「もう行くで、なのはちゃんフェイトちゃん、お兄さん、さくらさん」
そう言ってはやて達は、地下司令室を出て行き、ロビーでスバル達と合流した時桜花がやって来た。
「やはり協力出来ませんよね、皆さん」
「御免な桜花ちゃん」
はやては桜花に謝っていた。
「いえいいんですよ、私自身貴方方なら、断ると思ってましたし、断わってほしいと思いましたしね」
「成る程なあ、桜花ちゃんに試されてたんか」
「ごめんなさい」
桜花が謝った時直哉たちの前に、米田健二が現れ、健二との話し終えた後、直哉達は、桜花の力で、元の世界に戻ったはずだった。
「ねえ直哉君、ここ私達の知ってる世界じゃないよね?」
「うんそんな気がする。神王ここがどこかわかる?」
「うむ、ここは桜花という少女が言っていた4番目の世界だろう」
「ああ、佐谷直哉君の世界か」
「でもここから戻る時如何するの?」
「安心しろさくら、ここならわしの能力で戻れるからな」
「何だあ敵は1機かよ」
「余裕ですわね」
「よっしゃやったる」
「皆気をつけるのよ」
「ハーイ」
「直哉君私達はどうする?」
「さくらお姉さん僕達はもう少し様子を見てみよう。本当に敵なのかがわからないから」
「了解」
僕達が合宿帰って来てから数日経ったある日、僕たちの前に謎の量子甲冑が現れた。
「わかったわ、破邪剣征・桜花放心」
「こ、これは、私の技だよ直哉君」
「どうして、あの機体が、さくらお姉さんの技を・・・」
この世界の帝国華撃団も動揺し、神桜武への攻撃が止まった。
「よしさくらちゃん通信を繋いで」
「わかったわ」
そして直哉は、相手と話が出来るのか?
「直哉君向こうの量子甲冑から通信が来てるよ?どうする」
「え、通信が?じゃあ・・・」
その時この世界の米田から通信が来た。
「直哉、通信は無視しろ、あれはお前達の敵だ破壊しろ。以上だ」
「さくらお姉さん通信繋げて」
「了解」
「お、繋がった、こちらはそちらと敵対する意思は無い.少し話がしたい」
「はいこちら帝国華撃段隊長代理の佐谷直哉です。貴方方は何者なのですか?」
「私の名前は、紫藤直哉私達は、ある実験をしていたら、気が付いたらこの場所に来ていた。私達のことを信じるか、信じないかは君に任せる」
「マリアさんどうしたらいいんでしょうか?」
佐谷直哉は、悩んでいた。
帝劇には、戻らず帝都郊外で、お互いの話をする事となった。
「改めて自己紹介をさせてもらうよ、僕達は、並行世界から来た人間だと考えておいてくれ」
「「「「「「「並行世界---」」」」」」」
「僕の名は、紫藤直哉、そして彼女は・・・」
「真宮寺さくらです.皆さんよろしくお願いしますね」
「「「「「「えええーーーさくらがーー増えたーーー」」」」」」
「私がもう一人いる」
「皆落ち着いてよ、並行世界から来たのなら、さくらお姉さんが、二人になってもおかしくは無いから」
「「「「そうなの?」」」」
「うん、だから落ち着いてね」
「「「「「「了解」」」」」」
「すいません直哉さん僕は隊長代理をしています。佐谷直哉と言います」
「よろしくお願いします」
そして直哉達は、お互いの事をゆっくり話し出したのだった。
「成る程直哉さんは別の世界に中間達と跳ばされ、戻る時に、手違いで僕達の世界に来たのですか?」
「そういう事になるね」
「それじゃあ今は、自分の世界に戻れねえのか?」
カンナが直哉に聞く。
「ああ、そうですねちょっと今は、自分達の世界には戻れないですね」
「そうか・・・」
「なら私の実家に、来てくださいな」
「「ええーー良いんですか?僕達をこんなに簡単に信用して?」」
「良いんですよそれに、貴方達を帝劇に案内するより貴方達の安全が確保出来るので」
「「え、どういう事?」」
「「・・・実は」」
佐谷直哉ともう一人のさくらが直哉達に伝えた。
「直哉君向こうの量子甲冑から通信が来てるよ?どうする」
「え、通信が?じゃあ・・・」
その時この世界の米田から通信が来た。
「直哉、通信は無視しろ、あれはお前達の敵だ破壊しろ。以上だ」
「さくらお姉さん通信繋げて」
「了解」
「「えええーーあの時僕達の破壊命令が出ていたのか」」
「そして僕たちは出会った」
現在・・・
「佐谷直哉君君は僕と7人世界に行くかい?」
「紫藤直哉さん僕は、貴方とは行きません。僕は米田健二という方の世界へ行きます」
「何だって!!健二さんの世界にだって」
直哉の言葉に、紫藤直哉が驚いていた。
それから1週間後・・・
さくらと直哉は米田健二の世界に行き消息を絶った。
暗闇の中・・・
「さくらさん無事ですか?」
「直哉が作田に呼びかける。
「直哉君ここは?」
「恐らく僕達の心の闇の中だと思います」
「私達の心の闇の中?」
「恐らくですけどね、僕達は直哉君や直哉さんの世界にお世話になったとしても心では泣いてましたからね」
「その気持ちが具現化したんだと思います」
「そんな直哉君の闇を祓う事なんて出来ないの私には」
「そうだお前は誰も救うことなどできない、お前が出来るのは、せいぜい人柱になる事だな」
「人柱・・・まさか」
「そうだ馬鹿なお前の父親みたいにな」
「いやあああああああああ。お父様ーーーー」
突然さくらは聞こえた言葉に錯乱してしまった。
「いけないさくらさん」
直哉は何とかさくらを落ち着かせようとするが、なかなかうまくいかないでいた。
「誰だお前は?なぜ僕達にこんな事をする?」
「何故だと?お前達の役目は終わったのさ、佐谷直哉そして真宮寺さくらよ」
「僕達の役目は終わっただってーーー」
「ああ、そうだ、だからこそ原初の闇である俺が迎えに来たのさ佐谷直哉・・・いや俺の息子よ」
!!
