あと弾幕ごっこを緋想天みたいな格ゲーっぽい感じのを弾幕ごっこって思って下さい。私は脳筋の為、鮮やかな弾幕の文章なんて書けませぬ!
紅より緋い心に染まる
今日も良い月だなぁ。さてと、メイドのお仕事に行きますか。と思って玄関を出ようとした時に紫に止められた。
「紅魔館には行くなと前に言ったはずだけど?」
いや、お仕事だし。それにいつ紅霧異変が起きるか分からないから紅魔館に居座りたい。紅魔館のメイドという立場を利用して間近で紅魔郷観戦するつもりだ。
「私は紅魔館のメイドですからお仕事に行かなければ」
私がそういうと紫の眉がピクリと動いた気がする。・・・気のせいか、何か怒ってない?
「貴女は八雲の式でしょう?メイドが本職では無いはずよ。それともここよりあの吸血鬼の所の方が居心地が良いのかしら?」
やっぱりちょっとだけ怒ってる。目が笑ってないもの。どうしようかな、私は八雲の式で紅魔館のメイドでもあるからどっちが良いとか無いんだけど。とりあえず今の私の気持ちをそれとなーく冗談交じりで伝えておこう。
「・・・そうですね。今の私に二つ名を付けるなら『二君を持つ式メイド』って所ですかね。あはは」
私が必死に乾いた笑いを出すと、紫は呆れた表情をしてため息を吐いた。
「もういいわ。行きたいなら行きなさい。ただ何があっても私や藍は貴女を助けには行かない、良いわね?」
そのくらいの覚悟は紅魔館で働き始めた時から出来ている。私は紫に『分かりました。ありがとうございます』と頭を下げて玄関から出る。そして移動用のスキマを目の前で開き中へ入る。最近ようやく私も移動用のスキマを作れる様になった。といってもドラクエのルーラと同じで行ったことのある場所しか移動出来ない。まぁそれでも昔に比べれば凄い進歩か。
紅魔館の門の前に出るといつもの様にめーりんが居た。
「お疲れ様です。美鈴さん」
私が挨拶するとめーりんは頭を下げて『今日もお仕事頑張って下さい』と言ってきた。相変わらず良い人だなぁ。私はそんなことを思いながら紅魔館へ入る。
紅魔館の更衣室で着替えを終え、図書館へ向かう。今日はパチュリーのお手伝いや図書館の本の整理何かが主なお仕事だ。
「良し、今日も頑張るぞ!」
私は気合いを入れる。そして図書館の近くまで来て少しおかしな事に気付いた。
「何か甘い匂いがする」
嗅いだことの無い匂いだったので余計に気になる。紅魔館で支給された私専用の懐中時計を見る。まだ時間があるし、匂いが気になるから見に行ってみよう。
匂いの元を辿ると鉄の扉がある場所まで来ていた。あれ、ここ地下のフランちゃんの部屋じゃなかったっけ?レミリアに行くなって言われてた気がするけどどうでもいいか。それより匂いが何なのか知りたい。この心を惹かれる匂いは何なんだろう?私はゆっくり鉄の扉を開ける。
「いらっしゃい。待ってたよ」
私の目の前には笑顔のフランちゃんが居る。可愛いなぁ。私はこの匂いの原因が何なのかフランちゃんに聞く事にした。
「この甘い匂いは何ですか?」
「もしかして私の淹れた特別な紅茶のせいかも、飲んでみる?」
フランちゃんが私の目の前に紅茶を差し出す。なるほど紅茶だったのか、とっても甘い匂いがする。美味しそうだから貰おう。私は『いただきます』と言ってから紅茶を飲む。甘い、とっても甘い、この世にこんな甘くて美味しい飲み物があったなんて。
「貴女は私のモノ。お姉様でも貴女に力を与えてる妖怪でも無い。私だけのモノ。そうよね?」
フランちゃんは何を言ってるんだ。私の主はフランちゃんだけに決まってるじゃないか。いや、何か違う気が・・・?
