ガンダムビルドファイターズ〜fighter To LINK〜 作:勘張 明倫
おれはガンダムmark2をバトルシステムにセットして現れた操縦桿を握る。
高「・・・何やってるんだか俺は。
いや、
これは財布を取り戻すための仕方ない事だ、すぐ終わらせればいい。」
《battle start!》
俺がそう呟いたその時、バトルシステムの音声が聞こえて息を吐いた。
そして
高「・・・高谷継心。
ガンダムmark2、行くぜ。」
俺がそう言って俺のガンダムmark2はフィールドへと飛び立った。
宇宙ステージ、それも今回はア・バオア・クーのステージだった。
そこは重力をあまり感じないフィールド、そこを進んでいく俺は敵の索敵を始めていた。
高「(さっさと見つけたいとこだが、
宇宙ステージで俺のmark2はどこまで通用するか。
できる限り短期決戦が妥当か。)
・・・!!」
考え事をしていた俺に敵に捕捉されたアラートがなり俺はレーダーを見る。
すると敵は俺の正面から反応がありすぐにその姿を確認できた。
彼女の機体は以前のドラドではなく、
ドラドとゼイドラを組み合わせたようなガンプラだった。
脚部にビームガンが追加されていたりテールキャノンがダナジンのテールランスに変わっていたりとかなり手が加えられていた。
茄『あ、えっと。
聞こえてますか?
私です。』
高「・・・あぁ、聞こえてる。
てっきり前に見たドラドでくるかと思ったんだけどな。」
茄『・・・あなたと本気で戦うために、私が心を込めたガンプラです。
あなたの心に・・・熱を灯すための』
高「・・・よくわからんが、本気の機体なら負けて壊れても恨むんじゃないぜ。
さて、じゃあ」
茄『戦う前に1ついいですか?』
高「なに?」
俺が臨戦態勢に移行したその時彼女は俺にそう言った、
そして彼女は少しためらったあと切り出した。
茄『・・・あなたと昨日バトルをした時のあなたの雰囲気、
あれは確かにガンプラバトルが嫌いな人が持つような雰囲気でした。
けど、私には同時にそれは純粋な嫌悪ではなくただ避けているだけのようにも感じたんです。
子供達に見せたあなたの顔はとてもガンプラバトルが・・・ガンプラが嫌いな人がする顔じゃなかった。
もし、あなたが今ガンプラバトルを避けてるだけならば避けてる理由を教えて欲しいんです!』
高「・・・そんなこと、あんたに教えても意味はない。
強いて言うとすれば・・・俺は仲間とやる今のチームバトル制度自体が嫌いなんだよ。」
彼女の問いに俺はそう答えてビームライフルを彼女に向けて放つ。
彼女は腕につけたドラドの装甲でそれを弾いて手に持つゼイドラガンを俺にはなって再び聞いた。
茄『何でですか!?
バトルの最後ではあなた達とうまく共闘していたはず』
高「勘違いすんな。
俺はただあんたとあいつに合わせて戦ってたまで、
共闘してたわけでもないしそんなつもりも毛頭なかった。
第一俺は1人でやる事が好きなんだよ。」
茄『そこまであなたを1人に追いやってることは何なんですか!?
何か過去に嫌なことでも』
高「いい加減黙れ!」
ゼイドラガンをからサーベルを伸ばしてこちらに接近した彼女を俺はシールドでしのぎ腹部を殴りつける。
そしてそのままビームサーベルを抜いて彼女に振り下ろすが彼女も反応が早く腕の装甲でそれを受け止めた。
高「ただのバトルだってのに何であんたは俺に説教をしようとしてるんだ!
あんたは俺のことを理解しようとしてるようだがあえて言ってやる!
あんたは俺の何を理解できるっていうんだ⁉︎
過去に俺が何かあろうがそれはあんたには関係ないことだろうが!」
茄『くっ!!
その通りだけど・・・私達がなんとかできる事だってあるんです!
話してください高谷さん!
