支配人室・・・
「すみれ君、カンナすまないが俺とある任務について来てくれないか」
「どういう事ですの?司令」
「実は、米田元司令が、黒乃巣会に捕まったんだ」
「「えええーーーー」」
「マジカーー」
「本当なんですの?」
「ああ、それで隊長と君達が指名されている」
「でも直哉さんは・・・」
「そうだぜ、直哉は米田のおっちゃんに、嫌われていてなおかつ、直哉に救出作戦なんて、無理だろ?」
「ああ、だから俺が行くんだ。君たち二人とね」
「場所は深川だ、二人とも、準備が出来次第ロビーに来てくれ」
「「了解」」
「この件は俺たち以外には、あやめさんしか知らない」
「くれぐれも直哉君に知られるのは、拙いからな」
「わかってますわ、これ以上直哉さんに、米田さん関連で負担をかけさせるわけには、いけませんからね」
「そうだな、直哉には、人を信頼する事を、漸く出来るようになったしな」
そして大神達は、それぞれが任務の為の準備の為に部屋に戻った。
そのころ直哉は・・・
「やっぱりすみれさんたちは、僕より大神さんを信頼してるのかな?」
直哉は、少し悩んでいた。
「直哉君遊びに行こう」
「うわあ、さくらお姉さん.やめてーー目が回る」
さくらは、直哉を抱きかかえ自身の体を回転ゴマのように、回り始めた。
暫くして・・・
「どうだった?直哉君。すっきりした?」
「さくらお姉さん、何故こんなことをしたの?」
「だって直哉君ここ最近、直哉君の笑顔を見てないし」
「それはそうですよ、僕隊長ですよ、さくらさん達の命を戦場で預かる身になったんですよ、僕は」
「しっかりしないといけないんですよ」
「・・・そんなの直哉君らしくないよ」
「え、どういうことですか?」
「ねえ、直哉君貴方忘れてる?」
さくらは直哉に質問した。
「?どういう意味です。さくらお姉さん」
「直哉君貴方は、元々軍人じゃないのよ、大神さんみたいにね」
!!
「だから直哉君は、無理に軍人にならないでいいの、貴方は、貴方らしくね」
「さくらお姉さん。ありがとう」
「そうその顔だよ私達が見たい顔は」
その頃大神達は・・・
もう少しで目的地の深川に着く所だった。
直哉とさくらは・・・
急遽二人で、出かける事なり、上野公園に向かっていた。
「さくらお姉さん、上野公園に着くまででいいから、僕が東京に来る前の帝国華撃団と、黒乃巣会の戦いのことを、教えて」
「ええ、いいわよ直哉君」
「それじゃあ、私がこっちに来た頃から言うよ」
そして、さくらの話が始まった。