ガンダムビルドファイターズ〜fighter To LINK〜   作:勘張 明倫

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第2話 ソロ・ファイター

野次馬が集まる中、

ガラの悪い男と女子高生がにらみ合っていた。

 

 

周りの野次馬がどよめくのも知らず男は女子高生の背中に守られている子供を指差して怒鳴り始めた。

 

男1「おい女ぁ!!

俺達はただ約束通りにパーツを頂くだけだ!!

 

こいつは俺たちとガンプラバトルに負けたらそいつの持つビルドブースターmarkIIとこのマン・ロディを交換するって約束したんだよ!

なぁクソガキ!」

 

子供「そ、そんなこと言ってないもん!

このお兄ちゃん達は、バトルが終わったら機体を交換しようってだけしか言ってなかったから・・・

それにこれはお父さんが出張で買ってきてくれた限定キットだから!

 

これはダメ!」

 

男1「んだと!?

てめぇ約束しただろうがクソガキ!」

子供「ひっ!?」

 

?「ちょっと!

こんな幼い子供にそんな怒り方はないでしょ!?」

 

男1「何もしらねぇくせにでしゃばるな!

いいからとっととよこせよクソガキ!」

 

2人の間の空気がすでに一触即発な空気に変化して野次馬も焦り始める。

 

高「・・・まずいな。

摩耶花、

警察に電話を」

 

俺は隣にいる摩耶花にそう言おうとしたが、

隣に摩耶花の姿が見えずすぐ見渡す。

 

と、

 

摩「全く、パーツだけ欲しがる弱者は見るに堪えないね。

こんな子供とか弱い女の子に脅迫まがいの行動をするなんて。」

 

摩耶花の静かながら確かな声が聞こえて先程の2人の方に視線を戻すと、

摩耶花は2人の間に立ち男を睨みつけていた。

 

高「・・・はぁ、始まっちまったか。」

 

男1「あぁ?

なんだお前は。」

 

摩「僕はただの野次馬だけどこれだけははっきり言いたくてさ。

君は今、人生を棒に振りそうになってること分かってるのかい?

たかだかパーツの事で大人気なくクソみたいな言葉を吐き連ねてさ。

同じ人間として恥ずかしくも思えてしまうほどに、哀れだよ今の君。」

 

男1「なっ!?」

摩「第一さ、

そんなにこの子の・・・というか、この子のレア物が欲しいのなら自分が買いに行けばいいじゃん。

ネットオークションとか使ったらわざわざ買いに行かなくても済む事なのに。

 

たかだかその程度の事もできないなんてよほど君はひもじい生活を送ってるの?

それとも、貴方は犯罪者願望があるの?」

 

やれやれと首を振りながら摩耶花はそう挑発する。

怒りが頂点に達しかけた男が拳を振り上げるが、摩耶花は怯える事すらなく・・・

むしろそれを待っていたように言葉を並べる。

 

摩「おや?

殴っちゃうの?

 

私は胸も無いしボクっ娘だけどれっきとした女だよ?

女の子を殴るだけでも君はきっとネットで叩かれまくるだろうね。

さらには暴行罪、傷害罪で逮捕。

君は犯罪者の仲間入りで今後の人生に大きな影響があるかもね。

 

それを覚悟した上で自分が正しいと言い張るのなら、

さぁ、今すぐその拳を下ろしなよ。

僕に、思い切り、どかっと!

さぁ、さぁさぁさぁさぁ!!」

 

摩耶花はヒートアップして両手を広げて男を挑発する。

が、

 

高「そこまでにしとけ。

もういい。」

 

俺がそう言って摩耶花の肩を掴んだ途端、

摩耶花はすぐに冷静になった。

男も正論ばかり突きつけられた事で冷静になり拳を下ろした。

 

男1「・・・だったら、

だったら!

お前ら3人と俺たち3人!!

ガンプラバトルでケリをつけようじゃねぇか!!

 

俺達が万が一負けたら今回は諦めてやるよ、

だが俺達が買ったら、そのガキのそれとお前らのガンプラを寄越しやがれ!」

 

高「・・・はぁ、

それであんたらは納得するなら。

受けて立つしか無いよな。

 

それでいいよな摩耶花、そして君も。」

 

?「あ、はい。」

摩「分かった。

ボコボコにしてやるから覚悟しときなよ?