話してくれないとまず何もわからないじゃないですか!』
高「言ったはずだ!
あんたに話す事なんて何もない!」
俺はそう言って足を振り上げて防いでいる腕を蹴り上げる。
そしてひるんだ体にそのまま二回蹴りをお見舞いした。
抵抗もなく、彼女は漂っていたサラミス戦艦の残骸(オブジェ)に激突した。
高「俺は確かに過去の傷を引きずってるさ!
だがそれは話す必要のない事だ。
今俺がするべきなのはあんたに勝って財布を取り戻す事!
俺は今そのために、仕方なくやってるんだよ!」
余りにもしつこい質問に俺はそう彼女のいた方に叫ぶ。
そして俺は自然と操縦桿を握る力を強めてこう叫んだ。
高「あんたもしつこいんだよ!昨日断ったはずなのに・・・なんで俺ばかり誘うんだ!!
嫌々誘われても迷惑なんだよ!」
俺が叫んだあと、
彼女は応答しなかった。
茄宮side
彼に蹴り飛ばされたあと、
衝撃に耐えて私は彼の言葉を聞いていた。
茄『・・・(迷惑、か。
確かにそうよね。
好きでもない事に無理に勧誘されてるんだからそれは無理もない。
私もここで引き下がった方がいいのかもしれない。
他の人を誘えば確かにそれで済むんだから。)』
私はそう考えて顔を俯かせる。
どんなに叫んでも届かない声、それは説得が不可能な事だと示しているようなものだった。
が、私は不思議と諦められなかった。
茄『(本当、自分の諦めの悪い事がこんなにはっきり気づかされるのは久々・・・
あの時以来かも。
だけどはっきり今思える。
彼のことは諦めちゃだめだ、
彼に言葉はまだ届く。
なら、フウカに教わった通り、私の心を・・・想いを伝えなきゃ!
だって・・・だって私は!!)
・・・まだ諦めてないから!』
私はそうつぶやいてバーニア全開で再び彼に特攻する。
彼もいきなりの突進に対応できず激突した。
私達はそのままア・バオア・クーの方へと進んでいき途中にあったデブリに互いにぶつかった。
そして私は彼の腕を持ちデブリに押し倒すような姿勢のまま彼に言った。
茄「高谷さん聞いてください!
私があなたを説得する理由は・・・あなたの今の雰囲気が私とよく似ているのと、
あなたなら私がした約束を守れそうだからです!」
高『はぁ!?
なんだそのわけわからん理由は!!
このっ!?』
茄「私は、元々この学校にあったガンプラバトル部を再建して全国大会を優勝する事!
そうあの人に約束したんです。
けどこの学校では数年前にガンプラが禁止され、部も無くなりました。
部員になってくれる予定だった人にも裏切られたんです。」
高『!?』
茄「でも!!
私親友・・・フウカがその時教えてくれたんです!
諦めない事、それが部の再建の近道だって!
だから私は諦めずに今までやってきました!
そして先日の戦い、私はあなた達2人のバトルを見て2人ならきっとって直感したんです!
私はこの直感を信じたい!」
高『そんな精神論を・・・ぶつけたところでぇ!
俺の過去の傷は、消えやしない!』
高谷さんはそう言ってバルカンを顔に向けて発射した。
私は仕方なくそれを避けて彼から離れる。
茄「・・・今、貴方がバトルを避ける理由が伝わりました。
高谷さん、仲間に裏切られるのがそんなに怖いんですか?」
高『!?』
私がそう言うと高谷さんは固まった。
高谷side
俺は珍しく激しく動揺してた。
彼女の言った一言は俺の過去の傷を的確についていた。
茄『・・・やっぱり、
私が裏切られたんですって言った時に顔色が変わったんですもん。
・・・過去に仲間に裏切られたこと、それが原因で貴方は』
高「・・・うるさい、
うるさい!
うるさい、うるさい!
