

 

 

――――――

 

遺跡で見つけたのは、あるはずのない番犬所。

 

得た力は、存在しない魔戒剣。

 

次回『牙狼』

 

覚醒したのは、漆黒の黄金騎士

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