ヒロイン考え中
午前9時すぎぐらいを時計が指すなか
憑苦は母親もとい安心院なじみと自室で対峙していた
安心院なじみがベッドに座り
憑苦が勉強机の椅子に座っている
「・・・・・・」
「・・・・・・」
沈黙のなか先に話を切り出したのは安心院なじみだった
「成長したねぇ。元気そうで何よりだぜ」
なじみは嬉しそうに喋る
憑苦と会うのは二年ぶりくらいである
「いや、まぁ、元気だけどさぁ。」
憑苦は少し困った顔で応える
「分かってるって。聞きたいんでしょ。何故神様を呼び出したのに僕が出てきたかを」
なじみは真剣な顔で
「それはね・・・・
(ごくり)
「ただの暇つぶしで神になってたからだよ」
「え?」
憑苦は唖然とした
(暇つぶしで神になってたの?)
なじみは続けて
「いやね、お父さんと旅行に行こうと思ったんだけどほら僕長く生きてるじゃん。だから神様のふりをして適当に死んだ奴らを転成させてたのさ」
憑苦はさらに唖然とした
(旅行からどうして転成させることになったんだ。いや、それよりどうして死んだ人を転成されるの?)
思考回路が追いついていないようだ
「なら父さんは今何処に?」
今いるのは憑苦となじみだけ
ならば父は何処にいるのか
「多分神の間的なところにいるんじゃないかな?ずっと一緒にいたけど呼び出されたの僕だけだし」
「なら、父さんも呼び出さないと」
そういい憑苦は手を軽く振った
なじみの時と同じ魔法陣が現れ中心から学ランを着た男が出てきた
『うわぁ、いきなりだからびっくりしたじゃないか』
「まぁまぁ、いいじゃないか。僕も同じ目にあったんだからさ」
男は嘆いた後に憑苦を見て口角を釣り上げ
『やぁ、久しぶりじゃないか。』
『元気にしてたかい?』
『見違える様に大きくなってお父さん嬉しいよ』
「父さんは全然変わらないけどね」
『酷いなぁ』
「事実だから仕方ないぜ。禊君」
球磨川 禊
憑苦の父親であり安心院なじみの夫
どうやってなじみを落としたかは不明
「って、そうじゃなくてどうして僕の記憶を消したの?前世の記憶だってあるし」
「いやさぁ、ね?転成させてたのはいいんだけどさぁ、皆つまんないんだよ。ハーレムつくろうとしかしなくて。やることが同じで面白く無かったんだよ」
「いやだからって、僕を使わなくても」
「甘いぜ、息子よ。前世の記憶を植えつければ知識が豊富になるし何より僕の息子だ。面白くない筈が無い」
その絶対的な確信は何処からきているのだろうか
『それだけじゃないよ』
唐突に禊が口にした言葉
(どういう意味だろう)
『君はハーレムを、つくろうとはしないだろ?』
『そういうの好きそうじゃないし』
「まぁ、そうだね。」
「ま、頑張りたまえよ。我が息子よ」
一通り事情を聞いた後は転成者の話を聞かせてくれた
そんな事を喋っていると時間は過ぎていった
午前11時ごろ
「もう二時間立ったのか」
『どうするなじみさん』
『戻るかい?』
「え!戻るの?」
「そうだねぇ、まだ転成者を観察したいし戻ろうかな」
「そっかぁ、戻るのか」
『悲しい顔しないで』
『此処は僕達の家でもあるんだからまたかえってくるよ』
「転成者の観察に飽きたら帰ってくるよ。憑苦は記憶を取り戻したんだからあの子のところにいってやりな」
「じゃあ、最後に聞いてなかった事なんだけど」
「なんだい?」
「僕の能力って母さんがくれたものなの?」
「いや、それは君の能力だよ。今まで黙ってたけど君は僕の息子だからね。僕くらいのスキル等を持っているのさ」
「母さんくらいのスキルって、マジ?」
「マジもマジ、大マジだぜ」
「分かった。それじゃあいってらっしゃい」
「うん、いってきます」
『いってくるよ』
なじみは扉を呼び出し其のなかに入っていく
憑苦の能力と同じものをなじみも持っている
「近い内に帰ってくるからね」
『バイバーイ』
なじみと禊は戻っていった
憑苦は見送った後某ネコ型ロボの使っていた何処にでも行けるドアを呼び出した
「じゃ、晩飯買いに行こっと」
原作は遠いです