タグに投稿速度は天狗並みって足していいだろうか?w
「来たみたいね」
パチェはそう私に呟くと私より一歩下がった。
ふっ、さすがパチェね。しっかり
私は来客者に両手を広げて歓迎の言葉を伝える事にした。
「ようこそ。我が紅魔館へ、幻想郷の妖怪達よ」
しかし先程からやけに視線を感じるな。
そう思い、その視線を感じる方を見るとそこに人間の匂いのする妖怪がいた。
恐らく眷属にされて人間から妖怪になった類だろう。
だがそれだけじゃなかった。あの女の運命がどうやら私に近付こうとしていた運命の持ち主らしい。
「アイツか・・」
私は呟くとニヤリとその女の方を見て笑みがこぼれてしまった。
あの眼だ。あれは私に焦がれてる眼だ。だが恐れも抱いている。
畏怖、畏敬、崇拝、まるで私を神だとでも言うように見てくる。
力が溢れてくる。あの女が欲しい。こんな感情は咲夜以来だ。
少し可愛がってやるか。
私は妖力を高め黒髪の道士服を模した服を着た女に敵意と妖気をぶつける。
「ふっ、安心しろ半妖。私は優しいからな、いきなり殺そうなんて面白くない事はせんよ」
私が言葉を発すると女はビクリとし、足まで震えだしている。
何とも愛らしい姿ではないか。私の気持ち1つで殺されてしまうかもしれないのに身体が恐怖で動けなくなってしまっている。
もっと苛めたい。もっと私しか見えないくらい心を掌握したい。
さぁ、怖いのだろう?私に服従すればその恐怖から解放されるぞ?私の可愛い下僕として側に仕える誓いをするがいい。
「それ以上私の式を脅かすと、貴女の首が飛びますわよ?」
「チッ、邪魔が入ったか」
どうやらこいつがあの女の主らしい。あの女と同じ妖力の質をしている。
「おぉ怖い、少しの戯れが命を落とす結果に繋がるなんて洒落にならんな」
私はわざとらしく肩を抱き、笑う。だが内心穏やかではない。
あの心の底を見せようとしない妖怪にあの黒髪の女が懐いてるのが気に入らない。
何故だ。自分を見せもしない妖怪に何故懐く?
自分で言うのも何だが私の方がよほど分かりやすい。
今も妖怪の言葉に安心したように落ち着きを取り戻している。
それは私の役目だ。私がそこに立つべき存在なんだ。貴様などでは断じてない!
これ以上見たくなかったので話を進めることにした。
「話は済んだかな?」
「ええ」
「では要件を聞こう」
「幻想郷から出て行くように話し合いをしようと思っていたのだけれど・・、私の式を怖がらせた分痛めつけないといけなくなりましたわ」
決めた。こいつは殺す。そしてあの女は生かして手に入れる。
その為の考えも今思いついた。
必ず手に入れるぞ。待っていろ女!
「まぁ待て、試合形式で戦わないか?勝った方は負けた奴らを下僕に出来るという条件で。此方もちょうど3人、さらにその中の1人は人間だから其方が有利だろう?」
金髪2人は殺して黒髪だけ生かす、そして心がボロボロになり頼れる者が居なくなった時、初めて私に心から屈する。
その後は私が可愛がってやればいい。身も心も。
「聞きたい事が幾つかあるのだけど?」
だろうな、予測済みだ。
「いいだろう。質問を許可する」
「先ず、其方に何のメリットがあるのかしら?」
女を殺さずに手に入るからだよ。
「試合形式にすれば無闇に殺す必要が無くなるからな。そうすれば勝った後お前達を使って幻想郷の支配を早めることも出来るだろう?」
「では2つ目、貴女程の妖怪なら気付いてるかも知れないけどこの戦争は貴女達が負けますわよ?そろそろ天狗が動く頃ですし、それでも私達が受けるメリットがあって?」
元々幻想郷になんて興味無いんだ。私と妹さえ生きていれば種族なんて残せるし問題無い。
「私達がお前達の下につけばどのみち早く事が終わる。それに断れば今ここで半妖1人くらいは道連れに出来ると自負している」
「・・・最後に試合は途中で負けを認めるのはありかしら?」
当たり前だ。それを適用しなければ私の欲しいモノが手に入らない。
「構わん。好きにしろ」
では受けさせてもらいましょうか」
これで準備は整った。
恐らく敵は咲夜に半妖の女を戦わせるはず、ならば残りは私とパチェで殺せば完璧だ。
「パチェ、咲夜、あの黒髪の女は生かせ、残りは殺せ」
パチェは溜め息を吐きながら、また悪癖ね。と愚痴を漏らしていた。
咲夜は、かしこまりました。とだけ言う、いつも通りの対応だ。
私は欲しい物は全力で手に入れる主義なんだ。誰かの所有物なら奪ってでも手に入れる。絶対に諦めない。
次回は放置されてる2人の話です。
誰か分からないなら門の前まで戻ってみればいんじゃないかなー?