紫「私を含めて賢聖 琉榎は、この世界の人間ではないの」
全員「!!?」
紫「…………………」
天馬「この世界の人間じゃないって…どういう事ですか?」
紫「…トリップという言葉を知っているかしら?」
信助「あの異次元から来るってやつだよね?」
紫「そう…私と琉榎は『幻想郷』という世界から来た異次元の人間…すなわち、トリップ人間」
狩屋「…証拠は?」
紫「…………………」
シュンッ!!←境界の狭間を開く
全員「!!?」
紫「これは私の能力『境界を操る能力』よ。今開いているのは、境界の狭間…この現実の世界を繋ぐ狭間よ」
シュンッ!!←閉じる
狩屋「…どうやら、本当らしいね」
剣城「あぁ…だが何故トリップを?」
紫「トリップには種類があるわ。一つは今いる世界と他の世界が繋がり、その影響を受けてトリップする。もう一つは、『役割』を持ってトリップする」
影山「役割??」
紫「えぇ、例えばこの超次元サッカーの世界を変える…という役割を持ちトリップすれば、その役割を果たさない限りトリップ人間は元の世界には戻れない」
葵「…紫さんと琉榎は、どっちなんです?トリップした方法」
紫「それはわからないわ、自分で知らなければならない」
葵「そう、なんですか…」
天馬「…あの、一つ聞きたい事が」
紫「何?」
天馬「琉榎は…琉榎はそっちの世界ではどんな存在なんですか?」
紫「!…どうしてそんな事を?」
天馬「琉榎、自分の存在を後悔したって言ってました…だから、そっちの世界ではどんな存在なのかなって」
紫「…話してもいいけど、覚悟はある?」
天馬「え?」
紫「『受け継がれてきた歴史』を、あなたはその耳に聞き、耐えることは出来る?」
天馬「…そんなに、酷いんですか?」
紫「少なくとも、心は痛くなるかもね」
天馬「……わかりました、聞かせてください!琉榎の事を!」
紫「…あなた達は?」
剣城「俺も聞きます!」
葵「私も!」
信助「僕も!」
狩屋「俺も…」
影山「僕もです」
紫「…わかった、じゃあ話すわね
琉榎は神社で生まれ、そして…捨てられた」
全員「…え?」
天馬「捨てられたって…」
紫「琉榎の母親は、琉榎が生まれたあとすぐに…神社を出ていった。そして、5年が経ち…まだ5歳の琉榎を残し死んだ」
葵「そんな…」
紫「…その時琉榎は、牢屋に閉じ込められていたわ」
全員「!?」
信助「閉じ込められてた!?」
紫「それだけじゃないわ、その村人達は琉榎を牢屋に閉じ込め、暴力をずっと続けてきた」
狩屋「ッ………」
影山「じゃあ…琉榎さんは」
紫「そう、琉榎は……
『存在そのものが大罪の忌み子』だった」
剣城「ッ……!(ギリッ」
天馬「何も、してないのに…」
紫「…私はそれを知って、すぐに琉榎を助け出し、神社に連れて帰ったわ。琉榎の体は傷だらけで…骨もバキバキに折れていた。でも琉榎は……
『笑っていた』」
信助「笑っていた…?」
紫「えぇ、普通は痛みのせいで笑顔なんて出来ないのに…琉榎は、それをこらえ笑っていた……そして、こんな言葉を言ったわ…
『なんで…私を助けたの……私なんかいなくなれば…よかったのに』…と」
剣城「!!…(俺と、同じだ…)」
天馬「…いなくなればよかったって……残酷すぎるよ!」
紫「………………」
ポタポタ←紫が泣く
全員「!…」
葵「紫さん!?大丈…」
紫「私は…ッ琉榎の為に……何も出来なかったッ…!(ヒクッヒクッ」
剣城「………………」
ダッ!!←琉榎の病室まで走ってく
紫「!…」
影山「つ、剣城くん!?」
狩屋「どこ行くんだよ!」
天馬、葵「?……」
紫「…そういうことね(ニッ」
天馬「え?」
紫「みんな、耳かして」
in琉榎のいる病室
剣城SAID
琉榎「…………………」
剣城「……………」
やっぱり…
俺とお前は同じだったんだな…
俺も……お前と同じ『忌み子』だ