「貴女は、私の、モノ、よ?」
一つ一つ区切りを付けて言い、そしてフランちゃんは私を抱きしめて来た。首筋に一瞬痛みを感じた。血を吸われてるのか。でもフランちゃんならしょうがないよね主だし。
「お姉様も手をつけてなかったんだ。ふーん」
フランちゃんに血を吸われると、何か身体の奥底から熱が出る感じがする。何ていうか、身体が性的な意味で疼く。吸うのを止めたのでふとフランちゃんを見つめる。
「そんな物欲しそうな顔をしても吸ってあげない。貴女が私の為に働いてくれたらご褒美であげる」
何故だろうか、フランちゃんの顔が先ほどよりも妖しく妖艶に映る。だめだ、逆らえない。いや違うな、逆らいたくない。嫌われたくない。この人に全てを捧げたい。何故かそんな気持ちになる。
「私は何をすればいいでしょうかフラン様」
フランちゃん、いやフラン様はその愛らしいお顔の眉間に少し皺を寄せて考える。
「そうだね、先ずはこの紅魔館が欲しい。だから全力で私と一緒に紅魔館を奪おう」
「分かりました。では厄介なパチュリーを先に潰しに行きます」
フラン様は私の耳元で『頑張ってね』と囁き、頬に口付けを下さった。フラン様を主に持てた事を天に感謝し、図書館へと向かう。
愛しい愛しいフラン様の為に、この紅い館をさらに黒い血の色に染めてあげましょう。
私はゆっくりと図書館の扉を開ける。
「あら、縁いらっしゃ・」
私は千鳥で先手を取る。吸血鬼でもない普通の人間並みの身体能力しかないパチュリーは即死のはずだった。
「ぐあぁぁぁぁ!ぱ、パチュリー様!早く逃げ、て下さい」
「こあ!」
私の千鳥はパチュリーではなく小悪魔を貫いていた。パチュリーは少し顔に動揺が出ているが先ずは逃げるのが先と判断したのか簡略化した転移魔法を使ったようだ。あれでは遠くまでは逃げられないだろう。1人ではフラン様には勝てないだろうしレミリアの所か咲夜の所だな。
「ぐっ、縁さん正気に戻りませんか?これでも私結構貴女にぞっこんラブなんですけど!」
苦しそうにしている割に冗談を言える余裕があるのか。もう少し痛めつけて置くか。
「千鳥流し」
これは千鳥が使えないゴミ技なのでサスケの様に流す改良を1年間やって覚えた私の千鳥流し。
「ぎゃぁぁぁああぁぁあぁ!」
小悪魔の叫びが図書館に響く。小悪魔はプスプスと身体から音を鳴らし煙が出て気絶し、動かなくなった。殺すのは・・まあいいか。私は小悪魔から左手を抜き、その辺に小悪魔を転がしておく。
「めーりんとは相性悪いし、咲夜さんを先に潰そうかな」
私は咲夜さんを探すために図書館から出る。恐らく今の時間帯ならちょうどレミリアが起きるから御飯の支度をしてるだろう。調理室に行ってみよう。
私はフラン様の命令をこなす為全速力で調理室へ向かった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「地下で待つのも飽きてきたなぁ。あの娘じゃお姉様には勝てないだろうし、お姉様だけでも殺しに行こうかな」
うん、そうしよう。私は1人で納得し、地下室から出る。図書館の前を通ると少し血の匂いがした。
「もうパチェをやったのかな?」
意外と使えるのかもしれない。お姉様と狐の妖怪の前で残酷に殺すつもりだったけど、これなら生かして従者として使い続けるのもありかな。
しかし私の調合した魔法薬が予想以上の力を発揮してくれて助かった。本当なら彼女を来させる為に分身を使って無理矢理連れてくるつもりだったのだが、勝手に匂いを嗅いで来てくれるとは僥倖だった。
あの薬は対象の人物の身体の一部を使わないと効力が出ない。そのせいで縁とかいうメイドの髪を手に入れるのに苦労した。まあそんなことはどうでもいいか、それよりも今は紅魔館の制圧が先。
美鈴は縁にとって厄介な相手になりそうだし潰しておくかな。1人でも戦えるが紅魔館の制圧を目指すなら2人の方が効率が良いだろうしね。
少しして門に着くと、美鈴が強張った顔で構える。
「どうしてそんな怖い顔してるの?」
私はわざとらしくおどける。
「どうか地下へお戻りを・・」
はあ、こいつも地下地下うるさいなぁ。私がどこで何をしようと私の勝手でしょ?私は美鈴に対して『断る』と一言言って間合いを詰める。美鈴は半歩遅れてガード体制に入るが無駄だ。
「そんなんじゃ吸血鬼のパワーは止められないよ」
私の拳が美鈴のガードした腕に当たり、その腕がミシリと音を立て最後にはバキッと骨の折れる音がして美鈴は吹き飛んだ。
「美鈴に提案を出してあげる。私の従者になるか、それとも死ぬか」
倒れた美鈴は起きない。気絶してる訳じゃない、恐らく体力を回復しているのだろう。まあそんなことしても意味ないけどね。
