東方縁伝   作:OFF豚骨

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少し急ぎ足で話を進めてます。


4面ボスパチュリー5面ボスフラン

「くそ、さっきの奴より弱いはずなのに!」

 

攻撃が当たらないぜ。

まるで動きが読まれてるみたいだ。

 

「私はレミィと違って油断もしなければ様子見もしない。力や能力の差だけで力量を測るのは愚かなことよ」

 

ぐっ、確かに私達はこの魔法使いがさっきの奴より弱いと思って舐めてた。まさかここまで苦戦するなんて・・・!

 

「動きが完全に読まれてる分さっきの奴より強いわね。でも2対1であんたの魔力がどこまで持つかしらね?」

 

「確かにこのままでは私が負けるのは必然ね。だけど最初にも言った通りこんな茶番は早く終わらせたいの、だけど多少なりとも戦っておかないとレミィやフランに文句を言われるから戦ってるだけ、負けるのは計算済みよ」

 

こいつ・・・真面目にやってる私達が馬鹿みたいじゃないか!それに油断はしてなくてもさっきの奴と同じで自分の力が個人では上だと言ってるように聞こえる。とんでもない傲慢野郎だぜ。

 

決めた。こいつは私1人で倒す。同じ魔法使いとして負けられねぇ。私はいずれ幻想郷に名を馳せる魔法使いになるんだ。こんな所でつまづいてられるか!

 

「霊夢、先に行け!こいつは私1人で十分だ!」

 

「魔理沙あんた自分と相手の力量差分かってる?」

 

「うるさい!こんな所でこんな魔法使いに負けてたらな、私に魔法を教えてくれた師匠を超えるなんて夢のまた夢なんだよ

!勝ち目があろうが無かろうが私はやるしかないんだ!」

 

霊夢は少し考えて私に『異変解決までは粘りなさいよ』と言って図書館から出て行った。

 

「追わないんだな」

 

「茶番は早く終わらせたいと言ってるでしょ?何度も言わせないで」

 

私は魔法使いパチュリーと睨みあっていると不意にパチュリーは魔道書を閉じて机に向かおうとした。

 

「ちょ、待てよ!何で戦いをやめるんだよ」

 

「あら、2対1なら貴女達にも勝ち目はあったわ。1対1でも博麗の巫女が残っていたなら私は負けてたかもしれない。でも力も知識も私より遥かに劣る魔法使いにわたしが負けるわけないもの」

 

「ふざけるな!私はお前に負ける気なんてない!それにやってみなきゃ分かんないだろ」

 

パチュリーはふぅ、とため息を吐いてさっきのとは違う魔道書を開いた。

 

「断言するわ。異変解決まで貴女は立っていられない。」

 

「その言葉そっくりそのままお返しするぜ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

「お姉ちゃん私達の出番まだかなぁ?ちょっと退屈になってきちゃった」

 

フランちゃんがそう言うと玉座に座る私の膝の上にちょこんと座ってきた。

 

「多分もう直ぐだと思う。博麗の巫女は幻想郷でかなり上位に食い込む実力者だからね。特に今代の博麗の巫女は」

 

「ふぅーん」

 

私はフランちゃんの頭を撫でながら敵を待つ。フランちゃんには先に説明してあるけど割とボスっぽくフランちゃん達を捨て駒扱いしてるっていう設定でやるつもりだ。

 

しかしこの現状、紫が見たら怒るだろうなぁ。今度のお仕置きがどの程度のものか考えるだけで背筋が凍る。昔のお仕置きを参考にありそうなお仕置きを想像する。

逆さ吊りとかされた事あったし今回は火あぶりとか?いやいやもしかしたら弾幕結界の中に閉じ込められて1日過ごさなきゃいけないとか・・・・考えるだけで恐ろしい。

私は後の事を考えることを止めて目の前にいるフランちゃんの癒しパワーで現実逃避を始める。

 

「お姉ちゃん頭撫で過ぎー♪」

 

そう言いながら満更でもないお顔をしているフランちゃん。()い奴よのぉ。

 

