突然僕が帝国華撃団の隊長代理になりました   作:真宮寺さくら

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異世界からの救援要請2 紫藤直哉の誘い後編

「ああ、それでかまわねえ、助かるぜ直哉」

 

「いえいえこちらも直哉君にはお世話になってますからね」

 

そして直哉は、米田との通信を終え、花組を地下司令室に集合させた。

 

 

「直哉何かあったの?」

 

「ええ、マリアさん・・・て、なんで先輩がまだここにいるんですか?」

 

「ああ、実はな・・・」

 

「「「「「「「「「ええーーー巴里に向かう船に乗り遅れたーーー」」」」」」」」」

 

「実はそうなんだ」

 

「呆れましたわね」

 

「大神さんしっかりして下さい」

 

「お兄ちゃんかっこ悪い」

 

「隊長・・・」

 

「中尉さん酷いです」

 

「仕方がありません、皆さん聞いてください」

 

「先程、真宮寺直哉君の世界の米田司令からの救援要請が来ました」

 

「「「「「「「「「「ええーーー」」」」」」」」」

 

花組達は、直哉の言葉に驚いていた。

 

「直哉君さくらさん達に、何があったの?」

 

さくらが直哉に聞く。

 

「僕も詳しく聞いたわけじゃないけど、何か二人が居ない時に何かが起きたようなんだ」

 

「せやけど、今直哉はんとさくらはんは動けへんしな」

 

「そうだなこちらの事件の事後処理と、二人の新型量子甲冑双龍焔武の起動テストがあるからな」

 

「そうですわね、それに紅蘭は、私達の新型量子甲冑魔光武改の調整もありますしね」

 

「そうだね、それといざという時の為に機動六課に、こちらにきといておくべきかも知れない」

 

「うむそうですね、こちらの対応力が落ちると拙いですね」

 

「代わりに王様、レヴィちょっと来て」

 

「何じゃ」

 

「何直哉?」

 

「君達にお願いがあります。これから大神さんが率いて僕とさくらちゃん、そして紅蘭、すみれさんを除くメンバーと一緒に真宮寺直哉君の世界に行って来てくれない?」

 

「いいだろう」

 

「いいよ」

 

 

「あ、そう言えば・・・」

 

 

「どうしたの?さくらちゃん」

 

 

紫藤直哉がさくらに聞く。

 

 

「佐谷直哉君とさくらさんはどうするの?」

 

 

 

「あ、二人の事を忘れてたよ。取りあえず先発隊の皆が行ってから二人に話そうかさくらちゃん」

 

 

 

「そうねその方がいいかもしれないわね」

 

 

「そういう事だから皆真宮寺直哉君を助けよう」

 

「「「「「おうーーー」」」」」

 

 

そして先発隊は出撃し、紫藤直哉は直哉達の元に事情を説明しに向かった。

 

 

 

 

ゲストルーム

 

「直哉君さくらさん。僕達新宮直哉君の世界から救援要請を受けたんだけど、君達はどうする?」

 

 

「どうするとは?・・・直哉さん」

 

 

「君達が良ければだけど、真宮寺直哉君の世界に行かないかい?」

 

「直哉君私は、直哉君の意見に従うよ」

 

 

「さくらさん・・・」

 

 

「どうして直哉さん僕達を誘ったんですか?だって僕達には関係ないですよね」

 

 

「な、直哉君」

 

さくらは直哉の言葉に動揺する。

 

「はは、確かに君の言う通りだよ。直哉君」

 

「君の言う通りこの問題は僕と真宮寺直哉君の世界の問題だよ」

 

 

「だけど、この問題が発展し最悪君達の世界にも影響が出るかも知れないんだよ」

 

 

「「そんな事・・・」」

 

 

「無いと言い切れないんだよ」

 

 

「何故そう言い切れるんですか?直哉さん」

 

 

直哉が紫藤直哉に聞いた。

 

 

 

「何故なら・・・僕達の世界を含めた4つの世界は元々一つの世界だったんだ」

 

 

「「えええーーーどういう事ですか?それは」」

 

 

直哉とさくらは、紫藤直哉の言葉を聞き驚愕していた。

 

 

「これは僕達が直哉君達の世界から戻ってその後にある女性から聞いた話なんだ」

 

「「はい」」

 

 

回想

 

「貴女は誰なの?」

 

「?私の名前は、真宮寺桜花ですよ、さくらお母様」

 

 

「「「「「えーー」」」」」」

 

桜花の答えに驚く6人だった。

 

「貴女本当に私の娘なの?」

 

「ええ、そうですよ、そして紫藤直哉さんの母親でもあります」

 

「「「「「「えええーーー」」」」」」

 

再び6人は驚いていた。

 

 

「本当に、君が僕の母さんなのかい?」

 

「ええ、そうですよ。しかしこのままだと紫藤直哉さんの存在が消滅しますが?」

 

「ええ、それはどういう事ですか?」

 

「簡単に言えば、貴方のお母さんが、この世界に来ないと言う事ですよ」

 

「この世界に来ない、貴方のお父さんと結婚しない事を意味してるので」

 

「それじゃあ直哉君は・・・」

 

「皆さん慌てないでください。今すぐ直哉さんが消える訳ではないんです」

 

「元々貴方達が住むこの世界は、真宮寺直哉君達の世界と私達の世界が干渉した為出来た世界なのです」

 

「「「「「「ええーー」」」」」」

 

 

「そんなにいちいち驚かないでください」

 

「「「「「「だって」」」」」」」

 

「だってもありません、元々私はこの時代から約20年後の世界から来た人間で、この世界の人間では、ありません」

 

「私の母親は、真宮寺さくらで、父親は米田健二と言います」

 

「「え、米田健二」」

 

直哉とさくらは、意外な人物の名前に驚いていた.

 

 

「お兄ちゃんとさくらさんは、米田健二という人を知ってるの?

 

なのはが直哉に聞く。

 

「そうか、しかし並行世界と言うのは、いくつあるんだ」

 

「無限だそうですよ」

 

「そうか、なら健二達の世界も、その内の一つなのか?大神」

 

「ええ、そういうことらしいですよ」

 

(ねえ、直哉君健二さんって、誰なんだろう?)

 

(多分二人の話を聞くと限り、僕達と同じ並行世界の人のことじゃないかな?)

 

「さっきなのは達に言わなかった所で、僕とさくらちゃんは、米田健二という名前を聞いた事があるんだ真宮寺直哉君の世界でね」

 

 

「やはりあなた達の世界にも、真宮寺姉弟の来訪があったんですね、だから私がこの世界に来れる様になったわけですね」

 

「え、それはどういう事ですか?」

 

「それを語る為に、まず直哉さんとさくらさんと、機動六課の皆さんには、私達の世界の事を知ってもらうために、今から行きましょう」

 

「「「「「「ええーーー」」」」」」

 

 

 


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