インフィニット・ストラトス~紡いだ想い、再び~   作:サウス零

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今回、ある原作のストーリーのネタバレが入っているますが
全力で見逃してください……
そしてみんなで歌おうあのソングを…


EP8 以心伝心・Boy Meets Girl

Main view

 

「……あ、あの~」

 

 

 

「へ?」

 

「…………ッ!!」

 

俺と百合の前に現れた少女。

 

彼女の名は「結城寧(ゆうき・ねい)

 

『アース』と呼ばれる、俺が知る地球とは極めて近く遠い世界(パラレルワールド)に住む少女だ。

 

寧はかつて7次元先の世界にある惑星「ラシェーラ」に召喚される。

 

それは星の寿命により太陽の膨張により滅びの道を歩んでいた。

 

ラシェーラに住む人々達の選択肢は『再生』と『移住』。

 

その二つの選択肢を主張する二つの組織『天文』と『地文』

 

『移住』を強く望む『天文』が成功させるには寧の持つ特殊能力が必要なのだ。

 

その為、彼女は天文から召喚され『皇女』として人々を救う為に過酷な試練を乗り越えていく……

 

そして、長い時を巡り俺は彼女と出会った。

 

 

 

「ここって、一体何処なのでしょうか…?」

 

「何処って言われれば……私達のアトリエと言うしかないんだけど……お姉さん誰?何処から来たの?」

 

「私は結城寧といいます、何処から自分の部屋のドアから来たとしか言えないんですけど…」

 

と指差した方向にはドアがあったが、以前ここに来た時にはないドアがあった。

 

「いやいや、普通自分の部屋のドアからこんな場所には出ないでしょ?」

 

「はい…でも、この懐中時計を身に着けたら、いつの間にかこの場所にいたんです。」

 

そう言いながら彼女は古びた懐中時計を取り出した。

 

「!……ちょっと貸してもらっていい?」

 

「は、はい…」

 

「ごめん、ちょっと向こうの部屋に行ってくる」

 

懐中時計を受け取った百合は、作業場に飛び込み懐中時計を調べ始めた。

 

「しばらく時間がかかりそうだと思う、お茶でも飲むかい?」

 

取り残された俺は寧にそう話しかける。

 

「あ、はい…いただきます」

 

 

 

 

 

アトリエにあるキッチンで紅茶を作り、リビングルームにある椅子に座ってもらった寧に差し出す。

 

「ありがとうございます…」

 

そして、向かい側の席に俺は座った。

 

「まだ名前を名乗ってなかったな、俺は綾月将、今向こうで時計を調べてるのが妹の百合。よろしく」

 

「将さんですか、よろしくお願いします」

 

「……」

「……」

 

ダメだ。

 

まずは彼女に俺の事を教えなければ全く話が進めない…

 

よし…!

 

「俺達はあらゆる場所へと旅の毎日を過ごしてきたんだ」

 

「旅…ですか?」

 

「そんな中、俺は今までになかった経験をした…」

 

 

 

俺は思い出す、今までに巡った世界の中で唯一、自分が自分として入れなかった世界の事。

 

目覚めた場所は一つの部屋。辺りを見渡すが不思議と違和感が生まれる。

 

それは自分は自分ではなく一機の端末としてこの場所にいたのだ。

 

そこに現れたのが一人の少女が俺を見ている。

 

俺に対して話しかけるが、俺は答えることができない。

 

動かせるのはメニューウインドウらしき行動するコマンドボタンのみ、

 

それを使うことにより、ある程度の意志を彼女に答えることができた。

 

彼女は記憶を無くして、自分がどうしてここにいるのか解らず過ごしていたが、端末の修理して起動させる。

 

そこから夢セカイという場所に繋がり、彼女の記憶を甦らせる旅が始まった。

 

だがその世界は彼女にとっての過去の世界。なによりその場所さえも彼女の心の世界なのだった。

 

記憶を取り戻し、自分のなすべき成すために彼女は立ち上がる更なる旅が始まった……

 

 

「その少女の名は…『イオナサル・ククルル・プリシェール』」

 

「え!?」

 

「そして俺はガーディアンロボ『アーシェス』として、彼女の目的に協力した」

 

「そんな、まさか…」

 

「彼女は目的を果たし、新たな惑星ラシェーラを誕生させ、彼女の帰還を見送った…」

 

「あなたが…あなたでアーシェスなの?」

 

「うん…こんな形で会えるとは思わなったよイオン。いや寧…」

 

「あぁぁ……」

 

そして、俺は再会の抱擁を交わすのだった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全く、こっちは大急ぎで調べていたのに。二人の世界作っちゃって…甘ったるいったらありゃしない!」

 

それからしばらくしなかったが百合が戻ってきたのに気付かなかった俺達を見てご機嫌斜めにさせてしまったが

 

何とか、宥めて調べてもらった結果を教えてくれた。

 

場所は説明がしやすいようにオペレーションルームへと移す。

 

