東方縁伝   作:OFF豚骨

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待たせたな!

仕事が忙し過ぎて色々忘れてしまってどういう方向性に持って行こうとしてたんだっけ?ってなって放置してました・・・

読者の皆様待たせ過ぎてすみませんでした!!!


黒白の野望、紅白の感

紅い霧が出だして数日

私、霧雨(きりさめ)魔理沙(まりさ)は色んな所に行って情報を集めていた。

 

「やっぱり出どころはあの霧の湖の辺りからみたいだな。これは間違いなく異変だぜ!」

 

そして異変と言えば解決する者が居る。それは霊夢!ってのが普通の考えだろうな今は・・・

 

「あいつを出し抜いて、この魔理沙さんが異変解決のプロとして名を上げる絶好のチャンスだ。スペルカードルール適用してからの初めての異変・・・絶っっっっっ対解決してやるぜ!!」

 

そう叫び、箒に跨り八卦炉で超加速して霧の湖に向かう。

 

「ん?なんだあいつ」

 

「止まれー!ここはあたいの縄張りなんだお前勝手に入ってくるな!」

 

何だ妖精か、今は異変解決の大仕事の真っ最中だし無視して行くか。

 

「おう、そりゃ悪かったな。すぐに突っ切って出てってやるよ」

 

八卦炉に込める魔力の量を上げて加速する。

氷の妖精が弾幕を撃ちながら必死に追い縋っているが知った事か。

 

「異変、異変っと」

 

軽く避けながら進むと少し先に紅い霧で見えにくいが割と大き目な館が見えた。

 

「おっ、あそこから霧が出てるな。あんな館があった事も知らなかった、しかし今までどうやってあの館を隠してたのか」

 

ワクワクとドキドキで胸が一杯になりそうな時に後ろから声が聞こえた。

 

「待てー!逃げるな人間!」

 

その言葉に私は八卦炉に魔力を込めるのを止めてその場に立ち止まり振り返った。

 

「誰が逃げるだぁ?私はなぁ!実家を出てから一度も逃げた事がないんだ!それをお前みたいな妖精からわざわざ逃げるか!」

 

「うるさい!私との勝負が怖くて逃げたくせに言い訳するな!」

 

コイツ・・・・

絶対泣かす!!

「良いぜ、お前の勝負受けてやるよ!その代わり私が勝ったらお前から逃げたなんて2度と言わせないからな!」

 

妖精は胸を張り『あんたじゃ最強のあたいには勝てない』と言いながらスペルカードを高らかに掲げた。

 

「妖精ごときに本気なんてカッコ悪いけど、言われっぱなしは嫌だからな、速攻で潰してやるよ」

 

私は親指を立ててからその手を逆さまにした。それが勝負の合図になりお互いに弾幕を展開し始めた。

 

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 

「良い月ねぇ」

 

私は縁側でお茶を飲みながら月を眺めていた。

 

「この謎の手紙の送り主は私に何をさせたいのか、って異変解決なんだろうけど・・・別にまだ人里に被害が出てる訳でも無いし、面倒くさいからもう少し放置しとくことにしよう」

 

異変を知ったのは5日前、丁度魔理沙があちこち飛び回り始めた時期だ。その時に縁側に手紙が置いてあってその内容が今回の異変解決の依頼だった。

 

どうやら依頼者は顔を見せたくないようで手紙を送り付けるばかりだ。

 

『今日こそ行くわよね?』

 

『貴女の力が必要なの』

 

『館の吸血鬼は貴女を狙ってるのよ?』

 

などなど色々私を駆出そうと手紙を送って来たが最初からこんな物渡されて動く位ならとっくの昔に動いてる。

 

そして今日もまた手紙が来てる。面倒くさいから読まずに捨てようとも思ったけど頻繁に送り付けて来るんだからどこかで見てる可能性もある。下手に捨てて相手を怒らせストーカーとかされたくはない。

 

「仕方ない。読むだけならまぁいいか」

 

 

『貴女の大切な人が汚されても良いのかしら?』

 

 

その文字を理解した時に、嫌な予感が過ぎり早く行かなければ取り返しのつかない事になるような気がした。

 

 

「面倒くさい、けど行かないと。私の感がそう言ってる」

 

大切な人か、魔理沙が危ないのか?