 

「目の前でいちゃつくの止めてもらえる?」

 

ハッ、いつの間にか霊夢が目の前に居た。

 

「ゴホン、良く来たな博麗霊夢。私の名は八雲縁、この館でメイドをしていた者だ。そして今日から紅魔館の主になった」

 

「私の名前をどこで聞いたかは置いといてあげる。別に興味無いしね。けど敵が来たのにいちゃつく余裕があるっていうのは腹が立つわね」

 

あ、あれれ〜おかしいぞぉ。霊夢さんの目が据わってるんだが、霊夢ってあんな怒りやすいキャラだったっけ?懐かしさのあまりに見惚れてたけど完全にブチギ霊夢さんですね。はい。

 

「お姉ちゃんには指一本触れさせない!」

 

「あんたの姉は庭で寝てる奴でしょ?そこの妖怪はどう見ても吸血鬼じゃないし馬鹿じゃないの?」

 

「馬鹿じゃない!私のお姉ちゃんになってくれるって縁は約束したもん」

 

ギロリとこちらを睨んでくる霊夢。な、何この不倫がばれた時みたいな修羅場。私何か悪い事した?霊夢をここまで怒らせる理由が見つからないんだけど、目の前でいちゃつかれたらこんな怒るかな?童貞をこじらせたおっさんでもあるまいし。

 

「まあいいわ。使うつもりなかったけどあんた達ムカつくから本気で相手してあげる」

 

霊夢さんの100%が見れるぞ。わーい。これは死ぬかもしれんね・・・

 

「2人掛かりじゃ可哀想だし私から行くねお姉ちゃん」

 

「あ、う、いや〜、これは戦わない方が吉というか土下座した方がいいかも」

 

「安心しなさい。何しても手遅れだから」

 

な、なんだこの鬼巫女、霊力がどんどん高まっていく。これは負け確だな。

 

フランちゃんが霊夢の前まで行く。

 

「ふふ、弾幕ごっこって初めてだから楽しみなの。お手柔らかにね」

 

「そう、残念だったわね。私と戦う以上楽しむ余裕なんて持てない」

 

お互いが空を飛び弾幕を展開し始めて勝負が始まった。

 

「この、当たれ!当たれー!」

 

フランちゃんの弾幕を簡単に避けて行く霊夢。

流石主人公、避けるの上手過ぎ。

 

私だったら冷や汗流しながら避けてる弾幕を一つも表情を変える事無く華麗に避けて行く。

 

「確かに強さは姉と互角ね。けど圧倒的に戦闘の経験が少なすぎる」

 

霊夢はそう言うとフランちゃんの弾幕の中に飛び込み至近距離でフランちゃんに弾幕を当てる。当然フランちゃんの弾幕は霊夢に擦りもしない。

 

「いたた、当たらない・・・面白くない」

 

弾幕を受けて距離を取ったフランちゃんが俯いて不機嫌そうになる。

 

「言ったでしょ?楽しむ余裕なんて無いって」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

2人の間に少しの沈黙が流れる。

 

「もういいや、お姉ちゃんの前だから良い子にしてようと思ったけどお前何かムカつくし私の能力使う」

 

なっ、何だと今までのが本気じゃなかったっていうのか!?なんてお決まりのセリフを心で呟いてみる。まあ最初から本気じゃないのは分かってたしね。

フランちゃんは人を殺さない程度に能力をコントロールするのはまだ出来ないみたいだから能力の使用を控えてもらってたんだけどこれはマズイかな?

