東方縁伝   作:OFF豚骨

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レミリアが憂鬱な一時を過ごしてる時の縁サイドのお話。


カリスマに想いを馳せて

ことは藍の言葉より始まった。

 

 

「縁、落ち着いて聞いてくれ。1ヶ月後に幻想郷に吸血鬼という妖怪達が攻めてくる」

 

「それ本当ですか藍!?」

 

「あ、ああ。やけに食いつきがいいな」

 

食いつきがいい?

そりゃ勿論そうなるよ!だって吸血鬼だよ?

吸血鬼=カリスマ、だよ?

あの東方の人気キャラに会えるかも知れないと思うと嬉しくてたまらない。

 

吸血鬼レミリア・スカーレット

東方の敵キャラとしてのラスボス感はヤバいし、何より紅魔郷から人気を維持しているカリスマの権化なのだ。

 

妹もチート能力だし、さらにメイドは瀟洒だし、兎に角スゴイ人物!ってのが私のイメージ。

 

私が感動に胸を抑えていると、藍は咳払いをして話を続けた。

 

「それでだ。お前も当然戦ってもらう訳だが、今のままでは殺される可能性が高い」

 

「修業しましょう!今直ぐ!」

 

レミリアに会いたい!

東方Projectの中で私の好きなキャラの1人であるレミリアに。

 

「今日はやる気だな。いい事だが無理はするな。誰もお前の活躍など期待してはいない」

 

藍は私をたしなめるように言ってきた。

 

分かっている。

本来なら藍と紫が居れば勝てるであろう事は、側で見て来た私が一番良く知っている。

 

ただ私はレミリアとお近づきになりたいだけなのだ。

その為には恐らくめーりんやら咲夜さんやら紫もやしを相手にせねばならない。

 

「例えおまけでもいい・・・、私は吸血鬼の大将の顔を拝みたい!」

 

私は気持ちを抑えきれずに藍へ感情のまま言葉を言い放ってしまった。

 

多分レミリア大将だよね?

ノリで言っちゃったけど、好きなキャラに会いたいと想う気持ちに嘘偽りはないからね。

 

というか、藍の顔が険しくなってるんですけど!?

何かマズイ事言ったかな?

 

「縁・・・」

 

「なんですか?」

 

とりあえず怒られる覚悟は決めた!

しかしレミリアには会う!

これ確定事項。

 

「明日からもう少し修業を厳しくする」

 

 

「はい!」

あれ?怒らないのか?

まぁいいや、とりあえず私はグラグラパンチが禁止されたので新しい技を覚えなくては。

 

多分無理とは思うが、一応聞いてみるか。

 

「因みに烏天狗に放った私の技は吸血鬼に使うのは」

 

「次使えばお前も同じ目に合わせてやろう」

 

「アッ、ハイ」

 

つまり使うなという事ですね。

くそ、あれが使えれば楽に無双が出来るのに!

 

藍はやれやれといった感じで居間を出て行った。

 

しかしようやく原作に突入かぁ。

思えば長かったなぁ・・・、と短い人生を振り返る。

 

気付いた時には紫の式になってたのはいい思い出?である。

彼女曰く、逃げ出さない為に記憶の境界を弄ったらしい。

 

とても悪い人攫いの妖怪なので良い子のみんなは真似しちゃダメだぞ。

 

噂をすれば何とやらだ。

紫が帰って来た。

顔が少し赤いからお酒を飲んで来たのだろう。

 

「え〜にし♪一緒に寝るわよ〜」

 

「臭っ!紫様酔ってますね!?お酒臭いです!抱きつかないで下さい!!」

 

ウザいし、臭い。

何だこの酔っ払い、これが主というのは不幸かもしれない。

私はレミリアのようなカリスマの従者になりたい・・・

 

ゴスッ、と頭に何かが当たり私の意識は奪われた。

 

意識が途切れる前に藍が呆れた顔で微笑んでいた気がするが気のせいだろう。

 

 




縁はレミリアの事をDIOやフリーザ様の様なカリスマ溢れる悪役と思っています。
可愛さよりも吸血鬼の気品に、幼さよりその存在の大きさに憧れを抱いていますね。
しかし縁は人をただの食物としてしか見ないものは大嫌いなので吸血鬼自体は嫌いであり、レミリアだから好きなのです。
レミリアは咲夜を従者にしてる=人間を食物以外としても見てる
という訳ですね。
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