辻堂さんの純愛ロード~川神の狂王   作:黒曜

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第二話 6月4日(月) 後

あの後すぐに職員室に向かいこれから担任になる加山先生に挨拶してクラスまで案内してもらった。

 

「幸せだなぁ。僕は、転校生を教室まで案内する時が一番の幸せを感じるんだ」

 

 っと言っていたけどちょっと変な先生な気がしたけど悪い人じゃなさそうだしいいかと流してきいいていた。

 

「それじゃあ僕が呼んでから入ってくるように」

 

「わかりました」

 

 先生が先に教室に入り僕のを紹介する準備をしてくれるようだ。

 

「それじゃあ入って来て」

 

 呼ばれたので教室のドアを開けてるとその中にひろ、太郎、北条さんそして今朝見た辻堂さんを見つけた。辻堂さんは、少しバツが悪そうな顔をしていたが気にせず黒板に名前を書くと

 

「川神から引っ越してきました。川神 命です。まだ、こっちにきてそんなにたってないので色々教えてもらればと思います。これからよろしくお願いします。」

 

 無難な挨拶をするとクラスからは「こっちもよろしく~」的な声が響いいた。

 

「それじゃ、川神くんに質問タイムとしよう」

 

 転校生のお約束的なパターンだな

 

「川神くんの趣味ってなんですか?」

 

「僕の趣味は、おぼえることですね」

 

「やっぱり川神くんってあの"川神"の関係者?」

 

「あの川神というとやっぱり”武神”のことだと思いますけど。あの人は僕の姉です」

 

「それじゃ川神も何か武道ですごいことできるのか!?」

 

 少し興奮している男子生徒が聞いてきた

 

「僕は、姉達のように武道の才能というか素質がなかったから最低限の護身術程度しか」

 

 そう言って笑うとその男子生徒は、タブーに触れたっといった感じの顔になったので

 

「あ、気にしないでください。別にタブーだったわけでもないですし特に僕はきにしてませんから」

 

 そのことを聞いた男子生徒はホットしたようになった。

 

「それじゃ、そろそろ質問タイム終了だ。後は各自でやるように。・・・席の方だけど川神くんの席は辻堂さんの隣、あそこに座って」

 

 先生が指定した席は、窓際の後ろから二つ目の席だった。命は、特に気にした様子もなく指定された席に向かうが他の生徒たちは命を転校初日に災難だなっといった感じの目で見た。朝は、不良に絡まれさらに学園一危険人物のとなりにまでなってしまったのだから。

 

「これからよろしく」

 

 命は、隣になった辻堂に挨拶すると辻堂は少し驚いた顔をした。他の生徒もそんな顔をしていた。やっぱり朝のあれの後で普通に挨拶するなんてそれにあの辻堂にっといった感じだろう。

 

「・・・あぁ。よろしく」

 

 短くそう返事を返し

 

「・・その、朝のあれは本当にすまなかったな」

 

「貴女がしたことじゃないですし。気にしなくていいですよ」

 

 そう言うとそれ以降特に会話もなく時間が過ぎていった。

 

 命はと言うと休み時間の際に聞いたことなどを考えていた。

 

 辻堂 愛。ここ最凶校稲村の、全体を掌握しているらしいヤンキーグループ『辻堂軍団』のリーダーまたは稲村の狂犬、辻堂愛。湘南全体でも指折りの、泣く子も黙る総番長で常識的である。不良でも『タチの悪い不良』というわけではなくある意味珍しい硬派というものならしい。無闇な暴力やカツアゲはしないらしい。さらに最凶稲村に集まったヤンキー軍団を、たった一人で小細工なしのケンカで制覇したらしい。その際についた二つ名が『喧嘩狼の愛』ケンカだけなら湘南の何者も敵わないとまで言われているらしい。

 

 それと辻堂さん関係というわけではないけど僕は、3会と言うイベントの委員になった。誰もというよりは男子からの立候補がいなかったため僕が立候補したのだがどんなイベントなのかは知らないから家に帰ったら詳しく調べてみよう。

 

「ここはテストに出るから覚えておくようにね」

 

「はい、今日の授業はここまで。質問をうけつけるわ」

 

 午前の最後の授業である長谷先生の授業はどうやら少し早めに授業を終えて自習の時間を作る先生みたいだな。

 

「・・・・」

 

 なんだかひろと先生がアイコンタクトしているようにも見え

 

「しょうがないわね、長谷くんは」

 

 そう言って笑っていた。やっぱりウチの百姉に似てると思った。そうこうしているうちにチャイムが鳴りこれにて午前の授業が終了しお待ちかねのお昼だ。

 

 

「ごちそうさま」

 

 太郎がすぐに食べ終わったようだ

 

「食べ終わるの早いね」

 

「カロリー×イトはいい。早い、うまい、栄養満点」

 

 あれはお昼ご飯としてたりのだろうか?

