東方縁伝   作:OFF豚骨

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久々に物語を考えて文字にすると中々難しいですね。
駄文、誤字、色々拙いところがありますが今後ともよろしくお願いします。


新たな主と集う自機

紅魔館の門前、私と十六夜咲夜はスキマから出て紅魔館を見つめていた。

 

「私が送れるのはここまでだ。後はお前の好きにしろ」

 

「礼は言っておくわ」

 

そう言うと彼女は紅魔館へ歩き出して行った。

さて、私も紫様を説得しに行かなければな・・・

そう思い、スキマを開け紫様に会いに行こうとすると霧の湖の方で妖精と魔法使いらしき人物が戦っているのが見えた。

 

「あれは・・・確か霊夢の友人の霧雨魔理沙だったか。あれも異変解決に乗り出しているとは」

 

この異変はスペルカードルールを無視される可能性が高い、彼女の様な未熟な魔法使いでは死ぬかもしれない。

 

私には彼女が無事に生きて帰って来ることを祈るくらいしか出来無い。縁も直接救ってやれない。自分が式の身である事がこんなにも不便に感じるとは思わなかった。

 

「せめて縁だけでも救えるように紫様に動いてもらわねば」

 

私は足早にスキマへと入り紫様の元へ向かった。

 

 

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私は今、氷の妖精の前で棒立ちしてる。

 

「くそー!何で当たらないんだー!」

 

「当たるかそんなもの」

 

妖精は必死に弾幕を形成するも私に擦りもしない。動いてもいないのに。

 

目の前が安全地帯になってるから当たるわけがない。

 

「はぁ・・・なんか馬鹿らしくなってきた。そろそろ終わらせるか」

 

私は八卦炉を構え目の前の妖精に向ける。

「最後に私の名前を教えといてやるよ。妖精だからすぐ忘れるだろうけど」

 

私はゆっくり息を吸って自分の名前を高らかに言う。

 

「私の名前は霧雨魔理沙、異変解決のプロフェッショナルだ!」

 

妖精が急な大声にビクッとなって反応に遅れたが向こうも名乗って来た。

 

「あたいの名前はチルノ!さいき」

 

言い終わる前に私のレーザーが妖精チルノを貫き墜落させる。

 

「悪いな。急いでるんだ。お前の名前はまた今度聞いてやるよチルノ!」

 

下で目を回しているチルノにそう言って私は紅い館にまた向かうことにした。

 

 

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「良い月ね」

 

紅い霧が無ければの話だけど・・・

さて、悠長に月を見ながら感でここまで来たけどどうにも進めば進むほど暗くなってる気がする。

 

こういう時は大体いるのよねぇ・・・

 

「姿を見せたらどう?」

 

私がそう言うと闇の中から金髪の幼さが残る少女が出てきた。

 

「よく分かったね」

 

「まぁこんだけ暗くなれば普通妖怪の仕業だと思わない?」

 

「そーなのかー」

 

妖怪は(おど)けた様な顔をして両腕を横に広げながら言うとまた闇の中に隠れた。

 

「久しぶりに遊びたいから巫女さんと遊ぼうかな」

 

どこからかさっきの妖怪の声が聞こえると弾幕が飛んできた。

 

「おっと、いきなりなんて随分と危ないわね!」

 

「決闘は突然始まるものなの」

 

全く・・・、暗くて何も見えないし、弾幕は色んなとこから飛んで来るしで面倒くさい。

 

こういう時は・・・・

 

「感で行く!」

 

私は何となく妖怪がいるだろうと思った方にお札と針の弾幕を大量に出す。

 

そうすると闇の中から『ぎゃーーー!!』と悲鳴が聞こえ、闇が晴れていった。

 

「悪いけど急いでるのよ。雑魚の相手なんてやってらんないの」

 

地面に倒れた妖怪を放置して先に進む。

 

「ん?あれは魔理沙かしら?」

 

なんか戦っているみたいね。相手はかなり強い・・・ここは魔理沙に加勢してあのメイドを倒して進むのが良いでしょうね。

 

私は速度を上げて、魔理沙のいる館の門前へと向かった。

 

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「ふぅ、これであとは縁に任せれば何とかなるかしらね」

 

本当に世話のかかる娘なんだから縁は・・・

 

「紫様!そろそろ動かないとあの吸血鬼の妹はスペルカードルールを無視して殺しを始めるかもしれません」

 

予想はしてたけど一仕事終えたら藍が来たか、面倒くさいわねぇ。

 

「私は疲れたから少し寝るわ。異変が終わったら起こして頂戴な」

 

「何を悠長な事を言ってるんですか!早くしなければあの吸血鬼に縁どころか幻想郷だって奪われるかもしれないんですよ!!」

 

藍は横になった私を揺すりながら大声で言ってくる。

 

はあ・・うるさい。

 

「人の心の境界を弄ったから疲れたのよ。特にずっと心を閉ざした者の心を弄るのなんてもう2度と経験したくないわ」

 

藍は少し考えてから『分かりました』と言ってスキマを開け紅魔館の様子を見始めた。

 

これで借りは返せたかしら?