 

「フランちゃん、能力は危ないから使っちゃダメ」

 

「お姉ちゃんごめんね。でもコイツには1度妖怪の恐ろしさを叩き込まないと気が済まないの。あの全てを同じ物として扱っている様な目が気に入らない」

 

目が気に入らないのかぁー。まるで不良みたいな因縁の付け方だな。ま、まあヤバくなったら私の能力で止めればいいかな?とりあえず霊夢に試合続行の意思があるか確認しとこうかな。

 

「あのー、霊夢さんは試合続行されますか?」

 

「あ?」

 

「何でもないですごめんなさい」

 

・・・博麗の巫女怖い。

ラスボスなのに主人公に低姿勢で話しかけるとかカッコ悪すぎる。でも命あっての物種だからね!しょうがないね!とか自分に言い訳してる間に戦闘が再開されていた。

 

「お姉ちゃんにそんかデカい態度取れない様にバラバラに破壊してやる!」

 

「あんたのその凶悪な能力は確かに強いけど運が悪かったわね。私の能力の前では通用しない」

 

フランちゃんが弾幕を飛ばしながら霊夢に狙いを定めて能力を発動する。しかし霊夢の後ろの壁が粉々になるだけで霊夢自体には擦り傷一つ増えていない。

 

「クソ!何で当たらないのよ!あぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ムカつく!!」

 

「私の能力は空を飛ぶ程度の能力、どんなものからでも浮ける力。分かりやすく言うなら私の存在を幻の様なものにすら出来る力ね」

 

そう、そしてその弾幕ごっこ用に編み出されたスペカが夢想天生だ。けど今の霊夢は純粋に細かく力を使って避けてるだけに過ぎないから大量の弾幕とかは避けれない。つまり対フランちゃんの能力にだけ使用してる感じのはず!私の長年の東方の考察と紫や藍から叩き込まれた戦闘技術でなんとなく判断したけど多分あってるはず。

 

「面倒くさい能力持ってるんだね。ならこれはどう?」

 

 

秘弾『そして誰もいなくなるか?』

 

フランちゃんが消えてあちこちから弾幕が霊夢目掛けて撃たれる。

 

「これは面倒くさいわね」

 

そう言いながら軽々と避けていく霊夢。この勝負は霊夢が弾幕に当たるかフランちゃんの魔力が切れるかの勝負になってしまった。

 

「どっちが先に倒れるか」

 

「根比べね」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

火符『アグニシャイン』

 

「くっ、近づけねぇ」

 

しかも私の攻撃が誘導しないと分かると上手く射線をズラして当たらないようにしてくる。格上なのは最初から分かってたから仕方ないけど予想以上に勝ち目が薄い。

 

「ゴホッ・・次行くわよ」

 

水&木符『ウォーターエルフ』

 

弾幕が身体を掠める。けどまだまともに当たってない。ゆっくりじっくり待ってマスタースパークを当てるチャンスを見つけるんだ。それしかない!

 

「はぁはぁ・・・ゴホッ・こ・・これも・・避けるなんて・・なら最後の手段よ」

 

火水木金土符『賢者の石』

 

「これはヤバイ!」

 

逃げ道が無くなった。この弾幕に当たる・・・!

 

そう思った瞬間弾幕が消えて魔法使いが落下する。

 

「は?なんだなんだ、何が起こったんだ!?」

 

とりあえず試合続行出来そうに無いので私は魔法使いの元に降り無事か確認する。

 

「お、おい大丈夫か?」

 

「ゴホッ・・ゴホッ・も、もうダメ、むきゅ〜」

 

顔色がかなり悪いな。とりあえず近くの椅子を何個か並べてベッド代わりにするか。

 

「たく、勝負うんぬんじゃなくなったな」

 

なんで私は敵の看病なんてしてんだか、しかし勝負自体には負けてたな。あのまま弾幕が当たってたら私は間違いなく落ちてた。コイツの言う通り私の実力じゃまだまだ種族魔法使いには及ばないらしい。

 

師匠にたどり着く道はまだまだ長そうだなぁ。今頃どこで何してんだかあの人は・・・

 

私は魔法使いの看病をしながら己の弱さを実感して新たに修業をする決意をした。




フランちゃんがいつまでも可愛い子ぶってると思ったら大間違いだ。レミリアより本能的な部分で吸血鬼らしいフランなので素はあんな感じ、縁に好かれたいから可愛い子ぶってるだけなのです。
縁に媚びるなんてまるで小悪魔が二人になったみたい。
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