 

「ちなみに何味?」

 

「チョコだ」

 

 ならば仕方ないなっと思った。

 

「そういえばヒロシの弁当と川神の弁当似てるというか同じか?」

 

「たまご焼きに唐揚げに・・・・。普通と言えば普通の家庭的なメニュータイ」

 

「あれ?でも、長谷くんって、今長谷先生と二人暮らしじゃなかった?川神くんは一人暮らしみたいだし」

 

「「ああ(うん)」」

 

「まさかその弁当、長谷先生のお手製弁当なんてワクワクアイテムじゃ―――」

 

「「ははは」」

 

「残念だけどこれは、近所の惣菜屋のうつしただけなんだよ」

 

「僕もヒロの紹介でその店買ったんだよ」

 

「なんだか残念なようなほっとしたような」

 

 ヒロは、唐揚げと明太子をトレードしてなんだか物足りないなっと会話していた。

 

「お弁当は彼女と食べたいなぁー」

 

「言うなよ」

 

「落ち込むだけって知ってるだろ・・・・・」

 

「イカソーメンがまずくなるタイ」

 

「ごめんごめん」

 

 ひろが苦笑しながら分かってるけどさって言ってる。

 

「さてっと僕は、お茶でも買ってくるよ」

 

 弁当をあけて席を立ち自販機を探した。購買にもあったのだがあそこだとまだ人が多かったので別の自販機を探して人気のない校舎裏の方まで来た。そこに1台部活の生徒が買うために設置したであろう販売機を見つけ小銭をだそうとしていると

 

「あンだよ100円玉ねーじゃん」

 

「ここ、札は認識しませんからね」

 

「どうします?愛はんの頼まれごとやのに」

 

「(・・・ふむ。今朝の辻堂さんの取り巻きか)」

 

 人気がないのならそれだけこういった人もいるのだったっということを忘れていた。

 

「ん?」

 

 どうやら向こうが気づいたみたいだ

 

「おーおー、いいところに」

 

 命が面倒なっと考えるとヤンキーの子とその連れ2人がこっちにやってきてそのまま囲まれた。

 

「悪ぃな。ビンボーなオレらのために募金してくれるなんて」

 

「え・・・」

 

「くれんだろ?」

 

 ニヤニヤ笑う3人。初日に2度も絡まれるとは

 

「100円でいいんだよ?な?買えねーとオレらも困るからさ」

 

「あ、誤解すんなよ。これカツアゲとかじゃねーから」

 

「せやせや。助け合い。ほんのちょーっと、同じ稲学生としての優しさーゆうんを見せて欲しいだけで」

 

「ま、イヤだっつーなら痛い目みるけどね」

 

 ケラケラと笑う3人。100%カツアゲじゃないですか。

 

「ほらぁ、さっき100円だしてただろ。それを渡してくれればいいってだけ」

 

 そう言うとこの中だと中心らしい女生徒が胸倉を掴んできた。

 

「・・・・」

 

 辻堂 愛は、常識がある者だと理解していたがその取り巻きのこいつらはタチの悪い分類らしい。朝に言われていたことすら守っていないとはなっと感じた。

 

「あ?」

 

 気色ばむヤンキー娘。

 

「・・・・。よこせっつってんだろ!!!」

 

 そして、命は100円を地面に落とした。

 

「なんだくれるんじゃねーか。なら最初からそういえよな」

 

 他のヤンキーが用がすんだとばかりにへらへら笑いながら100円を拾おうとすると

 

「「「・・・・ひっ!!」」」

 

 急にヤンキー達は、全身に悪寒が走った。

 

「(なんだよこれ・・まるで皆殺しに殺気ぶつけられた時みたいな、いやそれ以上の殺気だ)」

 

 他二人のヤンキーもビクビクしだした。

 

「クミ、まだ代金渡して・・・・ん?」

 

 その場に彼女たちのボス辻堂 愛が来るとさっきまで感じた殺気を感じなくなった。

 

「あ、愛さん」

 

「す、すいません遅れちゃって今買いますんで」

 

 そう言った子は、地面に落ちていた命の100円をとり買おうとするが

 

「・・・・」

 

 辻堂は、その子より命のことを見ると

 

「・・・クミ。コイツになにした」

 