「何故貴方が・・・うわあああああああ」
そして直哉は健二の作り出した術に拘束され消えた。
「直哉クーン」
さくらは直哉の事を心配しながら消滅した。
時が経ち・・・
「フフ、どうだ佐谷直哉俺と一心同体となってどうだ?お前が脅威と感じた裏直哉を動力源として捕獲したぞ」
「一時はどうなるかは不安でしたが、これで真宮寺薫の中にある。薫お姉ちゃんの魂を取り戻せるぞ」
「お前たちを捨てた奴はどうするんだ?」
「健二さん僕達の世界は、既にネウロによって滅ぼされてますから」
「ああ、そうだったな」
「でも一度は、戻ってみてもいいですね。どのみち4つの世界はいずれ一つになるのなら・・・」
「そうだな・・・裏直哉を回収できたからな、当面の目標は達成したし、紫藤直哉と飛鳥には、ナナとミズキに任せてるからな」
「そうですね、あえてこの地を離れると言うのもあ値と思いますよ」
仙台・・・
「あーあ、結局帝国華撃団の負けかよ。これじゃどうなるのかねえ」
「今のところ、やつらは帝都にしか、興味が無さそうだが、いつこちらに来るか、わからねえしな」
仙台に着いた直哉とさくらは、そんな街の声を聞き、我慢をしながら真宮寺家に向かった。
「くっ皆僕達の苦労を知らないくせに言いたい事ばかり言って」
「直哉君。抑えてね私達が敗北したのは、事実だしだから街の人達がそう感じるのは仕方が無いのよ」
「でもそれじゃあ!!」
その時直哉の目に、さくらの悔しさを堪え涙をうっすら浮かべていた.さくらの顔が見えた。
仙台・・真宮寺家・・・
直哉がさくらの実家に実を寄せてから、約1週間が過ぎた頃黒乃巣会に占拠された帝都で新たな動きがあった。それは・・・
黒乃巣会首領天海から、一つの要求があった。それは・・・
「哀れな帝都市民に告ぐ、今から3日の内に、元帝国華撃団隊長の佐谷直哉と、元帝国華撃団隊員の真宮寺さくらの身柄をよこせ」
という内容だった。
それから二日たったある日・・・
直哉とさくらの所に時の首相がやって来た。
「すまない二人とも私達も無茶な要望をしているのはわかっている。しかし、帝都市民を見殺しには出来ない。幸い君達2人が来れば、帝都破壊はしないと言ってきた」
「「・・・」」
「用は貴方は、私達を売ったんですね」
「ああ、そう思って構わない」
!!
「・・・」
米田健二の中にいる佐谷直哉は過去を思い出していた。
帝都東京
直哉とさくらは政府の重鎮達によって、大帝国劇場に連れてこられた。
「ご苦労首相、君達は戻りなさい」
「我々は約束を果たしたぞ、これ以上街を破壊するなよ」
「ああ、約束しよう。と言うよりもうこの世界に私の興味は無いがな」
そして叉丹は、二人を天海の所まで案内した。
「久しぶりじゃな二人とも」
「天海さん今回私達を呼んだのは、私と直哉君を処刑するためですか?」
さくらが天海に聞く。
「いや今回お前達を呼んだのは、ネウロを追いかけてほしいのじゃ」
「「ええーーどういう事ですか」」
「あやつは、魔装機兵黒龍を作り上げ、並行世界に行ったんじゃ、あやつはワシや、叉丹以上の悪魔じゃ、このままじゃと、あやつのせいで全ての世界が永遠の闇に包まれるじゃろう」
「それでやつが向かった世界は、お主達と会った事のある紫藤直哉の世界に向かった可能性があるのじゃ」
「「ええーーー紫藤直哉さんの世界にーー」」
「叉丹二人を並行世界紫藤直哉の世界へ送る準備は出来ておろうな」
「はっ天海様」
「よしそれならば、二人ともネウロのことを頼むぞ」
「ちょっと待って下さい天海さん何故僕達にこんな事をやらせるんですか?」
直哉は天海に聞く。
「これは不思議な事を聞くな、小僧お前達はわし達に負けたのじゃよ、敗者は勝者に従うこれは当たり前じゃと思うのじゃが」
「そ、それは・・・」
直哉とさくらは紫藤直哉の世界へ移動した。