直哉はあやめによって地下牢から出され、米田一基は、傷害罪で警察に捕まったのだった。
「まさか紫藤直哉さんがここまで来て、僕のために動いてくれて、その結果米田さんが警察に捕まるなんて思いもしなかった」
直哉がそんな事を考えていると、さくらがやって来た。
「直哉君舞台袖で何してるの?」
「あ、さくらさん。「いやあこれから僕はどうなるのかなあと考えてたんですよ」
「え、どういう事?」
さくらが直哉に聞く。
「さくらさん僕は、帝国華撃団の隊長代理として、ここに呼ばれました」
「そうだね直哉君」
「でも今、その帝国華撃団も、活動停止中です。そんな中、僕は何をしたらいいんですか?」
「間もなく本来の隊長である大神さんも戻ってくるという話ですし、僕はお払い箱でしょうから」
「直哉君そんな事自分から言わないで、お願いだから・・・」
「さくらさん・・・貴女はどうして僕に優しくしてくれるんですか?薫お姉ちゃんを亡くした僕に対する哀れみでですか?
「直哉君何故そんなことを言うの?」
「僕はどうせ、生きてても仕方がない人間ですから」
!!
・・・パシーン
「へっ?」
直哉は一体何が起きたのかわからずにいた。
「直哉君痛いでしょ.この痛みは貴方が生きている証拠なのよ、薫さんだって貴方には、生きていてほしいと願ってるはずだよ」
「さくらさん・・・でも僕は・・・死神なんですよ、それでもいいんですか?」
「どういう事直哉君?」
「僕と薫お姉ちゃんは本当の姉弟じゃないんです」
「え、嘘」
「薫お姉ちゃんの父親は米田司令で、僕の本当の両親は僕が生まれた直後に死んだそうです」
「だから僕には、本当の家族はいないんですよ、必要だから佐谷直哉という名前を使ってるんです」
「直哉君待ってそれじゃあ、貴方はすべて知った上で帝劇に来たの?」
「ええ、米田司令が、僕の力に興味を持っているのは、会った時から知ってましたし」
「そして僕に愛情を持って接した人は、経緯はどうであれ全員が死んでるんですよ。これを死神と言わずに、なんと言うんですか?答えろ!!真宮寺さくらーーー」
直哉は声を張り上げさくらに向かって言った。
「直哉君私は・・・ううん私達は、直哉君を死神とは思わないよ、貴方は私達と一緒だから」
「な、何を根拠にそんな事を言えるんです?」
「私も直哉君と同じ悩みを持ってるもの」
「ええーーどういう事ですかさくらさん?」
「直哉君今から話す事は、二人だけの秘密にしてね」
「ええ、わかりました」
「私には、特別な力があるの、その力を一度でも使うと、私は、死んでしまうの」
「ええーー本当に破邪の血を持つ家系が存在したんですね」
直哉は違う意味で驚いていた。