東方縁伝   作:OFF豚骨

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少し時間が遡りフランと縁がイチャコラしてた所から始まります


古代よりの決闘方法

勢いとノリで主の妹を抱きしめて守る宣言してしまった。どうしよう・・・

妹様ことフランちゃんは私にしがみ付いて離れないし、紅魔郷とかどうでも良くなるなー、ってそんなわけないから!とか1人ノリツッコミを脳内でしてみるが落ち着かないか。

 

とりあえず現状をおさらいしてみよう。

先ず私はいつもの様に紅魔館でのほほんとメイドしてたらフランちゃんの薬でメロメロにされて小悪魔をボコして咲夜さんと死闘を繰り広げてる途中にレミリアの頭ぽーんで咲夜さんが泣き崩れて・・・・

 

と、取り返しのつかない事をしてしまったのかもしれない。

これは本当に紅魔郷とかどうでもよくなってしまった・・・レミリアが死んだのは殆ど私の責任だ。フランちゃんも姉が消えて本当は傷付いているから私にしがみ付いているのでは!?

 

ふとフランちゃんを見ると何か上目遣いで少しスリスリしてきた。傷・・・付いてるんだよね?

違う!疑うな私、死なせてしまった責任を取らねばならない。

 

とりあえず紅魔郷は始まってるからそれを片付けてから紅魔館のゴタゴタを何とかしよう。これは現実逃避じゃない。立派な問題解決だ。と誰に言い訳してるのか分からんが脳内で呟く。先ず紅魔館の主を急遽フランちゃんに代わってもらって咲夜さんがお留守だから私が5ボスで4ボスはパチュリーに頼んでみて、さ、3ボスがいねぇ・・

 

「今晩も月が綺麗ですねー」

 

「ん?そうだね」

 

私は現実逃避の為全力で月を眺めた。

そうこうしてるとフランちゃんが私に難しい顔で話しかけてきた。

 

「多分お姉様死んでないんだよね。探して殺しとく?」

 

「えっ?」

 

な、なんだってー!?じゃあ今まで問題が全て解決するじゃないですか!

私はすかさず『なぜそう思うのですか?』と聞いてみた。

 

「だってパチェがお姉様を殺したって言ってお姉様の頭を持って私に寝返ったのよ?幾らパチェが凄腕の魔法使いでも本気でやればお姉様が勝つわ。例えそれが不意打ちでもね」

 

なるほど、パチュリーは喘息持ちだから長期戦は無理だろうし、一撃で倒したにしては館が全然損壊してない。そう考えるとレミリアが生きている可能性はかなり高い。

 

これは早速パチュリーを問い詰めなければ!

 

「フラン様、早速パチュリー様に話を聞きに行きましょう」

 

私がそう言うとフランちゃんは凄く不機嫌そうな顔になる。

 

「さっきから思ってたんだけど様付けで呼ばなくていいから、あと敬語も禁止。縁は私のお姉ちゃんになったんだからね?」

 

そう言えばそんな感じの事を言ってた様な気が・・・

ま、まぁフランちゃんが望むならそれくらいはOKかな?あとでレミリアになんて言われるか分かんないけど。

 

「分かった。でもフランって言うのは流石に抵抗あるからフランちゃんで許して」

 

フランちゃんは満面の笑みを浮かべて『いいよ』と言ってくれた。

 

「さあパチェに会いに行こう。お・ね・え・ちゃん♪」

 

かくしてご機嫌のフランちゃんと地下に閉じ込めたパチュリーの元に向かう事になった。

 

地下のフランちゃんの部屋に行くと割と大人しく本を読み漁っているパチュリーがいた。

 

「あら、何か用かしら?」

 

閉じ込められたのにこの人いつもと何一つ変わってないんですけど・・・

それはともかくとして、パチュリーにここに来た理由や今までの成り行きを伝えた。

 

「はぁ、私や藍が策を(ろう)した意味がまるでなくなったじゃない。まあいいわ。貴女達の予想通りレミィは生きてる。私が魂を封印しただけだから解呪すれば直ぐに呼び出せるわよ」

 

私が本当ですかと驚いている隣でフランちゃんがやっぱりとパチュリーをジト目で見てた。

しかしこれで元の紅魔郷に戻せると言いたいけどボスキャラが2人不在だし元通りにはならないよね?