 

レミリアは満足でしょう。わざわざ危ない賭けまでして貴女の妹の狂気を取り除いてあげたのだから、でもまだ完全に取り除けたわけじゃないけどあとは縁がどうにかしてくれるはず。

 

まあ大方レミリアとパチュリーを解放して霊夢と戦わせて負ける。ここまでが私の思い描いたシナリオ。吸血鬼姉妹vs博麗の巫女。霊夢の能力と才能があれば勝てるし、あの強大な力を持つ吸血鬼を2人同時に相手にして勝てれば博麗の巫女としての(はく)がつく。

 

レミリアに借りが返せて博麗の巫女の存在が広まる。正に一石二鳥ね。

気掛かりなのは縁と霊夢が会う事により記憶が戻るかが心配だけれど、そこは天に全てを任せるしかないわね。

 

「紫様、恐らく紫様の考えていない事態が発生しています」

 

藍は寝ようとしている私に苦笑いを向けてスキマを見る様に促して来た。

 

「そうそうないわよそんなこと」

 

私がスキマを覗きこむとそこには縁に(ひざまず)くレミリア、パチュリー、フランドールの姿があった。

 

「は?」

 

何これ?いつもレミリアが座っている玉座に縁が脚を組んで座っているのだけれど・・・

レミリアは少し不服そうな顔をしてるけど他2人は全く嫌そうじゃないし寧ろフランドールは喜んでいる?

 

「流石の紫様も予想外ですよね?私も紫様の考えを多少把握しましたけどこれはマズイ方向に向かってるのでは?」

 

「紅魔館の者でマヨヒガにいる者達を行かせて止めさせなさい!今すぐに!」

 

私はそう叫んで藍に指示を出したが『二人共怪我が酷くてまともに戦える状況ではないかと』と言って来た。

 

「戦わなくていい。縁を止めれればいいの!説得でも何でもいいから叩き起こしなさい!」

 

私は藍に(まく)し立てマヨヒガに向かわせた。

 

これは非常にマズイ。霊夢が縁に勝てば八雲の名に傷が付き天狗などの大妖怪を抑える牽制力が無くなり管理者から引き摺り降ろされかねない。逆に縁が勝てば博麗の巫女は半妖にすら勝てないお飾りとして見られ、博麗の巫女の存在意義が薄くなる。

 

異変を解決するには首謀者を倒さなくてはいけないから今の状況では縁を倒さなければ異変解決にならない。

これはどちらに転んでもマイナスにしかならないわね。

 

「あーもう!本当に馬鹿なんだから!!」

 

私は思い描いたシナリオを自分の式に壊された怒りを扇子を噛むことで抑える。

 

「これはお仕置き程度じゃ済まされないわよ。縁・・・」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

「早くお嬢様を元に戻してあげなければ」

 

そう呟き、私は紅魔館の門を開け中に入ろうとした。

 

「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

後ろから声が聞こえ振り向くと黒白の魔法使いが物凄い速度でこちらに突っ込んできた。

 

「と、止まれない!避けてくれ!!」

 

私はため息を吐き、時を止めて少し横にずれる。

時を動かした瞬間真横に魔法使いがドシャァァァァァァァァァァァ!!と豪快な音を立てて着陸?した。

 

「いててて、悪いな。私が探してるメイド服の奴と同じ服着てたからつい呼び止めちまった」

 

メイド服?もしかして縁のことかしら?

まあ今はそれよりもお嬢様の事が先ね。

 

「多分ウチのメイドの事でしょうけど、私は今急いでるの。それでは御機嫌よう」

 

私は軽く挨拶をしてそのまま紅魔館の中に行こうとする。

 

「待てよ。もしかしてお前ここのメイドなのか?」

 

歩くのを止めずに『そうよ』とだけ返事を返した。

 

全く、忙しいのにこの魔法使い邪魔だわ。いっそのこと少し脅して追い払おうかしら。

 

「ならお前も異変を起こした側の奴だな!よっし、この魔理沙さんが成敗してやるぜ!」

 

私は手を額に当て『はぁ』とため息を吐いた。

 

「残念だけど私は貴女の様な天真爛漫なおこちゃまとは遊んでられないの。悪いけど遊び相手なら他所で探してくださる?」

 

そう言うと黒白の魔法使いはわたしの前に立ちはだかりこちらに魔法具らしきものを向けてきた。

 

「生憎私は名誉と幻想郷の平和の為に戦う正義の魔法使いなんだ。だから悪を倒すのは仕事であって遊びじゃないんだぜ?」

 

