ガンダムビルドファイターズ〜fighter To LINK〜 作:勘張 明倫
地域名として現実の地名を出しますがフィクションですので現実の土地とは関係ありません。
それを踏まえてお楽しみください。
4月。
桜咲き新たな門出を迎える若者が多い季節。
東京都内にある高校、
雅ヶ原高等学校にも入学の季節がやってきた。
高「んー・・・
やっぱり人多いなぁ。
けど、ここなら最高の学園生活を送れそう。
ここなら・・・きっとあの部活だってない。
まさに俺にぴったりだ。」
俺・・・
この学校を選んだのには3つ理由があった。
1つ、この学校の近くにある事務所でモデルをしている兄の家が近くにあること。
2つ、共学だったこと。
そして最後にして最大の理由。
それは、
この学校にはガンプラバトル部が無いことだ。
今やガンプラバトルは世界中に広がっている革命的ブーム。
どの学校も競うようにガンプラバトル部を設立していく中でこの学校はガンプラバトル部が設立していなかった。
このことに目をつけた俺はすぐにここに入学すると両親を説得。
そして入試もクリアし、
無事この学校に入学したのだ。
高「・・・(もう、過去のことなんか気にしない。
俺は今日から普通の高校生として過ごすんだ。)」
そして俺は決意を新たに発表されたクラスの教室に向かい、
入学式にも参加した。
ながったるい校長の話を終え、
俺がクラスに戻る途中でおれは見知った顔の女子と会った。
そいつは俺に気づくとすぐに駆け寄ってきて頭にチョップを食らわせた。
高「いっ!?
なにすんだ摩耶花!
あっていきなりチョップとかありえんだろ!?」
俺がチョップしてきた女子・・桐原 摩耶花はクスクスと笑いながら俺に話しかけてきた。
摩「おやおや?
小学校の同級生で久々に再会できた僕に対してのいきなりの挨拶がそれ?
相変わらず君は愛想どころか冗談も通じないんだね。
第一、文句を言いたいのは僕の方だよ、
いきなり転校して別の学校になにも言わずに行っちゃうんだからさ。
おかげで遊び相手がいなくなった僕はどれだけ退屈子供時代を送る羽目になったか。
君にはもっとことの重大さを」
高「あーはいはい。
全くおまえは相変わらず嫌味ったらしいな。
まったくかわらねぇよ。あの時から。」
摩「・・・君は、変わりすぎてるけど、ね。
・・・ところでさ、
君がここに入学した理由ってやっぱりガンプラバトル部が無いからかい?
まぁ君の考えそうなことならそのくらいだろうし。」
高「・・・だとしても、摩耶花には関係無いだろ?
俺は普通の高校生らしい暮らしをだな」
摩「ならさ、
僕と一緒に帰りにガンプラや寄って行こうよ。
ガンプラ奢るから久々にバトろう。
いいよね?」
高「いやいや、
俺はもうガンプラバトルなんてやらな」
摩「入学式の後のカリキュラムが終わったら校門に集合。
遅刻したらガンプラ奢りは無しだから!」
摩耶花はそう言うと一方的に話を切り上げて走って行った。
高「俺はガンプラバトルはしないんだって・・・
はぁ、今日だけ・・・つきやってやるか。」
俺は頭をかきながら自分のクラスに戻って行った。
・・・:摩耶花が同じクラスだとはそこで初めて知ったが、
その後は何事もなく時間が進みそして放課後の約束の時間となった。
そして放課後、
摩「結局約束は守るんだ。
しかも奢らなくていいって言っちゃってさ。
僕、そんなにお金が無いように見えるの?」
高「女の子に奢らせるのは男としてどうかと。
それに、約束は守らないと人として堕落するだろ?
俺はそれがやだっただけさ。」
摩「・・・そう言って僕を女の子扱いするのは君だけだよ・・・全く。」
俺は摩耶花と話をしながら近所にある商店街に向かっていた。
どうやら摩耶花が事前にどこにバトルシステムがあるか調べていたようで、
俺たちは商店街に入っても迷う事なく模型店に向かう。
摩「さーて、
今回は何買おっかなー。
最近出たオルフェンズのキット達もどれも優秀で優しい値段のものばかりだからなぁ。
高谷、
君なら僕にぴったりのガンプラ・・・何が浮かんでる?」
高「えっ?
・・・グシオン。」
摩「なんであんな丸いのがぴったりなのさ!」
高「ならクタン3型とか?」
摩「それだと1人で扱えないでしょ!
私の事なんだと思ってるのさ君は!」
高「冗談だって。
とにかく、店に入ってから決めようぜ。
とっとと終わらせてかえらねぇと。」
摩「・・・そう、だね。
あ、着いたよ。」
話しているうちに、
目的のガラハ模型店に到着した。
近所にある唯一のバトルシステム完備の店であり、
品揃えもそれにより豊富にあるのだという。
店に入ると、子供連れや学生が多く店内にいた。
皆一様に楽しそうにガンプラとガンダムについて話し合っている。
高「・・・さて、
さっさと俺のモビルスーツを・・・これでいいか。」
俺は店内に入り一番近くの棚に積まれていたリヴァイブのガンプラたちの山から、
ガンダムmark2のティターンズカラーを手に取った。
摩「え、それでいいのかい?
もっと強いガンプラがまだあるはず」
高「これでいいよ。
これならきぅと、
摩「高谷・・・
ふ、ふん。
なら僕はサイコザクで行くよ。
君のそこそこで僕に勝てない事、教えてあげるから。
そんな機体選んだの後悔しても知らないからね。」
摩耶花はそう言ってサイコザクのガンプラを取り出して俺に突きつける。
高「そんな高いのかって大丈夫か?
今月キツイんだろ?」
摩「人の心配はしなくていいよ、
君はお人好しなんだから。
さて、レジを通したらあとは」
摩耶花がそう言って箱を持ってレジに向かったその時、
?「ざけんなよ女ァ!」
?「ふざけてるのはどっちですか!」
男女の喧嘩の声が店内に響いた。
店内の客がざわめき出す。
俺たちも顔を見合わせてそちらの方へ向かった。
すると、
バトルルームと思しき部屋の前でなきじゃくる子供ら、
そしてその前に立つ女性・・・いや
俺たちと同じ高校の女子高生がガラの悪そうな二人組の男に食ってかかっていた。
この時は俺も知らなかった。
まさかこれを野次馬気分でここに来たばかりに、
面倒ごとに巻き込まれるなどとは。