ブラッドロード~紅き雪が積もる道~   作:橘田 露草

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ぶらばんわ~!(^◇^)
くーさんこと露草です。

ブラバンというとブラスバンドという言葉が浮かんできますね~。
……いや、だから何だと言われたら、なんも言えねぇ状態なのですが(笑)

最近、正月太りを何とかしようとダイエットしているわけですよ。
とりあえず、ご飯ダイエット、焼き肉ダイエット、サラダダイエット、味噌汁ダイエットを組み合わせたハイブリットダイエットをやってみたいと思います(*^^*)
略して、「ごやさみダイエット」って、ゴロ悪!?
もしも、雑誌でごやさみダイエット特集を見たら露草を思い出してください。

では、「ブラロー」3話どうぞ!(^^)


第3話   姫乃透葉の秘密

歩積邸の食堂。

そこでは、いつもの夕食とは違う光景が広がっていた。

 

「はぐはぐ。もぐもぐ。」

「はい、ミートソースパスタできましたよ。」

「むぐっ!」

 

テーブルいっぱいに置かれた皿の料理がみるみるうちに消えていく。

それを食べているのは、さっきまで倒れていた少女1人だった。

いつもなら一緒にテーブルを囲っているはずの(たま)は、台所とテーブルを忙しそうに行き来している。

 

「うわぁ……どんどんなくなっていく……。」

 

あんぐりと口を開け少女を見る鈴音(すずね)

目の前のスープを飲むことも忘れ、手に持つスプーンが所在なげに揺れている。

 

「あはは、すごいね~。」

 

少女が食べていく様を楽しそうに見る初雪(はつゆき)

小柄な彼にふさわしく小食なため、すでに食事は終え緑茶をおいしそうにすすっている。

 

「珠さん、大丈夫?手伝おっか?」

「結構ですよ。普段よりたくさん作れて楽しいですし。」

「……それは皮肉かな?」

 

忙しそうにしながらもどこか楽しそうな珠に苦笑する初雪。

最後の皿を空け、少女はようやく落ち着いたようだ。

 

「ごちそうさま。」

「お粗末様……っていうのは僕が作ったわけじゃないから違うか。」

 

満ち足りた顔をする少女。

そろそろ色々聞いてもいいだろう。

 

「えっと、色々質問してもいい?」

 

初雪の問いにコクリとうなずく少女。

 

「じゃあ、まず名前聞いてもいいかな?あ、聞いてると思うけど、僕は歩積(ほづみ)初雪。この子が鈴音で、あっちが珠。」

「珠です。よろしくお願いします。」

「あっ、鈴音です!さっきも言っちゃいましたけど。」

 

初雪の紹介に礼儀正しく自己紹介する2人。

少女は困ったような表情で瞳を泳がせ逡巡するが、やがて唇を開き、戸惑いがちに名乗った。

 

「わ、わたしは……姫乃透葉(ひめの とうは)。」

「ん、姫乃さんね。歳は?」

「……透葉でいい。12歳。」

「わかった。じゃあ、透葉ちゃんって呼ばせてもらう。僕も初雪でいいよ。」

 

12歳ということは鈴音より年上か。

そう見た目が変わらないから気づかなかった。

 

「……じゃあ、ハツ。」

「……別にいいけど、何か焼き肉みたいだね。」

 

珍しい呼び方に思わず笑ってしまう。

意味がわからなかったのか首を傾げる透葉。

 

「ごめんごめん。で、透葉ちゃんはどこからきたの?」

「西の方。誰も知らないような田舎村。」

「1人で?」

「うん。」

「そっか。」

 

1人ということは観光などといった理由ではないだろう。

そもそもこっちもそれなりに田舎街だ。

 

「あと、確認なんだけど……君は半獣(ハーフガルディオス)なんだよね?」

 

初雪がそういった途端、ビクッとなる透葉。

そして明らかに怯えた顔をする。

 

「ごめん。無理には聞かないよ。」

 

その顔を見て初雪は質問を取り消す。

誰にでも聞かれたくないことがある。

初雪自身にも。

 

「今日は疲れたし休もうか。客室そのまま使って構わないから。いいよね、2人とも?」

 

一応の確認のため鈴音と珠のほうに顔を向ける。

 

「初雪様のご随意に。」

「むぅ……いいですけど、初雪さまは簡単に信用し過ぎです。」

 

珠はきれいな礼とともに、鈴音は少しだけ不満そうな顔で答える。

 

「……いいの?」

 

驚いた顔を向ける透葉。

それににっこりと笑顔で返す。

 

「もちろん。」

 