「え・・・あ、えっと」

 

 その返事で何があったのか理解した辻堂はまたかといったふうに

 

「・・・テメェまさか、アタシの言った用事を人様から巻き上げた金で済まそうってんじゃないよな」

 

「はいっ!?えと、あの」

 

「・・・ハァ。一般には絡むなって今朝いったばかりだろうがそれも同じやつに何度言ったら分る」

 

 あきれを感じているような雰囲気をだしんがら

 

「もういいよ自分で買うから。・・・恥ずかしいことしてねーで、さっさと返してこい」

 

 そう言われた子はブツブツ言いながら100円を返して来ると辻堂さんと一緒にどこかに行ってしまった。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

  放課後SHRも終わり帰宅の準備を整えて早速今日から委員会だった。教えられた教室に行くとすでに人が多くいた。

 

 北条さん――――委員長が辻堂さんの代わりに行こうかと言ってくれたが断っておいた。辻堂さんは、すぐに教室からいなくなっていた。

 

 会議は、真面目に話を聞いて約20分ほどで終わった。本来は、稲村の町内会だけで事足りていたみたいで生徒達が動く必要性はないみたいだけどどうやら『街の行事を学生が手伝う伝統』を継承するというっといった意味があるらしい。そろそろ帰るかと思って外を見ると茜色の夕焼けにくれていた。

 

 同じ夕日なのになんだか川神院の自室から見てた夕日とはまた違って見えた。そんな風景に黄昏ていたら。

 

「辻堂ォオーーーー!!」

 

 屋上のほうから男の野太く、荒い怒鳴り声が聞こえてきた。興味本位かなんでか命は、声が聞こえた屋上へ向かっていた。

 

「今日こそテメーを倒して、この湘南最強は俺たち湘南BABYだって証明したらァ!」

 

 別の学園の制服を着た男3人が金属バットを持ったまま辻堂を囲んでいた。

 

「さぁ勝負だ!勝負せぇやぁ!!」

 

「声がデケぇよ」

 

 辻堂は全く動じずポリポリと耳をかいていた。

 

「ククク、俺たちがいるのも気付かず軍団から離れるたぁ迂闊だったな!」

 

 男たちがさらに何か言っていると

 

「だから」

 

「うるせぇ!!!!!」

 

 そう言うとさっきまで威勢がよかった男たちは足どころか全身が硬直していた。

 

「遊んでほしけりゃ、クミを通してからにしな」

 

 そう言うと堂々と3人のど真ん中を通りすぎその間男たちはバットを振り上げることすらできずにいた。

 

「(やっぱり他のとは格が違うのですね・・・・)」

 

 命がそう考えると

 

「出たー!愛さん77の殺し技の一つ!鬼メンチ!」

 

 昼の子がどこからか湧いた。っというか77は多いのだろうか少ないのだろうか?

 

「あ!テメェ昼の!」

 

 また胸ぐらをつかまれてしまった。

 

「なにやってんだクミ}

 

「愛さん。昼のやつですよ。因縁つけに来たみたいです」

 

「は?」

 

「ども(君に因縁つけるならともかく辻堂さんに因縁があるわけじゃないだろうに)」

 

 辻堂さんが僕をみると

 

「・・・・。放せクミ。アタシクラスメイトだ」

 

「そ、そうなんすか。すいません」

 

 そう言って開放された。

 

「何度も悪かったな川神。うちのはどうも血の気が多くて」

 

「・・・」

 

「3会の準備?」

 

 え?

 

「え、ええ。もう終わって帰るとこですけどね」

 

 意外だった。辻堂さんは3会に興味があったのだろうか?

 

「そか」

 

 そう言うとどこかに行ってしまいそうになったので

 

「あ、辻堂さんこれ今日の会議の資料まとめておいたからよかったら」

 

 命が今日の会議の資料を辻堂に渡した。普通であれば受け取ってもらえないと思ったのだが

 

「・・・サンキュ。ありがと」

 

 受け取るとそのまま行っていまった。

 

「(3会の準備のことちょっとはきにしてたのかな)」 

 

 その後は、すぐに家に帰るため下校し今朝来た道を歩いて行く。朝堤防で寝ていた人は、さすがに居なくなっていた。

 

 そして、近くの惣菜屋――――『孝行』にてよった。そのさいヒロおすすめの佃煮を買っておまけで孝行の娘さんが作ったきんぴらを貰っいご近所のおばあちゃんのトミさんが持っていた重そうな荷物を持ってあげ一緒に帰った。

 

 

 

 

 

 

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