イナGOの世界へトリップ!!   作:賢聖 琉榎

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第3話『受け継がれてきた歴史』

 

 

 

紫「私を含めて賢聖 琉榎は、この世界の人間ではないの」

 

 

全員「!!?」

 

 

 

紫「…………………」

天馬「この世界の人間じゃないって…どういう事ですか?」

紫「…トリップという言葉を知っているかしら?」

信助「あの異次元から来るってやつだよね?」

紫「そう…私と琉榎は『幻想郷』という世界から来た異次元の人間…すなわち、トリップ人間」

狩屋「…証拠は?」

紫「…………………」

 

 

 

シュンッ!!←境界の狭間を開く

 

 

 

全員「!!?」

紫「これは私の能力『境界を操る能力』よ。今開いているのは、境界の狭間…この現実の世界を繋ぐ狭間よ」

 

 

 

シュンッ!!←閉じる

 

 

 

狩屋「…どうやら、本当らしいね」

剣城「あぁ…だが何故トリップを?」

紫「トリップには種類があるわ。一つは今いる世界と他の世界が繋がり、その影響を受けてトリップする。もう一つは、『役割』を持ってトリップする」

影山「役割??」

紫「えぇ、例えばこの超次元サッカーの世界を変える…という役割を持ちトリップすれば、その役割を果たさない限りトリップ人間は元の世界には戻れない」

葵「…紫さんと琉榎は、どっちなんです?トリップした方法」

紫「それはわからないわ、自分で知らなければならない」

葵「そう、なんですか…」

天馬「…あの、一つ聞きたい事が」

紫「何?」

天馬「琉榎は…琉榎はそっちの世界ではどんな存在なんですか?」

紫「!…どうしてそんな事を?」

天馬「琉榎、自分の存在を後悔したって言ってました…だから、そっちの世界ではどんな存在なのかなって」

紫「…話してもいいけど、覚悟はある?」

天馬「え?」

紫「『受け継がれてきた歴史』を、あなたはその耳に聞き、耐えることは出来る?」

天馬「…そんなに、酷いんですか?」

紫「少なくとも、心は痛くなるかもね」

天馬「……わかりました、聞かせてください!琉榎の事を!」

紫「…あなた達は?」

剣城「俺も聞きます!」

葵「私も!」

信助「僕も!」

狩屋「俺も…」

影山「僕もです」

紫「…わかった、じゃあ話すわね

 

 

 

琉榎は神社で生まれ、そして…捨てられた」

 

 

全員「…え?」

天馬「捨てられたって…」

紫「琉榎の母親は、琉榎が生まれたあとすぐに…神社を出ていった。そして、5年が経ち…まだ5歳の琉榎を残し死んだ」

葵「そんな…」

紫「…その時琉榎は、牢屋に閉じ込められていたわ」

全員「!?」

信助「閉じ込められてた!?」

紫「それだけじゃないわ、その村人達は琉榎を牢屋に閉じ込め、暴力をずっと続けてきた」

狩屋「ッ………」

影山「じゃあ…琉榎さんは」

紫「そう、琉榎は……

 

 

 

 

『存在そのものが大罪の忌み子』だった」

 

 

 

剣城「ッ……!(ギリッ」

天馬「何も、してないのに…」

紫「…私はそれを知って、すぐに琉榎を助け出し、神社に連れて帰ったわ。琉榎の体は傷だらけで…骨もバキバキに折れていた。でも琉榎は……

 

 

『笑っていた』」

 

 

 

信助「笑っていた…?」

紫「えぇ、普通は痛みのせいで笑顔なんて出来ないのに…琉榎は、それをこらえ笑っていた……そして、こんな言葉を言ったわ…

 

 

 

『なんで…私を助けたの……私なんかいなくなれば…よかったのに』…と」

 

 

 

剣城「!!…(俺と、同じだ…)」

天馬「…いなくなればよかったって……残酷すぎるよ!」

紫「………………」

 

 

 

ポタポタ←紫が泣く

 

 

 

全員「!…」

葵「紫さん!?大丈…」

紫「私は…ッ琉榎の為に……何も出来なかったッ…!(ヒクッヒクッ」

剣城「………………」

 

 

 

ダッ!!←琉榎の病室まで走ってく

 

 

 

紫「!…」

影山「つ、剣城くん!?」

狩屋「どこ行くんだよ!」

天馬、葵「?……」

紫「…そういうことね(ニッ」

天馬「え?」

紫「みんな、耳かして」

 

 

 

 

 

in琉榎のいる病室

 

 

 

剣城SAID

 

 

 

琉榎「…………………」

剣城「……………」

 

 

 

やっぱり…

俺とお前は同じだったんだな…

 

俺も……お前と同じ『忌み子』だ

 

 

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