そして、今日はお開きになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「初雪様。」

「ん?」

 

初雪の自室。

着替えを持ってきた珠が口を開く。

 

「先ほどの質問はどういう意味でしたか?」

「さっきのって?」

「本当に半獣なのか、という質問です。」

 

透葉には半獣の象徴である獣耳があった。

どう考えても半獣に間違いないと思うが。

 

「うーん、ちょっと気になることがあって。」

「気になること?」

「ん。勘違いかもしれないけどね。」

 

初雪のあまり話したくないという様子に珠はそれ以上の追及をやめる。

初雪のことは心の底から信用している。

彼に考えがあるというのなら、彼に任せるべきだろう。

 

珠が下がって十数分後。

コンコンと扉を叩く音がした。

 

「はい?」

「……ハツ?」

 

消え入るような声がする。

この屋敷で初雪のことをハツとよぶのは1人しかいない。

 

「透葉ちゃん?」

 

立ち上がり、扉を開ける。

そこには、パジャマに着替えた透葉がいた。

 

「ちょっとだけ話してもいい?」

「ん、構わないよ。」

 

そう言って彼女を自室に通す。

透葉はもの珍しそうに周囲を見渡す。

 

「本ばかり……。」

「研究室に収まらない分をね。まあ、内容は全部頭に入ってるんだけど。」

 

彼女に椅子をすすめ座らせる。

初雪もベッドに座り彼女に向き直る。

 

「で、どうしたの?」

 

そう聞くと、少女は顔をうつむけた。

わずかに震えているように見える。

 

「ゆっくりでいいよ。僕まだ寝ないから。」

 

優しく声をかける。

すると、透葉は顔を上げた。

 

「わたし……ハツに隠していることがある。」

「隠していること?」

 

聞き返すと、透葉は覚悟を決めた表情で初雪を見た。

開けられた窓から風が吹く。

 

「わたしは半獣じゃない。……わたしは。」

 

その時窓から一陣の風が吹いた。

強い風が彼女の髪を、開かれた本をなびかせる。

そして。

 

「わたしの正体は(ガルディオス)。」

 

これまでの常識を覆すような発言をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真夜中の大都市東京。

車すら通らなくなった夜の道を1人の男が走っていた。

その耳には、獣耳がある。

半獣だ。

だが、その耳は片方が半分以上ちぎれ、服も傷だらけだ。

そして顔は恐怖の色に染まっていた。

 

「畜生……!俺が何をしたってんだ……!」

 

ボロボロの体を止め、後ろを振り向く。

ようやく彼を追っていたやつはいなくなったようだ。

 

「はあはあ……あぐがぁ!?」

 

突如飛んできた矢が右腕に突き刺さる。

あまりの痛みに地面を転がる。

さっきからそうだ。

わざと致死傷を避けて傷をつけてくる。

まるでこのゲームを少しでも長く続けようとするかのように。

 

そして、暗がりから現れる。

マントに仮面にを付けた不気味なやつだ。

そして手に持つ長い刀。

その姿はまるで死神だった。

 

立ち上がろうととするが、立ち上がれない。

彼は気づいていなかったが、多数の傷ですでに彼は失血死しかけていたのだ。

もはや逃げることはできない。

 

「ぐあっ!?」

 

矢の刺さった右腕を飛ばされる。

彼の残りわずかな血が零れていく。

 

「も、もう許してくれ……。」

 

彼の懇願を無視するかのように、刀を体に突き刺す。

肉体を切り裂く。

無言で。

無常に。

無表情な仮面で。

 

そして数秒後、彼の声は消えた。

それを確認し、死神は暗闇に消えていく。

やがて朝日昇っていく。

 

後に残されたのは、朝焼けの中カラスに突かれる、人だったものだけだった。

 

 

 

 




改めまして、お気に入り登録してくれた方々ありがとうございました♪
ここで一言ずつですがお礼を。

空さん、毎回すぐの登録ありがとうございます!(^ω^)
こちらでも誤字報告よろっ!です(笑)

あたさん、登録ありがとうございます!
お初ですかね?お初でなければごめんなさい(笑)
感想の方にも登場していただけたらつゆっしーヒャッハー状態になりますよ~(^◇^)

きささん、登録ありがとうございます!
紅茶の方でもお名前をお見掛けしています。
ところで、前から気になっていたのですが、なぜ0729できさらぎさんなんでしょうか?(笑)
わたし、気になります!です(^^)

後、もう1人の何某殿!ありがとうごぜーます!('ω')

という感じです(笑)
まだまだ感想登録待ってますぜ~(^_-)-☆
では、また次回もよろっ!です。
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