今ここにいる私のせいで今回原作とは違う感じになってしまった。もういっそのこと私のやりたいようにやっちゃおうかな?

実はラスボスっていうのやってみたかったし。

 

「パチュリー様、フランちゃん、聞いて欲しいお願いがあります」

 

「なに?」

「なにかしら?」

 

「今回の黒幕は私って事にしてもらえませんか?」

 

それを聞いたパチュリーは本を閉じて何故?と問いかけて来た。

 

ラスボスしたいからに決まってるだろ言わせるな恥ずかしい!なんて口が裂けても言えないので適当に理由をつける。

 

「私が操られてかなり迷惑掛けましたしせめて紫様から紅魔館のみんながお咎めを受けない様に配慮してもらえる策を考えたらそういう結論に至りました」

 

我ながら百点満点に近い嘘だと思う。自分の才能が恐ろしいよ。でも紫様には嘘ついても全部見切られるんだよねぇ。実は覚妖怪何じゃないかと良く思うほどに嘘ついたら扇子でペシペシ叩かれる。

 

「・・・・・・まあ貴女のしたい様にすればいいわ。ただ八雲紫からどんな仕打ちを受けても私は知らないわよ?」

 

な、何か重い・・・パチュリーの目がマジでやるのか?止めないけどあと知らんよ?って言ってる。これは止めた方がいいのでは・・・・

 

「それなら私はお姉ちゃんに無理矢理霧を出させられた哀れな吸血鬼の役ね♪」

 

フランちゃんそんなに楽しい役じゃないのにお目々キラキラさせ過ぎ。そんな純粋な子供の目されたら引くに引けないじゃないか。仕方ない、レミリアの封印を解いてもらってレミリアにも伝えて理解してもらおう。

 

「パチュリー様、とりあえずお嬢様の封印を解いて貰えますか?お嬢様にも協力してもらわないといけないので」

 

パチュリーは少しため息を吐き『分かったわ』と一言言ってから呪文を唱え始める。

 

「術式を使う魔法じゃないんですね」

 

「封印の魔法というのは人の想いだったり、力で無理矢理押し込めたりするものだから言霊を使う方が効率が良いのよ。術式の封印は封印された者が解読したら中から解呪出来るから基本的に使わないのがベタね」

 

へぇー、とか呟いて感心していると呪文を唱え終わり、無数の鎖が現れ千切れていき中からレミリアが出てきた。

 

「ふぅ、意識がなかったとはいえ無駄に時間を過ごしてしまったな。パチェ、異変はどうなってる?」

 

と起きるなり異変の話をし出すレミリア。とりあえず現状と何が起こってるのか話してそれから今からやる異変の首謀者は私作戦を伝えよう。

 

「お嬢様、かくかくしかじかでして」

 

「な、何だと!?私が縁の部下になれだと?」

 

「フリだけですから!別に本当の部下になってもらうわけでは無いですから!!」

 

レミリアは苦い顔で『しかしなぁ』と言って唸り始める。すると横からフランちゃんが『お姉ちゃんの方がずっとカリスマあるしお姉様居なくても大丈夫だよ』とか言い出したせいでレミリアがブチ切れてフランちゃんと言い争いに。

 

最終的にパチュリーが恨みっこなしのジャンケンで首謀者と戦う順番を決めようと言って事が落ち着いた。

ジャンケンなんかで決める事じゃない気がしたけど話が纏まりつつあるのに拗らせる必要はないよね?

