魔理沙と火薬と打ち上げ花火   作:酔生夢死

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新年オープンしまして、誠にハッピーでございます
こういう事には初心でして、
まぁ、育ちの悪いおっさんを蔑む態度で楽しんでください。

魔理沙って可愛いよね、でも幽々子の方がもっと可愛いよね
異論はあるか?あれば悉皆と却下する。


其の壱

ここは博麗神社である

味が薄めのお茶を縁側ですする。

「うーん、なんという、私、エレガンドです」

エレガント霊夢は薄味緑茶を

無心ですする

そう、無念無想なのである

しかし、こんなエレガントな日には決まってあいつが来るのである。

あと、数行という所か、

うん、まだ余裕があるな。

薄味緑茶をエレガント霊夢は無念無想にすするのであった。

だがな、今回の主役は霊夢じゃないのである。

………………

…………

……

時を同じくしてここは人間の里

昔ながらの活気が都会の喧騒とよく似た雰囲気を醸し出す

その喧騒の中を三角帽子を素敵に揺らして歩く少女が1人おりまして、今回の主役でおられるこの御方

ミス霧雨魔理沙

向かっている場所は花火屋でして

勿論、目的はお決まりの研究材料の調達

鼻歌交じりに片側おさげを優雅に揺らして、目的地までつきました。

「やぁ、花火親父さんはお元気ですこと?」

少し皮肉混じりで店に入るが、いつも花火親父のいる場所はすっからかん、こうもいないと少々寂しい

火薬と薬莢も導火線の匂いだけがここに充満している

おーい、と大きな声でいうと「あぁ、すまん、ここまで来てくれ」と店の奥から声がした

いってみると、お布団をかぶり、か細い目をした花火親父が居るではないか。

「どうしたおやっさん?死神にでも疲れたか?」

「どうやらそのようじゃ、儂も、焼きが回る歳じゃわい」

「でも、おやっさん、これ腰痛用の薬だぜ。」

足元にある薬を見て魔理沙は呆れる

「腰の死神に取り憑かれてしもうた」

「なるほど、ぎっくり腰か、まぁ安静にしろよな?

それと、少しばかり欲しいものがございますの」

「お前が来た時点で知っておった

火薬だろ?そこの棚だ」

花火のおやっさんな震えた指の先に戸のついた棚あった

「それじゃ、死ぬまで借りてくぜ」

魔理沙が火薬を取って帰ろうとしたその時

「ふぉっふぉっふぉっ」

花火親父が不敵に笑った。

………………

…………

……

時を数刻伸ばして博麗神社である

空っぽのコップが寂しく縁側に残されていた

霊夢は神社の前を行ったり来たり

「あぁ、遅い!遅い!なんで私が主役じゃない時に限って魔理沙が来ないのよ!

あぁ、何ならこっちから迎えてやるわ!