但し、僕とこの男・・・高谷はまだガンプラが出来てないから、作る時間を頂戴。」

 

男1「へっ、20分だけ待ってやるよ。」

 

男達はそう言うとバトルルームにぞろぞろと入って行った。

 

 

?「あ、あの。

加勢してくださりありがとうございます。

私、茄宮 かおると言います。」

 

高「別に気にしなくていいよ。

もともとリハビリの予定だったし。

すぐ作るから待ってて。」

 

俺は女子高生・・・茄宮さんにそう言って制作コーナーに入り、

買ったばかりのガンダムmarkIIを作り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20分後、

 

ガンダムmarkIIとサイコザクを完成させた俺達、そして茄宮さんの3人とガラの悪い男3人衆はバトルルームにてにらみ合っていた。

 

 

男「俺たちが勝っても、恨むんじゃねぇぞ!」

高「・・・言ってな。」

 

俺がそう言うとシステムが起動して青色の粒子・・・プラフスキー粒子を噴出する。

 

そして俺たちの立っている場所がバトル用に変化して操縦桿の球が現れる。

 

茄『えっと、

聞こえますか?高谷さん。』

 

三番機・・・茄宮さんから通信が入って彼女の顔が左側に映る。

そしてそのあとすぐに右側には2番機、摩耶花の顔が現れた。

 

高「聞こえてる。

摩耶花も聞こえてるよな?」

摩『聞こえてるよー。

全く、こんな事になるなんてね、』

 

高「お前が油を注いだんだろうに。

・・・そうだ、茄宮さん。

これだけは言っておきたいんだけどいいかな?」

茄『は、はい。

何ですか?』

 

俺は操縦桿を握りながら茄宮さんに言った。

 

高「この戦い、俺1人で十分だ。

茄宮さんと摩耶花はどこか障害物の後ろに隠れてて。

 

俺があいつらを倒すから援護とかしないでね。」

 

茄『・・・え?

1人でって・・・そんなことはだめですよ!

相手がどんな機体で来るか」

摩「相変わらずそれは譲らないんだね。

ソロ・ファイターさん?」

 

高「・・・それは言うな。

気に入らないんだから。」

 

摩耶花が茶化しながらもアイコンタクトで了解と送ってきた。

その時アナウンスが出撃可能の知らせを出した。

 

 

高「さーて、

あの子から借りたこのビルドブースター。

使いこなさなくちゃな!」

 

俺は先ほどつけたビルドブースターmarkIIのことを思い出して前を見る。

実は戦いの前に絡まれていた子供からビルドブースターmarkIIを預かったのだ。

 

「これを使ってあのお兄ちゃんを懲らしめて」・・・と子供に言われ、

しかもいらないと言っても譲らなかった為俺はガンダムmarkIIに取り付けることにしたのだ。

 

高「・・・高谷、

ガンダムmarkIIカスタム、出るぞ!」

摩『摩耶花、

サイコザク・・・行くよ!』

茄『茄宮かおる、

ドラド・キャノンカスタム、出撃します!」

 

俺たち3人がそう言うと発射口が近づいていき、

俺達はフィールドに飛び出した。

 

 

 

フィールドは宇宙、

それもデブリ漂うデブリスペースだった。

 

出撃からしばらくして俺たちは大きめのデブリの陰に集まった。

茄宮さんのガンプラはガンダムageに登場したヴェイガン勢のMS、ドラドの方にテールランチャーを2つ装備、

さらにレギルスのライフルを二本持った遠距離型のガンプラだった。

 

 

高「これだけデブリがあるなら奇襲も考えられるか。

やっぱ、2人は隠れてて。

俺は先に行く。」

 

茄『ま、待ってください!

私も一緒に援護を』

茄宮さんが俺の言葉に納得せずついていこうと機体を動かした。

俺はそんな彼女にビームライフルの銃口を向けた。

 

茄『!?』

高「悪いけど、

会ってすぐのやつに援護とか言ってついてこられたら迷惑だから。

余計なことしたら味方でもうつからね。』

 

俺はそう言うとデブリから離れ、

敵がいるであろう予測ポイントまで進みだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

茄『な、なんで。

なんであそこまで1人にこだわるのですか・・・』

 

高谷がデブリを離れたあと茄宮は息をなでおろしながらそう言った。

味方に銃口を突きつけられたことも驚きだったようだ。

するとそんな彼女にサイコザクに乗る摩耶花が個人通信を開き話しだした。

 

摩『ごめんね、

彼、中学生以降の彼のスタイルだからあれが。』

茄『あれが、彼のスタイル?』

摩「そう、

仲間を持たず1人で戦い抜くことを前提とした戦い方。

だから余計な援護・・・というか信頼していない奴には援護とかさせないんだ。

 

だからあいつは・・・高谷は、

ソロ・ファイターとか言われて面白がられてるんだ。」

 

茄『ソロ・ファイター?』

摩「あいつの不名誉な称号って訳。

さてと、

彼はあんなこと言ってたけどやっぱり心配だから私達もこっそり向かいましょうか。

もし遠距離まみれなら大変なことになるし』

 

摩耶花はそう言って笑うとデブリを離れ、高谷と同じ方へと移動した。

茄宮も彼女についていき移動を始めた。

 

 

 

 

 

 




次話は戦闘から決着まで書きます。
戦闘描写下手ですが暖かい目で見てください。
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