「この懐中時計にはゲートキークリスタルが組み込まれているの」

 

「ゲートキークリスタル?」

 

「そう、これにより私達のアトリエと寧の部屋のドア同士が繋がったのよ」

 

「それじゃもう家に帰れないの!?」

 

「安心して、時計のガラス表面の部分を12から一回転タッチスライドしてみて」

 

「う、うん…わっ、デジタル数字が浮かんできた!」

 

寧が言われたとおりに操作すると時計盤の文字が光を帯びて浮かび上がりデジタル時計が表示された。

 

「時計なのに時計機能って意味あるのか?」

 

「ノンノン、それにこの時計は時計としての機能は使えないの」

 

「どういうこと?」

 

「このアナログの時計で寧の世界の時間を固着。デジタルで時間調整が出来るの。

例えば、3時にこの世界に入ってきてこの世界で2時間経過するとしたらどうなると思う?」

 

「同じ時間軸なら2時間後の5時になるんじゃないのか?」

 

「うん、でもデジタルの数字を1分にすると…寧の世界じゃ1分しか経過してないことに出来るの」

 

「ほえ!?1分!!」

 

「おいおい、ちょっとしたタイムマシンじゃないか!?」

 

「まあね、でも入ってきた時間より過去に戻ることは出来ないようにセーフティがかかっている。

でもこれなら、いつでも帰れるし寧の生活にも差し支える要素がほとんどないわ」

 

「つまり、私の世界で3時にここに来て2時間後、帰る時に1分と設定すれば

 帰ってきても私の世界でいなくなったのは最低1分以上だけってことなんだね?」

 

何処かで出てきた機能だなそれ?

 

「でも、どうしてこんな時計が私の部屋に…?」

 

『それは私が説明しよう』

 

「その声は!?」

 

「お父様!?」

 

「えっ、えっ?」

 

モニターに電源が入り、一人の男が顔を見せる。

 

この人は『ゼウス』…そう、あの全能な神様で百合の父親に当たる存在

 

最も今はその関係は無くなっている。

 

それを語りだすと物語の進行が出来なくなるので省略させてもらう

 

簡単に記すと俺達の支援者に当たる人物。

 

本来神が世界の干渉がご法度なのであるが、この前に襲来した『エデングラスパー』の行動に

 

頭を抱えていたが、俺を介して彼らの対抗戦力として間接的に世界の守護する役目を果たしている、

 

これもまた長い物語を通しているため詳細は省略する。

 

『今回の世界にはIS以外にも複数の世界の技術が含まれているのだ』

 

「それってつまり、ロボまるとかか?」

 

『うむ、それともう一つ、別世界の技術が関わっているらしい』

 

「らしいって」

 

『現在わかった情報がお嬢さんが関わっていたという事、

そこで彼女にゲートキー授けお前たちの手助けなるようを依頼したのだ』

 

「依頼って…寧、覚えてる?」

「う~ん。そう言えば、夢の中であの日の出来事が浮かんだような…」

 

「とっつぁん…それじゃ、わからないだろ…」

 

『うむ、私も後でそれに気付いたから時計を置いてゆき、ヌシ達と合流した時に改めてこう話しに来たのだ…』

 

「あの日の出来事って何?」

 

「驚くなよ、寧はその世界で惑星を歌魔法で作り上げたんだぜ」

 

「惑星っ!?星ひとつ丸々作ったの!?凄いじゃない!!」

 

驚く百合は、寧を見る。

 

うん、確かに見た目では解らない偉業を彼女は成したのだ。

 

 

「そ、そんな凄くないよ、ラシェールの皆と一緒に作ったんだよ」

 

「だが、みんなの想いを紡いで作り上げたんだ。凄い事だと俺は思うぜ」

 

「あ、ありがとう…」

 

『ゴホッン! では、話を続けるぞ』

 

ゼウスのとっつぁん(俺が勝手に呼称、本人も了承)から、これからの目的を話す。

 

ロボまるからの依頼である「ISの覚醒促進」についてだが、

 

その捜索アイテムがどうもあの倉庫からの部品で作れるらしい、その作成に寧が助っ人として参入する事になった。

 

無論、彼女自身の生活があったのだが…

 

「毎日来るよ!」

 

と張り切っていた。

 

まあ…俺としても、会えるのは嬉しく思うよ……うん。

 

 

 

 

 

 

時は六月、梅雨の季節。

 

授業も本格的に進展を見せて、訓練機での実戦訓練が始まる。

 

生徒たちは使用するISスーツについて花を咲かせていた。

 

ISスーツはISを装着の際、操縦者の動きをダイレクトに各部位に伝達させる事により複雑な動きを可能する。

 

無くても、起動はするが服の格納するためにエネルギーが消耗してしまうので、授業や訓練にはスーツに着替えて行うのが基本だそうだ。

 

だが、変換機能『パーソナライズ』は専用機持ちの特権になっている。

 

という事を、セシリアから説明を受けた。

 

俺の場合は不要なんだが、先生達に睨まれたくはないので一夏と同じスーツを注文している。

 

