IS‐のんびり屋な天才‐   作:石っこ

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閑話 IS適性

~?~

「そういえば緋桜宮のIS適性なんだが……」

 

 織斑千冬はそういうと用紙を机に置く。その用紙のIS適性の部分には?と記載されていた。

 

「これは一体どういうことだ?」

「……どうやら彩花君のIS適性は…わからないそうなんです」

 

 彩花のクラスの担任山田真耶がそう返す。

 

「わからない……とは……?」

 

「彩花君のIS適性を測った計測員の人に聞いた話なんですが……彩花君のIS適性はAやB、C果てはSなど適性がめまぐるしく変化していたようで……計測員の人は高い方と低い方がまばらに出ているなら低い方を優先させたみたいですね。もちろん彩花君に適性があることは間違いないのですけど」

 

 その言葉に千冬は見るからに驚いた様子を見せる。かくいう真耶も自分の話していることを信じ切れていない感がにじみ出ている声だった。

 

「機械の故障じゃないのか?」

 

 そんな前代未聞の計測結果など信じられるわけがなく、驚きを抑えつつ問う。

 

「そう思って機械を変えてみたそうなんですが結果は同じで…。学園側としてもこんな結果を伝えるわけにはいきませんから彩花君のIS適性は、その時計測員が彩花君に伝えてしまったCということにしましたが…」

「「………………」」

 

 2人とも押し黙ってしまう。真耶は自分が言っている事自身を自らに染み込ませるように。千冬はその内容を吟味するようにそれぞれ黙っていた。

 

 

~緋桜宮 彩花~

 

「そういえば俺達は彩花のIS適性がどれくらいか知らないな」

 

 急に一夏くんがボクに尋ねてくる。

 

「ふぇ~? なんなのさ急に?」

 

 ボクは今ぐったりと突っ伏して目を閉じている。眠いのです。凄く。非常にやばいレベルで。あの無人ISをハックした時から眠気が強烈なんだよぉ。徐々に治まってきてはいるけど…

 

「いや、俺達はお互いのIS適性を一応知ってるわけなんだが、そういえば彩花のは知らないなと思って」

「そうだっけ?」

 

 ボクはそれを確認するように一夏くんの周りにいる箒さん、セシリアさん、鈴音さんを見る。みんなは一夏くんの言うことを肯定するように頷いていた。

 

「そっか。ボクのIS適性はCらしいよ~?」

「ふ~ん。彩花のIS適性はCなのか。いつか戦ってみたいな」

「ボクの専用機が届いたらね~」

 

 もうすぐ学年別トーナメントだ。ボクはタッグマッチとも呼んでるけどね。ボクが掴んだ事前情報によると今年はより実戦に近付けるためとかどうとかでそうするらしい。あ、この情報はボク以外は知らないんだよね。時がくればみんなもわかるでしょう。

 で。それが終わったころにボクの専用機が届くことになるそうだ。あぁ……待ち遠しいなぁ。

 

「ちょ、ちょっと待ってください!」

「ん? 何かな? セシリアさん」

 

 一体なんだろう? セシリアさんは今の話で疑問にもったことでもあったのだろうか?

 

「Cらしい(・・・)とは一体どういうことですの!? らしいとは!」

 

 ……ん? あぁ、そういえばボクそんな風に言ったね。一応これは機密事項なのかもしれないけど……口止めされてないし違うかな?

 

「いや…ボクの場合なかなかしっかり適性が測れなかったらしく、何個かまわったんだよね~。それで最後のやつがCだったらしくCって言われたんだけど…きっとボクの適性がCとそれ以下の微妙な間で測定し辛かったとかじゃないかな?」

 

「そ、そうなんですの……?」

 

「多分だけどね~」

 

 うん。本当にあの測定はよくわからなかったなぁ。何度も測り直したし。計測する人が「馬鹿な!?」とか「あり得ない!」とかいってたけど、ボクはそんなに判別しづらい微妙な位置に適性をもってたのかなぁ。

 

「一夏。ISで戦うのはいいけど私たち専用機持ちはみんなB以上なのよ? 箒は専用機持ちじゃないし違うみたいだけど」

 

 そういう風に鈴音さんが一夏くんに向かって言う。そのあとに言った言葉はどう考えても言わない方がいいと思うけど……

 

「俺はまだまだ弱いし多分大丈夫だろ。それに……なぜか彩花なら大丈夫そうな気がするんだ」

「ふ~ん。ならいいけどね」

 

 そんな風にあっさりと鈴音さんは引き下がったけど……あの、箒さんがわなわなとふるえているんですけど……

 

「私はB以下で悪かったな!」

「えっ! ちょっと、タイムタイム!」

 

 箒さんは怒ったようで鈴音さんに食ってかかる。駄目ですよ箒さん~。喧嘩はほどほどに、ですよ?

 

「安心しろ彩花! これはほどほどの範囲だ!」

 

 とてもそうは見えないんだけど……あぁでももう無理だ。眠い…おやすみぃ

 

「寝ちまったな…」

「そうね(だな)(ですわね)」

「ま、織斑先生が来るまでそっとしておいてさしあげましょう?」

「だな」

 

 

 織斑千冬が今日は授業に来なかったので、その日の彩花は特に叩かられる事もなくずっと眠っていられたという……とは言っても、山田真耶が涙目になっていたのは言うまでもない。

 

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