 

私は身支度を適当に済ませ空を飛び手紙に書いてあった場所に向かう。

 

 

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「喉が渇いたわ。縁、紅茶を持って来てくれるかしら?」

 

「あっ、私もー!」

 

私の言葉に続けてフランが手を上げながら縁に頼む。

 

縁は『かしこまりました』と言って出て行こうとしている。

そこに私はすかさず『貴女も疲れたでしょう?貴女の分も持って来るといいわ。3人で客人が来るまでくつろぎましょう?』と言っておく。

 

縁は微笑みながら頷き部屋を出て行った。

 

それを見届けると隣から少し殺気めいた視線を感じてそちらに振り向く。

 

 

「パチェ・・・縁にあまり近づき過ぎないでね?あれは復讐の道具であり私のモノなの。あのオモチャは私以外を愛することは許さないし許されない。パチェが私から奪おうなんてしたら私はパチェを殺すよ?」

 

「・・・・分かったわ」

 

この娘もだいぶ重症ね。レミィの愛し方の方がまだ正常に思えるほどこの娘はイかれてる。早く縁を元に戻して縁の能力と私の魔法、そして一時的に魂を封印したレミィの3人でこの娘を地下に戻さないと。

 

 

私が考えを巡らせてる間の少しの沈黙の後に扉がノックされ、ティーセットを持った縁が入って来た。

 

「フラン様、パチュリー様、紅茶をどうぞ」

 

そうして私達に縁が紅茶を渡して来た。

私は『ありがとう』と一言言ってから飲む。

 

「ん?これ味がおかしいけど・・・まさか!?」

 

「残念だけどパチェにはあの薬効かないだろうから、眠ってもらうことにしたの。あとで地下の私の部屋、ううん、これからは貴女のお部屋になる場所に閉じ込めてあげる。今までのお礼にね」

 

くっ、油断してた。まさか解毒剤を盛ろうとして毒を盛られるなんて、ミイラ取りがミイラとはまさにこの事ね。

 

はあ、もう思考も出来ないほど気怠くなって来た。仕方ない、殺されはしないみたいだし毒が抜けるまで眠るしかないわね。

 

私は思考と意識を同時に手放し倒れた。

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

これでパチェの処理は完了っと♪

あとはここに来る博麗の巫女って奴を殺して、キツネの妖怪も殺して、この土地を私のモノにして遊び尽くす。

 

縁はその時殺すかどうか決めればいいや。

私は縁の注いでくれた紅茶を飲み、優雅なひとときを楽しむ。

 

「こういうのお姉様がいつもやってそうだよね。何が楽しいのかよく分からないわ」

 

気取ってるだけで楽しさの欠片も無い。

ふと縁の方を見る。すると彼女は私に微笑みを向けていた。

 

お母様ってこんな感じなのかな?

産まれて直ぐに両親を殺したから分かんないや。

 

「どうかしましたか?」

 

縁が見つめられてることに疑問を持ったようで私に問いかけて来る。

 

「別に・・・・・縁はずっと私の側に居てくれる?」

 

言ってから後悔した。私はなんで自分のオモチャにこんな下らないことを聞いてるんだ。欲しいものは支配すればいいだけなのに。

 

縁はその場で固まり動こうとしない。

 

所詮オモチャか・・・私は何に期待してたんだか。

 

ガバッという音と共に私はいつの間にか抱きしめられていた。

 

「な、なに?」

 

縁が私を抱きしめ離そうとしない。緊張感と期待感が入り混じる不思議な感覚に襲われる。

 

「お姉ちゃんが守るから、絶対守ってあげるから」

 

こいつ何言ってんの?ホント意味わかんない!

 

「どうせ薬の効果が切れたら手の平返すくせに!適当なこと言うな!!」

 

力が入らない。能力?いや、これは私自身が力を入れようとしてないんだ。なんで?

 

考えたくない。これは偽り、薬のせい。

 

「大丈夫、何も怖くないよ。お姉ちゃんに全て任せて」

 

「あ、う、あ、ホント?」

 

言葉に詰まる。この女の言葉に心が揺らぐ。私は何をしているんだ!早くコイツを離せ!受け入れてはダメだ!きっと私が弱くなる。コイツはただ正気に戻りかけて私から解毒剤を貰おうとしてるだけなんだ。

 

「うん」

 

微笑みながら頷き私の頭を優しく撫でる。信じてみる?でもまた地下に閉じ込められるかも・・・

いや、私よりコイツの方が弱い。なら正気に戻してもコイツが裏切れば直ぐに殺せる。そう、今後コイツを使い続ける為に試さなければいけない。だから解毒剤を与えて正気に戻すのはコイツを試す為。