そして、ホームルームが始まると…山田先生の口からこんな言葉が出てきた。

 

「今日はなんと転校生を紹介します、では入ってきてください」

 

教室のドアが開き、転校生が入ってくる。よく見ると転校生は俺達と同じ男子仕様の制服を着ていた。

 

「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。不慣れなことが多いと思いますのでみなさんよろしくお願いします」

 

シャルルがそう言ってお辞儀をしてにこやかな笑みを見せる。

 

人懐っこい中性的な顔に黄金色の髪を首の後ろから束ねていて、少し華奢なスマートなスタイルを持っていた。

 

皆、あっけにとられている。そう、まさかの…

 

「お、男?」

 

誰かがそう問いかける

 

「はい、僕とおなじ境遇の方がこちらにいるという事で…」

 

しかし、返答は最後まで答えられなかった

 

 

 

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 

やれやれ、ソニックウェーブの発動だ。

あいつ、呆気に取られてるじゃないか…

 

「男子。3人目の男子!!」

 

「しかも、うちのクラスに!」

 

「美形! 守ってあげたくなるタイプ」

 

「地球にうまれてよかった!!」

 

 

うん、もう全力でスルーすることにした

 

 

 

 

 

ホームルームも即座に終わり、最初の授業は2組との合同でIS模擬戦闘がある

 

さっそく、着替え場所に向かおうとしたが、織斑先生がやって来た。

 

「綾月、織斑。デュノアの面倒を見てやれ。同じ男子だろう」

 

まあ、そう来るな……

 

「君が織斑君? 初めまして、僕は―――」

 

「話は後だ。まずは移動しよう、女子が着替え始めるから」

 

「急げ急げ、遅くなるとからまれる」

 

一夏が困惑しているシャルルの手を掴み、教室を飛び出した。

 

「とりあえず、男子はアリーナの更衣室で着替えるんだけど、実習のたびにこうなるから、慣れてくれ」

 

「う、うん…」

 

ん?妙に落ち着きがないな?

 

「トイレか?」

 

「トイ……っ違うよ!」

 

「そうか、それは何より」

 

何が何よりかが全く分からん…階段を下りて1階に向かう、そろそろ来るか?

 

「ショウ、前方に多数接近!!」

 

一緒に走っていたロボまるが声を上げると同時に…

 

「ああっ、転校生発見」

 

「しかも、織斑君と一緒!」

 

「ついでに綾月君もいる!!」

 

そう、ホームルームが終わり各学年の生徒が情報取得のために我だと我だと押し寄せてくる。

 

って、またついで扱いかよ!!

 

捕まれば最後、終わりのない質問攻めの挙句に授業の遅刻。

 

そして、その状況になることも予想できるのにあの鬼教師から特別カリキュラムが待ち受ける。

 

絶対ダメだ。それに奴は俺に対して他の皆より無茶ぶりをしてきやがる……やらせはしない!

 

「いたっ! こっちよ!」

「者ども出会え出会えい!!」

 

こらこら、何時からここは武家屋敷になったんだここは!

 

ほら貝でも鳴らす雰囲気じゃないか!?

 

 

ブオブオ~♪

 

ブオブオ~♪

 

ブオブオ~♪

 

ソイヤ~!

 

 

わっ!?鳴りやがった!! さらに何か掛け声も入ったし!?

 

こうなったら……!

 

「ロボまる! メタモルアーム発動だ」

「ええっ!? まだテスト稼働出来てないよ!?」

 

「イメージは俺が作る。合図でトリガーを引け!!」

 

「もう、どうなっても知らないからね!」

 

ロボまるを先頭に立たせて右腕のアームを構える

 

「イメージ転送、今だっ!!」

 

「メタモルアーム!!!」

 

突き出した右腕がくす玉のように開いて光が放たれて出てきたのは…

 

 

三匹の動物ぬいぐるみだった。

 

 

 

そして…

 

 

 

 

 

 

三匹の動物が立ちはだかる生徒たちを蹴散らす…

 

 

それぞれの手にはハリセン、メガホン、ピコハンを握られて…

 

 

真ん中の一匹がこけたがすぐに立ち上がりもう一撃の衝撃波を飛ばすと

 

 

集合した三匹の後ろに何かタイトルの文字が出てきて…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光が収まって元の廊下の姿に戻ると、全員目を回して倒れていた。

 

 

 

 

「よし、計算通り!!!」

 

 

 

「「「うそだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」

 

 

一夏、シャルル、ロボまるが思わず叫ばずにはいられなかった

 

ハプニングはまだまだ続く…

 

Next…




実戦訓練が始まり、山田先生の本来の実力を発揮

昼にはのんびりとしたひと時を過ごす。

その合間に新たな強化も進んでいく……


次回「EP9 発展途上・訓練開始とまったりハプニング」

この時、一夏に大いなる試練が立ちはだかる!!

「いつからここは合コン会場になったんだ…?」

「あはは…」
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