fate/GO カスタマイズ   作:章介

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早いもので初投稿からはや2ヶ月!そしてお気に入りは60件!!さらにはUAは既に6000オーバー!!!
こんな拙作にお付き合いいただき本当にありがとうございます!これからも『fate /GO カスタマイズ』をよろしくお願いします!!


第13話

 

side 蘇芳

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・ねぇ、マスター?この躾の悪いケダモノ何回殺せば良いのかしら?私の記憶が正しいならもう400回は消し飛ばした筈なのだけど」

 

「何度でも蘇るのなら、何度でも殺し返す。単純な話だ。幸い此方の戦力は充実している。しかしこれでは千日手のようだ、打開策はあるかね蘇芳?」

 

・・・こんにちは、蘇芳です。今リアル情け無用組手の真っ最中です。この状態に陥って既に半刻。 どうしてこうなった。

 

 

 

 

きっかけはメディアの簡易探査網に妙な反応があったことだ。どうみてもサーヴァントなのだが、小競り合いに出てきた奴らの様な狂った気配はまるでしないときた。不思議に思い接触してみたら、其処に居たのは何とも地雷臭溢れる非戦闘系サーヴァント2人組。つい「チェンジで」と言った私はきっと悪くない。どうしてこいつらなんだ?繋がりなんてフランス以外ないだろ?何で敵は脳筋集団なのに抑止側に武闘派が居ないんだ?おかしいだろ!?

まあ其処らの雑魚よりはマシな様なので溜飲を下げられたが、もしこれがNDKしか出来ない駄目サーヴァントだったらついその骸を触媒にして召喚をやり直そうとしたかもしれん。

それは兎も角、頭数はまともになったのでそろそろ禅城達と合流しようと思ったら妙な反応その二がやって来た。正直邪魔だったので、例の弱そうな2人は禅城の方に押し付k(ry ーーーゴホン。救援に向かって貰い、此方で確かめることにした。そしたら突然地面から影で製作しましたと言わんばかりの、獣を象った真っ黒クロスケが大量に現れた。その数ザッと300以上。中には明らかに自然界に居ないだろお前、て叫びたくなるような珍妙で無駄にゴテゴテした怪物も見受けられる。

どうみても友好的ではないので先手必勝で纏めて吹っ飛ばしたのだが、幾らやっても数が全く減らない。いや、ちゃんと殺した数だけキッチリ殺されてくれているみたいなのだが、その死骸を材料にしているのかのように五体満足になって再構築される。なら100回位ブチ殺せば消えてくれるかなと思い、実践してみたところで現在に至る。正直飽きたので切り上げよう。

メディア、あのクロスケのリサイクルのタネは割れたか?

 

「ハァ。出来ればもっと早く言って欲しかったわ。あれはどうやら相当質が悪いけど、キチンと循環出来てる半永久機関ね。

魂の色と所有権を限りなく希薄化させることで単なるエネルギー体に限りなく近くしているのよ。だからあの形になっているのも獣の因子のみでエネルギーをそれっぽくしているから。

『命』として扱われないからそもそも『死なない』し、潰されても形が乱されるだけで元通りにするのに殆ど魔力を必要としない。そんなとこね」

 

ほう。それだけ聞くと理想的な循環サイクルだが、何故粗悪品なんだ?

 

「ほとんど制御出来てないのよ。それぞれの魂が自己保存の為に勝手に行動して、所有権がないから制限したり中断させたり出来ない。そもそも、此れだけ無色の魂を内包したら自我も存在も混濁して単なる獣の集合体に成り果てるだけ。将来性も未来もない術式なんて欠陥以外の何物でもないわ」

 

ふむ。しかし、単純な足留めや耐久レースには最適だな。それに実際に術式が編まれたという事は、その欠陥其の物に魔術師が目的とするだけの何かがあったということか。

それはさておき、此れだけ露骨に消耗戦、もしくは時間稼ぎか、をされると向こう側の雲行きが怪しいな。メディア、此処は此方で何とかする。貴方は禅城達と今すぐに合流、必要なら加勢してくれ。ヘラクレスと神父は合図と共に戦闘を中断。バーサーカーは霊体化、神父は気配を絶って離脱。もし術者もしくは援軍のサーヴァントが尻尾を出すようなら縊り殺せ。ただ、メディアの探知に掛からん程の手練だ。少し様子を見て何もないなら引き上げてくれ。

 

「承知した。しかし君はどうするつもりかね?連中は獣の因子を持っている。いや、それしか持たない分ただの獣より感覚は鋭かろう。半端な迷彩では看破されてしまうぞ?」

 

そっちは問題ない。貴方達のマスターだぞ?其れ相応の切り札は持ってる。サーヴァント戦なら兎も角この程度、ピンチの内に入らん。誰かの手を借りる迄もない。

 

「解りました。では合図は任せて頂戴。飛び切りの一矢で連中の目を眩ませてあげる」

 

メディアも神父も此方に不必要に言葉をかける事なく行動を開始する。それが無言の信頼の様で少しばかり嬉しく思う。

さて、宣言通り特大の目眩ましだな。先程までの小競り合いが児戯であるかの様な空からのレーザーの絨毯爆撃。一網打尽を恐れてか、堪らず獣共は距離を取るがあれは全て虚仮威し。どれ一つとして殺傷能力を持たない、それっぽく見せただけの光の雨だ。爆音と光の氾濫が数秒場を支配した後、此処に残されているのは無数の獣のみ。我々の姿は何処にもない。

さて、とっととトンズラして蘇芳達と合流しよう。それにしても何だったんだろうか、こいつらは。メディアの言から察するに連中は宝具の類いでは無く何らかの魔術らしいが、サーヴァントでも唯の魔術であのクオリティはまず無理だろう。しかもかなりの遠隔操作と来た。無数の獣を従えた伝承の英雄に心当たりもないし、いざ戦いが佳境に入ったという時に再び現れられては迷惑だ。恐らくその時はかなり戦力を割けさせられるだろう。私達マスターはサーヴァントのアキレス腱に等しい。物量作戦の上に対無限沸き耐久レースなんて悪夢だ。面倒事がまた一つ増えたな、ハァ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ???

 

「・・・逃したか。早々馳走に預かれん、我が肉体に相応しい逸れ者だったが」

 

「あちゃー。でも、まぁ良いや。此処と次のはおじさんの仕切りだし、面白い玩具にはアテがあるしね。あっちのお兄ちゃんと遊ぶのも楽しみだなー。

あ、ごめんね。無駄骨折らせちゃって」

 

「構わん。相応の報いは用意されているというのだ。多少の徒労は甘んじて受け負うとも。飢えが貴様の制御を上回らぬ限り、この身は貴様の従僕だ」

 

「そうだね。おじ様の望み、相応しい末路に辿り着く、だっけ?僕等に時間の概念は無いに等しい。貴方が最後まで残り続けたなら、聖杯なんか無くても自力で辿り着けるよ。だから頑張って『生』にしがみ付いてねー。人間だった頃以来の感覚で忘れてるだろうけどね」

 

「クッ。怪物ですら無くなってから、人だった頃の感覚に頼らねばならぬとは皮肉なものだ。だがその矛盾もまた我が身には相応しかろう」

 

 

 




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