言い終わるなり弾幕を撃ってきた。

 

「本当に急いでるのだけれど仕方ないわね。逃げるのは瀟洒じゃないもの」

 

私は仕方なくナイフ型の弾幕を形成する。

 

「私の名前は霧雨魔理沙!お前を今から倒す英雄の名前だ。覚えとけよな」

 

「あらご丁寧にどうも。私は十六夜咲夜、この紅魔館に仕える完全で瀟洒な従者よ」

 

「知ってるか?自分で完全とかいう奴に完全な奴なんていないんだぜ!」

 

私は少し含み笑いをしていつもお嬢様がしてる様に私も敵を(さげす)む。

 

「貴女では決して勝てない。私の力を見せてあげますわ」

 

奇術『ミスディレクション』

 

 

私は弾幕を形成して時を止める。そして移動して時を動かす。

 

「な、なんだなんだ!?どうなってるんだ。まるで瞬間移動みたいだ。まさかそれがお前の能力なのか?」

 

「さあどうでしょう?」

 

私の能力は使い方次第で他者に別の能力と勘違いさせる事も出来る。黒白の魔法使いが言う様に瞬間移動の能力に見えたり、加速する能力にも見えたりする。

決して自分の能力を晒さずに勝つ事も出来るからこそ私は完全で瀟洒を名乗れる。

 

「くっそ!ちょこまか瞬間移動しやがって、ならこれならどうだ!!」

 

恋符『マスタースパーク』

 

 

黒白の魔法使いが魔法具を構えてスペルカード宣言をするとそこから極太のレーザーが発射され私の弾幕は全て打ち消された。

 

「弾幕は消せても私には当たらないわよ?」

 

「私の秘密兵器でもダメか・・・クソ!」

 

黒白の魔法使いは焦りが混じり弾幕の形成が雑になり始めた。そろそろ終わりかしらね。

 

「これで終わらせてあげる」

 

幻世『ザ・ワールド』

 

弾幕を形成し、時を止めて弾幕の方向を変える。

今の彼女にこの弾幕は抜けれないはず、終わりよ。

 

夢符『封魔陣』

 

どこからかスペルカード宣言が聞こえたと思ったら私の弾幕を全て打ち消されていた。

 

「れ、霊夢!?」

 

「あら?また新しいお客様?今度は紅白の巫女さんなのね」

 

どうやら博麗の巫女がもう来た様ね。黒白の魔法使いのせいで予定が狂ってしまったわね。

 

「魔理沙、あんたじゃそいつには勝てない。下がりなさい」

 

「何言ってるんだ!これからだぜ!これから私の大逆転劇が」

 

「このメイドの能力もろくに分からない奴が勝てるとは思えないけど?」

 

「能力なら分かってるぜ。瞬間移動の能力だ」

 

「ハズレ、このメイドの能力は時を止める力。もしくは操る力よ。弾幕の不自然な動きを見ればすぐに分かるわ」

 

私の弾幕を一度見ただけで能力を把握されるなんて・・・博麗の巫女は侮れないわね。まあしかしこうなった以上無駄に争うのは得策じゃないわね。事情を説明して協力体制に切り替えるしかなさそうね。

 

「盛り上がってるとこ悪いけど私は降参しますわ。こちらも事情があってこの紅魔館の主の妹を倒さなければいけないの、協力してもらえないかしら?」

 

「なっ!?ふざけんな!!どうして霊夢が来たら降参するんだよ!!続行に決まってるだろ!」

 

「二対一になるかもしれないのに戦う訳ないでしょう?それに私の能力までバレてしまったのでは些か分が悪いかと」

 

「まあ別に首謀者じゃないみたいだし邪魔しないのなら別に何でもいいわ」

 

「クソ、私は納得してないからな!」

 

「そう」

「あっそ」

 

「・・・・くそ」

 

黒白の魔法使いはこちらを睨んで来たりしたが博麗の巫女は何とも思ってない様で私は館の居る者の数や紅魔館の道案内を頼まれた。

 

私達は役割と互いの自己紹介をし、館の中に続く扉を開け様とした瞬間、真上から声が聞こえてきた。

 

「良く来たな客人達よ」

 

「あれは?」

 

「誰よ?」

 

「お嬢様!?」

 

何故お嬢様がここに!?まさかもう解決したの?

それにしては早過ぎる。ありえない。では何故?

 

「私の名はレミリア・スカーレット。我が主、八雲縁の命によりお前達3人を倒しに来たんだよ」

 




紅霧異変終了まで徐々に近づいて来ました。
春雪異変は割と頭の中で物語は固まってます。妖夢のポジションが地味に物語を作りやすくしてくれて助かってます。

紫は頭の中で色々考えてるから文字数増えて嬉しいんじゃ〜
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