「私は紅魔館の紅 美鈴です。お嬢様にも妹様にも仕えております」
「それは答えになってないわ。私かお姉様、どちらに仕えるのかって聞いてるの」
「私はそれを選ぶことは出来ません」
はあ、命よりもあのお姉様が大事ってこと?それとも優柔不断?どっちにしろムカつくし破壊しとくか。
私は美鈴に手をかざす。そしてその掌の真ん中に丸いビー玉サイズの玉が出てくる。これを潰せばこいつは死ぬ。
「さようなら、美鈴」
そう言って潰そうとした瞬間美鈴が変な紫の目玉だらけの空間に落ちていき、美鈴がその空間に入りきると空間は消えた。あれが何か分からないけど邪魔をしたところを見ると敵と見て間違いないだろう。
まあいい、さっさとお姉様を殺しに行くか。止めを刺せなかったモヤモヤがイライラに変わり、早くお姉様を殺したい衝動に駆られる。
「今日こそ館の当主交代の日よ」
私は意気込みながらお姉様の部屋へと向かうことにした。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「た、助かった〜」
私は今、安堵の汗を大量に流している。本当に死ぬかと思った。あそこでスキマが出なければ私は死んでいただろう。
「あ、ありがとうございます。えっと」
「藍だ」
「あっ、すみません」
「気にするな、前は名乗ってなかったしな」
私は再度お礼を言って周りを見渡す。どうやらここは藍さんのお家なのだろうか?だが前に縁さんから聞いた家の構図と違う気が・・・
「ここは私や縁の住処ではない。ここはマヨヒガと呼ばれる場所だ」
マヨヒガ、確か道に迷った者が訪れるとか訪れないとか、私はそういう知識には疎いからなぁ。そんなことを思っていると隣の襖が開き『マヨヒガってのは訪れた者に富を与えるらしいわ。マヨヒガの物は持ち帰って良いとか何とか、持ち帰って良いと言われてるのに無欲な者でなければ富を得られない矛盾した話があるらしいのよね』と説明だけでパチュリー様と分かるが何で居るんだろう?もしかして私と同じ理由なのかな?
「私は別に大丈夫よ。問題はこっち」
そう言ってパチュリー様が指を指した方には包帯ぐるぐる巻きの小悪魔さんが居た。
ああなるほど、恐らく私と同じで妹様にやられてここまで運んでもらったのだろう。
「そう言えばスキマ妖怪はなんて?」
「紫様は縁には忠告したから今回は手を出すなと」
「ここまで助けて貰って悪いけど使えないわね」
パチュリー様は相変わらず遠慮がないな。でもこれがパチュリー様らしいと言えばらしいか。藍さんが申し訳なさそうに頭を下げる。
だが話を聞いていて一つ気になる点がある。縁さんがどうも今回の事で関係があるらしい。私はその事について聞いてみることにした。
「あの、縁さんが今回の妹様と何か関係があるのですか?」
私が質問すると藍さんとパチュリー様は少し困った顔をしながら答えてくれた。
「どうやら縁はフランの魔法薬と吸血鬼の魅力の虜にされてしまったようなの」
「そのせいで現在縁は吸血鬼の妹に絶対服従の従者として紅魔館の制圧に加担している。現に小悪魔をこの状態にしたのは縁だ」
「えぇ!?」
あの優しい縁さんが・・・信じられない。時々組手とかしてたけど無闇に他人を傷付ける人ではなかった。その縁さんがあんな半殺しにまでするなんて。
「恐らく縁はフランに殺せるなら殺してもいいと言われてるのね。まあフランらしいやり方だけど」
「うちの縁が申し訳ない事をした。紫様の方針故、私が加勢出来ないのも謝っておく」
藍さんは私とパチュリー様に深く頭を下げ謝ってくる。敵対していた時はこんな良識のある妖怪とは思ってもみなかった。私は『いいですよ気にしなくて』と首を横に振りながら言う。
「まあ謝っても状況は変わらないしね。とりあえず策を考えましょう」
こういう冷たい態度を取る時のパチュリー様は内心相当焦ってる時だ。これはお嬢様や咲夜さんもマズイかもしれない。
クソ、自分が戻っても犬死しか出来ないのがツライ。もっと強くならなきゃ。
「被害が大きくなりそうなら博麗の巫女が動くのだがな」
博麗の巫女ってあの幻想郷の管理者だっけ?でも人間にどうにか出来るとは思えない。そんなことを考えているとパチュリー様が閃いた様な顔をした。
「その案いけるかもしれないわ」
私と藍さんは頭に?が出てきそうな表情でパチュリー様を見つめている。
「まあ見てなさい。嫌でもスキマ妖怪を動かしてあげるから」
自信に満ち溢れたパチュリー様の顔に少し私は安堵するのだった。
さて、ここから紅魔郷ですね。すでに原作ちゃうやんけ!って声が聞こえる。原作を置いて行くスタイルでやって行こうかなと思ってます。
君が原作に戻すまで僕は殴るのをやめない!とか言わずに読んでくれると助かります。