暫くして・・・
「どうだった?直哉君。すっきりした?」
「さくらお姉さん、何故こんなことをしたの?」
「だって直哉君ここ最近、直哉君の笑顔を見てないし」
「それはそうですよ、僕隊長ですよ、さくらさん達の命を戦場で預かる身になったんですよ、僕は」
「しっかりしないといけないんですよ」
「・・・そんなの直哉君らしくないよ」
「え、どういうことですか?」
「ねえ、直哉君貴方忘れてる?」
さくらは直哉に質問した。
「?どういう意味です。さくらお姉さん」
「直哉君貴方は、元々軍人じゃないのよ、大神さんみたいにね」
!!
「だから直哉君は、無理に軍人にならないでいいの、貴方は、貴方らしくね」
「さくらお姉さん。ありがとう」
「そうその顔だよ私達が見たい顔は」
その頃大神達は・・・
もう少しで目的地の深川に着く所だった。
直哉とさくらは・・・
急遽二人で、出かける事なり、上野公園に向かっていた。
「さくらお姉さん、上野公園に着くまででいいから、僕が東京に来る前の帝国華撃団と、黒乃巣会の戦いのことを、教えて」
「ええ、いいわよ直哉君」
「それじゃあ、私がこっちに来た頃から言うよ」
そして、さくらの話が始まった。
「私はね、帝国華撃団に入ったのは、お父様の意思を継ぎたかったの」
「さくらさんのお父さんの意思をですか?」
「私はお父様が大好きで、仕方がなかったの、そんなある日お父様が死んだの」
「え、どうしてそんな事になったんですか?」
「それはね、直哉君。その当時帝都東京に、強大な魔が現れ、お父様はその魔を封印する為、破邪の血の力を使い、魔を封印に成功したけど、お父様はその時に亡くなったの」
「そんな事が・・・」
直哉はさくらの話を聞いて、驚いていた。
その頃大神達は・・・
「さあ、目的地の廃屋に着いたぞ、二人とも」
「ああ、腕が鳴るぜ」
「しかし、司令本当にここで良いんですの?」
「ああここで、間違いは無いはずだ」
三人は、廃屋の中に入った。
廃屋の中・・・
廃屋の中に入った三人は廃屋の中で、奇妙な事をしてる黒乃巣会の魔装機兵脇侍を見つけた。
「司令、あれは何をしているのでしょう?」
「わからんもう少し、様子を見てみよう」
「「了解」」
その後大神達は一度脇侍を見失った後、すみれと、カンナは些細な事で、喧嘩を始めてしまい、単独行動を始めてしまった。
司令になってもまだ大神の苦労は終わらない。
その頃直哉とさくらは、話しを続けながら上野公園を出て、深川方面に向かって、移動を始めていた。