大帝国劇場地下司令室・・・
「皆さん薫さんと直哉君を助けましょう」
「ええーーアイリスめんどくさいよ、それにもうすぐお兄ちゃんが復帰するんでしょ」
「そうですわね、別にあの二人が、いなくても良いわけですし」
「すみれさん、アイリスなんてこと言うんですか」
「長官も何とか言ってください。元はといえば、貴方が原因ですよ米田司令」
「貴方が二人をここに呼ばなかったら、こんな事にならなかったんですよ」
「それで、さくらお前はこの俺に何をやらせたいんだ?」
「俺にあの二人を救出させるための命令を言わせたいのか?」
「そうです、早く出してください」
「さくら、それは拒否させてもらうぞ」
!!
「何ですって!!」
「あの二人が捕まったのは、二人の責任だからな、わしには関係ない。わしは二人に関して守る気もない」
「無論お前達と帝都に住む人々は別だがな」
!!
「米田長官いい過ぎですよ、何で、薫さんや直哉君に対してそこまで言えるんですか?」
「なら何で、二人を呼んだんですか?」
「使えると思ったからだ」
「もういいです。何で直哉君や薫さんだって人間なんですよ、それを使えないからってすぐ捨てるですって、ふざけたこといわないで下さい」
「そうかなら、さくらお前だけで、二人を救出して見せろ」
「わかりました」
さくらは、地下司令室を出た。
そのころ敵に捕まった薫と直哉は・・・
「天海さん一つだけ忠告してあげる」
「何じゃ小娘言ってみろ」
「私達を誘拐しても米田一基は、貴女の要求を呑まないわよ」
「何じゃと!!そんな馬鹿な」
「私も助かろうとしないけど、いっその事私達を殺して欲しいの」
「何じゃと自ら命を捨てるというのか?」
「ええ、そうよ」
「何故だ?小娘そこまで死を求める?」
「そんな事は簡単よ、この世界には私達の居場所が無いのよ」
「良かろう、ただしお前の弟は、殺さないぞそれが、条件だ」
「ええ、いいわ。私がこの世界から解放されるなら」
「ミロクよこの者を、例の場所に連れて行け」
「はっ」
そして薫はミロクと共に何処かへ消えた。
それ以降、佐谷薫の姿を見た者はいない。
そして翌日・・・
直哉の生死の決まる日がやって来た
「直哉君と薫さんは私が助けるわ」
さくらは、単身展開のいるポイントに向かうと、そこには天照の頭上に吊るされている直哉がいた。
「直哉君」
地下司令室で見ていた、米田と他の隊員も驚いていた。
「来たようだな、さあ返答は、如何するのだ?」
「私達は貴方達と戦うわ」
「ほう、そうなのか?ならばこの小僧もあの姉の元に送るしかないな」
「何ですって!!薫さんをどうしたの?」
「あの娘は死んだのよ、自分の意思でな」