それ以上、俺を語るんじゃねぇ!!」
俺は腰に下げていたハイパーバズーカを彼女に向けて発射する。
弾は途中で拡散弾に変わるが、彼女は今までと打って変わりそれをフィンガーバルカンで綺麗に打ち落す。
高「なっ!?」
茄『高谷さん、
どんな原因でも私は・・・貴方がガンプラを諦める事を見逃すなんてできません!
貴方にはまだ、新しい未来・・・可能性があるんです!
過去に絶望があったとしてもそれ以上の希望が生まれる事もあるんです!
私が保証します!
けど、それには貴方に仲間が必要です!」
俺は彼女の言葉を聞いてなお、ハイパーバズーカを撃ち続ける。
が、
彼女はやはりそれを打ち落として俺に向かってきた。
そんな彼女を見ていると俺は途端に恐怖に襲われた。
そう、あの時に感じていた期待とそれによるプレッシャーを。
高「な、仲間なんてもういらない!
仲間なんて持っていても苦しいだけなんだ!!
あんな苦しみならもういらない!
仲間なんて信じても意味ないんだ!」
俺は駄々をこねる子供のようにそう叫ぶ。
だがそれでも彼女は俺にまっすぐ突撃してくる。
茄『そんなことありません!
仲間を持ってこそ人は強くなれるんです!
貴方が昔仲間がいたように、今度は私が貴方の仲間になります!
だから!
仲間という存在を信じる事を諦めないでください!』
高「!?」
俺は彼女の言葉に動揺してバズーカを弾切れにもかかわらずコマンド押してしまった。
そしてそれを見切られた彼女にバズーカを切られ、
そしてガンダムmark2の胴体にもフィンガーバルカンから伸びるビームサーベルが突き刺さった。
茄『・・・大丈夫です。
貴方が自分の概念にとらわれているかもしれませんが、
貴方はきっと変われます、高谷さんは・・・強くなる事も。
仲間を信じる事もできるんです。
私が保証します。』
高「・・・ははっ、
そこまで言われたのは初めてだ。
だが、久々に熱くなれたぜ。」
彼女がそう言って俺が呟いたその時、ガンダムmark2は爆発してバトルが終了した。
高「ったく、マジ信じられねぇよ。
まさか先生までグルだったなんてな!」
バトルの後、俺はそう怒っているようにいいつけた。
バトルの後で仮面の女が茄宮さんの友人でありさらに財布をかすめたのは摩耶花だった事がネタバラシされた。
そう、すべてはこの状況を作るための仕組まれた寸劇だったのだ。
茄「本当にごめんなさい!
騙すつもりじゃなかったの。
けど、フウカがこれが一番いい方法だろうって」
フ「・・・うまくいかないもんだね。
・・・で、君はどうする?
ここまでナスが頼んでるんだし。
いざとなったら・・・ナスのこの大きなモノで」
茄「フウカ!!」
高「・・・なぁ、茄宮さん。
こんな俺でも変われると思うのか?
今でも変わらず、そう思えてるのか?」
茄「・・・はい!
私が必ず保証します!」
高「はっ、
根拠もない・・・けど、なんでかできそうな気がするぜ、俺の過去を払拭することがよ。
・・・茄宮さん、俺やるよ。
ガンプラバトル部に入ってやる。」
茄「ほ、本当ですか!?」
摩「終わり良ければすべて良しってことかな。
茄宮さん、僕も入らせて欲しいな。
彼が入るなら僕も保護者として一緒にいないと。」
フ「私も、ナスと一緒なら入る。」
茄「み、みんな!!
ありがとう!」
皇「なら、この私。
皇 紀香は顧問を務めようかしら。
部室はここでいいわよね。」
茄「はい!
・・・夢みたい、一気に部員が4人になるなんて。
これなら約束を守れる!
よーし!
このメンバーで全国大会を目指すぞーー!!」
嬉しさのあまり彼女は俺たちにそう叫ぶ。
俺たちはやれやれというような反応をしていた。
こうして、この学校にガンプラバトル部が発足し。
俺の学生生活が大きく変わり始めた。