直哉はいきなり、さくらと共に戦闘に出撃することなり出撃したのだが直哉は指揮して戦う事など、今までしたことが無いので、当たり前だが、その酷い結果に、さくら以外の隊員たちは、直哉にキツイ意見を言っていた。
「何なんですの貴方は少尉の代わりにここに来たのでしょ?もっとしっかり指揮してくださらない?」
「そうやな、光武がかわいそうやな」
「そうだな、これなら隊長のが、安心できるぜ」
「皆何で、そんな酷い事を平気で言うんですか?直哉君だって始めての搭乗が、実戦でその上、帝国華撃団や帝都の危機を知らない子が、今日始めて東京に来た子にそれを求めるなんて酷すぎますよ」
「さくらお姉ちゃんもういいよ、それ以上言わなくて」
そう言って、直哉は地下司令室を出た。
「よく頑張ったな」
直哉が、地下司令室を出ると、米田に声をかけられた。
「あ、貴方は誰ですか?」
「わしは、帝国華撃団総司令の米田一基だ」
「僕は佐谷直哉です。それでは米田さん失礼します」
そう言って、直哉は米田と別れた。
米田は、何も言わずに、花組のいる司令室にはいって花組に労いの言葉をかけていった。
「あの米田司令直哉君を見かけませんでした?」
「ああ、1階に上がっていたぜ」
「わかりました」
さくらは、私服に着替えずに直哉の後を、追いかけて行った。
「何でなんだろ、さくらあの子の事庇うんだろ?お兄ちゃんが、退院するまでの人なのに、ねマリア」
「ええ、そうね」
(でもさくらが言っていた事が、全て本当なら、米田司令は何を考えてるの?民間人の子供に、隊長代理をさせるなんて、そう考えれば、あの子が上手く指揮が出来ない事なんて当たり前だわ)
1階大帝国劇場玄関前・・・
「あ、薫姉さん待った、僕も一緒に仙台に帰るよ」
「え、直哉どうしたの?」
薫は、突然の直哉の登場に驚いていた。
「だって僕の仕事は終わったからね」
「それに、ここは僕みたいな邪魔者がいたら困るみたいだから」
「あんた、さくらちゃんの為に・・・」
「うんこのまま僕がいたら、さくらお姉ちゃんも、仲間から孤立するのが、わかったから」
「直哉」
「だから僕は、ここにいちゃいけないんだよ、姉さん」
そして直哉達は、帝劇を後にした・・・筈だった。
3日後の朝・・・帝国華撃団と敵対している組織黒乃巣会首領天海から米田長官と花組に通信が来た。その内容とは・・・
「米田と帝国華撃団もう無駄な抵抗はやめろ。さもなくば、人質であるこの姉弟を殺す」
そして映像が切り替わり、直哉と薫が写る。
!!
それを見た花組全員が驚く。
「この二人はお前達の関係者じゃろう」
「一日の猶予を与えてやる。せいぜい悩むがいい」
そう言って、通信は途絶えた。