突然僕が帝国華撃団の隊長代理になりました   作:真宮寺さくら

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再び動き出す闇 黒乃巣会

成る程これが、モギリの仕事なんですね」

 

「ああ、そうだよ」

 

「直哉じゃないかどうしたんだ?」

 

「あれ、お兄ちゃんと直哉君どうしたの?」

 

大神とさくらが、直哉に仕事を教えていると、アイリスとカンナがロビーにやって来た。

 

 

「ああ、直哉君が今度からする仕事の説明をしてたんだよ」

 

「成る程な」

 

「そうなんだ」

 

「じゃあ今度はアイリスとカンナにも協力してもらって、直哉君が実際して見よう」

 

「ああ、いいぜ」

 

「アイリスもいいよ」

 

「お願いします。カンナさんアイリス」

 

だがその時、致命的な事に気が付いた5人だった。その理由は、直哉の身長が届かず、モギリを出来ないという事実が、判明したのだった。

 

「グスン・・・僕なんて、何も出来ないんですね、皆さんありがとうございました、僕は部屋に戻ります」

 

直哉は部屋に戻った。

 

「待って、直哉君」

 

さくらは、直哉の後を追いかけた。

 

「直哉君かわいそう」

 

「どうするんだ?司令」

 

「・・・そうだな・・・」

 

ジリリリーーーン

 

その時大帝国劇場に緊急出撃を知らせるサイレンが鳴ったのだった。

 

!!

 

「さくらお姉さんこれは・・・」

 

「ええ、直哉君。地下司令室に急ぐわよ」

 

「うん」

 

直哉とさくらは、地下司令室に急いだ。

 

 

地下司令室・・・

 

「司令敵は、どこに現れたんですか?」

 

「敵は、浅草雷門に現れたぞ、直哉君出撃命令を出すんだ」

 

「はい、帝国華撃団出撃せよ、目標地点。浅草雷門!!」

 

「「「「「「了解」」」」」」」

 

そのころ浅草雷門・・・・

 

「フフ待っていろ帝国華撃団・・・オンキリキリバサラウンバッタ オンキリキリバサラウンバッタ」

 

 

羅刹は楔を打ち込んだ直後、アイリスの攻撃を受けた。

 

「ぐっだれだ」

 

「帝国華撃団参上!!」

 

 

「本当に待ったぜ大神一郎よ、兄者の敵を取らせてもらうぞ」

 

「僕は大神さんではないですが、大神さんの代わりに、貴方を倒します」

 

「ガキが、粋がるなよ、天海様の気まぐれで生きている小僧が」

 

「何の話ですか?」

 

「ああ、その時は、お前はいなかったな」

 

「何の話だ?」

 

「何お前の姉が、天海様と話しをした時の事だ」

 

「何だと!!薫お姉ちゃんが天海とだと!!」

 

「そうだ」

 

そして羅刹は語りだした。

 

「天海さん一つだけ忠告してあげる」

 

「何じゃ小娘言ってみろ」

 

「私達を誘拐しても米田一基は、貴女の要求を呑まないわよ」

 

「何じゃと!!そんな馬鹿な」

 

「私も助かろうとしないけど、いっその事私達を殺して欲しいの」

 

「何じゃと自ら命を捨てるというのか?」

 

 

「ええ、そうよ」

 

「何故だ?小娘そこまで死を求める?」

 

「そんな事は簡単よ、この世界には私達の居場所が無いのよ」

 

「良かろう、ただしお前の弟は、殺さないぞそれが、条件だ」

 

「ええ、いいわ。私がこの世界から解放されるなら」

 

「ミロクよこの者を、例の場所に連れて行け」

 

「はっ」

 

 

そして薫はミロクと共に何処かへ消えた。

 

 

「何だよそれはーーー」

 

直哉は羅刹から聞かされた事実に驚きながらも、羅刹の乗る魔装機兵銀角との戦い始めた。

 

そして、戦いは辛くも帝国華撃団の勝利で終わった。


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