 

「口を開けて」

 

私がそう言うと縁は口を開けた。私はその口に私が作った解毒剤を飲ませた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

パチュリーを地下に閉じ込めてから私はフラン様の側で紅茶をお注ぎしている。

 

物憂げに窓の外を見るのはレミリアに似ている。やっぱり姉妹なんだなぁ。

私はフラン様を微笑ましく思いながら見つめる。

すると向こうも気付いたのか私を見つめ返してくる。

なんだか照れるなぁ。ここは一言言って見つめるのを止めてもらおう。

 

「どうかしましたか?」

 

フラン様は少し不安げな顔をして私に言葉を投げかけて来た。

 

「別に・・・・・縁はずっと私の側に居てくれる?」

『お姉ちゃんはずっと側に居てくれる?』

 

ん?あれれ?なんかデジャビュって言うかなんというか、そんなものを感じたぞ?

 

何か大事な約束をしたようなしなかったような?

でも今は関係無いか。

 

ふとフラン様を見ると少し落ち込んでる様な、絶望してる様な顔をしていた。

 

『お姉ちゃん!お姉ちゃんお願い・・・置いてかないで』

 

なんだろう?さっきから頭の中にテレビの砂嵐みたいにモヤがかかってるけど変なイメージが浮かぶな。

 

でもこのイメージのお陰でフラン様に何をしてあげたら良いか分かった。

 

私はフラン様を優しく抱きしめる。

 

「な、なに?」

 

驚きながらもフラン様の体温が上がって行くのを感じる。私は優しくフラン様を本当の妹の様に思いながらフラン様に言葉をかける

 

「お姉ちゃんが守るから、絶対守ってあげるから」

 

それを聞いたフラン様は少し身体の力が抜けそれでもその温もりを否定しようと言葉を吐き出す。

 

「どうせ薬の効果が切れたら手の平返すくせに!適当なこと言うな!!」

 

きっとこの娘は優しい娘なんだ。誰も傷つけたく無いから自分を目一杯傷つけて、誰も近づけない様にしてる。でも1人じゃ寂しいから誰かに側に居てほしいんだ。

 

「大丈夫、何も怖くないよ。お姉ちゃんに全て任せて」

 

「あ、う、あ、ホント?」

 

私は返事と共に安心させてあげるように頭を撫でた。

 

「口を開けて」

 

そう言われて口を開け薬を飲まされた。

まだ完全ではないけどこの娘の闇がだいぶ無くなった気がする。

 

レミリアが居ない今、私がこの娘のお姉ちゃんをしてあげなきゃ、妹を不幸にするのはもう嫌だ。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 

「おっ、藍さん博麗の巫女が動き出しましたよ!」

 

スキマで霊夢の様子を見ていた美鈴が慌ただしく私に言ってくる。

 

「ああ、分かってる。全く、遅いにも程があるが、これでこちらも動けるな」

 

「はい!」

 

美鈴は元気よく返事をして来たが隣の女性から叩かれた。

 

「美鈴は小悪魔と一緒で怪我が酷いんだからお留守番よ。代わりに私が行くわ。良いでしょ?狐妖怪さん」

 

「構わんよ」

 

私にあまり親しげではないこの十六夜咲夜の方が今は使える。正直小悪魔は戦闘向きではないし、美鈴は戦えるが相手が悪く、下手すれば死ぬかもしれないしな。

 

それにパチュリーからの連絡が途絶えたのが気になる。恐らく捕まったか、最悪の場合殺されたかだな。

その場合レミリアは使えないだろう。ここは万が一の時を考慮してパチュリーと考えたプランBに変更するしかないだろうな。

 

「もう直ぐ霊夢も紅魔館に着く頃だ。私達も向かおうか」

 

「そうね。早くお嬢様を元に戻して差し上げなければ」

 

そう意気込みながら十六夜咲夜は私が開けたスキマへ入って行った。

 

「戻せればいいがな・・・」

 

私はスキマに入る前に不安がそのまま呟きとして出てしまった。




過去がポロポロしゅっけつ大サービスで出まくってるけどまぁいいか。
一回自分の小説読み直さないとこれは矛盾しないか心配です。
そしてそんなことを考えてたら別の小説のアイデアが浮かんでしまった今日この頃。

多分近いうちにさとりをメインにした小説を投稿するかもしれませんw
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