暇なのよ〜誰ァ〜かまってぇ〜」

哀れ博麗の巫女の悲痛な願いであった。

………………

…………

……

時を戻してここは花火屋「煙火牡丹」である

杖を使い足をプルプルさせた生まれたての小鹿のようなおやっさんを魔理沙は嫌な顔をして見ていた。

「なんで私が……」

思わず口に出す

「いつもの火薬の返しだ、体で返してもらおう」

「おいおい、今回は健全路線、寧ろ駄作コメディーだ

肉体労働は御免こうむる。それが世の常だろ?」

「そう、そんなに嫌がるな……」

二人の間に小さき火花

「霧雨魔理沙、火薬代として、花火を作って貰おうか。」

魔理沙が苦虫をかんだような顔をした。

「病人の儂を助けると思って、な?」

頼むおっさんを無下には出来ない

「わかった、わかったよ。但しどんな出来でも文句言うなよ?」

「期待はしとらんよ」

花火親父は部屋の奥に戻っていった

「仕方ない、情報収集と行くか」

魔理沙は肩を降ろして店を出るのであった

…………

魔理沙が店を出て少しして

「花火の作り方だがァ……」

1人の小鹿がぽつんと立っていた

「大丈夫かのぉ…………」

火薬と酸っぱい薬の臭いだけが花火屋に漂う。

………………

…………

……

霧雨魔理沙の自宅前

「なんで留守なのよぉぉぉおおおおおお」

扉の前で崩れる可哀想な巫女がおったそうな。

願わくば博麗の巫女に幸あれ。

………………

…………

……

あれから数刻ここは紅魔館、魔理沙の目の前にはレミリアと咲夜がいる

「・・・という訳なんだ、花火ってどうやって作るんだ?」

レミリアはその三白眼で魔理沙を見つめこういった

「ふっ、吾輩、こう見えても白痴、そのような奇怪な名前はこの方が初めてだ、だが、嘆くな人の子

当館には膨大な知識を用いるインデックスがいる

そやつの叡智を借りるがいい」

「お嬢様は『 花火?なにそれ美味しいの?作り方はわからないけどパチュリーに聞いてみたら?』と言っております」

レミリアの発言を咲夜が翻訳する。

「相変わらずよく、理解出来るな、それじゃ、図書館に寄らせてもらうよ」

レミリアが頬ずえをついて

「人の子よ、その奇怪な忌まわしき名前の物体、完成次第吾輩に寄越せ、然すれば、貴様の欲しいものを与えよう

その対価として貴様に叡智を渡すのだ!」

「お嬢様は『完成したら見せてね✩ 』と言っておられます。」

「はいはい、見せる見せる。」

と手をひらひらとさせ、二人の居た部屋を出た。

足音が遠くなるのを確認しレミリアが咲夜に問う

「ねぇ?咲夜」

「はい、何でしょう」

「魔理沙の言っていた、花火とは何かしら」

「ふふ、お嬢様、知らなくても良い事は沢山あるのです。今は完成を待ちましょう」

「それもそうね。」

レミリアは紅茶を口に運びその色と風味を楽しみながら嗜む。

「今日のアフタヌーンはブレンドです事?」

「ええ、テーマは樹海の深奥です」

「確かに、深く、苦いわね」

レミリア嬢にまだ緑茶は早いと感じた咲夜であった

………………

…………

……

図書館の大きな門を潜り

本ばかりの棚が渓谷の様に立ち並ぶ嫌になるほど大きな場所の真ん中に

薄明かりとピンク色を貴重としたやはり何処かダサい衣装を見に纏う大図書館様の近くに寄る

「また黒いのが来た」

「今日はまだ初めてだぜ」

パチュリーはフッ、軽く笑いこちらに顔を向ける。

「それで、なにか聞きたそうね」

「色々あって花火を作ることになってな、お前なら何か知ってるだろうと思って」

魔理沙は近くにある本をペラペラ捲ってお気に召さなかったのか直ぐに置いた。

「人間が祭事でよく使う空に上がって爆発させるあれでしょ?

弾幕で再現できないの?」

「それは考えたさ、だがな?

あえて弾幕に頼らずにやってみようかと思うんだ。」

「それは骨折り損ね、何事も楽な方がいいわ」

「猫的好奇心さ、死なない程度の経験がいるのですこと」

「まぁ、私には関係無いけど、今小悪魔に持ってこさせる。」

「おや?やけに素直だな、怖いくらいだぜ」

「どうせ、貸さないって言っても借りるんでしょ?」

「そりゃそうさ」

「はぁ」深い溜息をつくパチュリー

魔理沙は小悪魔から《花火について》というわかり易いタイトルの本を受け取るとじゃぁな、死ぬ迄借りとくぜ

と捨て台詞を吐き図書館を出ようとする

「ただの花火じゃ、やはり物足りない、なにかオリジナルな物を作りたいな」と独り言

図書館を出たあたりで夕方で薄暗い廊下の奥から声がした

「なら、散らせばいいじゃない?」

「何を散らすんだ?」

魔理沙は歩きながら聞き返す

「なにを?」

声が近づいてくる

「花よ、散り行く去り行く物は儚くも美しいものよ?」

「それもそうだな、流石は変人、なかなかの感性をお持ちだ」

声の主とすれ違う

「褒め言葉と受け取っておくわ」

フランドールはそのまま図書館へと入って消えた

「花…………か…………、白玉楼で花弁でも貰ってくるかな?」

紅魔館をでて

夕陽に照らされた幻想郷の空の彼方

薄らと見える冥界への門に向けて飛び始めた

 




今回はここまで
続きは2月上旬にでも。

個人的な意見で言いますと、こういう事は楽しいのですが、何とも言えぬ心持ちになりますよね。
虚無感と言いますのでしょうか?
次回は私の愛してやまない幽々子さまの登場です
では、魔理沙と火薬と打ち上げ花火の其の弐でお会いしましょう

……さて
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