 

「運命はいつも私の手の中に」

 

「私がお姉様達を使うってのも面白いかも」

 

「どうでもいいわ」

 

「やっと落ち着きましたね」

 

各々の気持ちを呟きジャンケンを始める。ちなみにパチュリーは元から興味が無い為不参加。

 

「・・・ジャン」

 

「ケン♪」

 

「ポォォォォォン!!!」

 

レミリアはグー、フランちゃんと私はパーだった。

 

「な、なに!?」

 

「これでお姉様が一番最初に戦う捨て駒ね」

 

「す、捨て駒・・・、紅魔の王たる私が捨て駒?今のは無しだ!!やり直し!パチュリーそうだろ?」

 

レミリアの必死の言葉はパチュリーに届かずパチュリーは胸元でバッテンを出して首を横に振るだけだった。

 

そして二回目のジャンケンで私は勝ち首謀者の地位を手に入れた。

 

「よし!やった。首謀者になれた」

 

「おめでとうお姉ちゃん♪」

 

「・・・・本当なら私がなるはずだったのに」

 

「諦めなさいレミィ。恨みっこなしを承諾したのだから潔い態度でいなさい紅魔の王ならね」

 

パチュリーの言葉に渋々口を閉じるレミリアが私を羨ましそうに見てたのは忘れられない記憶になりそうだ。

 

そして作戦会議もそこそこに、大広間でいつもレミリアが座っている椅子にフランちゃんに無理矢理座らせられ、異変解決まで様付けを禁止された。あともっと偉そうに振る舞えって言われた。

 

とりあえずレミリアの視線が痛いけど一番最初に戦ってもらわないといけないしそろそろ配置についてもらおう。フリーザ様っぽく言ってみるかな

 

「レミリアさん、そろそろ客人の相手をしてあげに行きなさい」

 

その言葉を聞いたレミリアは『分かった』と言って出て行った。他二人は『予想以上のカリスマね』と拍手を送ってくれた。

ふっ、伊達に悪役好きの道は進んでない。フリーザ様のカリスマをお借りしつつ優雅に紅茶を飲みながら紅い月を眺めた。

 

「こんなに月も紅いから、楽しい夜になりそうね」

 

私はそう呟いてレミリアの健闘を祈った。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

「ふふふ、どうした咲夜?」

 

「そんな、お嬢様が何故?それに縁が主?意味が分からないわ」

 

咲夜は随分混乱しているようだな。当然だろう自分の主が自分の部下の下についたなどというあり得ない構図になっているのだから。

 

私も不本意だがジャンケンに負けた以上しょうがない。それにフランのあの目・・・縁にこれ位の楽しみを与えてやるには十分な仕事をしてくれた。ならこれは私からのボーナスとでもしておこう。

 

そして今だけは紅魔の王ではなく八雲縁の忠実な下僕を演じよう。

 

「さあ3人共私にとっては客人という名の敵だ。掛かってくるといい、当然3人でな」

 

「随分調子に乗ってるヤツね」

 

「あのメイドはともかく私達が組んだら負けるわけ無いぜ!」

 

 

魔法使いか、しかも人間のとは珍しい。パチェに会ったら話が合うかな?それと博麗の巫女、聞いた通り縁に似ている。縁が見たら驚くだろうな。しかし八雲紫は関係無いと言っていたがこれはやはり何かあるな。まあ今回は縁にフランを救われたし詮索は止めておいてやろう。

 

「吸血鬼は夜の王だからな。貴様ら人間如きでは話にならないんだよ。たとえ力を持つ者でもね。だからハンデとして3人で戦う事を許可しているのさ」

 

私が上から見下ろす形で3人に手を突き出し掛かって来いとジェスチャーする。

 

「ここまで馬鹿にされたら」

 

「やるしかねぇよな?」

 

二人は意気込んでるが咲夜は私に刃を向け様としない。

やれやれ、忠誠心が高過ぎるのも問題だな。

 

「咲夜、お前は私の満月足り得るか?」

 

「私はお嬢様の満月?」

 

「お前がもしも満月だと思うなら私に力を見せてみろ」

 

「私がお嬢様に力を?」

 

「そうだ。私がお前を従者にしたのは何故か?お前の二つ名は何か?思い出せ」

 

これだけ言えば戦う気になるだろう。

咲夜は深呼吸を数回繰り返し、真っ直ぐ私を見つめナイフの切っ先を向けてくる。

 

「二人共、私も戦いますわ。そう、私は十六夜咲夜。完全で瀟洒な従者!」




あと何話で終わるのだろうか?
多分流れ的に4、5話くらいかな。皆さん楽しんでますでしょうか?
美鈴と小悪魔をどこで出すか迷い苦しむこの頃。
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