太正12年7月上旬・・・
大帝国劇場
「さくら、すまねえな、至急東京駅に向かってくれ」
「え、東京駅にですか?」
「そうだ、そこに、2ヶ月前に、黒乃巣会との戦いで負傷し、入院した大神に代わり隊長をするものが来ている」
「え、大神さんの代わりですか?」
「俺は、そうしようと思っているが、向こうが受けてくれるかは、わからんがな、とにかく東京駅に迎えに行ってくれ」
「わかりました」
そして、さくらは東京駅に向かった。この時のさくらは知る事はないが、東京駅で再会することになる事を。
東京駅・・・
「お姉ちゃんやっと着いたね、東京に」
「・・・そうね・・・」
「お姉ちゃん大丈夫?どこか悪いの?」
「ううん大丈夫だからね、直哉」
「わかったよお姉ちゃん」
そして姉弟は、さくらが迎えに来たので、大帝国劇場に向かった。
「さてそれでは、直哉君と薫さんここが、目的地の大帝国劇場だよ」
そしてさくらと、姉弟は大帝国劇場に着いた。
「うわあここが去年建てられた大帝国劇場なのかあ」
「直哉君は始めてなんだね。それでは正面玄関から入りましょうか」
そして、さくら達は正面玄関か入ると、薫がさくらに聞いた。
「さくらちゃん支配人室は、何処かな?」
「あ、支配人室はこちらですよ薫さん」
「ありがとうさくらさん。直哉いい、ここからお姉ちゃん一人で行くから、貴方はさくらちゃんといるのよ」
「お姉ちゃん」
「さくらちゃん直哉をお願いね」
「はい、薫さん」
薫は一人で支配人室に向かった。
支配人室・・・
「失礼します」
「開いてるぞ」
「久しぶりですね米田さん」
「ああ、そうだな。佐谷薫よ」
「何故貴方は、私達を呼びつけたの?」
「それはお前達が必要だから呼んだまでだ」
「それは、私達じゃなく直哉の力でしょう」
「・・・そうだ・・・」
「そうやって何で、貴方は私達姉弟に対し、愛情を見せてくれないの?お父さん」
「わしは、お前達の親ではないと言っただろう、薫」
「いえ私達の父親は、米田一基貴方よ」
薫がそう言った直後、劇場内に緊急サイレンがなった。
そのころ直哉は・・・
緊急サイレンがなった時、直哉は、さくらに抱っこされながら地下司令室に連れて来られていた。
「さくらお姉ちゃんここは何処なの?」
「ここは地下司令室よ」
「地下司令室?」
「直哉君実は、私帝国華撃団の一員なの」
「え、さくらお姉ちゃんが・・・」
「うん、そして今帝国華撃団の隊長が居ないの」
「え、どうして」
「2ヶ月前の戦いで、大怪我して入院中なの」
「お願い直哉君、隊長代理として、私達と戦って」
「ええーーー僕が隊長代理ーーー」
突然の事に驚く直哉。果たして直哉の答えは・・・